玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

オポチュニズムの政治とブログ

2010年06月06日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
久しぶりに「世に倦む日日」を見たら、テサロニケ大先生が小沢一郎を熱烈に応援していてびっくりした。

世に倦む日日 みんなの党と組む連立組み替え - 小沢派に対する掃討戦が始まる
マスコミと菅政権の狙いは、小沢一郎個人を悪魔に仕立てて攻撃し、小沢一郎の政治生命を抹殺することだが、それ以上に、小沢一郎が掲げてきた政策全般に対して悪性のレッテルを貼って否定することであり、反新自由主義の政策をも悪だと決めつけることである。反新自由主義の政策を小沢一郎のパッケージで包装して廃棄処分にし、小沢一郎への不支持と菅政権への支持を丸ごと新自由主義政策への支持だとする世論を醸成して既成事実化することである。参院選は小沢一郎を否定するかどうかを問う選挙となる。民主党が勝ち、菅政権が信任された場合は、民意が小沢一郎が掲げてきた政策を否定したという結果だと定義されるだろう。


2年半前には「小沢一郎には政治理念がない。」と切り捨ててたのに。

世に倦む日日 : 小沢一郎の欺瞞と裏切り - オポチュニズムの政治と大連立協議
小沢一郎の問題は、政治を単なる権力争奪のゲームだと考えているところであり、命を賭けて実現しようとする理念がないことである。小沢一郎には政治理念がない。昔は「普通の国」を理念として掲げていて、それは具体的には9条を改正して戦争ができる国にすることだったが、最近はそれを言わなくなり、「政権交代」だけが看板となり、総選挙で自民党に勝利して過半数を取ると言い続けていた。が、小沢一郎にとっては「政権交代」も唯一絶対の目標ではないのだ。


こんな記事もあった。

世に倦む日日 : 民主党代表選はなぜ無風なのか - 脅しと締めつけ、カネとポスト
最近のブログ左翼の狂信的な小沢崇拝は異常であり、明らかな個人崇拝の様相を呈している。


最近の「世に倦む日日」の狂信的な小沢崇拝は異常であり、明らかな個人崇拝の様相を呈している。

「市民のための丸山真男ホ-ムペ-ジ」の謎

2006年11月01日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
thessalonike大先生の処女作ご出版に備えて勉強しておこうと思い「丸山真男」で検索してみたらこんなサイトを見つけた。

市民のための丸山真男ホ-ムペ-ジ

…この文体、この写真の使い方、誰かに似ている!
ふと思いついて「司馬遼太郎」で検索するとまた新たな発見が。

追悼と巡礼 司馬遼太郎

…この文体、この(以下略)
2つのサイトの作者が同一人物なのは99%間違いない。そして、この2つのサイトを作ったのが人気ブログ「世に倦む日日」を運営するthessalonike氏であることはほぼ確実だ。氏は以前より丸山真男と司馬遼太郎の信奉者であることを明らかにしており、熱意と思い込みあふれる美文は誰にも似ていない。
実は以前から「市民のための丸山真男ホ-ムペ-ジ」「追悼と巡礼 司馬遼太郎」の存在は知っていたけれど、thessalonike氏が「世に倦む日日」からリンクしていないことを考慮して紹介を控えてきた。だが、thessalonike氏が著書を出版し公に言論活動を開始するのであればそこまでの配慮は無用だろう。

どうやらthessalonike氏の名前は「N.Tanaka」らしい。

丸山真男をどう読むべきか
皆様こんにちは。『市民のための丸山真男ホ-ムペ-ジ』の N.Tanaka でございます。

もちろんペンネームの可能性もある。後述する加藤教授のサイトでは「H.Tanaka」と書かれており、どちらが正しいのか不明だ。

「市民のための丸山真男ホ-ムペ-ジ」はちょっと意外なほど(失礼)高い評価を得ているようだ。「丸山真男」のGoogle検索で約 189,000 件中 の二位、有名な編集者である松岡正剛氏の記事よりも上なのだ。
一橋大学教授・政治学者の加藤哲郎氏もお墨付きを与えている。

加藤哲郎のネチズン・カレッジ

●特選オススメサイト
残念ながら更新の止まった「市民のための丸山真男ホームページ」のような、内容が充実し、市民の眼からの政治の発見と読ませる工夫がある、お勧めサイトがあります。

加藤教授とTanaka氏は公開往復書簡の形で討論し、同人誌「葦牙」で活字化されたという。

永続民主主義革命の理論・その後

リビングルーム 9/1
私が政治学関係のリンクで一押ししている「市民のための丸山真男ホームページ」さんが、私のHP立ち上げを祝して、「アカデミーに対する情報リテラシーの刺激という観点からみても画期的」と過分な評価をしてくださいました。同時に「加藤哲郎先生への手紙」と題する堂々たる論文で、私の「書斎」に収録した「永続民主主義革命の理論・その後」中での丸山真男・平田清明評価について、鋭く本質的な社会科学上での疑問と問題を提起しています。こういう反応こそ、私の待ち望んでいたものです。心から御礼すると共に、当HP上で近くお答えしたいと思います。9月締切原稿が手つかずですので、何時までとは確約できませんが。

「市民」と「アカデミズム」と「有機的知識人」 ――「市民のための丸山真男ホームページ」さんへの返信――
貴HPのことは、この間インターネットや丸山真男が話題になる場で、その都度紹介してきました。『丸山真男集』編纂に関わった飯田泰三さんや加藤節さんには、貴HPからのダウンロードやアドレスを渡しておきました。私のHPのリンクから貴HPに入って「シャコンヌ」を初めて知ったという政治学者もいます。同じくリンクした宮地健一さんのサイトで日本共産党の丸山真男批判を知ったという学生もいます。貴HPは、いまやインターネット上での丸山真男論のスタンダードとなりました。そのうえ次々とご自分の論稿を発表されて、丸山門下の人々さえできない丸山批判への反論の拠点となっています。その旺盛な評論活動には敬意を表し、脱帽いたします。ぜひ印刷文化の世界にも進出されることを、お勧めいたします。

