玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

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無責任の病

2006年03月25日 | 政治・外交
「情報仲介者の実名公表を拒否し、辞職しない」あるいは「実名を公表し、辞職する」のどちらかのほうが一貫性があってマシだったんじゃなかろうか。

永田、メール記者実名白状「辞職」は拒否
 「堀江メール」問題で、衆院懲罰委員会は24日午前、永田寿康衆院議員(民主党党員資格停止中)に対する質疑を行った。最大の焦点だった偽造メールを持ち込んだフリーの元記者の氏名について、永田氏はようやく「にしざわたかし(西澤孝)」と公表し、同氏が出版した月刊誌を400冊、42万円で購入していたことを明らかにした。永田氏は議員辞職を改めて否定したが、同委員会は同日、西澤氏への証人喚問を4月4日で実施することで合意した。メール問題の火種は依然、くすぶり続ける。


以前だれかに
 「褒められたときには『自分のやったこと』が褒められたのだと思え」
 「批判を受けたときは『自分自身』が批判されたのだと思え」
と言われたことがある。
いつどこで誰に言われたのか覚えていない。もしかしたら偽の記憶かもしれない。何かの本で読んだか、あるいはテレビで見たのか。自分で思いついたという可能性もある。
誰が言ったのかはさておき、この言葉の意味は「褒められても思い上がるな」「批判されたら(失敗したら)根本的な原因までさかのぼって考えろ」ということなのだろう。批判されて「人格攻撃だ!」と逆切れする被害者意識の強い人がいるが、そのような態度を推奨しているのではないはずだ。

「誰か」の言葉が常に正しいかどうかは疑問だが、一面の真実ではあるだろう。そして、偽「メール」事件における永田議員と民主党の対応はどうやらそれとは正反対のようである。
私は永田議員とは別人であり民主党員でもないので、彼らが本当はどう考えているのかわからない。あくまでも民主党に期待する(嘘ではない)一有権者として言うが、彼らは褒められたときには「自分自身が・民主党そのものが」評価されたのだと簡単に思い込み、その逆に批判を受けたときは「自分の・民主党の『失敗』が批判されているだけだ」と安易に聞き流しているように見える。
彼らが自らの過ちを認めるのはいつも後手後手であり、情報公開は中途半端あるいは単なるポーズだけだったりする。
永田議員と民主党は「『メール』は偽物だったけれど、我々が疑惑を追及する熱意は本物だった」「永田議員と民主党は『情報仲介者』に騙された被害者なのだから、世間も同情してくれるはずだ」といった自分に都合のいい子供じみた考え方を捨てきれていないのではないか。
いや、「捨てきれていない」と書いたけれど、もしかしたら彼らは「自分たちにそのような傾向がある」「それを捨てなければ信頼回復などありえない」ことさえ理解していないのではないか。

永田議員と民主党にかなり厳しいことを書いてしまったが、これは彼らを嘲笑するためではない。
私自身が永田議員と同じ傾向 ― おっちょこちょいで安易で無責任 ― を強く持っており、彼がみっともない姿を晒せば晒すほど過去の(現在の、あるいは未来の?)自分の恥ずかしい姿を思い出していたたまれなくなるからである。「同病相哀れむ」という言葉があるが、同じ「おっちょこちょい・無責任」病の病人仲間として、永田議員と民主党に「そんなことではますます病気が悪化するだけだよ」と要らぬおせっかいを焼きたくなってしまうのだ。

それにしても、永田議員は24日の懲罰委員会で「『自分で傷つけた権威を取り戻す作業に全力を尽くしたい。私の人生をかけた判断なので、受け止めてほしい』と述べ、議員辞職を否定した」というが、これほどまで現実認識を欠いて自己陶酔的な言葉を聞いたのは久しぶりのような気がする。もしかしたら彼は「格好悪さを極めていてむしろ格好いい」という評価を得ることを期待しているのかもしれないが、単に馬鹿っぽくて見苦しくて恥ずかしいだけなので、これ以上阿呆の真似をするのはお止めになったほうが良かろう。
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「五危」の穴に落ちた民主党

2006年03月23日 | 政治・外交
民主党は永田議員と運命を共にするのだろうか?

永田議員が衆院懲罰委で弁明、元記者の氏名は公表せず
 衆院懲罰委員会は22日午前、「偽メール」問題を国会で取り上げた永田寿康衆院議員(民主党の党員資格停止中)から弁明を聴取した。永田氏はメールの仲介者について、「大手の週刊誌の記者をやっていた」と説明を受けたことを明らかにしたが、氏名は公表しなかった。自らの責任については、「ほかに転嫁するつもりはない。委員会の議論を踏まえて判断する」とし、懲罰の決定後に改めて検討する姿勢を示した。
(中略)
 これに関連し、民主党の鳩山幹事長は22日、国会内で記者団に、「国民の関心があるだけに、表に出して核心的な部分の真実が明らかにされるべきだ」と述べ、永田氏に仲介者の氏名の公表を求める考えを示した。民主党は同日の懲罰委理事会で、24日に行われる質疑で氏名を公表するよう永田氏に促す方針を伝えた。与党側は仲介者の証人喚問を求めているが、民主党は態度を保留している。


永田議員についてはすでに民主党内を含む各方面から批判されており、今さら私が付け加えることもない。
正直言って、私には彼がこの事件の過程において政治的判断力を失ったか、あるいは元からそんなものを持っていなかったのだろうと思えてならない。政治家としての彼は批判する価値さえない、と断言するのはもしかしたら言いすぎかもしれないが(10年後には大物政治家になっているかもしれない ~到底ありそうにないことだけれど~)、どれほど批判しても彼は自分に都合のいいようにしか理解しそうにない。

いろいろな意味でお気の毒な永田議員のことはさておき、民主党はいったいどうするつもりだろう。
前原党首みずから「メールは偽物だった」と謝罪し、自民党の望むまま新聞に謝罪広告を出し、完全降伏したはずなのにいまだに「情報提供者」を隠そうとする永田議員をかばうのだろうか。


