玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

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安倍セミナーと亀井祭り

2007年07月31日 | 政治・外交
産経新聞の山本雄史記者の「東京23区「外」通信」が面白い。
えらそうなことを言わせてもらえば、選挙という人間的な営みの本質を見せられた思いがする。

安倍首相はなぜ空気が読めないのか。
 安倍首相は東京・吉祥寺で、東京選挙区の丸川珠代氏(当選)、保坂三蔵氏(落選)の応援演説を行った。その際、保坂氏が「安倍総理は(吉祥寺が最寄り駅の)成蹊大学(出身)でございます。この街はふるさとです。青春時代の安倍総理のお姿がここにみえるような気がします」と話したのだが、その後にマイクを握った安倍総理は、この点には全く触れず、「改革か逆行か」といういつも通りの演説を行った。

 たぶん、小泉純一郎前首相なら、「いやあ、懐かしいねえ、吉祥寺。よく飲んだくれて、あのころは・・・」という、“つかみ”の話を絶対にしたはずだと思う。安倍首相の演説はいい意味でも悪い意味でも実に四角四面である。

 演説場所近くで何十年も店をやっている写真屋のおじさんに話を聞いたところ、「この場所で今までいろんな政治家の演説を聞いたけど、安倍さんは人気ないね。拍手の音を聞けば、だいたいわかるよ」と話していたが、安倍首相が遊説で「手応えがあった」と思っていたとすれば、それは現状認識に問題があったといえる。


謹厳実直な安倍氏とは対照的に、怒りと涙と笑いにあふれた亀井氏の演説。

「自民党、公明党なんて明日でおしまいだ!!」。国民新党の破天荒なパワーが炸裂。
 私は暇さえあれば、仕事や政党に関係なく、おもしろそうな候補者や政党の街頭演説の見物に行く変わり者であるが、これまでに見た街頭演説の中でも、国民新党の一体感は群を抜いていた。特に、亀井静香代表代行の演説は、鬼気迫るものがあり、印象に残った(このエントリの後半で内容を可能な限り紹介)。

 国民新党の打ち上げは、都心の繁華街である有楽町マリオン前で行われた。

 インディーズ政党・国民新党らしい、熱狂的な支持者の「いいぞ!」「そうだ!」の声がひっきりなしに飛び交い、運動員の女子大生も支持者も次々に涙を流すという、人間味と浪花節があふれるフィナーレとなった。

 数メートル先では、自民の中川昭一政調会長と自民の比例候補も街頭演説をやっていたが、国民新党の異様なパワーと歓声と亀井静香氏のダミ声に押され気味で、道行く人々の視線は国民新党の方向に向いていた・・・


以前から国民新党にほのかな好意を抱いていた(1 2 3)私としては、親戚のおじさんが結婚式でドジョウすくいを演じて大受けしたようなうれしさと気恥ずかしさを感じてしまう。
ああ懐かしき昭和の香り。
思い出すのは高度成長・石油ショック・狂乱物価・ピンクレディー・竹の子族・漫才ブーム…


「正しく」「美しい」政治理念と現実的な政策はもちろん大事だけれど、結局のところ有権者を動かすのは感情である。
人々の心を捉え「この人についていこう」「この人なら間違いない」と思わせることができれば、政治理念や政策に多少の矛盾があっても見過ごしてもらえる。
逆に、どんなに立派な政治理念や政策を訴えても人の心に響かなければ「いいこと言ってるみたいだけど」「なんかよくわからない、納得できない」という反応しか得られない。

もちろん悪質な政治家や扇動者に民衆が感情を操られるのは危険なことだ。
ヒトラーは演説の天才だったという。興奮と陶酔の快感のなかで悪魔との契約書に署名してしまうのは恐ろしい。

そうはいっても、人間が人間である限りアドレナリンの影響は避けられない。
全員が禅寺で悟りを開いたりバルカン人になるわけにもいかない。
結局のところ、政治家も有権者も「人間が完全に合理的な判断をするのは難しい」ことを理解したうえで、「最大多数の最大幸福」を追い求めていくしかない。結論にも何にもなっていないけれど。
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民主党に負けた いいえ世間に負けた

2007年07月30日 | 政治・外交
参議院選挙が終わった。
当選した議員のみなさん、おめでとうございます。
どうか国民のため日本の未来のため、私心・こだわり・行きがかり・党利党略を捨てて、明朗活発に責務を果たしてください。