リビングルーム 10/25
「市民のための丸山真男ホームページ」さんからは、先日ようやくuploadした私の「返信」への再コメントをいただきました。「無知な一市民」なんて名乗りながら、「アカデミズム」の量産する多くの言説よりもはるかに知性的な鋭い観察で、感心させられます。それだけに安易な「ことば」で反論するのは難しいのですが、可能な範囲で公開「対話」は続けたいと思います。私のリズムではとても更新ごとに返信というチャット方式はとれませんが、どうか期限は区切らないでお待ちください。ひょっとするとこの論争、活字文化に「侵略」するかもしれません。

二一世紀の有機的知識人について――「市民のための丸山真男ホームページ」さんへの第二返信――
私の返信=「『市民』と『アカデミズム』と『有機的知識人』」への早速のコメント、ありがとうございました。相変わらずの素早く精力的な対応に、舌をまきます。「アカデミズム」の丸山批判者たちが「市民のための丸山真男ホームページ」に恐れをなしてたじろぎ筆鋒がビビって沈黙する、なんて事態が生まれれば面白いのですが、それはまだないでしょう。私たちのこの討論についてさえ、私自身が聞かれたのはインターネット・マニアの院生一人からだけです。メールでの第三者の言及もありません。もっとも、実は固唾をのんで注目している読者が無数にいるとでも思いこまなければ、なかなかこんな公開「対話」は続きませんが。

リビングルーム 11/15
「市民のための丸山真男ホームページ」さん、おまたせしました。私の返信「市民とアカデミズムと有機的知識人」にコメントいただいたままになっていましたが、ようやく第二の返信をお送りできます。といってもWebmasterのH.Tanakaさんはすでにご存知なのですが、この往復書簡がなぜか文学者の皆さんの眼鏡にかない、これまでのと併せた2往復書簡が「市民とアカデミズムと知識人」と題して『葦牙』近号に掲載されることになりました。ここに新規掲載する私の第二返信「21世紀の有機的知識人について」は、印刷・公刊されることを意識して書いたもので、すでにメールでH.Tanakaさんにも目を通してもらっています。インターネットのホームページ上で始まった討論が印刷文化に進出(侵略?)する例として、皆さんもぜひ書店でご注目ください。あまり世間には知られていませんが、良心的で知性あふれる同人雑誌ですから。

リビングルーム 1998/3/21
昨年8月の本HP開設以来のお客様なら、おぼえていらっしゃるでしょう。本HPと「市民のための丸山真男ホームページ」さんとの「知識人」をめぐる討論を。あの記録が、活字になりました。題して「市民とアカデミズムと知識人」、『葦牙』24号(田端書店刊)というマイナーな文芸誌ですが、私たちの2回の往復書簡を、そのまま収録しています。興味のある方は、ぜひどうぞ。


どういうわけか現在の「市民のための丸山真男ホームページ」に「加藤哲郎先生への手紙」以下の書簡は見当たらない。もしかしてご自分の文章が「正義と真実をよく伝え訴える記事」ではないことに気付いて削除したのだろうか。まさかそんなことはあるまい。だとしたらなぜ?謎だ。

ご出版おめでとうございます

2006年10月28日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
私の愛読してやまない人気ブログ「世に倦む日日」のthessalonike4大先生が御著書を出版される由。

世に倦む日日 : 帰去来兮、「夜店」から「本店」へ - 丸山真男以外に誰を読むのか
ブログとは直接関係ないが、ある出版社からお声がかかり、本を出すことになった。処女作になる。テーマは丸山真男論。入門書のような形式と体裁になる。現在、第二稿の校正の作業に入っていて、早ければ11月中にも書店に入庫するスケジュールになっている。

ご出版おめでとうございます、心よりお祝い申し上げます。

それにしても「処女作」とはちょっと意外だ。
thessalonike4氏ほどの知性と教養と筆力と自己顕示欲をお持ちのかたが何故これまで本を書かなかったのだろう。共著とか自己出版という形ならさして苦労なく著書を持てるはずだが、そういう安直なやり方はプライドが許さなかったのか。

「世に倦む日日」をまとめたブログ本ならよろこんで買うけれど、「丸山真男の入門書」となると躊躇してしまう。きっと買わないだろうな。読んでも楽しめそうにないし。finalvent氏くらい教養があればいろいろな読み方ができるだろうに。己の知識の無さを悔やむばかり。

自分では買わないけれど、thessalonike4氏の本が各所で評価され、それなりに売れることを望む。
「それなり」とは、世間の人が勘違いしない程度に少なく、thessalonike4氏が勘違いする自信を抱くくらい多く、という意味である。あまりたくさん売れて夜店(ブログ)を畳むようなことになってしまうと淋しい。
新庄は引退するけれど、「世に倦む日日」はいつまでもファンを楽しませてくださるようにと願う。

平壌に飛んでヒーローになろう

2006年10月25日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
このところユニークな記事が少なくて読み応えがなかった人気ブログ「世に倦む日日」が久しぶりに怪しい輝きを放った。
あまりの眩しさに目がくらむ。総員、対ショック・対閃光防御!