山本七平・著 「孫子」の読み方 から引用する。

 故に将に五危有り。必死は殺す可く、必生は虜とす可く、忿速なるは侮る可く、廉潔は辱しむ可く、愛民は煩わす可し。凡そ此の五者は将の過なり、兵を用うるの災なり。軍を覆し将を殺すは、必ず五危を以てす。察せざる可からざるなり。
「将には五つの危険がある。いたずらに必死の覚悟をすれば殺されるだけである。何とか生きようとあがけば捕虜にされるだけである。怒りから急に事を行えばあなどられるだけである。あくまで高潔というきれいごとにとらわれると恥をかくだけである。民への思いやりで甘えのままにすると、かえってそのために苦しむ。およそ、この五つが将の陥りやすい過ちであり、戦争遂行上のさまたげになる。軍を敗滅させ将を戦死さすのは、必ずこの五危が原因である。充分に考慮しなければならない」
 「8 九変篇 ―臨機応変に対応する―」 144pより

永田メール事件における民主党の対応を見ると、
 「『堀江メール』の真贋を確かめず急に攻め込んであなどられ」
 「何とか執行部を守ろうとして自民党への全面謝罪に追い込まれ」
 「『情報提供者』を守るというきれいごとにとらわれて恥をかき」
 「永田議員を守ろうという思いやりを見せて苦しみ」
というありさまである。
五危のうちすでに四つを制覇しているけれど、残念ながらというか何というか「必死の覚悟」を見せた議員はいないようである。あるいは「闇の組織」の陰謀を語った原口議員や、謎の「エルメス理論」(メール〔紙袋〕は偽物でも情報〔バッグ〕は本物なのだという香具師の口上めいた理論)を振りかざした河村議員がそうなのかもしれないが、私には彼らは「必死の覚悟を決めた」というより単に間抜けなだけのように見えた。

さて、京大法学部を卒業したエリートである前原代表はおそらく「孫子」を読んだことがあるだろうが、自らが落ち込んだ「五危」の穴からどうやって抜け出すのか。ぜひとも口さがない人々を瞠目させるような見事な手並みを見せていただきたいものだ。
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王監督、おめでとうございます

2006年03月22日 | テレビ鑑賞記
WORLD BASEBALL CLASSIC(WBC)なる大会で日本チームが優勝したそうである。
おめでとうございます。

安倍官房長官も「久々に国民の心が一つになった」と祝福していた。テレビ中継の視聴率が優勝の瞬間には56%を記録したそうで、「国民の心が一つになった」というのも決して大げさな表現ではない。
最近はプロ野球人気が衰えている、巨人戦中継の視聴率も一桁に落ちたなどという話をずいぶん目にしたが、まだまだ多くの日本人が野球を熱愛しているようだ。いや、もしかしたらサッカーで「Jリーグは見ないけれど日本代表は応援する」人たちがいるように、野球においてもWBCをきっかけに「日本代表ファン」が生まれたのかもしれない。

…と、すっかり他人事のような書き方をしていることですでに明らかだが、実は私は野球にはほとんど興味がない。
「野球に興味がない」と書いたけれど、別にアンチ野球というわけではなく文字通り興味を持っていないだけのことである。その昔、原辰則辰徳が現役だったころはそれなりにナイター中継を見ていたが、ここ10年ほどは積極的に野球を見たいと思ったことがない。
今回のWBCも一試合も見ていないので、国民の皆様の熱狂ぶりに少し驚き、世間から取り残されたような一抹の寂しさを感じる。

WBC優勝をまるで自分のことのように喜ぶのは私にはできないけれど、テレビのインタビューで子供のころから尊敬している王監督がたいへん喜んでおられたのを見て、本当に良かったと思った。
王監督、WBC優勝おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
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NHKに望むこと、望まないこと

2006年03月16日 | テレビ鑑賞記
「日の丸ウィニングラン未放映問題」については、自分の中ではすでに90%納得できる結論が得られたのでこれ以上書くつもりはないのだが、トラックバックいただいたブログにちょっとびっくりするようなことが書かれていたのでそれについて少々。

新寺町一丁目観測室: NHK問題(2):論点「ウィニングランを伝えなかった」に関する批判と要望
当初この問題は

■(A3) NHKが日の丸ウィニングランを伝えなかったのはけしからん

という批判から始まりました。
(中略)
さて次に批判の裏返しにある要望について考えましょう。
(A3)は批判です。しかし批判するのは「こうして欲しい」という要望があるからです。この問題の場合、(A3)の裏返しにある要望は何かというと

(B3)日の丸ウィニングランの感動を伝えて欲しい

というものです。NHKはこれにまったく対応していません。


ええっ、そうだったのか。
私はてっきり「ウィニングランの『映像』を見たい、放送してほしい」という要望だと思っていた。
少なくとも私自身はそうだ。可能な限り正直に書くけれど、NHKのスポーツ中継に対して「感動を伝えて欲しい」と思ったことはない。

仮定の話になるが、ウィニングランの映像を見た結果として私の心にはたぶん「美しいなあ、素晴らしいなあ」という感動が生まれるだろうけれど、もしかしたら「なんだ、こんなのだったらNHKが放送する必要はなかったな」と失望するかもしれない。
映像を見て感動するかしないかはあくまでも自分の心が決めることだ。
NHKが「さあ、感動してください」と押し付けてきたら、ひねくれものの私はかえって白けてしまうだろう。

私は視聴者の一人としてNHKが良い番組を作り美しい映像を見せてくれることを望む。
だが、それ以上を望むつもりはない。
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90%の結論

2006年03月11日 | テレビ鑑賞記
日の丸ウィニングラン未放映問題について、てっくさんが「ユーロの画像」を入手して検証されるのを待っているうちに、花岡信昭氏が取材をしてくださった。

花岡信昭ウェブサイト : NHK「偏向批判」は的外れ・総括
 五輪の生中継映像はTOBOと呼ばれる国際組織が制作した「国際信号」を受けて、そのまま各国で放送することになっている。「信号」というのは、映像にノイズ(観客の歓声、音楽、エッジのすれる音など)を加えたものという意味である。各国の放送局はそれぞれ独自のアナウンサー、解説者の音声をこれに乗せることになる。

 以上を踏まえて、TOBOの「PRODUCTION HANDBOOK」というペーパーを入手した。「Run ups Figure Skating」とある。フィギュアスケートの中継進行表である。

