こんなの作ったよ。みつけたよ。

毎日の生活のなかで
埋もれてしまいそうな
そんな
何かを…

手をつなごうよ

2016-06-03 | 日記
フィリピン・ミンダナオ子ども図書館「手をつなごうよ」
ー日本にいちばん近いイスラム紛争地域での活動ー
松居 友さんの本を読みました。
ミンダナオ子ども図書館のことは「ドネーションシップ分かちあい」から寄付させてもらったり、松居さんには講演にも来てもらったりして何度かお会いしています。
なので活動内容や松居さんの人柄などすばらしさは知っていました。
この「手をつなごうよ」という本はミンダナオに足を踏み入れてから今にいたる15年の経緯が書かれています。
難しい文章ではなく物語を読むような、そんな感覚になりました。
相次ぐ紛争で避難民となり表情のない子どもたちが笑顔になるようにと活動を続けてこられました。
その子どもたちの笑顔を感じることができました。
人ってこんなにもすばらしいことができるんだという感動と同時に清々しさを感じました。
それは松居さんが現地の人たちと同じ目線で同じ生活をし、ただ子供たちの笑顔が見たいという純粋な気持ちが伝わってきたからだと思います。
この本の著者印税はすべてミンダナオ子ども図書館の子どもたちに寄贈しますと書いてあります。
ぜひ読んでほしいなと思いました。

「天界の最高の場所におられる、太陽の神がこういわれた。世界、そして宇宙は、木も草も獣も人も、みなそれぞれ異なりながらも、おたがいに関係しあい調和して、大きな総体をつくっている。だから人間も、民族のちがい、宗教のちがい、国籍のちがいといったことにとらわれずに、おたがいに友情をもって理解しあい、平和に共存しながら、調和に満ちた総体としての世界をつくるようにしなさい」
マノボ族の大酋長が言った言葉として本に書いてありました。憎しみのなかで対立して生きるのではなく、たがいに許しあい協調しあいながら、平和な世界をつくるのが最高神の意志だと。
マノボ族の人たちはそういう思想で平和に暮らしていたんでしょうね。
松居さんはマノボ族の酋長になりました。酋長のするべき役割をしながら、たくさんのマノボ族の子どもたちを助けているからと。