世に倦む日日 : 小沢一郎は平壌を電撃訪問せよ - 虎穴に入らずんば虎児を得ず
中国に見離され、北朝鮮の外交の出口が塞がれつつある今が、小沢一郎訪朝の好機である。平壌を電撃訪問すべきだ。名目は「北朝鮮に追加核実験を断念させ、日本の平和と安全を守るため」、そして真の狙いは北朝鮮を六カ国協議に戻すことである。つまり成果は「北朝鮮の六カ国協議復帰」の実現であり、「小沢一郎の渾身の説得によって金正日が六者協議復帰を決断すること」である。事前に水面下で交渉ができればよいが、できていなくても、恐らく小沢一郎が訪朝して会談が実現すれば、金正日はその約束を与えて公式報道させるだろう。金正日は追い詰められている。米国か日本から特使が来る「大義名分」の機会を待っているのだ。小沢一郎は平和の使者となり、北朝鮮の六カ国協議復帰の立役者となり、一気に世界のマスコミがスポットライトを浴びせるヒーローになる。六カ国協議復帰の確約と共に、金正日の米国政府へのメッセージ(親書)も取って来るのだ。そして、そのメッセージを携えて、ワシントンに飛ぶのである。

さすがである。
日本広しといえど、これほど大胆な提言ができるブロガーがthessalonike4氏以外にいるだろうか。いやいない(反語)。
……と、ひたすら賛嘆しつつこの記事を終わりたいのだが、二回続けて引用だけのエントリではあまりにも手抜きなのでもう少し続けよう。

65年ほど昔、「平和と安全を守るため」「渾身の説得」で敵対国の指導者を説き伏せ「世界のマスコミがスポットライトを浴びせるヒーロー」たらんとした男がいた。
「我が闘争」の口述筆記者であり国家社会主義ドイツ労働者党のNo.2、その名はルドルフ・ヘス。

ルドルフ・ヘス - Wikipedia
1941年5月10日独ソ戦の開始直前にヘスはイギリスに向けて驚異的な単独飛行を行う。既にバトル・オブ・ブリテンはドイツの失敗に終わり、防空網を突破したことも奇跡的だったが、飛行はヒトラーに非常な驚愕をもたらし、ヒトラーは「おお神よ!ヘスが英国へ飛んだ!」と一人叫んだと言われる。目的はイギリスとの停戦交渉であった。ヘスは旧知のハミルトン公爵が住むスコットランドの居城に飛び、公爵を介して独力で独英単独講和をまとめようとしたのだった。無論そのような提案が受け入れられるはずはなく、相手にされなかったヘスはロンドン塔に拘留されることになる。ドイツの公式発表では英国への飛行は精神を病んだヘスの独断とされ、解任されたヘスの代わりにマルティン・ボルマンが指名された。事実ヘスは鬱病を病んでおり、拘留中に自殺を図っている。ちなみに、ヘスは最後にロンドン塔に幽閉された人物である。

知性と教養あふれるthessalonike4氏がヘスのことを知らないはずはないので、記事中で触れなかったのは少々不思議だ。
さらに不思議なのは、力しか信じない金正日が、権力を持たぬ野党党首でしかない小沢一郎の言葉を聞き入れると断言していることである。
たしかに小沢氏は90年に土井たか子・社会党委員長とともに訪朝し第十八富士山丸の乗組員を取り返してきた実績はある。だがあのとき小沢氏は自民党の「豪腕」幹事長であり次期総理と目されていた。もし野党党首の土井氏が一人で訪朝していたら鼻であしらわれたろう。
94年の核危機のとき訪朝し「米朝枠組み合意」への道筋をつけたのはカーター元大統領である。もちろんカーター氏が勝手に行ったわけではなくクリントン大統領の特使として派遣されている。アメリカ政府が完全なエンドースメントを与えていたからこそ金日成は信頼に足る特使として認めたのだ。想像するだけ馬鹿馬鹿しいが、もし(当時野党だった)米共和党の議員がヒーロー気取りで勝手に平壌を訪問してもピエロにしかならない。

小沢一郎と民主党が平壌訪問を発表したとき、日本中のマスコミはそれを叩くだろうし、非難攻撃の集中砲火を受けるだろうし、民主党の支持率は瞬間的に5%に下がるかも知れない。だが、構わない。金正日への説得が失敗して、六者協議復帰の確約が取れないまま帰国したときは、潔く責任をとって民主党代表の座を降りればよく、議員辞職して水沢の故郷で静養すればよいのである。隠居すればいい。これは民主党が自民党に外交戦略で勝つための賭けである。北朝鮮問題で国民の支持を得て、さらに問題を平和解決するための政治家の賭けである。虎穴に入らずんば虎児を得ず。このまま北朝鮮外交政策で座したままでいれば、主導権は安倍自民党に握られたまま、世論はマスコミに扇動されて戦争論一色になり、選挙のたびに北朝鮮問題で民主党は負け続ける。黙っていたら民主党に勝ち目はない。安倍外交を批判して国民を説得できる切り口がない。意を決して野党外交の冒険に動くほかないのだ。リスキーである。だが、政治家ならリスクを取れ。

なんと恥知らずで無責任なスタンドプレー礼賛だろう。
「参院選に勝つ」ために国際協調を無視し成功の可能性の多寡を考えず平壌に特攻しろとは、牟田口中将に匹敵する見事な敢闘精神である。
だが、構わない。金正日への説得が失敗して、六者協議復帰の確約が取れないまま帰国したときは、潔く責任をとって民主党代表の座を降りればよく、議員辞職して水沢の故郷で静養すればよいのである。隠居すればいい。

小沢氏が民主党代表を降りようと議員辞職しようと、それで国民への責任が取れるはずもない。そもそも野党は国民から外交を担う責任を任されていないのであって、勝手にしゃしゃり出て失敗したら「辞めて責任を取る」などとはちゃんちゃらおかしい。もしthessalonike4氏の構想が(ありえないが)実現して失敗したら、そのときは民主党は解党の憂き目に会い、小沢氏は軽薄さと愚かさの象徴として日本の政治史にその名を刻むことになる。