 それによると、「Start Of international Signal」に始まって、第1グループから第4グループまで、競技の進行が分秒刻みで克明に記されている。

 問題は、「Medal ceremony」(表彰式、10分)の後の進行である。「After the end of ceremony,the 3minute count must start」とある。

 そこを詳細に見ていくと、こうなっている。

 ・Atmosphere at venue(会場の雰囲気)1分
 ・General Highlights of session(演技のハイライトのビデオ)1分
 ・Wide shots of venue(会場の全景)30秒
 ・Closing animation(終了アニメ)30秒
 ・End of international signal

 以上がどういう意味かというと、表彰式終了後、国際信号は3分で終わるということだ。このうち、「Closing animation」は「Opening animation」と対になっていて、TOBOが制作した30秒ずつの開始アニメ、終了アニメである。これは日本では放送されていない。

 ということは、表彰式終了後、日本での国際信号の中継時間は2分30秒しか残されていなかったのである。

花岡氏の結論としては「当初の筆者の判断『国際映像の制約』は正しかった」ということだそうである。

私には花岡氏の取材と氏の結論は充分信頼できるものと思える。信頼性を数字にすると90%というところだろうか。
なぜ100%でないかというと、

 ・ 「TOBOの『PRODUCTION HANDBOOK』というペーパー」を見ていない
   (仮に私が入手して読んだとしても、素人なので真贋の判断はできないのだが)
 ・ てっくさんの映像を待って最終判断したい
 ・ NHKに対する不信感(何かヘマをやって隠してるんじゃないか?)

といった理由からである。
とはいえ、信頼性90%なら充分だ。
私にとっては国家とか警察とか病院の信頼度も80%程度なのだから。


今回の「日の丸ウィニングラン未放映問題」であちこちのブログや2ちゃんねるの関連スレッドを見て回ると、どうも「愛国者」を自称していたり「反日」批判に熱を上げる人たちの二分法的思考が目に付く。
世の中の森羅万象を「親日」「反日」という二つのカテゴリに分類し、反日というカテゴリに入れられた存在(たとえばNHK)に対しては徹底して否定的だ。不信感と怒りが先にたち、事実の検証は二の次にしているようにさえ見える。

「反日」「親日」だけではなく、二分法的思考は視野を狭め精神の柔軟さを失わせてしまう。
「ジェンダーフリー」と「反ジェンダーフリー」、「進歩主義」と「保守主義」、「サッカーファン」と「野球ファン」、「与党支持者」と「野党支持者」、「勝ち組」と「負け組」…
この手の二分法はたいへんわかりやすいけれど、世界をあまりにも単純化しすぎている。

二分法的思考をとる人たちが愛用するのは以下のような言葉だ。
 「絶対に」
 「どう考えても」
 「普通は」
 「~に決まってる」
 「~以外は考えられない」
 「当然」

彼らはまるで自分の常識がすなわち世の中の常識なのだと信じ、自分が「変だ」「おかしい」と思うことは万人にとってもそうなのだと信じているかのようだ。私のように「自分の考え方は非常識なんじゃないか」と日々怯えている(大げさ)者からすると、彼らの野放図なまでの自信に驚くほかない。
私には世の中に「絶対」のものが存在するのか、あるいは「普通」とはどういうことなのかよくわからない。別に「絶対」や「普通」でなくても、いろいろな人がそれぞれの意見を持ち、好きなように言ったり書いたりする世の中のほうが私には好ましく楽しい。

これまでもそのつもりだったけれど、私のブログでは「絶対」や「普通」の威力を借りて誰かを・あるいは何事かを断罪するのはやめようと思う。
私は自分自身の意見だけを書きたい。「絶対」や「普通」の代弁者にはなりたくない(なろうとしてもなれはしないのだが)。

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コストの問題

2006年03月04日 | テレビ鑑賞記
てっくさんの調査によると、荒川選手のウィニングランはあらかじめ予定されていたそうである。

Let's Blow! 毒吐き@てっく: ウイニングランは元々予定されていた

画像を見るかぎり、控え室で荒川選手を祝福していた女性とリンクで日の丸を渡した女性は同一人物のようだ。彼女が荒川選手と近い関係にあることはどうやら間違いなさそうだ。その可能性を90%としておこう。
だが、そのことがすぐに「ウィニングランは予定されていた」という結論に直結するのかというと疑問の余地がある。てっくさんと「おやびん」さんとそのお知り合いの方(「あのエルメスのエールアド(リュック)をみんなが買った時に一緒にいた(本人曰く)人」)を疑っているようで申し訳ないが、お三方とも私にとっては未知の方であり、100%信頼するのは難しい。
仮にお三方すべての信頼度を80%とすると、「ウイニングランの日の丸は、荒川静香さんの関係者が元々準備してたもの」という情報の信頼性は80%の3乗(0・8×0・8×0・8)で51・2%となる。これでは「半信半疑」が精々のところで信じるには弱い。
とはいえ、控え室で日の丸を纏ってうれしそうな顔をしていた荒川選手の姿を思い出すと「あらかじめ予定していた」という可能性はもっと高そうに思えてくる。私の感覚で数字にすると75%くらいだろうか。

ウィニングランがあらかじめ予定されていた可能性が75%だとすると、「突然のハプニングなのに(ウィニングランを隠蔽する)再編集映像が用意されていたのはおかしい、無理がある」という物理的根拠による「偏向説」批判は説得力が弱まる。
それでは「NHKはウィニングランが予定されているのを知っており、それを隠蔽するために再編集映像を用意していた」という可能性はどうだろう。NHKの「偏向」を自明のこととしておられる方には「いかにもありそうなことだ」とお感じになるのだろうが、正直言って私は「そんなことってあるのかな?」と疑問に思うし、信じるのはなかなか困難だ。

私がNHK(に限らずテレビ局)が日の丸を隠蔽する方法として「いかにもありそうだ」と思うのは、生中継のスイッチングを利用した方法だ。
日の丸を写したAカメラと観客席を写すBカメラとスタジオカメラが用意されていて、日の丸が嫌いな(あるいは「日の丸を写すな」と圧力をかけられた)ディレクターがその場の判断で日の丸が写る時間を減らし観客席やスタジオに切り替える、というやりかたである。
こういうことであれば特別な準備は不要だし、一人の判断ですべて可能だ。

