玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

コリア系日本人は「在日」ではない

2007年03月30日 | 政治・外交
朝日新聞は「日本国籍を持った在日韓国人」という概念を認めるのか。
私にはそれこそ差別に思えるのだが。

【大阪】 「コリア系日本人」大阪府議選に立候補へ 少数派ゆえ弱者の思いわかる 地方議員目指す在日韓国人
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1175137514/
1 :かしわ餅φ ★ :2007/03/29(木) 12:05:14 ID:???0
 大阪府高槻市の在日韓国人2世、李敬宰(イ・キョンジェ)さん(53)が30日告示の大阪府議選に立候補する。昨年6月に日本国籍を取得、被選挙権を得た。日本に住む韓国・朝鮮籍の人は05年末現在で約59万9千人。大阪府には最も多い14万2712人が暮らすが、日本国籍を得て選挙に出るのは珍しい。李さんは少数派として生きてきたからこそ、高齢者や障害者の人権にも敏感になれると思い、「コリア系日本人」として地方議員を目指す。

 李さんは戦時中、同市内の軍用倉庫で働いていた在日韓国・朝鮮人らが暮らす集落で生まれ育った。水道も整備されず、中学校では「あいつは朝鮮人」といじめられた。

 高校卒業後、在日韓国・朝鮮人の若者が悩みを語り合える場を作ろうと市民団体「高槻むくげの会」を立ち上げた。同時に、教員を目指して通信制大学で学んだが、当時、公立学校の教員採用試験を受けるには日本国籍が必要だった。

 「日本で生まれ育ったのに、なぜ試験すら受けられないのか」。日本国籍を取って教員採用試験を受けるのは、差別に負けることだと思い、教師への道をあきらめた。韓国籍にこだわることが差別への抵抗だった。

 その後、高槻むくげの会の専従スタッフとして、在日韓国・朝鮮人の子ども会活動などに取り組み、03年には在日1世を主な対象にした福祉事業も始めた。

 子ども時代に比べ、差別は和らいでいると感じる一方で、自分たちが本当に日本社会に飛び込んでいるのか疑問に思うようになった。「日本で生きていくなら、自分が住む地域で何らかの貢献をするべきではないか」

 日本国籍を取得しなければ参政権を持てないことには今も疑問がある。しかし98年以降、国会には永住外国人に地方参政権を認める法案が繰り返し提出されているものの成立の見通しは立たず、「もう待てない」という思いが強かった。

 「目立たんように」と言い続けた母(79)は、あきらめているのか、日本国籍取得について何も言わなかった。「こだわりを捨ててまで何が得られるのか35年間考え続けてきた。今も日本社会に拒まれるんじゃないかと思うと怖い。だけど怖がって動かずにいる限り、何も始まらない」
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200703290021.html


以上は2ちゃんねるからの引用である。
なぜ元記事から引用しないかというと、不思議なことにすでに朝日のサイトから消されているから。
asahi,comでサイト内検索すると結果一覧には出るものの、リンク先に飛んでも「お探しの記事はみつかりませんでした」になる。

それにしても、この記事を書いた記者は国籍の意味がわかっていないのか、それともわざと都合よくごまかしている。
 大阪府高槻市の在日韓国人2世、李敬宰(イ・キョンジェ)さん(53)が30日告示の大阪府議選に立候補する。昨年6月に日本国籍を取得、被選挙権を得た。

李敬宰氏本人の意識、あるいは朝日新聞の見方はどうあれ、彼は「元」在日韓国人2世と呼ばれるべきだ。自らの意思によって国籍を取得した日本人を「在日韓国人=外国人」と同一視するのはそれこそ差別である。
 日本に住む韓国・朝鮮籍の人は05年末現在で約59万9千人。大阪府には最も多い14万2712人が暮らすが、日本国籍を得て選挙に出るのは珍しい。

