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永田町VS.霞ヶ関 最高権力を奪取する者は誰か

2010年02月08日 09時48分57秒 | 政治関連・評論・歴史・外交
舛添 要一氏の著書。
舛添氏は、テレビによくお出になつてゐるのでご存じの方が殆どと思ひますが、経歴の詳細は以下のとおりです。
71年東京大学法学部政治学科卒業し、同学科助手。
73-75年巴里大学現代国際関係史研究所客員研究員。
76年-78年ジュネーブ高等国際政治研究所客員研究員。
79-89年東京大学教養学部政治学助教授。
89年舛添政治経済研究所を設立、01年7月参院選挙に出馬し当選。

現在まで自民党でご活躍です。

本書は小泉改革時代の自民党から2007年5月までの自民党での舛添氏の活動を
中心に以下のことに関して記載されてをります。具体例が身近な例で挙げられてをり
大変わかりやすい。
1.新憲法草案
2.立法 - 一つの法律が法案として提出され、立法化されるまでの流れ、処理
3.国会議員の一日の仕事
4.ダメ議員(国民のために働かない議員)
5.官僚の役割と国会議員の役割 - お互いをだう必要としてゐるか
6.天下り先が出来る謎解明
7.国会の答弁の裏側

現在、国会中継で「民主党がいかに素人集団」なのかをあたくしでも感じてをりますが。
一度でも、「素人集団」が如何にして答弁をするかを目の当たりにして、この本を読むと
大変面白ひし、「政治」がどのやうなものかよくわかる。

そして、「新人議員」に民主党が何をさせてゐるのかを考えると(汚沢は「次の選挙を考えろ」と言つてゐるさうですが、実際何をさせてゐるのか?)、「議員」として育つのか否かが見えてくる。

そして、「脱官僚、政治主導」とスローガンを掲げた民主党が、どの程度「官僚」の重要さと働きをわかつてゐるのか(ゐないのか)も見えてくる。

それから~
またもや感じた、マスゴミの弊害。
一体、マスゴミは何をしたいのだらうか?
法案の反対にしても、きちんと内容を理解して「反対」を主張し放送してゐるのかだうか甚だしく疑問です。
ただの「反対」運動をしてゐる輩と変はりないやうに見えます。
国会議員の宿舎の場所と家賃で「庶民とは違ふ」演出を放送するが、肝心の国会議員の一日
にはあまり触れない。
なまぢ、「メディア」「テレビ画面」等々の「拡声器」を駆使する分、よほど質が悪い。

舛添氏は、大変頭脳明晰ですね、それはよくわかる。
頭脳明晰なので、全体が見え「何を最初にすべきか」の判断も早く的確なのでせう。
その判断に基づいて資料を集めるから、交渉する際にも自分のことだけでなく、相手の考えも考慮するので、交渉も成功しやすいと思ひます。

政治家、といふ職業は、舛添氏のやうな頭脳が的確なのでせう。