いまさら言うことでもないが、thessalonike4氏は本当にスタンドプレーが好きだ。いや、スタンドプレー以外興味ないのかもしれない。華々しく始めたSTOP THE KOIZUMI現状を見ればそれは誰の目にも明らかだ。
私のようにthessalonike4氏の奇抜な記事を楽しみにしている読者は華麗なスタンドプレー(珍プレー)に大喜びするだけだが、真面目に政治に関わろうとする人たちは間違っても真に受けないでほしいと心から願う。

笛吹けど踊らず、祭は終わった

2006年10月04日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
“STOP THE KOIZUMI”では「同盟賛同者一覧」として174のブログ名が並べられている。
彼らが最近どうしているのか調べてみた。

閉鎖・6ヶ月以上更新なし

G-pen日記
サバイバル
みけねこ書房
挑戦!デジハリ大学から世界のゲームプロデューサー
詩的日記-ブログGANZ-
前向きに英語をやり直すblog
小泉内閣の支持率が一桁台になるまで
YELLOW
あくつプラス
遠方より
家にいさせて
武蔵野漂流
晴耕雨読
YakuooTatazu
第九条の会ヒロシマ・ピースリンク広島・呉・岩国の最新情報
ひるますの手帖
半共分子の独り言
DABHAND PRODUCTION
東洋思想 - 東アジアと日本を語るブログ
大本営発表
Pagan(異教徒)の説話
Песенка о моей жизни
模型秘伝帳Bの巻
みんなの地球
小泉政権を『厳しく』監視する
たかまつ いさおのLove&Peace本舗
MONSTROSITI
ここが変だよ日本国
During the Remains of the Day


脱退?(参加表明・「同盟」バナーが存在しない)

なかよししよかな
てーげーな私、海、空、さんごといいつたえ+あがっ
critic 「CHIKISO」
f t v 部炉具 -言葉の装い-
情報流通促進計画
にっこり高知
しろのしっぽ
語学教師の徒然日記
閑人の時事川柳
岩清水日記
果てし無い睡眠欲<国際問題・環境問題とか
ガラパゴス通信リターンズ
田園に死す
Make Your Peace
大津留公彦のブログ2
今日の喜怒哀楽
ChainLife - 政治、経済、社会問題、テクノロジーを、紹介、分析、考察するブログ
ミクロネシアの小さな島より
闘うリベラルのチャンネル
読売新聞の社説はどうなの・・2
カッシーニでの昼食


ある程度予想はしていたけれど惨憺たる有様だ。「同盟」メンバーとされている174ブログのうち約50が活動停止・離脱とはどういうことか。
ブログをやめるのも「同盟」から脱退するのも自由だからそれぞれのブロガーを批判するつもりはないけれど、「同志」の動向をまったく把握していないSTOP THE KOIZUMIサイト運営者(thessalonike4氏)の無能と無責任はひどい。運営者が大らかな性格で自由放任主義ならそれもご愛嬌だが、thessalonike4氏は「同志」に対して「コメント欄の中に『自分は、あの(ブロガー同盟の)発起人はキライ』とか、『共産党がなんたらかんたらなどと言う内向きの話はうんざり』などというネガティブな記述が入っているのを見ると、削除をさせていただいています。」脅しをかける統制マニアではないか。「訂正する暇がない」という言い訳は通用しない。自分のブログは長文で頻繁に更新しているのだから。

STOP THE KOIZUMIのバナーを掲げ続けているブログにしても、その多くが更新頻度が非常に低かったり政治的・社会的なことをぜんぜん書いてなかったりする。
反小泉・反安倍の政治的主張を続けているブログであっても「同盟」への帰属意識はごく薄いようだ。「同盟」に向けてアピールしたり「同志」からの影響を受けた様子はほとんどない。これではただバナーを貼っているだけだ。たぶんSTOP THE KOIZUMIサイトや「同志」の意見に関心がないのだろう。

発起人(thessalonike4氏)は最初のアピール「日本の民主主義を守るためにはネットの中に世論を興す以外にない。ネットに世論の力を作り、マスコミの情報操作を暴露し相対化する以外にない。マスコミの全体主義的な政治誘導と世論捏造にストップをかける言論の力を作る以外にない。そう決意してこのブロガー運動を発起した。日本の民主主義を殺し、日本人を不幸にする「改革ファシズム」を止めなきゃいけない。」「改革ファシズムを止めに行こう。銀のブログの背に乗って。」と力強く語っていたが、STOP THE KOIZUMIに「ブロガー運動」の実質は何もなかった。著名人(森田 実・天木直人・五十嵐仁・きくちゆみ)から応援表明を集め「年賀状プロジェクト」なる児戯に等しい活動をしただけである。真面目に「運動」しようとしたメンバーはthessalonike4氏の偏狭さのため「ブロガー同盟」から追放されるか、あるいは自ら脱退していった。

ウォッチャーズノート - 『STOP THE KOIZUMI』、同盟ブロガー4人が相次いで脱退、不透明な密室談合

結局、ほとんどの「同盟」参加者にとってSTOP THE KOIZUMIとは単に「反小泉バナーの配布所」でしかなかったようだ。なるほど、それならSTOP THE KOIZUMIサイトの停滞・放置を批判する言葉があがらないのもうなずける。「同志」の大部分は発起人の大いなる志を理解せず共鳴もしていなかったのだ。ただ一人、「同盟」を離脱したSOBA氏だけが「“STOP THE KOIZUMI”に残っているブロガーは総括を求めなくて良いのか。揶揄されるままで、。恥ずかしくはないのだろうか。」と問いかけて回っているが、「同盟」参加者の反応は皆無に等しい。
以前の記事でSTOP THE KOIZUMIを「竜頭蛇尾」と評したが、「反小泉ブロガー同盟」の現状はあまりにも滑稽だ。おとぎ話とことわざを合わせて「裸の王様、笛吹けど踊らず」と呼ぶほうが適切だろう。

