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皇統保守

2012年03月26日 17時50分01秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

竹田 恒秦氏と八木 秀次氏の対談形式の本。

竹田氏のご経歴は別の著書の感想投稿で記述したが、本書においては今一度記述したはうがよいと思ふ。
竹田氏は昭和50年、旧皇族竹田家に生まれ明治天皇の玄孫にあたる。平成10年、慶応義塾大学法学部法律学科卒業。憲法学・史学の研究に従事。作家。

八木氏は昭和37年、広島生まれ。早稲田大学法学部卒業。同大学院政治学研究科博士後期課程中退。専攻は憲法学、思想史。人権、国家、教育、歴史、皇室などについて保守主義の立場から幅広い活動を展開している。現在(本書の出版は平成20年)、高崎経済大学教授、フジテレビジヨン番組審議委員、日本教育再生機構理事長。平成14年、第二回正論新風賞受賞。

本書は対談形式となつてをり、また対談の内容は月刊 WILL平成20年5月号掲載の西尾幹二「皇太子さまに敢えて御忠言申し上げます」および6月号の同氏の論文に対し、同年7月号に竹田氏が反論文「西尾幹二さんに敢えて注告します これでは「朝敵」といわれても・・・」を掲載したこと、その後に関して西尾氏や他の人々の「皇室に対する中傷」とも言ふべき攻撃が竹田氏になされてゐること、および反論できる立場にない東宮ご夫妻への中傷(バツシング)に対するものとなつてゐる。

竹田氏が反論文を寄稿することになつた理由として
『①西尾論文が大きな反響を呼んでいるということ、しかもそれが ②保守派の読者の心を捉えていることが分かったことを挙げてゐる。 西尾論文弐編中には納得のいく記述も多いがその一方で明らかな誤りや勝手な憶測や妄想を前提とした記述も多く、論文全体を流れるテーマ、論の展開の方法など、論文の幹になる部分では、保守論壇の責任ある発言者として不適切な箇所が散見される。

例として(西尾論文より引用)【皇太子殿下と妃殿下にその自覚(祭祀継承者)の自覚がはたしておありになるのか否か、それが今ここに問われている疑問であり、テーマである】 【日本人の信仰の中心であるご皇室に反日左翼の思想が芽生え、根づき、葉を広げ、やがて時間が経つと取り除くことができなくなる「国難」について私は語ってきたつもりだ。それは皇太子妃殿下の心に宿る「傲慢」の罪に由来すると見た。ときすでに遅いのかもしれない】 【学歴主義と人権意識が皇室に流れ込んで、異質なものによる占拠と侵害が始まったのではないか】【天皇制度の廃棄に賛成するかもしれない】 』(P200-224より、抜粋)

対談に出てくるのは西尾氏の論文だけでなく、「昭和天皇」の著者、原武史も登場する。この本は、原氏の妄想により書かれてゐる内容が物凄く、多いらしい。 そしてその出版社は、あの、岩波だ。物凄く、うなづく展開だ。

竹田氏も仰つてゐるが、「何を書くにも言論の自由だが知つてから書くべき」だ。嘘や妄想を並べ、勝手な結論を作るのはある意味犯罪だ。デマを流してゐるやうなものだ。

そのやうな内容が中心となつてゐるので、本書の目次をみると

第一章 マスコミの皇室報道を検証する

第二章 宮中祭祀こそ皇室の存在意義

第三賞 いま、皇室を語る作法を問う

論文 西尾幹二さんに敢えて注告します これでは「朝敵」といわれても・・・

となつてゐる。

正直、驚く内容が語られてゐる。

なぜか。

とどのつまりは、皇室や天皇陛下に反対する立場の人がいかに皇室、皇太子妃殿下、天皇陛下、宮中祭祀等皇室に関して嘘や悪意のある否定的文章を世の中に発表してゐるか、そしてその論理のをかしさ(矛盾点その他)を明らかにしてゐる内容だからである。

・・・・ 

なんなの、これ?

これ、といふか、その「これ」は勿論皇室に対して反対の立場をとる人の論理に対してである。

しかも、宮中祭祀の内容も知らずに自分の勝手な憶測や推測でものを延々と書き、

「宮中祭祀は中止すべき」とか結論を出してゐるらしい。

よくまあ、こんな図々しいことが出来るものだ。

感心した。

皇室や天皇陛下、皇太子ご夫妻他皇室関係者に関するマスゴミ報道は無視するに限ると思ふ。

無視といふより、信用しないことだ。

「開かれた皇室」といふ美名の下に、どんな暴論をやりだすかわからん。

大変、無礼だ。

そして、西尾論文を読んで雅子妃に対して悪印象を持つた人は考へなおしてほしい。 ただの「伝え聞き」を根拠に憶測や推測で物を書き、しかも人を批判する内容がどれだけ恐ろしく、醜い行為か。

西尾論文に対する竹田氏の反論を読んで、西尾氏の人となりを疑った。品性と良識がない。この人が保守を語るのは、エセだと思ふ。(ブログで現在河村市長発言支援を表明してゐるが、信じられない)

この本は、出来るだけ多くの人に読んでほしいと思ふ。

そして、GHQ占領時「日本人から古事記と日本書紀を取り上げ(読むなとし)」「天皇陛下の祈りの行為」に手をだし歪めたことがいかにをかしいかを日本人一人ひとりが知り、考え、取り戻すべきだ。

さうしないと、それこそ「日本に入り込んでゐる反日左翼」が根づき、葉を広げ、やがて時間が経つと取り除くことができなくなる「国難」となる。

3/27 追記

きのふ、西尾氏の無礼な内容に終始してしまひ、肝心なことを書き忘れた。

本書は平成20年に発行されてゐる。その当時に対談の中で、こんな内容があり大変驚いた。

  • 予算がないとか言ふ理由で、宮中に関する費用が削減されてゐる 
  • 50年以上勤務された女官の方が退任されたあと、宮中の女官は任期5年となり5年毎に交代となつた。理由は人件費の抑制。(昇給をある程度のところで止める目的、これも削減の一種) しかし、これにより昔のことを知る人がゐなくなり、宮中祭祀の作法等に影響が出る。(口頭で継承されてきたため)
  • 費用を理由に宮中祭祀中止のやうな案がある

この時の与党は自公。

なんなの、自民党。 公明党はもともと朝鮮人が筆頭となつた団体を中心にしてゐるからこのやり方に不思議はないが(しかし今後こいつらが日本の政治にかかわるのは危険、それに政教分離違反ではないのか?)自民党はやはり陰ながらの売国だつた。

絶対に自民党を許さない。政権を失つたのは天罰だ。維新の会といふ第三極が現れ、自民党が期待した票が流れる動きになつてゐるのも絶対に天罰だ。愛国のやうな顔をして売国をするからだ。

自民党は民主公明共産社民と一緒に消滅して、失業して!