さて。
正直言ってここまで自民党が負けるとは思わなかった。まさか40議席にも届かないとは。
「40から45のあいだくらい、たぶん43は取るだろう」と思っていた私は鈍感だった、空気が読めていなかった。
「国民の怒り」おそるべし。
「国民の怒り」とカギカッコ付きで書いたのは、「それって本当に自分自身の気持なのか?マスコミに煽られていないか?」と疑っているからである。鈍感な私は国民感情の激しい動きについていけないことが多い。郵政選挙での自民党大勝利、安倍政権発足時の高支持率、そして今回参院選での民主党大勝利。どれも極端すぎて怖くなる。もうちょっと心静かに落ち着いて政治を判断できないものか。

自民党敗北の大きな理由は年金問題であるらしい。
個人的にはあまり年金問題について関心が持てない。老後の心配をしなくていいくらいの財産があるから   …という訳ではなくて、「自分は年金がもらえるほど長生きできないだろう」と思い込んでいるからだ。特に病弱でもリスクの高い生活をしているわけでもなく、客観的には不合理である。もし長生きしたらどうしよう。
それはともかく、年金問題の責任すべてが自民党にあるのかといえば、とてもそうは思えない。2ちゃんねるで見かけたAAに面白いのがあったので紹介する。
民主党・相原久美子議員(自治労幹部)が「年金問題」を語る
http://www.youtube.com/watch?v=S-X-gHkhUKc

379 名前:<丶`∀´>さん[] 投稿日:2007/07/30(月) 01:21:12 ID:9pjMx3l7
【選挙速報のT豚S (MBS)】 ※関西だけ?

  ∧_∧  
 ( `(・・)´) さて、ところで選挙最大の争点だった年金問題ですが、
 (    )   実は業務のIT化に反対する、自治労のサボタージュが
 | | |   原因だったわけですが、さて自民党と民主党、
 (__)_)  どっちの責任でしょう?

桂ざこば「そら、やっぱり政府~、自民党に責任あるんちゃう?」

未知やすえ「そんなの安倍さんが悪いに決まってるやん!」

  ∧_∧  
 (`(・・)´) <残念でしたー!ハズレー!ぶっぶー!
.⊂   9m   自治労はね~、民主党だよ~ん♪
  人  Y    民主党から、自治労のトップが立候補してるよーん!
 し (_)   やーい、騙されたー!

桂ざこば&未知やすえ「え"?」

  ∧_∧  
 ( `(・・)´) < ・・・というわけで、“選挙後に放送する”という条件で
 (    ⊃   インタビューさせてもらった、自治労の声をお届けしますw
 | | |    VTR、どん!
 (__)_)

自治労「だってサービス残業とか嫌じゃん!そんなの公務員イジメだし!」

  ∧_∧  
 ( `(・・)´) <ぷーぷぷぷ!でも、おかげさまで自治労に当確!
 ( ∩∩)   もしも、こんなの選挙前に放送しちゃったら、さすがに
  )  ) )  自民党に投票されちゃうもんね~!ぷーぷぷぷ!
 (__)_)  いや~、でも民主党が勝ってヨカッタ!やーい、やーい♪

桂ざこば「・・・・・・・・・ぽかーん(゜Д゜;)」

未知やすえ「・・・・・・・・・ぽかーん(゜Д゜;)」

他のゲスト「い、いや、ざこば師匠!でも自民党にも監督責任とかあるから、
       やっぱり自民党が悪いっ!ね?ね?」

社保庁労組は「自爆テロ」という見方にはそれなりの説得力がある(Let's Blow! 毒吐き@てっく: 年金流用問題-犯人はどこに)。

自民党が大敗した理由は年金問題だけではなく、安倍政権への総合的な不満が大きい。いわゆるお灸というやつだ。
しばらくは支持率30%程度の低空飛行が続きそうだ。まさか墜落はしないだろうけど。
個々の政策(経済・教育・外交・福祉etc)への批判があるのは当然だが、それ以前に安倍総理のキャラクターへの不信感が広がっているように思う。
組閣のときから「内向き」「お友達ばかり集めている」と揶揄されていたが、その後の郵政造反組復党問題や閣僚の不祥事への対処でますますその印象を強めてしまった。それぞれやむを得ない事情や当然の判断だとしても、通して見ると「身内に甘い」「国民に痛みを押し付けているくせに」という印象が生じるのは避けられない。
日本人は潔癖(あるいは嫉妬心が強い)なので、身内に甘いリーダーは嫌われる。単に好き嫌いの問題だけではなく、「公平な判断力」「身内以外の感情に配慮する能力」さえ疑われる。
たぶん安倍氏は真面目で心やさしい人なのだろうが、リーダーとして認められるためにはそれだけでは足りない。