ブログ内関連記事 竜頭蛇尾に終わった“STOP THE KOIZUMI”

竜頭蛇尾に終わった“STOP THE KOIZUMI”

2006年09月29日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
人様のことをとやかく言う前に、thessalonike4氏はSTOP THE KOIZUMIの総括をなさってはいかが。

世に倦む日日 : 細野豪志は役職辞任せよ - 民主党は綱紀粛正して選挙に全力を
細野豪志は民主党に迷惑をかけた責任をとって、政治家として自ら出所進退を明らかにすべきだ。見苦しかった永田寿康の二の舞はするな。

約一年前はあんなに気合を入れて憂国の志をアピールしていたのに、今年になってからは6月に「きくちゆみ氏の応援メッセージ」を掲載したきり記事の更新なし。自民党総裁選が行われるというのに「小泉後」に向けて何のアピールもせず、なす術もなく小泉が後継者として意図した安倍晋三の当選を許してしまう。まさに竜頭蛇尾もいいところである。“STOP THE KOIZUMI”の旗印の下に集結した174人のブロガー諸氏もさぞ呆れていることだろう。
発起人であるthessalonike4のサイトには「『細野豪志』のキーワード検索での来訪者が急増し、昨夜から現在まで約六百件に達している。」そうだが、多くのブロガーの希望と信頼を集めたはずのSTOP THE KOIZUMIサイトの昨日のアクセスはわずか150でしかない。

最近はネットの一部で「死ぬ死ぬ詐欺」なるものが話題になっているが、それならSTOP THE KOIZUMIの体たらくはいったい何と呼べばいいのだろう。

誰が殺したクック・ロビン

2006年09月02日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
ようやく“STOP THE KOIZUMI”が(自民党総裁の任期満了により)実現しそうなのに、なぜか「小泉辞めろ!」と叫んでいた人たちの間ではいろいろあるようだ。


カナダde日本語 ついにトラックバックピープルから記事の削除依頼が来た!
別に特定の政治家を誹謗中傷しているわけじゃなくて、ただ批判しているだけだよね。辞書で調べてみると、誹謗は「悪口を言うこと」で中傷は「根も葉もないことを他人に告げて、その人の名誉をそこなうこと。」とあるけど、みんなが書いているのは、根も葉もあることであって、中傷なんかじゃないぞ!なぜか安倍晋三に関する記事のTBを集めたら、たまたま批判ばかり集まってきちゃったんだけど、それだけ安倍晋三が、国民から批判をあびるような発言や言動を行っているということだ。決して根も葉もないことを言って名誉を傷つけているわけじゃない。


世に倦む日日 : ネット市民社会と正常な言論環境 - 一般ブロガーへの誹謗中傷
私は、今度の(三度目の)ブログのチャンスだけは同じ失敗を繰り返してはならないと考え、今度こそはマスコミに並ぶ質の高い言論機関をネット上に構築する覚悟と決意でいた。だからSTKは政治運動であると同時に文化運動でもあった。その意義は何度も強調したし、二度の失敗の経験を積んだ人間であれば、その意義は十分に理解できているものと考えていた。が、昨年からの結果は同じで、二度あったことが三度繰り返された感がする。
(中略)
ブログピープルを運営する事業者はファンコミュニケーションズだが、今回の記事削除の一件は、単に担当者が思いつきでtbp主宰者に勧告したものとは考えにくい。社内法務で事前に検討した上での処置だろうし、訴訟になった場合を想定して弁護士と対応を協議した上での通告と思われる。仮に事業者とブロガーとの間で訴訟に発展した場合だが、提訴があって世間の話題になった瞬間、間髪を置かず、安倍事務所が動いて主宰者と当該ブロガーを名誉毀損で刑事告訴する方向に進むだろう。今回はtbp主宰者が削除を受け入れ、当該ブロガーが記事の表現を書き換えて落着したようだが、表現を修正したということは、事業者側が指摘した「誹謗中傷」の事実を認めたことになる。もし仮に、次に安倍事務所が告訴して、名誉毀損の刑事裁判になった場合、検察は起訴状で訴因を補完する重要要件として、被疑者が政治家だけでなく一般ブロガーを執拗に誹謗中傷していた事実を問題視して争点にするだろう。ブログで政治家を批判して、批判者の感情が激高するあまり誹謗中傷に及んでしまったということは屡々ある。これを名誉毀損で有罪にするのは憲法の言論の自由に鑑みて問題がある。

だが、告訴された当該ブロガーが札付きの誹謗中傷常習者で、政治家以上に一般ブロガーに対して侮辱と嫌がらせを繰り返していた事実が明らかとなれば、状況は変わり、裁判官の心証や判断も違ってくる。仮に検察が問題を争点化して、「一般ブロガー」の代表者として私を証人申請し、裁判所から出廷要請を受けたなら、私は法廷で事実をありのまま証言しなければならない。

世に倦む日日 : 侵略戦争と誹謗中傷 - 助言、啓発、激励、 敵意、悪意、不信感
それが善意の批判か悪意の誹謗中傷かどうかを判断するのは、まずは誹謗中傷(批判)を受けた側であって、誹謗中傷(批判)を発した側ではない。今回の場合、最初にそれが誹謗中傷かどうかを判断するのは(受け手の)安倍晋三であり、そして最終的には第三者である裁判所が審決する。裁判所の判断によって誹謗中傷かどうかが決まる。多数決で決まるものではない。司法は政治とは違う。誹謗中傷を正当な批判であるとして正当化する論法は、侵略戦争を防衛戦争だとして正当化する右翼の詭弁とよく似ている。それが侵略戦争であったかどうかは、まずは侵略を受けた側の中国の人々が判断する問題なのであって、戦争を仕掛けた日本の判断や定義が普遍的に妥当し通用するものではない。たとえ日本の政府や国会が、日本国民の大多数が、あの戦争を正当な防衛戦争であると公認し宣言しても、中国や韓国の人々はその判断や定義を絶対に認めようとはしないだろう。実際に被害を受け、苦痛を受けた者が、それを侵略戦争だと言い、誹謗中傷だと言っているのである。