だが、「日の丸を隠すためにわざわざ再編集映像を用意する」というのは、私にはありそうなことに思えない。
オリンピック中継で忙しい最中に、「日の丸を隠す」というただそれだけのために再編集映像を作るなんてことをスタッフに命じられるものだろうか。もし自分がスタッフであれば「バカなことやらせるんじゃない」「無駄な仕事を増やしやがって」と恨みに思い、週刊新潮あたりにタレこむかもしれない。
仮にスタッフ全員が日の丸嫌いならば不満は出ないだろうが、スポーツ中継のスタッフにそんな強い政治意識をもった人間が集まるものだろうか。その手の人間はニュースやドキュメンタリー、教育番組といった社会派の仕事をやりたがり、歌番組やスポーツといったエンターテインメントには近づかないのではないか。

もうひとつ考えられるのは「事故で国際映像が切れたときのための穴埋め用」として再編集映像が用意されており、(国際映像は繋がっていたにもかかわらず)隠蔽のためそれが使用された、という可能性だ。このほうが「隠蔽のための特別映像」説よりはありそうなことに思える。
だが、NHKに国際映像が繋がっていたことを外部の人間が確認するのはなかなか困難だろう。もし他の国で国際映像が流れていたとしても、NHKだけが契約の問題・技術的故障などのため放送できなかったという可能性も考えられなくはない。

繰り返すと、私がどうしても気になるのは「日の丸ウィニングラン」隠蔽に必要なコストの問題である。
カメラのスイッチングだけで隠蔽できるのなら特別なコスト(仕事量)は発生しないし、ディレクター一人の判断で可能だ。
だが、隠蔽用の映像をあらかじめ用意しておくとなると、不必要な仕事が増え別のスタッフも関与することになる。関わる人間が増えれば意図的な隠蔽の事実が漏れる可能性は高くなり、保守系メディアなどから叩かれる危険性が増す。
もし穴埋め用映像を隠蔽のため不正使用したのだとすると、新たな仕事量は発生しないものの、NHK内部で「国際映像が来ていたのになぜ使わなかった、高い金を払ってるんだぞ!」と批判されるおそれがある。

はたしてNHKは意図的・計画的・組織的に「日の丸ウィニングラン」を隠そうとしたのだろうか?
「偏向説」を採る人は「NHKは反日偏向してるから充分にあり得る」と思うのだろう。
だが私は「NHKには政治的に偏った人もある程度いるが、大部分は中立かノンポリだろう」と思ってるので(具体的な根拠はない、番組を見た印象だけである)、計画的・組織的な「日の丸ウィニングラン」隠蔽という物語に共感するのは難しい。

以上、長々と書いてきたことはあくまでも「私はこう思う」というだけのことであり「事実はこうだ」という主張でないことを念のため付け加えておく。偏向説の立場で真相を追究する方々は、どうか納得のいくまで情報を集め分析していただきたい。
てっくさんは近日中にヨーロッパ(スペイン)の映像を入手される予定だそうで、その内容に私も興味津々である。もしそれが生中継の国際映像であれば、「国際映像が切れたので中継不能だった」というNHKの説明は信頼性を低下させることになる。

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あるいは、もしかして、ひょっとするとNBCの悪意なのか(上)

2006年03月03日 | テレビ鑑賞記
2ちゃんねるを見ていたら、ウィニングラン未放映事件について興味深い書き込みがあった。
以下に引用するが、何しろ誰が書いたかわからない2ちゃんねるのカキコなので信憑性については自己責任でお読みください。


●荒川の日の丸ウイニングランをカットしたNHK 2●

709 名前:名無しさんといっしょ[] 投稿日:2006/03/01(水) 03:27:37 ID:IYsQiQ44
トリノ五輪でジャパン・コンソーシアムが支払った放映権料は3850万ドル(約45億円)で、
負担割合はNHK 70%、民放30%
NHKが支払う約31億円 = 皆  様  の  受  信  料

NHKはなぜ、荒川選手のウイニングランを「放送しなかった」のか「放送できなかった」のか
刈屋アナはなぜ、そのときリンクで起こっていた状況を中継することができなかったのか
きちんと説明する義務があると思います


ちなみに
北京五輪の放映権料は1億8000万ドル(約208億円)である。

いま抗議しとかないと大変なことになりますです、ハイ

716 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/01(水) 04:16:37 ID:FN3MaLgZ
>709
そうですね。いま抗議しておいた方がいいでしょう。

ただ、相手は国際信号制作局じゃないの?今回のフィギアはNBCだっけ?

JCで会場に入れられる中継可能な生カメはミックスゾーンのインタビュー用だけで、
「生」でリンク内の映像を中継できるカメラは、国際信号制作局しかもってない。

表彰式まで、オリンピックの規定の行事だから、
IOC・トリノ組織委から受託した国際信号制作局が責任もって
撮影、スイッチングして映像作るけど、
表彰式終わったあとのウイニングランは、
会場の観客が日の丸渡したことからも明らかのように、IOCの行事ではない。

NBCが制作局だとして、コーエンが金取れずに終わった表彰式、
IOC・トリノ組織委から受託した「お仕事」が終わった後、
気合い入れて撮影、スイッチングしてくれるわけ…あるかな?
別にNBCでなくても他の放送局でも同じだと思うけど。

ちなみにライブカメラは何台もあるけど、国際信号として世界に生配信されるのは、
国際信号制作局のテクニカルディレクター、ないし、スイッチャーがセレクトした映像だけ。
並行して配信はされません。

動画でウイニングランがあったのは、
生ではない、VTR収録のカメラで撮影された映像が収録されたテープが、
後から現地の放送センターに届いて、電送されてきたものじゃないの。
この手の映像は、各国のテレビ局が自前で持っていてもおかしくない。


717 名前:716続き[sage] 投稿日:2006/03/01(水) 04:17:41 ID:FN3MaLgZ
会場で実況しているアナ・解説者が見られる映像は、国際信号だけ。
だから目の前でウイニングランがあっても、国際信号で配信されていないことは分かる。

リプレーは、国際信号制作局でも入れられるし、配信を受けたNHKでも入れられる。
しかしNHKサイドで入れたリプレーの入った映像は、
実況席ではモニターできない(国際信号だけ)。

なので、リプレーがNHKで入れられたとすると(そしてその最中に国際信号ではウイニングランになっていたと仮定したら) 、
当然国際信号しか見ていない実況は、そのことをコメントする、はず。
しかしそれがなかったところを見ると、国際信号になっていないと推察される。

また民放に配信されるのは、国際信号がスルーでいくので、NHKが仮にリプレーを入れたとしても、
民放にはそのリプレーは入っていない、国際信号のまま。
民放でも、あまりウイニングランの映像がないところを見ると、国際信号にはなっていないと推察される。

2カ所、推察もあるけど、こんなところじゃないの?