この記事の書き方だと李敬宰氏が韓国・朝鮮籍を維持しつつ日本国籍を取得したように読める。
だが日本は二重国籍を認めていない。李敬宰氏も当然のこととして韓国籍から離脱したはずだ。国籍法の第4条5項において、日本国民でないものが国籍を得るとき「国籍を有せず、又は日本の国籍によってその国籍を失うべきこと」と定められている。
李氏が違法に二重国籍を保持しているのでなければ、記事は「韓国・朝鮮籍を離脱して日本国籍を得」と書くのが正しい(やや煩雑だが)。
 「目立たんように」と言い続けた母(79)は、あきらめているのか、日本国籍取得について何も言わなかった。

李氏のご母堂のお気持は知るよしもないが、目立つことと日本国籍取得は関係ない。在日韓国・朝鮮人が帰化するのはまったく普通のことだ。法務省の統計によれば毎年約1万人の韓国・朝鮮人が日本国籍を取得している。よほどの有名人でなければ帰化自体がニュースになることはない。


ここまでは記事の書き方についての疑問だが、記事が伝える李敬宰氏の考え方にも共感しかねる。
 李さんは少数派として生きてきたからこそ、高齢者や障害者の人権にも敏感になれると思い、「コリア系日本人」として地方議員を目指す。

コリア系日本人が議員を目指すこと自体は何の問題もない。
だが、「差別への抵抗」として自らの意思で「韓国籍にこだわ」ってきた李敬宰氏と、どんなに望んでもその立場から逃れることのできない高齢者や障害者とではずいぶん違う。記事が正確だとしたら、李氏は何か勘違いしているようだ。
  日本国籍を取得しなければ参政権を持てないことには今も疑問がある。しかし98年以降、国会には永住外国人に地方参政権を認める法案が繰り返し提出されているものの成立の見通しは立たず、「もう待てない」という思いが強かった。

私自身は「外国人への地方参政権付与」には反対だ。憲法に定められた国民主権の原則に反していると思うから。

日本国憲法第15条 - Wikipedia
  「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。」

憲法学の通説では立法によって地方選挙権を認めることは可能であるとされているらしいが、私は憲法が改正されないかぎり外国人参政権には納得できない。
 「こだわりを捨ててまで何が得られるのか35年間考え続けてきた。今も日本社会に拒まれるんじゃないかと思うと怖い。だけど怖がって動かずにいる限り、何も始まらない」

せっかくこだわりを捨てたはずなのに、何だかずいぶん後ろ向きに見える。
李氏はむしろ「これまでこだわり続けてきたことに何の意味があったのか」「35年のこだわりの結果、何を得て何を失ってきたのか」自らに問うほうがよいのではないか。

参考リンク
Amazon.co.jp: 在日韓国人の終焉: 鄭 大均
25 o'clock:むくげの会の李敬宰氏が天皇制を妥当し日本人を差別するために立候補

「代理母」報道の偽善、あるいは認知の歪み

2007年03月27日 | 代理出産問題
子供のころ初めて読んだ「大人向けの本」は星新一のショートショートだった。
そのころからずっとSF小説を読みSF映画・アニメを見続けている。
マニアとか筋金入りとはとても言えないが、長年のSFファンとしてたいていの「非人間的」「非常識」「非倫理的」なアイデアには驚かない。
たとえばロバート・J・ソウヤーのネアンデルタール三部作では「ホモ・サピエンス・サピエンス(人類)が滅び、ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)が高度な文明を築いた並行世界」の姿が描かれているが、その世界はずいぶん非人間的だ。

ブックレビュー:《ネアンデルタール・パララックス》 シリーズ

ソウヤーの描くネアンデルタール世界には戦争はなく、犯罪はほとんど起きず、技術は進歩し、人口は抑制され環境問題も存在しない。
これだけだと理想的な世界のようだが、その代償として
  「宗教が存在しない」
  「すべての成人は腕に電子装置を移植し行動履歴が記録される」
  「犯罪を犯したものとその家族には断種処置が施される」