誹謗中傷の幇助者たちが懸命に誹謗中傷実行者を擁護して正当化する論陣を張っている姿は、靖国を正当化する右翼がA級戦犯を擁護している姿と二重映しに見える。


反戦な家づくり 批判と誹謗中傷 安倍Endをめぐって
長らく見ていなかったあるブログを見ると,画面中に安倍晋三の顔写真がちりばめられているので,まるで安倍の公式ブログかと見間違うばかり。(根拠があるから中傷ではない)

そして,その筆者は,「安倍晋三を誹謗中傷したと安倍晋三が思った」ブロガーに対し安倍が裁判を起こしたら,「私もこいつに誹謗中傷されました」と裁判で証言すると言っているようだ。表現は違うが,どう読んでもそうとれる。(悪口ではないので誹謗ではない)

この筆者は,コイズミ政治に反対と大きく声を上げた人物だ。それが,いったいどう転んだら安倍晋三のために証人になりますなどと,わざわざブログで表明するのだろう。強権的に証言させられて,それを拒否できなかったことを恥じるのならば話はわかる。しかし,ここに書かれていることは,正反対ではないのか??(これは,私の素朴な疑問であって,誹謗中傷ではない)

BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」 安倍は許せてもテサロニケだけは許せない!
誹謗中傷だと主張するならそうでないという理由を明示しなければなりません。あまり好きな言葉ではありませんが1960年代後半の政治闘争が華やかな頃であればあの偽善的なSTOP THE KOIZUMIに対してはそれなりの「総括」が要求されたでしょう。なんの運動もできなかった(もっともそれが目的だったのでしょうが)ことに対して「自己批判」も要求されたでしょう。溢れかえる批判に対してなんら反論することもなく「誹謗中傷だ!」と主張したところでまったく説得力はありません。

独裁制をぶっこわそう!戦争・軍国ヒステリーを人類の叡智と良識で克服しよう! - アルファブロガーが一般ブロガーを○○?
 いやしくも反・小泉の代表格と目されているアルファブロガーが、言論の自由を萎縮させるような恫喝を行ってどうするねん!
 ネット右翼系や愛国ぶりっ子系ブログが書いているのなら分かります。いつも同じようなこと書いていますから。
 しかし、反・小泉の代表格であるアルファブロガーが言うのはどうでしょうか。 

 もしこのようなことが現実になれば、我々「一般ブロガー」は、うかつに政治を批判することはできません。
 言論の自由が奪われた独裁制となってしまいます。
 次期総理確実と言われている某有力政治家筋の味方をすることを宣言し、「一般ブロガー」を恫喝し、萎縮させているのは誰なのか?

らんきーブログ 個人ブログは喧嘩せず^^
これはどういう行為かというとブログの表現の自由を自分中心に(ABEも含む)制限をかけているという事である。
一体何をどう考えたらこうなるのか?これは個人ではないな?国家側の論理だと思います。
今後政治家や権力側に対する表現の自由を自分の意のままにしようとするかのような論理のすりかえだとも思う。
ある意味、加藤ちゃん家に放火した暴力による言論への圧力にも似ている。
ブログ言論への警告とでも言おうか・・・要注意なことだ。
だいたい個人のブログで政治家を批判してもそれに対してその政治家本人から文句があれば別だが、ただの無関係の個人から文句を言われる筋合いは無いはずだ。
誰が誰を応援しようが、批判しようが自由じゃないか。
ネット上の住人も国家側のすべてイエスマンにでもなれというのでしょうか?

カナダde日本語 Thessalonikeちゃん、笑わせないでね♪
私はこの記事を書くためにThessalonike氏がブログピープルにSobaさんの記事の削除依頼をしたのではないかと見ている。ブログピープルが削除依頼するのはほとんどが誰かからのリクエストがあるときで、それ以外は担当者が突然削除依頼をしてくるとは思えない。いったい誰が、それもSobaさんだけの記事を削除依頼したのだろうか?


thessalonike4氏の「誹謗中傷」論の独善についてはともかく(元々ああいう人なのだ)、「誰が削除依頼したのか?」という疑問は興味をそそる。
左翼マスコミから批判されまくっている安倍氏(安倍事務所)がわざわざ一ブロガーの記事に目くじらを立て削除を要求するとは思えない。そんなことをやっていたら人手がいくらあっても足りないだろう。
それよりは「熱烈な安倍支持者」が愚かしいファン心理で削除依頼した可能性のほうが高い。それとも私怨による嫌がらせか。
悪名高い2ちゃんねるでは「どのような形の削除依頼であれ公開させていただきます。」と明記してあり疑心暗鬼を防いでいる。もし「玄倉川の岸辺」の記事がgooブログに削除されたとしたら、私も「誰がどういう理由で削除を要求したのか」知りたいと思うだろう。

金正日より安倍晋三を憎むthessalonike4氏

2006年06月30日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
真面目に批判する価値があるとも思えないが、放置しておくのも不愉快だ。