民主党はいよいよ政権担当能力が問われることになる。
正直言って私は大いに疑っている。小沢代表は記者会見に出てこないし、民主党議員秘書はこんなことをやらかしているし、なにやら「腰が引けているのに浮かれている」感じである。すぐに足を滑らせて大転倒しそうで危なっかしい。
どうしても89年の参議院選挙のことを思い出してしまう。自民党が36議席しか取れず、野党が90議席を取った。社会党の土井たか子党首が「山は動いた」とマドンナブームを自画自賛した。私もその頃はアンチ自民の純粋な若者だったので社会党に投票したけれど、数年後には「空しいブームだった」と思い知らされた。
さすがに民主党は社会党よりはずっとマシだろう(そう信じたい)けれど、はたしてどうなることか。

小泉前総理はこんなことを言っている。
 「この選挙は『勝ってよし、負けてよし』だ。首相は何も気にすることはない。前に言った通りだよ」
 小泉氏が「前に言った」のは、3月7日夜の会合だった。小泉氏は「参院選は負けた方が面白いぞ。民主党の小沢一郎代表は自民党内に手を突っ込んでくる。民主党の反小沢勢力も黙ってはいまい。そうなれば政界再編だ」と断言し、「政権選択の選挙は衆院選だ。首相はそれだけを考えていればいいんだ」と結んだ。
 「自民敗北」をむしろ歓迎する小泉氏の考えは、4カ月間余りまったく変わっていなかったわけだ。小泉氏は選挙戦終盤に窮状を訴えてきた自民中堅を「参院1人区は小選挙区だから、風が吹けばひっくり返るのは当たり前じゃないか」と喝破した。

さすが希代の勝負師、現代の戦国武将である。
読みが当たるかどうかは別にして、この胆力は凄い。まったく純ちゃんにはかなわない。

参考リンク
 雪斎の随想録: 負けに不思議の負けなし。
 寸鉄斎 諫言log:民主党が今なすべきこと
 参議院選挙2007雑感 | bewaad institute@kasumigaseki
 さくらの永田町通信: 歴史的惨敗
 メカAG - 安倍政権は何を間違えたか
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謎の炎上

2007年07月28日 | ネット・ブログ論
明日は参院選投票日だというのに、民主党議員秘書のブログが炎上している。

石田日記: 7月27日(金)「日本人でよかった」
 しかい、丸川珠代のポスターの「日本人でよかった」というコピーは何なんだ。見るたびにムカつく(あ、ムカつくことがもう一つありましたね)んだけど。

 何故、海外まで行って広い世界を見てきた人が、そういう偏狭なナショナリストみたいになるのだろうか。そこがわからん。

 もし、僕らがイギリスにいて、イギリスの総選挙で候補者が「イギリス人でよかった(I'm happy being English!)」とか書いてたら、絶対に爆笑するぞ。アメリカでもそう、「アメリカ人で良かった」とかかかれてたら、ぷぷぷ・・・。


 日本人が良くて、韓国人や中国人やインド人やタイ人はダメなのか?大体、海外(欧米)へ行ったら、アジア人なんて皆一緒にしか見られない。アフリカの国の人なら不幸なのか?日本人でもクソな奴はクソ。他国人でもいい奴はいい奴。肌の色や国籍の何が関係あるのだろうか?


はてなブックマーク - 石田日記: 7月27日(金)「日本人でよかった」
痛いニュース(ノ∀`):【民主党】 「日本人でよかった」とはなんだ。偏狭なナショナリズムがむかつく。ぷぷぷ…平岡議員秘書、丸川氏を批判

当ブログで炎上事件を取り上げるときは炎上ブロガーの真意(と思われるもの)を代弁して行き過ぎた批判(ネットイナゴ現象)に水をかけることが多かった。

 迂闊な人
 ブログには編集者はいない

 小娘数人に破壊される日本文化とは
 「素人」と「玄人」

 秋はイナゴの季節
 思わせぶりは良くない


今回もなるべく(生)暖かい気持で石田氏の記事を読み彼の真意を理解しようとしたのだが。
…ごめんなさい、私には理解できません。
いや、単に「頭がお花畑な人のたわごと」として読めばわかるのだが(共感はしないけど)、投票日直前の「民主党議員秘書」がかくも下品な文章をブログで公開する意味がどうしてもわからない。誰か教えてください。

真意はわからないながら、私が変だと思うところを指摘する。
 しかい、丸川珠代のポスターの「日本人でよかった」というコピーは何なんだ。見るたびにムカつく(あ、ムカつくことがもう一つありましたね)んだけど。

他党の候補者のコピーが気に入らないからといって「ムカつく」のが議員秘書の仕事なのか。議員秘書は政治のプロであり無責任な観客ではないと思っていたが、民主党では違うのだろうか?
私の考える合理的な対応は以下のようなものだ。

  1. 「日本人でよかった」が有権者に好評であれば、今後の選挙で自民党がその路線を押し出してくるだろう。だとすれば、民主党としては対抗策を考える必要がある。
  2. 「日本人でよかった」が有権者に不評ならば、「自民党さんはバカな事やってるな」と高みの見物を決め込めばいい。敵の失敗を他山の石として「情緒的な愛国心の主張は有権者に受けない」という教訓を得られる。