という条件がある。
「宗教の存在価値を否定」「プライバシー侵害」「優生学の社会的応用」どれも現実の世界では「人権を損なう・非常識な・非倫理的な」アイデアだが、SFの架空世界なら「むしろネアンデルタール社会のほうが合理的かも」と想像して楽しむことができる。

代理母とか、その延長線上にある人工子宮についても、それがSF的アイデアであれば驚きはしない。
代理母は「家畜人ヤプー」(未読)で描かれているそうだし、人工子宮は「すばらしい新世界」「断絶への航海」でおなじみだ。
だから未来の選択肢として「代理母という方法を認めるかどうか議論する」のをタブーにするつもりはない。

だが、先日の最高裁判決をきっかけに噴き出た「現実に行われているのだから、代理母を法的に認めるのが当然」と言いたげなマスコミ論調や一部世論にはたじろぐ。引く。空恐ろしくなる。「『アイデア』と『現実』の区別がわかってるのか?」と問い詰めたくなる。
核燃料加工施設で職員がウラン溶液をバケツで移して臨界事故が起きたことがある。
   東海村JCO臨界事故 - Wikipedia
「代理母が行われている現実にあわせて法律を作れ」という発想は「バケツ移送の現実に合わせてマニュアルを書き換えろ」と似てはいないか。

柳沢厚労相の「産む機械」発言にマスコミ・野党・世論が大騒ぎし「人として許せない」と激怒したのはほんの2ヶ月前のことだ。
そのとき私は「柳沢氏が『女性は産む機械だ、それで何が悪い』と開き直ったならともかく、当人が失言と認め謝罪したのに許さないのはおかしい」と書いたし、今もその考えは変わらない。人口統計を説明するとき人間機械論を比喩として用いても倫理的問題が生じるとは思わない。

単なる比喩(失言)にさえあれほど怒りを煮えたぎらせた「良心的な」人たちが、現実のアメリカ人女性を「産む機械」として利用したT夫妻の事例に疑問を感じないらしいのは理解に苦しむ。彼らはあの時いったい何に怒っていたのだろう。「産む機械」という言葉を発することさえ許せないなら、誰かがそれを現実に実行するのは論外のはずだ。言葉遣いには異常なほど潔癖なのに「『産む機械』を利用して開き直った」T夫妻の現実に優しい目を向けるのは不思議だ。「産む機械」という言葉さえ使わなければ、遺伝子エゴイズムを「善意」と「愛」のオブラートで包めば、女性を人工子宮の替わりに利用してもいいのか?

私自身は「代理母」を肯定はしないが絶対的に否定するつもりもない。
クローン人間とかデザイナー・ベイビーと同程度に「人類にとって可能な選択」だろう。50年後にはあたりまえになっているかもしれない。
利益と不利益が充分に議論され、社会が「代理母とは一人の女性を『産む機械』として利用することだ」という認識とともに受け入れるなら筋が通る。その決定に賛成票を投じるつもりはないけれど。
しかし現在のマスコミ論調はそうではない。「産む機械」という言葉には強い拒否反応を表したのに、「女性を産む機械として利用すること」を問題視していない。

それが意図的な偽善、狡猾な二枚舌ならまだマシだ。現実認識を失っていない。
だが彼らは自分たちの二重基準を認識さえしてないようだ。精神病的な認知の歪みを思わせる。
自分の手がしていることを自分の頭が認識していないようなチグハグさ、不気味さ。
おかしい、絶対に変だ。


代理母関係リンク

代理母出産 - Wikipedia

大野和基ホームページ
  向井亜紀の代理母
  あなたの子供、私が生んであげます。代理母 ~アメリカ人の代理母から日本人夫婦のこどもが誕生
  複数対象取材の難しさ-「代理母」リポートの場合(前編)
  複数対象取材の難しさ-「代理母」リポートの場合(後編)
  代理母インタビューの真実
  「美談」ではすまない代理出産ビジネスの実態 向井亜紀の代理母が語った「報酬」と「自己破産」