まあJCよりNBCの方が金払っているだろうし、
だからゴールドメダリストのミックスゾーンインタも、母国の放送チームより先に持ってくわけで。

こうした横暴は許さない!と国際信号制作局に抗議するか、
JCがNBCより金払えるように、北京までに放送局に対して募金でもしてあげてください。


725 名前:業界関係者(民放)[] 投稿日:2006/03/01(水) 05:07:54 ID:wgSSKJj2
五輪放送にもちょいと関わった業界関係者だが、
今回の映像に関しては >>716 >>717でほぼ正解。

国際映像信号は表彰式で中継終了。
表彰式のセレモニーが終わると、競技場ロングやロゴの入った壁などに
スイッチングして、終了を配信局に知らせる。これが例の「壁映像」だな。
なのでJCを組んでいる民放各局・NHKとも、表彰式後の
ウィニング・ランは国際映像信号からは取れなかった。
これは国際映像制作局マターの問題だが、表彰式は終わっているので、
配信しなかったとしても契約違反にはならない。

ちなみにインタビューは「JCユニ」として、
これだけはJCがライブで撮ることができる。

実況の件は、「オフチューブ」といって、
国際映像信号を見ながらアナウンスし、
これを国際映像信号とMixしてJC映像としている。
なので国際映像信号でウィニング・ランを流していなければ、
実況でも表現できない。

NHKで後で流れたウィニング・ラン映像は、
会場に持ち込んだENG映像と思われ。
これは国際放送センター(IBC)まで持ち帰って伝送しないと
放送できないので、生放送には間に合わなかった。

外国でLIVEで流れたところがあるとしたら、
その局がユニ中継を組んだとしか考えられないが、あまり考えられんな。

ということで、NHKを責めてもかわいそうというのが結論。


●荒川の日の丸ウイニングランをカットしたNHK 4●

22 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/01(水) 22:35:05 ID:VDotA87V
言い訳逃れの口実作りの為に、流しているとしか思えないね。


>>6(前スレ725、716,717)

> 国際映像信号


これは、国際映像がまだ配信されていたと言う事でしょうか?↓ 

http://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20060301223104.jpg

66 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 00:00:24 ID:nZkWyiXM
>>22

国際映像そのもの。

ここでNBCだかわからんが、ライブ映像を担当していた国際映像担当放送局が
気合い入れてくれればなあ。

日本語の字幕は、その国際映像に日本の放送局が後から乗せたものですよ。


90 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 00:40:30 ID:EL1ypxUa
ttp://board.usfigureskating.org/default.asp?action=9&read=16277&fid=3

I don't think NBC showed the victory lap. I didn't see it...
私は、NBCはウイニングランを放送していないと思う。私はそれを見てなかった。

92 名前:名無しさんといっしょ[] 投稿日:2006/03/02(木) 00:45:16 ID:P8Y331+x
>>90
放送したよ。してないのなら、どうやってアメリカに住んでる俺が見ることが出来たんだ?
日本で放映されなかったなんて2ちゃんねるで始めて知ったわけだし

96 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 00:47:17 ID:+csqQdKg
NBCハイライトでは確かに映ってなかった。
ライブではやってたんじゃないの?

99 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 00:49:18 ID:nZkWyiXM
>>92
問題は、それを何時に、つまりはライブで、どの放送局で見たか、だ。
EST,PST,PSTなんでも良いけど、正確な時間と放送局名、知りたし。


104 名前:名無しさんといっしょ[] 投稿日:2006/03/02(木) 00:54:12 ID:/yiDKxr+
>>96
フジのめざましテレビだかで毎週やってる
アメリカのホット情報を伝えるコーナーでは、
 「アメリカでは、フィギュアの生中継はやらないんですよぉ。
  今晩録画放送するみたいですが・・。」
と答えていたよ。

207 名前:名無しさんといっしょ[] 投稿日:2006/03/02(木) 02:29:03 ID:WnYR4P5R
>>99
何度も言われているが、NBCは生中継は一切行っていない。時間帯がよくないので、全て録画中継になっている。
でも、編集で短くしたのじゃなくて「生中継風録画中継」だ
だからウィニングランもその時にみたのだと思う

209 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 02:44:57 ID:nZkWyiXM
>>207

確かにNBCのサイトでは、2月23日7:00PM EST~ってなっているもんね。
ならばアメリカの人は、生では見ることができないわけだ。

アメリカ在住の人がウイニングラン映像を見ていたとしても、
それが生のライブ映像なのか=国際映像信号
あとから編集して入れ込んだ映像なのか、
わからないということですな。
(下)に続く
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あるいは、もしかして、ひょっとするとNBCの悪意なのか(下)

2006年03月03日 | テレビ鑑賞記
237 名前:名無しさんといっしょ[] 投稿日:2006/03/02(木) 04:02:29 ID:rbnCXmQg
表彰式前の7:00と荒川インタビュー直後の7:35に
リンク全体を映している同じアングルの映像がある。
少なくともこのカメラはずっと固定で、
リンクを映し続けていたのではないだろうか?

ttp://newsstation.info/up/img/ns5890.jpg
ttp://newsstation.info/up/img/ns5891.jpg

328 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 09:56:23 ID:myB1YckH
>>237
>>237
>>237

NHKが国際画像を取捨選択してるなら、壁画像じゃなくて↑を映せば
小さいながらも、ウィニングランが写ってたはず。
荒川さんとご両親の会話の時も色々スイッチしてたみたいだし。
国際映像が映してない説は駄目だね。
同様に権利無し説も壁画像映してる時点でアウト。
公共放送としては電凸であろうことか、視聴者に嘘・逆ギレしたって時点で退場もの。
次はどういう言い訳を考えてくれるのでしょうか?