だが石田氏はそのどちらも取らず、ひたすら丸川氏を罵倒している。
罵倒が多くの共感を得られると予想して意図的に行ったのだろうか? だとしたらその読みは完全に外れているし、あまりにも文章が稚拙すぎて「計算して罵倒戦術を選んだ」とはとても信じられない。

 何故、海外まで行って広い世界を見てきた人が、そういう偏狭なナショナリストみたいになるのだろうか。そこがわからん。

「日本人でよかった」という丸川氏の選挙コピーがなぜ「偏狭な」ナショナリスト呼ばわりされるのだろうか。そこがわからん。
私の感覚では「日本人でよかった」という言葉はナショナリズム以前の素朴な幸福感や自己肯定感を表しているにすぎない。たしかに選挙コピーとしては素朴すぎて苦笑もしくは失笑を誘われるけれど、「偏狭」な部分は見受けられない。
これがもし「中国人(アメリカ人・ロシア人・韓国人etc)じゃなくて日本人でよかった」と外国人を下に置き日本人を上にするような表現であれば偏狭と言われても当然だが、私の知る限り丸川氏がそのような意見を主張したことはない。

 もし、僕らがイギリスにいて、イギリスの総選挙で候補者が「イギリス人でよかった(I'm happy being English!)」とか書いてたら、絶対に爆笑するぞ。アメリカでもそう、「アメリカ人で良かった」とかかかれてたら、ぷぷぷ・・・。

石田氏はたぶんご存じないだろうが、トルコでは街のあちこちに「トルコ人と言える者は幸せである」というアタチュルク(トルコ共和国建国の父)の言葉が飾られている。(「メルハバ通信」 第1章 トルコという国
トルコという国のあり方についてはさまざまな問題があり(クルド人問題・イスラムと世俗主義の衝突・アルメニアやギリシャとの歴史問題)、日本が見習うべきところは少ないかもしれない。だが外国人がトルコの国是や彼らの愛国心をあざ笑うのは失礼なことだ。今後もし石田氏がトルコに行くようなことがあればアタチュルクの銅像を指差して爆笑したりしないことを願う。

日本人が良くて、韓国人や中国人やインド人やタイ人はダメなのか?

ここまでくるとお手上げだ。
丸川氏が言ってもいないこと(たぶん思ってもいないこと)を勝手に決め付けて罵倒している。石田氏は斜め上から有害な電波でも受信したのだろうか?
 「北海道に住んでいてよかった」という言葉は秋田や島根や沖縄の人がダメだという意味ではない。
 「任天堂社員でよかった」はソニー社員やマイクロソフト社員を馬鹿にした言葉ではない。
 「よくぞ男に生まれけり」は女性を蔑視した表現ではない。
もしかしたら石田氏が「民主党議員秘書でよかった」と思うとき民主党員・支持者以外を蔑視しているのかもしれないが、そのようなカルト的優越感は決して一般的なものではない。

大体、海外(欧米)へ行ったら、アジア人なんて皆一緒にしか見られない。

なにより「アジア人なんて」という表現が不快だ。
これは石田氏自身がアジア人を(自分がアジア人であることを)蔑んでいるのか、それとも「白人はアジア人に差別意識を持っている」と言いたいのかわからないが、どちらにしてもたいへん不愉快である。
まあ、民主党議員秘書「なんて」この程度のものか。

アフリカの国の人なら不幸なのか?日本人でもクソな奴はクソ。他国人でもいい奴はいい奴。肌の色や国籍の何が関係あるのだろうか?

丸川氏は「アフリカの国の人」が不幸だとはひとことも言っていない。他国人や肌の色を誹謗してもいない。石田氏は勝手な思い込みで人を罵倒するのはやめたほうがいい。
「日本人でもクソな奴はクソ」という部分には大いに賛成する。
どうか石田氏にはコメント欄やトラックバックで寄せられた批判を真剣に受け止めて、自らの立場・思考法・文章力について根本的に考え直していただきたいものである。
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決戦は日曜日

2007年07月27日 | 政治・外交
気がつけば明後日29日は参議院選挙の投票日である。
立候補者と熱心な支援者の方々は暑さにも雨にも負けず最後の追い込みに懸命だろう。
高校野球じゃないけれど、各陣営とも悔いを残さぬようにベストを尽くしフェアに戦ってください。

新聞やテレビの選挙戦分析では軒並み「自民党大敗・民主党躍進」が予想されている。
私はマスコミの予想は話半分に聞くことにしているので、「そんなに極端な結果にはならないだろう」と思っている。特に根拠はない。もしかしたら予想を超える驚天動地の結果になるかもしれない。