世に倦む日日 : 横田早紀江の壮大な演出と謀略 - 週刊現代の横田めぐみ死亡説
韓国政府の(日本右翼の謀略に対する)カウンターポリティックスを見て、正直なところ安堵している。拉致問題で日本の政権と右翼に揺さぶりをかけられた韓国に不安を感じていたからである。横田早紀江と安倍晋三は韓国分断工作が大失敗して臍を噛んでいることだろう。先月中旬、横田滋が訪韓し、韓国のマスコミを引き集めて日韓拉致被害者家族会の連携を訴え、韓国国内で拉致問題の関心を高めたと報道されたのを見ながら、「侵略というのはこうやって始めるのか」と鬱々と思ったが、韓国政府の機を逸しない絶妙の反撃で、私の気分のバランスも少し回復できた感じがする。拉致問題は多くの日本の国民にとっては食傷なのだ。飽きているはずだ。食傷なのだが、テレビがこれでもかこれでもかと国民の胃袋に拉致問題を突っ込み続ける。だから外見上日本で「拉致問題への関心が高い」現実が出来上がる。出来上がった「現実」に抗しきれず、客観的に否定する材料を持てず、認めざるを得ない。

苦痛なことだ。横田早紀江の言っている「拉致問題の解決」とは、北朝鮮と戦争して金正日政権を倒すことなのだが、どうしてそういう右翼のプロパガンダに国民が乗せられなければならないのか。


世に倦む日日 : 金英男の会見 - 韓国三大紙の日本右翼との結託は亡国の道
金剛山で行われた金英男の会見は印象として実に不誠実で、日本国民の憤激を買うものだった。横田めぐみ自殺に関わる深刻な一件を話すときも、不真面目に唇から舌先を出したり、薄笑いを浮かべるような表情が時折見え、横田めぐみに対する夫としての思いやりが感じられず、この男の人格を大いに訝らせるものだった。会見を聞いていた横田滋の怒りがよく伝わる。侮辱されたと感じるのが当然だ。
(中略)
北朝鮮のやり方は強引で不当だが、私はそれを政治として受け入れた韓国政府の姿勢を支持する。拉致問題の謀略を仕掛けているのは日本の政権と右翼だから。
(中略)
日本の右翼と安倍晋三の陰謀は今回の一件で打撃を受け大きく挫折させられた。が、問題は韓国の世論、特に新聞で、この点は昨日(6/29)の「報道ステーション」の加藤千洋や、本日(6/30)の「朝ズバ」の嶌信彦が指摘していたが、韓国の三大紙である朝鮮日報と東亜日報、中央日報が日本寄りの立場で今回の問題を論評し、韓国政府の拉致問題への対応を批判している点である。盧武鉉政権批判のために日本の拉致問題に便乗し、日本の政権と右翼に阿る言論態度を終始見せている。

拉致問題を政権批判に利用し、日本の右翼の対北朝鮮強硬路線を利用しているのだ。私は韓国の新聞のこの意図がずっと理解できず、一体何を考えているのだろうと不審に思っていた。最近になって分かったのは、盧武鉉政権が新聞法を制定して、三大紙の言論独占体制に楔を打ち込んでいたという事実である。この事実はテレビ朝日の「サンデープロジェクト」で知ったが、ここでは法律の中身についての詳細な解説は抜きにして、私は盧武鉉政権の新聞法を支持する。


thessalonike4氏は金正日と北朝鮮ではなく「日本の右翼と安倍晋三の陰謀」が憎くてたまらないらしい。
完全に韓国民から見放されている(27日の世論調査で支持率14.1%)盧武鉉政権を北朝鮮との融和的姿勢ゆえに応援し、報道と言論を規制する新聞法まで支持する。拉致問題も民主主義も言論の自由も、この人にとってはどうでもいいことのようだ。
とても正気の人間が書いた文章とは思えない。

「世に倦む日日」の読者(カウンタを信じれば数千人)はこの内容に納得しているのだろうか?
まさかそんなことはないだろう、ほとんどは私のように「変な人が変なことを言っている」のを観察しているだけだと信じたい。

関連リンク
  私説 ~最新ニュースの私的感想~ : 拉致問題 幼稚なブログ管理人を批判する。

「ただの馬鹿」呼ばわりされたthessalonike4氏

2006年05月30日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
古人曰く「過ちを改むるに憚ること勿れ」「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」
自分の間違いを認めてそれを直すのは恥ずかしいことではない。

  世に倦む日日 : 預言者のオーラル・パフォーマンスと変革主体二論 - MarxとWeber

  finalventの日記 - 「予言者」が「預言者」の誤字でなければただの馬鹿

finalvent氏の指摘を受けてのことかどうかはわからないが、thessalonike4氏が誤字を訂正なさったのは立派である。さすがSTOP THE KOIZUMIブロガー同盟のカリスマ的リーダー。

私はマックス・ウェーバーの思想については完全に無知である。だから、finalvent氏が
 それと。

 まあ、馬鹿馬鹿いうのも下品なんだが、「麻薬には絶対に手を出さないという最低限の禁欲倫理を保持できるウェーバー的中間層」という表現は、全然ヴェーバーが読めてない。
と指摘なさっていることの当否についてはわからない。
もしこの指摘がthessalonike4氏の胸に刺さるものがあるとしたら、finalvent氏の忠告に従って「きちんと、マックス・ヴェーバーのプロ倫を読」み直したほうがいいと思う。

がんばれ、thessalonike4氏。負けるな、「世に倦む日日」。
なんだかタイムボカンシリーズの悪玉トリオを応援するような生温かい気持が胸にこみ上げてくる。

海外の知識人はthessalonike4氏を説得せよ!