備忘録です。あしからず (向井亜紀ブログにみる)ブログにおける情報操作
                (向井亜紀ブログにみる)ブログにおける情報操作 その2
                代理母の問題点 (必読)
ぶるうすかい blueskyblue の保健室:「出産は高リスク 250人に1人「死ぬ寸前」経験」
Cafe雑賀 ~ マスターの独り言 ~:代理出産は生命への冒涜か
tomozo:代理出産
キリの歯ぎしり  ~隣の芝生は青かった~ : 「代理母」問題と、どうしても子供が欲しい!・・・って 、どうよ
勝手にあれこれ:不受理確定
仙台・宮城の田舎税理士岩松正記(;´ロ`)の日記:特別扱いしないのは当然
プリティー ドッグ ~はこだて生活~ 産む機械じゃなくて良かった
いくばくかの・・・・:女性は生む機械
今日の一言 法律のくすりやさん:「産む機械」 発言は認めないが、行為は認める不思議な人々
tak shonai's "Today's Crack" (今日の一撃): 「産む機械」 というビジネス
nv倉庫 - 機械は血の通った生命を産み出せるのか。


日本の法律に代理母出産についての規定がないため、代理母出産の法整備について議論が起こっています。 あなたは、代理母出産をどう思いますか?
現実が先行 生殖医療 :読売新聞
[代理母出産]向井亜紀出生届認められず リアルタイム世論調査@インターネット リアヨロ

「産む機械」を肯定する世論

2007年03月25日 | 代理出産問題
マスコミの伝える(作り出す)「世論」「国民感情」とは不思議なものだ。私にはよく分からないことが多い。

向井亜紀さんの双子男児、出生届受理を認めず…最高裁 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 タレントの向井亜紀さん(42)夫妻が米国の女性に代理出産を依頼して生まれた双子の男児(3)について、夫妻を両親とする出生届けを東京都品川区が受理しなかったことの是非が問われた裁判で、最高裁第2小法廷は23日、受理を区に命じた東京高裁決定を破棄し、出生届受理は認められないとする決定をした。

代理出産の向井さん「ベスト尽くした」…TVで : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 代理出産を巡る最高裁決定で、双子の男児(3)との母子関係を認められなかったタレントの向井亜紀さん(42)は24日午前、朝日放送(大阪)のテレビ番組にレギュラー出演し、他の出演者から激励の言葉をかけられると、「ベストは尽くしましたので」と語った。

 司会者の男性が、双子の名前を愛称で呼びつつ「これからも頑張って」などと声をかけると、向井さんは感慨深げな表情を浮かべ、「はい」と答えた。

どうやら彼らが選んだ「代理出産」という方法についてマスコミは温かな眼差しを向けているようだ。
なぜなのだろう。私にはわからない。
高田氏と向井氏、そして関係者を誹謗するつもりはないけれど、正直に言って私は彼らの選択に共感することはできないし、世間の心優しい人たちのように応援する気にもなれない。「代理母」とはすなわちボランティアの女性を「産む機械」として利用する倫理的に問題のある方法と思うからだ。

T夫妻(個人攻撃を避けたいので以下は仮名とする)が「自分たちの遺伝子を受け継いだ子供を持ちたい」と願う気持はよくわかる。自分だって愛する女性と一生を共に過ごす決意を固めたら子供がほしくなることだろう。
だが、いくら不妊に悩んだからといって、日本の法律で認められない「代理母」という方法を選ぶ気持はわからない。
「天漢日乗」さんが「マスコミたらい回し」シリーズ記事で取り上げているように、現代の病院においても妊娠中のアクシデントで命を落とす危険性はゼロではない。「代理母」とはまさに命がけのボランティアだ。
Wikipediaの分類による「サロゲートマザー」であればまだしも理解しやすい。