郵政解散のときは小泉ファンとして自民党勝利を望んだが、今回の選挙では特にどこかの陣営を応援する気になれない。投票先は決めているけれど、「どうしても勝ってほしい」というほどの思い入れはない。
私は「政治は人がやるものだ」と考えているので、というと何やら立派だが実は単なるミーハーなので、個性的で面白い政治家がリーダーシップを発揮してくれないとつまらない。
今にして思えば郵政解散のときは役者がそろっていた。小泉さんは国際的スーパースターだし、岡田さんは小泉さんと正反対の生真面目さが好対照だった。色にたとえれば鮮烈な赤と地味な紺色である。だが今回の参院選は安倍さんと小沢さんだ。お二人とも能力のある政治家なのだろうが、なんだか地味である。色にたとえれば緑色と茶色というところか。
安倍さんは緑色の若葉、雨宿りするにはなんだか頼りない。
小沢さんは茶色の枯葉、というと失礼なので風雪に耐えた古木としておくが、どうもおいしい実を付けてくれそうには見えない。
帯に短しタスキに長し。命短し恋せよ乙女。


与太話はこれくらいにして少しは真面目なことも書こう。
参院議員の任期は六年である。三年ごとに半数が改選され、衆議院のような解散はない。
つまり今回の選挙結果は今後六年間の政治状況に強い影響を与えることになる。
願わくば有権者の皆様は「これからの六年」について長期的に考えて投票先を決めていただきたい。
マスコミが空騒ぎする当面の「○○問題」ばかりに気を取られず、冷静に、真剣に、そしてちょっとばかりの諦めをこめて(六年後のことが正確にわかるはずがない)、日本のため自分自身のため貴重な投票権を行使してくれることを願う。
コメント

ネット実名論ドーナツ

2007年07月25日 | ネット・ブログ論
いつまでやってるんだかと呆れつつ、はてなブックマークで注目記事になっているとつい読んでしまう「ネット上の匿名実名論議」。
もちろん今回の中心人物も小倉秀夫弁護士だ。
「中心人物」といっても小倉氏の主張(ネット実名制)に賛成し支持する人が集まっているわけではなく、野次馬が「何を言ってるんだろう、この人は?」と困惑して遠巻きにしているのが実態である。
これをドーナツ現象と呼ぶが(誤用)、「クリスピー・クリーム・ドーナツのように大人気!」というわけではない。

私は悪文を見るとすぐに頭が痛くなる性質なので、小倉氏の文章を読んでまともに文意が理解できたためしがない。
何であんなにもってまわった書き方をするのか謎だ。とにかく一つの文章が無闇やたらと長すぎる。

 la_causette: 自分たちが言論の抑圧者になっていることに気付かない(ふりをする)匿名さんたち
しかし、「匿名であれば何をしても責任をとらなくても良い」システムにおいて、匿名さんが「自分の気に入らないことをしたりいったりする人々に対しては、相手が自分たちに屈するまで、誹謗中傷や悪質なデマの流布を繰り返す」ということを行っている現状では、誹謗中傷や悪質なデマを流布される等の私的制裁を受けてでも言うべきことは言わなければいけない、なすべきことはなさなければいけないという覚悟がなければ、匿名さんたちを刺激するようなことは言えないし、できないという雰囲気が醸成されます。

ここまで一つながりの文章、文字数236。落語の「たらちね」を思い出した。今朝怒風激しゅうして、小砂眼入す。
せめて一つの文章は100字以内にして、言いたいことがはっきりわかるようにしていただきたい。

「実名匿名論議」自体は私の中ではとっくに結論が出ているのでいまさら言うこともない。
ヤスツさんの記事が匿名の意義と実名の危険性についてわかりやすく説明してくれている。

 実名と匿名の意義についてITビギナーと対話してみる
ネットの世界で重要なのは「誰が言ったか」じゃないんです。「何と言ったか」なんですよ。その意味で、発言に肩書きのフィルターがかかってしまうことを避け、純粋に発言内容だけに重点を置くためには、実名よりも匿名のほうがいい、ということです。

名前を広めることで具体的な利益を得られる・得ようとするわずかな人以外、つまり大多数の人にとってネットで実名を用いることにメリットは少なく危険ばかりが大きい。実名を使いたい人は好きにすればいいが、他人に押し付けるようなことではない。