2006年05月09日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
「世に倦む日日」久々の傑作。

世に倦む日日 : ビッグネーム・オルグ - 村上春樹・宮崎峻・中田英寿・宇多田ヒカル
「海外ネット署名運動」と「平和憲法デイ」に続く三つ目の機動戦の提案は、「ビッグネーム・オルグ」のストラテジーである。二十代から四十代の若い人間を護憲でコンビンスさせるためのエバンジェリスト・オルグ作戦。具体的に名前を挙げよう。まず第一のターゲットは村上春樹。村上春樹を護憲陣営にリクルートする。この件については二年前にすでに触れた。村上春樹は恐らく今年ノーベル賞を取る。賞を取った後は護憲のエバンジェリストになって政治を論じて欲しい。村上春樹を口説き落とすことのできる人間は日本人にはいない。村上春樹を説得できるのは、例えばチョムスキーとか、センとか、海外の知識人だけだ。だから、それをやらなくてはいけない。チョムスキーに村上春樹を説得するように説得しなければならない。そして平和を願う世界中の知識人が村上春樹に手紙を書いて、村上春樹に日本で護憲に立ち上がるように懇請しなくてはならない。まさに本物の国際運動となる。

第二のターゲットは宮崎駿。彼はなぜ護憲の立場を積極的に表明しないのだろう。思想的には護憲のはずだが、まさか改憲ではないだろうが、「九条の会」は真面目にアプローチしているのだろうか。村上春樹と宮崎峻の二人は現代日本における国民的文化人の代表格であり、すぐにでも文化勲章を受賞する立場にある。二人を護憲陣営に獲得することができれば、その説得力は嘗ての司馬先生のそれに匹敵する。強力だ。宮崎峻への説得は、まず筑紫哲也が担当して、そしてやはり動かすことができるのは海外の文化人や知識人だろう。欧州の映画人脈とか、そのあたりを動かさなければならない。で、ここでイマジネーションの跳躍だが、できれば、夢のような話だが、スピルバーグをアーティクル9の国際陣営に引き込めないか。スピルバーグを獲得できれば、日本人の三分の一は、若者世代の二分の一は取れたも同然になる。スピルバーグにプロポーズできる人間はいないのか。

うーん、素晴らしい。
再読三読に耐える。いやむしろ読み返すほど味わい深い。
thessalonike4氏(ブログを引越ししたので名前が変わったらしい。それにしてもなぜ「2」の次が「4」なのだろう?)の持ち味が存分に生かされた名文だ。まるで童話のような不思議なファンタジー感覚。高校生でも恥ずかしくて書くのをためらうだろう都合のいい空想を大真面目に力説するthessalonike4氏のロマンティシズムに感動する。
村上春樹は恐らく今年ノーベル賞を取る。賞を取った後は護憲のエバンジェリストになって政治を論じて欲しい。村上春樹を口説き落とすことのできる人間は日本人にはいない。村上春樹を説得できるのは、例えばチョムスキーとか、センとか、海外の知識人だけだ。だから、それをやらなくてはいけない。チョムスキーに村上春樹を説得するように説得しなければならない。そして平和を願う世界中の知識人が村上春樹に手紙を書いて、村上春樹に日本で護憲に立ち上がるように懇請しなくてはならない。まさに本物の国際運動となる。
「ノーベル文学賞を取った護憲のエヴァンジェリスト」はすでに一人いたような気がする。誰だっけ。たしか筑紫哲也とよく対談してたり朝日新聞に寄稿したりする人だ。「自分には帰るべき朝鮮がない」と嘆いた人だ。
それはともかく、チョムスキーや「平和を願う世界中の知識人」を動かさないと「護憲のエバンジェリスト」になってくれないのか、村上春樹って人は。私は村上氏の作品を3冊くらいしか読んでないのでどんな人か知らないけれど。そんなもったいぶった熱意の乏しい人に頼らざるを得ないという時点ですでに護憲運動の未来は暗いんじゃないか。
宮崎峻への説得は、まず筑紫哲也が担当して、そしてやはり動かすことができるのは海外の文化人や知識人だろう。欧州の映画人脈とか、そのあたりを動かさなければならない。
宮崎駿はたぶん筑紫哲也みたいなタイプは嫌いだと思う。特に根拠はないけれど。
マンガ版ナウシカ雑想ノートを読めば、宮崎駿がけっして一筋縄ではいかない人の悪いオジサンであることはわかる。筑紫とか「海外の文化人」に対しては共感よりむしろ反感を抱いていそうである。
私なら宮崎駿を動かすために「海外の知識人」ではなく清純な美少女を使う。
ラナとかクラリスとかシータのような少女に「どうか力になってください」とお願いされたら、宮崎駿は決して断れない。
ここでイマジネーションの跳躍だが、できれば、夢のような話だが、スピルバーグをアーティクル9の国際陣営に引き込めないか。スピルバーグを獲得できれば、日本人の三分の一は、若者世代の二分の一は取れたも同然になる。スピルバーグにプロポーズできる人間はいないのか。
…なぜ今さらスピルバーグ?
どうしてthessalonike4氏はスピルバーグが「日本人の三分の一」「若者世代の二分の一」に決定的影響力を持っていると思うのだろう?
本当に不思議だ。
「E・T」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のころならともかく、今のスピルバーグが若者から熱い支持を集めているという話は聞かない。今の若者に対してはスピルバーグよりむしろレイザーラモンHGのほうが影響力ありそうな気がする。
レイザーラモンは言いすぎか。それなら松本人志。あるいはKAT-TUN。もしくはエビちゃん。

とりあえず、thessalonike4氏は「××は○○を説得せよ!」と檄を飛ばすより先に、ご自分で村上春樹や宮崎駿・中田英寿・宇多田ヒカルに訴えてみてはいかがだろう。彼らはみな日本語を母語とする日本人なのだから、「海外の知識人」が英語で語るよりもthessalonike4氏が熱く説得したほうが伝わりやすいはずだ。
いや、もしかしたらこの提案も海外の知識人に頼んでthessalonike4氏を説得しないといけないのか?
ああ、なんて面倒なことだろう!