代理母出産 - Wikipedia
Traditional Surrogacy … 夫の精子(もしくは精子バンク)を使用して代理母が人工授精を行い、出産する。代理母。サロゲートマザー。
この場合は代理母の遺伝子が子供に引き継がれるのであり、自分の血を分けた子供を生むことになる。生物的あるいはドーキンス的意味において出産のリスクを冒す価値がある。
だがT夫妻の選んだのは「自分たちの精子と卵子を結合した受精卵を第三者の子宮で育てる」方法だ。まさに借り腹である。仮に将来「人工子宮」が開発されたとしてそれを利用するのと何も変らない。まさに女性を「産む機械」として利用している。

柳沢厚生労働大臣が人口統計を説明するのに「生む機械の数は限られている」という例えを用いたとき「人として(女性として)許せない」と怒ったブロガーは多かった。
まさに女性を「産む機械」扱いする代理母という方法について、さぞかし彼らは違和感を抱いていることだろう。…と想像してブログ検索してみた。

[産む機械 許せない]の検索結果 - goo ブログ

奇妙なことに、柳沢大臣の(取り消して謝罪した)失言に激怒したブロガーのほとんどが、代理母という方法について特別な関心を持たず疑問を感じていないようだ。

私の感覚では、柳沢「産む機械」失言は「ただの言葉遣いの過ち」である。
「産む機械」という概念を肯定し広める社会的影響があったとも思えない。
むしろ、マスコミと野党、女性団体の総攻撃を見て「『産む機械』などという言葉、いや発想そのものが現代日本では許されないのだな」と思い知らせる教育的効果のほうが高かったろう。

だが、T夫妻の事例では現実の女性がまさに「産む機械」として利用されたのである。
「代理母」という不妊医療を周知させ肯定的に印象付ける影響は大きい。
なにしろ、多くのマスコミが心情的にT夫妻に寄り添った報道をし同情と共感をかき立てている。
「T夫妻がかわいそう」「判決は間違っている」「自分たちがT夫妻と同じことをしても認められるはず」という考えかたが数百万人規模で増加したとしても不思議はない。


こちらのブログの春霞氏は「柳沢発言全否定」「代理母肯定」の立場を取っておられる。

Because It's There 柳沢伯夫厚生労働相「「女性は子ども産む機械」と発言~この本音発言の問題性は何か?

春霞氏は柳沢大臣の失言について「国側の本音では、代理母だけでなく、女性全てを子供を産む道具・機械であると扱っているのです。代理出産など存在する遥か前から女性はもうずっと長いこと子供を生む道具として扱われてきたのであり、依然として今も「子供を産む道具」扱いは変わらないのです。」と(私から見れば過剰に)悪意を読み取っておられる。

Because It's There 向井・高田夫妻の代理出産、出生届不受理決定~最高裁平成19年3月23日決定

それと対照的に代理出産について「代理出産はもはや技術的には問題視するほどのことではありません。また、臓器移植を例に出すまでもなく、海外で実施することは珍しいことではなく、外国で判決を得れば外国判決の承認の問題になるだけです。手続き的にどこがきわどいのか、とても理解できません。」と技術的・倫理的・法律的な問題点を(私から見れば極端に)軽視しておられる。

正直に言って春霞氏の倫理的基準がどこにあるのかよくわからない。柳沢失言への厳しさとT夫妻(「代理母」不妊治療)への全肯定がひどくアンバランスに感じられる。私自身の感覚だと「産む機械」失言が不道徳なら「代理母」による不妊医療はエゴイズムそのものであり、「代理母」を認めるのであれば政治家が「産む機械」という言葉を発することを認めないと筋が通らない。
たとえば私は脳死による臓器移植を認める立場だ。ドナーカードも所持している。
もし政治家が「移植を待ち望んでいる患者は多いが、提供される臓器は少ない。『臓器資源』の不足は大きな問題だ」と発言したとして、「人間をモノ扱いしやがって!」と激怒することはない。臓器移植を認めた時点で死後のモノ扱いをある程度認めているからだ。