言うまでもなくネットは社会の一部である。基本的には「社会で通用しないことはネットでも通用しない」はずだ。
では小倉氏の望むような「完全実名制」が社会で通用しているかというとはなはだ怪しい。
明らかな事実として、東京で(大阪でも札幌でも名古屋でも福岡でも)街を歩いている人は誰も名札を付けていない。名前が明示されていない、つまり(意図的であるかどうかは別にして)実質的な匿名状態だ。名札を付けているのは「業務上名札が必要な人」だけである。必要もないのに自分の名前を誇示する人がいるとしたらよほど酔狂だ。
匿名状態の人が名乗るのは必要な場合だけだ。公園で見知らぬ人と世間話をすることは珍しくないが、「まず最初に名乗る・相手の名前を知りたがる」ような人は珍しい。
世の中には「街には名前も知らない人ばかり。見ず知らずの誰かに悪口を言われたり迷惑をかけられるのが怖い」と悩んで引きこもってしまう人もいるのだろうが、そんな人はごく少数である。気の毒ではあるが個人の問題として対処すべきことだ。
小倉氏の主張する「完全実名制」があるいは迷惑行為を減らすために有効かもしれない。だが「マナー向上のためすべての人が名札を付けるべき」という極端な主張が広く受け入れられるとは思えない。


参考リンク(ネット実名制を「名札の常時着用」に例えて疑問を呈したブログ)
 novtan別館 - 名札をつけて、歩く
 幸せの鐘が鳴り響き僕(r - 批判力
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「ダンボール肉まん」の幻 続き

2007年07月21日 | 日々思うことなど
「ダンボール肉まんヤラセ報道は捏造」陰謀論(長い)を2ちゃんねるやいくつかのブログで読んだけれど、正直言ってどれもあまり面白くない。ステロタイプの裏読みと中国不信の確証バイアスばかり。「この発想はなかった!」と驚かせてくれる個性的な陰謀論が読みたい。
こうなると古歩道ベンジャミン氏に期待するしかない。
必ずや「ダンボール肉まんはロックフェラーと中国と日本の秘密結社の陰謀」と言ってくれるはず。

中国四千年の神秘的な調理技術(!?)を無意識に信じている人が多いことに驚いた。
仮に「ダンボール肉まん」が北朝鮮発だったとすればどうだろう。
朝鮮中央テレビのアナウンサーが感激に声を震わせて「親愛なる指導者同志のご発案によりダンボール6割・豚肉4割の『革命肉まん』が開発された。人民が食べ比べても違いがわからないほど素晴らしい品質だ。偉大なる将軍様マンセー!!!」と伝えたとしたら。
10人中9人まで「馬鹿馬鹿しい」「そんなことできるわけないだろ」と突っ込むはずだ。
それなのに「中国人が作った」となると「いかにもありそうだ」と思ってしまう不思議。
中国に不信感を抱き馬鹿にしている人たちも、心のどこかで中国人の神秘的な能力を信じ恐れているのだろうか。

アジア人は食い物にこだわるから「紙を肉として食わせる」のはいくらなんでも無理だろう。
これがイギリスとかアメリカの話なら「不味いものばかり食ってるから気付かないかも」と思ってしまう。
ごめんなさい、偏見です。
林望によるとイギリスのソーセージには大量のパン粉が混ぜられており、「全部パン粉である」という説さえあるという。それでも「ダンボール肉まん」よりは旨いだろう。



「ダンボール肉まん」報道の信頼度

ダンボール肉まんの「噂」があった = 90%
大いにありそうなこと。中国では政府もマスコミも信頼できないので真偽不明の噂が横行しているという。捏造は放送局外注スタッフが噂を追いかけているうちに悪乗りして・あるいは行きがかり上しかたなく行われたのかもしれない。
ダンボール肉まんの「噂の元となる何か」が存在した = 30%
「火のないところに煙は立たない」とか。ダンボール肉まんの噂が存在したなら、その原因となった何かが存在していた可能性は否定できない。
ダンボール肉まんは「ダンボール6割・豚肉4割」で作られていた = 10%
信じられない。すぐにバレてしまい商売にならないはず。私が可能性ありそうだと思うのは「肉を包装のまま挽肉機にかけた」異物混入肉まん(ダンボール10%以下)がせいぜい。
ダンボール6割の肉まんを食べた客が「ほとんど気付かなかった」 = 1%
馬鹿馬鹿しい!紙だぞ紙。そんなことを真面目に信じてる奴は一回ダンボールを食ってみろ。しょうゆでもソースでもマヨネーズでも自由に味付けしていいから。
「肉と区別がつかない紙の調理法」を発明したら画期的なダイエット食品が作れる。材料が「紙」というとビビるが、「ノンカロリーの植物繊維(セルロース)素材」と呼ぶとなんだかヘルシーっぽい。
だが、もちろん紙の食感を肉にするのは不可能だ。…と思う。コストをかけて複雑な処理をすればもしかしたら可能かもしれないけど、場末の小工場でできるとは思えない。
ダンボール6割の肉まんを「10年間売り続けた」 = 1%
まさに都市伝説。大躍進や文革の混乱期ならともかく、経済発展して食生活が向上し続ける中国、それも首都北京で「紙が6割」の肉まんが通用するはずがない。

