廃盤蒐集をやめるための甘美な方法

一度やめると、その後は楽になります。

短信~マイルスのお手本

2019年03月06日 | Jazz LP (Epic)

The Ahmad Jamal Trio  ( 米 Epic LN 3212 )



マイルスがキャノンボールとブルーノートに録音した "枯葉" 、

あの奇妙なイントロはこのジャマルの演奏からパクった、というのは有名な話。

マイルスのジャマルへの入れ込み様は只事じゃなかったんだな。

このアルバム、発売後まもなくジャケットが白人女性の横顔のデザインにすぐに差し替えられた。

何があったのだろうか。 色々と勘繰りたくなる。

娯楽のために作られたレコードだ、スタンダードをできるだけたくさん詰め込もうと、

どの曲も短い演奏で、ジャマルはちょろちょろっと弾いているだけ。

私にはただの退屈な音楽にしか思えないけれど、マイルスは違う何かを聴き取った。

凡人と天才の差は越え難し。


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5 コメント

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Unknown (ルネ)
2019-03-21 22:08:25
一聴すると大したことない内容なので、すぐに忘れちゃいますよね、これは。でもそういうのを聞き逃さないのが天才の天才たる所以なんでしょうね。
しかし、これだけのラブコールを受けながら最後まで相手にしなかったジャマルも大したもんです。普通の人にはこんなことできません。
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再聴しました。 (松葉蘭)
2019-03-21 21:39:45
 随分以前に購入し忘却の彼方にあった同盤を、家探ししてようやく探り当てて聴き直しました。確かに同曲にその片鱗は聴き取れます。今で言う「ジャマルにゾッコン!」だったのでしょうね、当時のマイルズは(Miles Davisの(あいや、ガーランドの)Ahmad's Bluesなんてのもありました)。今回の「串刺し」で、価値ある一枚として認識できました。
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Unknown (ルネ)
2019-03-07 01:09:08
アルバムトータルとして聴くとサロン音楽のような感じですが、ジャマルのピアノそのものは確かに他のピアニストにはない、独自性がありますね。
フレーズも独特だし、ある意味、極北のピアノであるのは間違いない。 常に新しいものを欲したマイルスには、ピンと来たんだろうと思います。
まあ、音楽の内容には女性ジャケットのほうがピッタリと合ってますよね。 エピックもそれを狙ったんでしょうし。
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Unknown (senriyan)
2019-03-06 21:05:21
ぼくも、このレコード白人女性のジャケット盤で持っています。それが、オリジナルと思っていましたが、
これなんですよね。
で、白人女性ジャケ。それで聴くと、どう聴いてもサラッとした上品な白人ピアニストの作品を聴く感じなんですね。
ぼくも、それほど、思い入れのあるレコードとは思えないのですが、・・・。
なんですかね。マイルス、この、チョロチョロと弾く、小出しに、音数の少ない感じ、黒人ピアニストらしくない、かといって、大衆性に媚びていない。稀有な感じに、やられんたんではないかと思っています。
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Unknown (senriyan)
2019-03-06 21:05:01
ぼくも、このレコード白人女性のジャケット盤で持っています。それが、オリジナルと思っていましたが、
これなんですよね。
で、白人女性ジャケ。それで聴くと、どう聴いてもサラッとした上品な白人ピアニストの作品を聴く感じなんですね。
ぼくも、それほど、思い入れのあるレコードとは思えないのですが、・・・。
なんですかね。マイルス、この、チョロチョロと弾く、小出しに、音数の少ない感じ、黒人ピアニストらしくない、かといって、大衆性に媚びていない。稀有な感じに、やられんたんではないかと思っています。
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