ユーロスポーツで数分長く放送していたのは確定でいいのかな?

どうも煙に巻こうとしている人がいるようですね。

333 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 10:07:06 ID:nZkWyiXM
>>328
NHKが国際画像を取捨選択してるなら、壁画像じゃなくて↑を映せば
小さいながらも、ウィニングランが写ってたはず。



国際映像では、国際映像制作局が「取捨選択」した映像を、
各国放送機関が、受け取るしくみ。

つまり壁映像を選択していたのは、国際放送局。

リンク内を撮影するライブカメラは10台くらいはあっただろうけど、
その映像がすべて各国に配信されることはなく、
ライブでは、あくまで国際映像制作局が選択した映像しか、使えません。

各国放送機関に許される唯一のライブカメラの例外は、
リンクを撮らない、ミックスゾーンだけ許されるインタビュー用のカメラだけ。

ちなみに指摘のカメラも、あのアングル固定だけで使うことはないでしょう。
時に会場に振ったり、ズームインしたりしているものです。


337 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 10:17:51 ID:myB1YckH
>>333
thx!

なるほどー。
じゃあ、このスレでたまに出てくる日の丸写したくないが故に
荒川さんとご両親の会話の時に不自然なカット割があったってのは否定しなきゃいけないね。

国際映像制作局が荒川さんがウィニングランやってるにも関わらず
その映像よりも壁映像を選択したとするならば、そちらにも苦情入れるべきだな。
それとも慣例的に、選手がウィニングランやってても終了の合図として延々壁映像映すのだろうか?

欧州で生ウィニングラン(国際映像)時=NHK独断で不自然なリプレイ

ってことでいいのかな?

>オリンピック放映権ってのは、ただ国際映像垂れ流すだけじゃなくて
>競技会場に独自カメラ入れて(これをJCユニカメラという)、
>国際映像に割り込ませられる権利もあるんだけどな。
>#例えば、競技中の日本人選手のアップ映像なんかはユニカメラ。

は衛星回線使って中継できないものなの?
オリンピックって各局中継車入ってると思うんだが。

340 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 10:43:35 ID:nZkWyiXM
>>337
>国際映像制作局が荒川さんがウィニングランやってるにも関わらず
>その映像よりも壁映像を選択したとするならば、そちらにも苦情入れるべきだな。

これはその通りですね。

>それとも慣例的に、選手がウィニングランやってても終了の合図として延々壁映像映すのだろうか?

国旗を持ったウイニングランがIOCのプログラムとして位置付けられていれば、
あるいは、ウイニングランが表彰式の直前ならば、国際映像制作局は、当然、映したと思います。

IOCのプログラムは表彰式(メダル授与+国歌演奏)まで、かな。
あのウイニングランで日の丸は観客からもらったものですから、IOCのプログラムではない。

となると国際映像制作局は、
君が代が終わって観客に手を振って、メダリストが一緒になってリンクを滑り出して…
というあたりまでくれば「もう充分」という判断をしたかもしれない。

メダリストがリンクを出るまで撮り続けて、ちゃんとスイッチングしてくれていれば、
ずっと移っていたたわけだけど、
「もういいかな、3人滑り出たところも放送したし…」
と思えば、
「生中継の映像信号を出すのはそろそろ終わりにします」
ということで会場のトリノやオリンピックのロゴがある部分の映像を送って、
やがて電波を落とすか、カラーバーと呼ばれる映像調整信号を送って、完全に放送終了にします。

>欧州で生ウィニングラン(国際映像)時=NHK独断で不自然なリプレイ
>ってことでいいのかな?

可能性はここにあるけど、欧州の生ウイニングランが、ほんとに生だったのか、まだファクトはでていないのでは?

342 名前:名無しさんといっしょ[] 投稿日:2006/03/02(木) 10:50:47 ID:nZkWyiXM
>>337
>>オリンピック放映権ってのは、ただ国際映像垂れ流すだけじゃなくて
>>競技会場に独自カメラ入れて(これをJCユニカメラという)、
>>国際映像に割り込ませられる権利もあるんだけどな。
>>#例えば、競技中の日本人選手のアップ映像なんかはユニカメラ。

>は衛星回線使って中継できないものなの?
>オリンピックって各局中継車入ってると思うんだが。

上にあるJCユニとして、今回、確実にあったのは、ミックスゾーンのインタビュー用の生のJCユニカメラ。
今回、リンク向きに生のJCユニがあったかは不明。
上記の権利の例は、あくまで一般論です。今回そうなっていたかもしれないし、なかったかもしれない。

ただ、もしあったとしたら、
少なくともライブで中継はなくても、ユニカメラであれば中継車というか現地の放送拠点で収録できるので、
あとからニュースでも使えます。

これまでニュースで出ているのは、同じ映像で、
それはライブができない、テープ収録のENGカメラで撮影と、のことなので、
会場にJCユニの生ライブカメラはなかったと考えるのが自然だと思います。



370 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 13:01:49 ID:P2c/wNbD
>>346
>リプレイは国際映像の中継じゃないという解釈でいいんですか?