最初に報道された「ダンボール6割」の肉まんが「北京で」「気付かれずに」「10年間」売られていたという話はあまりにもありそうにないことで到底信じられない。どんなに好意的に考えても信頼度5%がいいところだ。
それに比べれば「ダンボール肉まん報道はヤラセだった」という話のほうがよほど信じられる。中国マスコミの低い信頼度、政府による干渉の可能性を差し引いても信頼度は40%はあるだろう。5割以下の信頼度だが「ダンボール6割肉まん」のファンタジーよりはよほど現実的だ。
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「ダンボール肉まん」の幻

2007年07月19日 | 日々思うことなど
中国の「ダンボール肉まん」の件。

「段ボール肉まん」はやらせ、中国TVが謝罪
豚肉の代わりに使用済み段ボール紙を詰めた肉まんが北京市内の露店で違法に販売されていたと北京テレビが報道し、市公安局が調査した結果、テレビ局の“やらせ報道”であることがわかったと、市政府系のインターネット・ニュースが18日伝えた。

ネットでは当然のように「やらせ報道こそごまかし、捏造」という陰謀論があふれている。

痛いニュース(ノ∀`):ショック!段ボール肉まん、中国のテレビ局の「やらせ」でした
12 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2007/07/18(水) 23:46:08 ID:qrWq50d10
嘘付けw

15 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2007/07/18(水) 23:46:23 ID:Qtm2nloM0
誰も信じません

18 名前:名無しさん@八周年[sage] 投稿日:2007/07/18(水) 23:46:25 ID:pPOizaNz0
明らかに共産党に脅されただろ

21 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2007/07/18(水) 23:46:32 ID:pJJS3Soc0
そう来たか。中共も隠蔽に必死なんだなw

30 名前:名無しさん@八周年[sage] 投稿日:2007/07/18(水) 23:47:06 ID:ZspJGxCL0
テレビ局のせいにしてなかったことにするつもりか
誰が信じるかよ

33 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2007/07/18(水) 23:47:20 ID:/34eUVNe0
あまりの反響にビビッて「やらせ」だったことにしたいだけでしょ。


私には本当のところはどうなのか知る由もなく、中国(政府・マスコミ・食品業界)を庇う理由もないけれど、今のところ報道の通り「ダンボール肉まんはやらせだったのだろう」と思っている。そもそも最初から話が極端で不自然だった。

(cache) ダンボール混入「恐怖の肉まん」、10年前から販売か 2007/07/13(金) 12:51:40 [中国情報局]
 北京市の工商当局が11日に行った検査で、同市朝陽区の露店でダンボール片入りの肉まんが販売されていたことが分かった。12日付で京華時報が伝えた。

 肉まんはダンボール片6に対して、豚肉4の割合で製造されていた。
(中略)
 同業者の話では問題の肉まんが登場したのは10年前だという。

「露店」で「ダンボール6:豚肉4」の肉まんを客に気付かれず「10年間」売り続けることができるだろうか?私にはとても信じられない。食い物にうるさい中国人が気付かないはずがない。文句を言わないはずがない。
有名な中華調理人である金萬福氏が再現した「ダンボール肉まん」はとても食えたものじゃなかったという。

ZAKZAK:段ボール入り肉まん試食…金萬福氏がレシピ元に作った 甘味、風味なく…“濡れた紙”の食感
 「中国もここまできたか」と、世間をビックリ仰天させた段ボール肉まん。偽装肉の「ミートホープ」社もかすんでしまうほどの衝撃だ。4000年の味で鍛えられた北京市民でさえ、知らずに食べていたという。豚脂に段ボール…本当は相性がいいのかも。テレビでもおなじみの中華料理人、金萬福氏(53)に、大いに腕を振るっていただいた。

 「ニュースを見ながら、中国の店のレシピそのままに作ってみたよ」
(中略)
 怖々パクついてみた。食感は知らずに食べれば気付かないかもしれない。しかし、従来の肉まんと食べ比べると、豚肉の甘味も風味もなく、肉汁も少ないことに気付く。さらに、噛み続けると、“濡れた紙”の食感が口の中に広がり、耐え切れずに吐き出してしまった。

こんな代物を客に違和感なく食わせていたのだとしたら、北京の「ダンボール肉まん」製作者は金萬福氏をはるかに上回る超名人ということになる。…もちろんそんなことがあるはずもない。


