玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

笛吹けど踊らず、祭は終わった

2006年10月04日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
“STOP THE KOIZUMI”では「同盟賛同者一覧」として174のブログ名が並べられている。
彼らが最近どうしているのか調べてみた。

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脱退?(参加表明・「同盟」バナーが存在しない)

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ある程度予想はしていたけれど惨憺たる有様だ。「同盟」メンバーとされている174ブログのうち約50が活動停止・離脱とはどういうことか。
ブログをやめるのも「同盟」から脱退するのも自由だからそれぞれのブロガーを批判するつもりはないけれど、「同志」の動向をまったく把握していないSTOP THE KOIZUMIサイト運営者(thessalonike4氏)の無能と無責任はひどい。運営者が大らかな性格で自由放任主義ならそれもご愛嬌だが、thessalonike4氏は「同志」に対して「コメント欄の中に『自分は、あの(ブロガー同盟の)発起人はキライ』とか、『共産党がなんたらかんたらなどと言う内向きの話はうんざり』などというネガティブな記述が入っているのを見ると、削除をさせていただいています。」脅しをかける統制マニアではないか。「訂正する暇がない」という言い訳は通用しない。自分のブログは長文で頻繁に更新しているのだから。

STOP THE KOIZUMIのバナーを掲げ続けているブログにしても、その多くが更新頻度が非常に低かったり政治的・社会的なことをぜんぜん書いてなかったりする。
反小泉・反安倍の政治的主張を続けているブログであっても「同盟」への帰属意識はごく薄いようだ。「同盟」に向けてアピールしたり「同志」からの影響を受けた様子はほとんどない。これではただバナーを貼っているだけだ。たぶんSTOP THE KOIZUMIサイトや「同志」の意見に関心がないのだろう。

発起人(thessalonike4氏)は最初のアピール「日本の民主主義を守るためにはネットの中に世論を興す以外にない。ネットに世論の力を作り、マスコミの情報操作を暴露し相対化する以外にない。マスコミの全体主義的な政治誘導と世論捏造にストップをかける言論の力を作る以外にない。そう決意してこのブロガー運動を発起した。日本の民主主義を殺し、日本人を不幸にする「改革ファシズム」を止めなきゃいけない。」「改革ファシズムを止めに行こう。銀のブログの背に乗って。」と力強く語っていたが、STOP THE KOIZUMIに「ブロガー運動」の実質は何もなかった。著名人(森田 実・天木直人・五十嵐仁・きくちゆみ)から応援表明を集め「年賀状プロジェクト」なる児戯に等しい活動をしただけである。真面目に「運動」しようとしたメンバーはthessalonike4氏の偏狭さのため「ブロガー同盟」から追放されるか、あるいは自ら脱退していった。

ウォッチャーズノート - 『STOP THE KOIZUMI』、同盟ブロガー4人が相次いで脱退、不透明な密室談合

結局、ほとんどの「同盟」参加者にとってSTOP THE KOIZUMIとは単に「反小泉バナーの配布所」でしかなかったようだ。なるほど、それならSTOP THE KOIZUMIサイトの停滞・放置を批判する言葉があがらないのもうなずける。「同志」の大部分は発起人の大いなる志を理解せず共鳴もしていなかったのだ。ただ一人、「同盟」を離脱したSOBA氏だけが「“STOP THE KOIZUMI”に残っているブロガーは総括を求めなくて良いのか。揶揄されるままで、。恥ずかしくはないのだろうか。」と問いかけて回っているが、「同盟」参加者の反応は皆無に等しい。
以前の記事でSTOP THE KOIZUMIを「竜頭蛇尾」と評したが、「反小泉ブロガー同盟」の現状はあまりにも滑稽だ。おとぎ話とことわざを合わせて「裸の王様、笛吹けど踊らず」と呼ぶほうが適切だろう。

ブログ内関連記事 竜頭蛇尾に終わった“STOP THE KOIZUMI”


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5 コメント

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結末を見ると壮大なギャグにしか見えないところが何とも… (nishi)
2006-10-04 17:54:33
一時期、ファッションでバナー貼っているサイトが多くありましたね。ブログが流行る以前でしたが。(今でもあるかな?)

ただまあ、そういう部類のものは「ファン表明」であったり、ジョークだったり。

(サイトを放置する管理人の自虐バナー

「日本放置協会」

http://www.max.hi-ho.ne.jp/mao_h/nhk/

なんてものが個人的には思い出深い。)

政治的主張は主権を持つ民主国家の一国民として責任持って扱って欲しいとは思いますね。ファッションじゃないのだから。







あー…もしかすると、多くの参加者にとって、STOP THE KOIZUMIは一種のジョークであったか、小泉さんへの熱烈なファン表明だったのかもしれません。

愛されていたんだなあ、小泉さん。
今井メロのようなSTOP THE KOIZUMI (玄倉川)
2006-10-05 19:03:53
>nishiさん

STKサイトや参加者のブログを見て回ると、小泉政権が終わるよりずっと前にSTOP THE KOIZUMI「運動」が止まっていたことが明らかで「日本放置協会」への加入資格は充分です。私は部外者だし小泉ファンなので憤ることはありませんが、意気盛んに出現した純ちゃんの敵役がこんなにグダグダではヒーローが輝きません。

彼らが「勝利宣言」するのを楽しみにしてたのに。

参加表明記事が残っているブログには在りし日の「同志」たちからの熱いメッセージが残っていてやるせなくなります。方向性は違いますがトリノオリンピックやワールドカップで「日本勢大活躍」を煽っていたマスコミのしれっとした無反省ぶりを思い出してしまいました。
で、実際 (安部奈亮)
2006-10-06 21:20:47
その「文句を言ったら消す!」という脅しを実行した痕もあるのですか?
粛清 (玄倉川)
2006-10-07 19:38:43
>安部奈亮さん

「逍遥録 -衒学城奇譚-」が早くも05年10月28日に除名されてます。

リンク→ http://ameblo.jp/seitennkyuu/entry-10005591472.html



テサロニケの粛清劇は「ウォッチャーズノート」さんがまとめてくれてます。
Unknown (安部奈亮)
2006-10-08 22:03:09
そうですか、ちゃんと粛正をしていたんですか、ちょっと安心しました。



「シベリア送りだ!」と脅しておきながら、それすらも怠っていたと言うんじゃ余りにも救い?がなさ過ぎますから。