これは、わかりません。
国際映像信号を作っている放送局が、ライブ中継の一環で入れる場合もあるし(*)、
国際国際映像信号を受けてる放送局が入れることもできる。両方の可能性があります。

(*)例えば、モーグルのゴール後にエアのリプレイを入れたりするやつです。

372 名前:名無しさんといっしょ[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 13:08:30 ID:P2c/wNbD
>>346
続きです。前のカキコにもう少し加えるとすると…

国際映像信号制作局は、表彰台から降りたメダリストが滑ったのをしばらく映して、「そろそろ良いかな」と思って国際映像信 号の制作をやめようと判断、壁やリンクにあるロゴなど映し出したとします。

そうすうると国際映像信号を受けている立場の放送局(日本ではJCです)は、対応が2通り考えられます。
1)フィギアの生中継配信が、まもなく終わる、自局のスタジオのキャスターに切り替えて「フィギアの中継でした。続いて… 」と言って、テーマを切り替える。
2)フィギアの生中継配信は、まもなく終わるが、ミックスゾーンでのユニカメラでのインタビューがあるので、自局スタジオ などのキャスターの顔ではなく、メダリストの演技の映像を入れて、そこまで番組を持たせようとする。
 この場合、自局で、独自に生中継中に並行して収録していたVTRからリプレイ映像を作り、それを入れることはできます。

こうした切り替えを行わないと、それこそ、カラーバーとかが国際映像制作局から送られてきて、それがスルーで自国の放送電 波に乗ることになり、「放送事故」になります。

受けている局の立場では、仮にロゴなどの「そろそろおしまいです」という映像が出てきても、
「国際映像制作局の気が変わって、リンクの選手の映像に切り替えるかもしれない」と思っても、
通常は、カラーバーが送られたり放送終了になるので、その「気まぐれ」に賭けるよりは、手持ちの映像素材に切り替えておく ことが安全策になります。
そして、もし「気まぐれ」が起き、国際映像がリンクの選手の映像に変えたとしたら、その時点で、改めて、リンクの選手をチ ョイスできるようにしておく、というのは普通です。

373 名前:名無しさんといっしょ[] 投稿日:2006/03/02(木) 13:12:02 ID:P2c/wNbD
>>346
それから、欧州での映像を検証するだけでは不十分で、国際映像制作局が、JCに配信していた、まさに送ったそのものの、ラ イブの国際映像を検証しなければ意味がありません。

また、独自契約についてですが、ユニカメラをリンク向き撮影することを、各国に許容していたら、カメラを置くスペースや中 継ケーブルの取り回しのスペースや通り道の確保が必要などのことから、IOCが許容するとは思えません。
国際映像制作制度の意味がなくなります。
SPが終わってから、メダルの可能性が高いとして、JCが「仮に」交渉するにしても(あくまで仮です)、
すでに観客席は販売を終わっており、新たなカメラを置いたりケーブルをはったりするスペースを、独自中継用に確保すること は困難だと思います。

なおIOCとの交渉の主体は、あくまでJC(NHKと民放)です。


516 名前:名無しさんといっしょ[] 投稿日:2006/03/02(木) 20:32:44 ID:8PoaP2KI
ヤフ掲示板よりコピペ↓


NHKから返信がきました。 2006/ 3/ 2 20:21 [ No.8950 / 8957 ]

投稿者 :
derbykun1218

いつもNHKの放送をご覧いただきまして、ありがとうございます。

2月24日のフィギュアスケート・女子シングル・フリーの生中継に
関するお便りをいただきましたので、お答え申し上げます。

日本選手がいま一歩奮わなかった中で、荒川選手の金メダルは、
本当にうれしいニュースでした。NHKでも翌日の放送予定を
急ぎ差し替え「NHKスペシャル  荒川静香 金メダルへの道」を
放送するなど、放送を通して荒川選手の偉業を広くお伝えしました。

御指摘の「荒川選手が日の丸を掲げて滑ったウィニングランが
NHKの中継に映っていなかった」という点ですが、お答えにあたり、
五輪中継の仕組みを簡単にご説明します。
(つづく)

517 名前:名無しさんといっしょ[] 投稿日:2006/03/02(木) 20:33:58 ID:8PoaP2KI
(つづき)
オリンピックでは、大会主催者がテレビの中継映像を制作して
世界各局の放送機関に配信します。これを「国際信号」と言います。
各局は、この国際信号に自国語の実況・解説をミックスして放送を
します。こうした方法は、世界的に人気の高いスポーツ大会では
広く採用されています。 日本の放送では、NHKと民放が共同
チームを作って現地で実況・解説を付加し、それを各局が使って
放送しました。

今回、荒川選手が日の丸を持ってウィニングランをしたのは表彰式の
終了後でしたが、生中継の中では、この模様をお伝えできませんでした。
それは、競技や表彰式そのものが終了したため、おおもとの国際信号の
配信が終わったためです。 NHKでは国際信号の最後までずっと放送
しており、この模様が入っていれば当然放送しています。

生中継の中ではお伝えできませんでしたが、NHKでは、当日24日の
正午のニュースで荒川選手が、日の丸を観客席に掲げて滑る姿を
お伝えしました。27日に放送した「ニュース10」の中のトリノ五輪
ハイライトのコーナーでも、荒川選手が国旗を掲げて滑る姿をお伝え
しました。また、NHKでは、当日の午後7時からの「ニュース7」など
荒川選手の金メダル獲得を伝えるニュースで、荒川選手が日の丸の
旗を手に関係者と喜んでいる映像も放送しており、日の丸の映像を放送
しなかったということは全くありませんので、ご理解ください。
(つづく)

518 名前:名無しさんといっしょ[] 投稿日:2006/03/02(木) 20:36:38 ID:8PoaP2KI
(つづき)
NHKでは、これからも、スポーツの迫力と感動を皆様にお伝えするため、
一層、力を入れて参ります。来るワールドカップ・サッカー・ドイツ大会でも、
日本戦のうち、注目の第1試合のオーストラリア戦と第3試合のブラジル戦
などを総合テレビで生中継します。衛星放送では、BS1とBSハイビジョン
合わせて全64試合を生中継する予定です。

どうか今後とも、皆様のご理解・ご支援を賜れますよう、よろしく
お願い申し上げます。お便りありがとうございました。
 
NHK「トリノオリンピック」担当
NHK視聴者コールセンター

との事ですって!