「ダンボール肉まん」への疑問まとめ

  1. 「ダンボール6:豚肉4」で客が気付かないはずがない。
  2. ミートホープの偽装とは次元が違う。豚肉を牛肉に化けさせたのはリンゴとナシをすりかえたようなもので無理がない。対してダンボール肉まんは「食えないものを自然に食わせる」異次元の技術が必要。
  3. 直接販売で不味ければたちまち評判が落ちる。長い流通経路を悪用したミートホープとは違う。「北京で作って上海で売る」やりかたならごまかしやすいけれど。
  4. 「ダンボール六割」のひどい代物を10年ものあいだ売り続けられるはずがない。一回限りの売り逃げなら無茶苦茶なこともやれるだろうが。

やっぱり「ダンボール肉まん」は幻だと思う。






…いや、幻だと思うけど、心のどこかで「本当だったほうが面白いのに」と期待する部分がある。
「紙を肉として食わせて気付かせない」超能力の持ち主がいたほうが世の中面白い。
「やらせ説は捏造」という陰謀論(長い!)が広まるのは「中国不信・嫌悪」だけが理由じゃなくて、そういった「(アンチ)ヒーローを待望する」気分が後押ししているのだろう。
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かわいいだけじゃない

2007年07月18日 | テレビ鑑賞記
マツダ・デミオのCMで菊地凛子が妙に顔を斜めにして
「かわいいだけじゃない」
と言ってるけど、残念ながら微塵も「かわいい」雰囲気が感じられない。
これはCM自体に問題があるのか、それとも自分がガキで未熟なせいなのかと悩む。

もう一人の富永愛が「カッコいい・キレイ」なタイプなのだから、もう一人はおっとりとかわいらしい感じにしたほうが良かったのに。
たとえば安田美沙子とか。
…われながらあまりにもベタで恥ずかしい。やっぱり俺はいい年して未熟だ。スライムに苦戦するくらい修行が足りない。
「ひのきのぼう」と「ぬののふく」でレベル一桁だ。とてもアカデミー賞最優秀助演女優賞候補さまには勝てぬ。
菊地さんはたぶんボストロールくらい強い。



ボストロール
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「祭り」、カッコ悪い

2007年07月09日 | 日々思うことなど
まつり」という言葉はもともと神に捧げる祀りを意味していた。それがやがて転化して俗事の楽しみごとにも「祭り」が使われるようになったという。
どちらにしても、祭りであれば「厳粛さ」あるいは「楽しさ」を備えていてほしいものだが、残念なことに最近ネットで「祭り」と呼ばれる出来事には下品で不快なものばかり目立つ。

 Apes! Not Monkeys!:リンチと化す“祭り”(追記あり)

 good2ndの日記 - 警察に問題があるからといっても、リンチはダメだろ

記事内容に全く同意する。私はリンチが嫌いだ。
Apemanさんの文章は明快であり常識に沿ったものだから、ほとんどの読者にとって容易に理解できるはずだ… と期待したが違ったようで、コメント欄に大量の批判罵倒異論反論が集まった。
Apemanさんの主張に対する反論であれば同程度に明快な考え方を示してほしいものだが、残念ながらそうではなかった。
「私的制裁はよいことだ」とか「望ましくはないがこの場合は認められる」といった明快な意見はほとんどなく、「『祭り』対象者の非を鳴らす」見当違いなものか「リンチはいけないと主張する、その主張のしかたがおかしい」という揚げ足取りめいた批判ばかりだ。

どうやらApemanさんの記事を批判する人たちも「リンチは良くないことだ」という原則は認めているらしい。それは結構なことである。
だが残念ながらその原則を「自ら守るべきもの」「内的規範」としている人は少ないようだ。
白洲次郎の「プリンシプルのない日本」という言葉を思い出した。

原則(プリンシプル)のなさ、あるいはそれを軽々と無視してあっけらかんとしている様は、「代理出産」(私は寄生出産と呼びたい)を巡る世論にも通じるものがある。
柳沢大臣の実害のない「産む機械」失言には「辞任しろ!」と大騒ぎした世論・マスコミが、「代理出産」には過半数が肯定的であることの不思議。「代理出産」こそ現実の女性を「産む機械」として利用する方法だというのに!

いきなり話は大げさになるけれど、普通の人間は「原則を守る」ために生きているわけではない。
日々あくせくと働いて(あるいは働かずに)暮らしているのは幸福を獲得するためであり、獲得したささやかな幸せを守るためである。
それは実際のところその通りであり、私自身も人に語るような原理原則を持たず毎日適当に生きている。
だがそれにしても、というかそれだからこそ、「プリンシプルを持たない・ないがしろにして恥じない人間は格好悪い」と思う。
10年ほど前、公共広告機構のCMでサッカーの前園選手が「いじめ、カッコ悪い」と言っていた。
私は「付和雷同してリンチに参加するのは見っともない」と言おう。


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