私はテレビ業界のことは何も知らないので、引用部に書かれていることが本当なのかどうかは分からない。
けれど、私にはかなり説得力があるものと感じられた。
こういうテクニカルな説明のほうが、「敵」による謀略説よりも好みに合う。

生放送時に荒川選手のウィニングラン映像を放送できなかった(しなかった)原因として考えられる可能性を、私が「ありそうだな」と思う順に数字にしてみる。特に具体的な根拠はなく、最終的な判断でもない。

 放送権(国際映像の配信・独自カメラの制限)の問題 = 50%
 NHKが無能だった                     = 20%
 偏見・悪意                          = 30%


「偏見・悪意」の可能性を30%にしてあるが、この内訳は

 日本人が金メダルを取ったことへの国際映像スタッフ(NBC?)の悪意 = 20%
 NHK(職員)の日の丸嫌い                           = 10%


である。
私にとって「NHKが日の丸を忌避してウィニングラン映像を切った」という見立てより「欧米人が日本人の勝利を妬んで意地悪した(国際映像を切った)」というストーリーのほうがまだ説得力がある。
なにしろ、F1レースで日本のメーカー(ホンダ)が、スキージャンプで日本人が勝利するとたちまちレギュレーションを変更して追い落とそうとするのが彼らのやり方なのだ(ちょっと被害妄想ぎみ)。

それにしても、ネットで熱く強い批判(特に「NHK偏向説」論者からの)が集まっているのに、未だに公式の説明をしないNHKの広報は何をやっているのだろう。記者会見しろとは言わないが、プレスリリースを出すかふれあいプラザで公式の説明を明らかにしてほしい。放置しておくと余計な憶測を生むだけだ。


「NHKの偏向」説に批判的・懐疑的なブログ
 花岡信昭ウェブサイト : NHKの「偏向」批判を解析する
 A day in the life of Nagoya: ウイニングラン
 社怪人日記2006 : 反権力ってカッコイイ?
 きぐつのつぶやき(仮):ウィニングスケート祭り
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳:スポーツとは
 あまおちブログ【覇道】:荒川選手のウイニングスケートNHKの陰謀論


まとめサイト
 荒川静香選手のウイニングスケートを放送しなかったNHKまとめ



当ブログ内関連記事
 偏向なのか、それとも無能なのか
 「国際共通映像」が原因なのか
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「国際共通映像」が原因なのか

2006年03月01日 | テレビ鑑賞記
「荒川選手日の丸ウィニングラン未放映事件」(まとめページ)について、多くのブロガーや2ちゃんねら~が怒りの炎を燃やし「NHK政治的偏向説」で熱くなっているようだ。

だが、どうも私には納得できない
状況証拠だけで「偏向に違いない」と断定するのはいかにも危なっかしい。
NHK内部に政治的に偏向した人間がいることは事実のようだが(例の長井暁氏とか)、「オリンピック生中継の修羅場で」「スポーツ畑の人間が」「日の丸ウィニングランを隠すためにわざわざ再編集映像を用意する」というのは、私にはほとんどありえないことのように思える。
もしそんなことをやるとしたら、日の丸が憎くてたまらない偏執的な人間だろう。
そんな異常な人間がオリンピックの女子フィギュアという晴れ舞台(早朝なのに視聴率43%!)で起用されるなどということがあるのだろうか?

事の真相は放送に携わった当事者が明らかにするまでわからないが、プロのジャーナリストなら伝手をたどって確度の高い情報を手に入れられるはずだ。
幸いなことに、元・産経新聞政治部長の花岡信昭さんがNHKのご友人に確認されたそうである。以下引用する。

花岡信昭ウェブサイト : NHK批判の「落とし穴」
 トリノ五輪で日本は「金1個」に終わったが、ふだん、国を挙げてスポーツ振興につとめようなんてことはしていないのだから、五輪のたびに慨嘆していても仕方ない。その貴重な金メダルを取った荒川静香のNHKの中継映像をめぐって、またぞろ、「偏向批判」が飛び出した。
(中略)
 というのは、荒川は表彰式のあとのウイニングランで、日の丸を身にまとってリンクをまわったのだが、この模様をNHKは「意識的にカット」したのだという。
(中略)
 そこでNHKの友人に聞いてみた。荒川が本当に日の丸を身につけてリンクをまわったのなら、それをカットする手はないだろうに、と。

 返ってきた答えはこういうものだった。

< さっそく、関係者に確認しましたので、ご参考までにご連絡します。

△まず、ご理解いただきたいのは、オリンピックの中継映像については、「オリンピック放送機構」という国際的な共通の映像で放送しています。したがって、NHKが単独で中継映像を撮っているわけではありません。

△次に荒川選手のケースについては、国際的な共通映像は、演技の部分と表彰式の模様の中継で配信が終了したので、その後のウイニングランの映像については、送られてきていません。つまり、放送しようにも中継映像がないというわけです。

△このため、NHKは、ニュース用の単独のカメラでウイニングランの模様を撮影し、その映像を回線で送り、昼のニュースから放送しています。

国民にとって喜ばしい金メダル獲得やウイニングランの模様を何か別の意図で止めることなどはありえませんので、ご安心ください。国際共通映像の仕組みが日本ではまだ、十分、理解されていないので、一部に誤解が生まれるのではないかと思います。 >

 以上がNHKの友人からの回答である。話というのは聞いてみるものだ。ものごとは一面的に見て独断的に判断してはいけないということの見本である。

 つまり、国際映像の送信の約束で、競技と表彰式だけはリアルタイムで送ることになっていたということだ。「オレは見たことがあるような気がする」という人はニュースを見たのであろう。

 したがって、ウイニングランの模様も国際映像に含めるという事前の協議がなされていれば、日本の視聴者はリアルタイムで「日の丸ウイニングラン」を見ることが出来たということになる。国際映像というからには、参加した世界中の放送局に同じものが送られるわけだから、他国の選手のウイニングランなどほとんど関心は呼ばないだろう。たまたま、荒川が唯一の金メダルを取ったことによって、「ウイニングランは契約に含まれていなかった国際映像」の実態が判明したということになる。
(後略)

花岡さんは「実態が判明した」と書いておられるが、あえて言わせていただけば多少の疑問は残る。
花岡信昭氏は実績あるジャーナリストであるが、テレビ界の人ではなく(元)新聞人である。失礼ながら、国際映像の放送権について充分な知識をお持ちのようではない。極端なことを言えば、花岡氏が「NHKの友人」に騙されている可能性もある。
とはいえ、産経新聞の元・政治部長が信頼する友人の説明であり、「左翼が偏向を隠すための嘘」とは考えにくい。

私としては花岡氏の記事は信用できる情報だと思う。
ウィニングラン未放映事件の原因は「放送権問題」である可能性が高そうだ。
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