私は今のところこのように考えている。
「政治家が例えとして『産む機械』という言葉を使うのは不道徳ではないが、政治的に不適切」
「現実の女性を『産む機械』として扱わなければ成り立たない不妊医療(代理母)に賛成できない」
「自分たちの遺伝子を残したいというエゴのため第三者を『産む機械』として利用するのは倫理的問題がある」

第三者のボランティアに命がけの出産リスクを強いてまで残さなければならない遺伝子があるとは思わない。
たとえノーベル賞受賞者でも、オリンピック金メダリストであっても。
だが、私のような意見は少数派らしい。

代理出産「母子」認めず 現実が先行 生殖医療 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 代理出産には、夫婦の精子と卵子を結合した受精卵を移植して出産してもらう「借り腹」と、夫の精子を妻以外の第三者の卵子に結合させて産んでもらう「代理母」の2種類がある。

 「代理母」により生まれた子供が実子かどうかが争われたケースで大阪高裁は05年5月、公序良俗に反するとして認めず、最高裁も実質的な判断をしないまま高裁決定を支持した。

 一方、向井さんの場合は「借り腹」で、遺伝上の父母が一致するため、違和感を持つ人が少ない。厚労省が03年に約4000人を対象に行った調査では、夫婦の受精卵による「借り腹」の場合、44%が「条件付きで認めて良い」と回答、「認められない」の24%を上回った。

「借り腹」を認めるということは、ボランティアの(あるいは報酬目当ての)女性を「産む機械」として利用するということだ。
「認めて良い」と答えた人はそのことをどれほど理解しているのか疑問に思う。

間違いだらけの「海外日本食レストラン認証(推奨)制度」報道

2007年03月19日 | 日々思うことなど
農水省が検討中の「海外日本食レストラン認証(推奨)制度」についてのマスコミ報道は誤解と先入観に基づいたレベルの低いものばかり。

日本食レストラン認証、「正しい日本食」の基準設けず : 経済ニュース : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 農林水産省は16日、2007年度から始める予定だった海外の日本食レストランへの認証制度について、「正しい日本食」を判断する統一の基準を設けない方針を決めた。

 政府が「お墨付き」を与える形もやめて、判断を民間組織に委ねる。国内外の反発を受け、当初の構想から大幅に後退した格好だ。

 農水省から委託された有識者会議がこの日、基本方針をまとめた。「日本食の定義付けは難しい」(座長の小倉和夫・国際交流基金理事長)ため、食材や調理方法など、各国・地域の実情に応じて総合的に判断する。評価にあたる民間組織は現地の料理研究家などで構成する方針だ。

 農水省は、日本食とかけ離れた「日本食レストラン」が海外で増えているとして、正しいメニューを出す料理店への認証制度を計画していた。しかし、「現地の好みに適応した日本食もある」「政府の判断を押しつけるべきではない」などと反発が相次いでいた。

農水省ウェブサイトの「海外日本食レストラン認証 有識者会議経過」から引用して反論する。

「『正しい日本食』を判断する統一の基準を設けない方針を決めた。」

「『正しい日本食』を判断する統一の基準」という言葉がよくわからないが、「一切のアレンジを許さない厳格な基準」という意味であれば「有識者会議」の第一回からそんなことは検討されていない。

【松岡農林水産大臣】
一方、日本国内でも関東風とか関西風という味付けの違いがありますように、世界各地でその国の嗜好や料理法に合わせた味付け、あるいは創作された日本食が売り出されているという実情もあると思います。こうした、多彩で幅広い日本食をどうとらえていくべきなのか、世界各地の実情もしっかり把握していかなければならないと思います。(p2)

【大島委員】
私は長年ホテルの料理に携わっておりまして、フランスで修行した経験もございます。地方で料理をやっている関係で、フランス料理を提唱してもなかなかご理解いただけない。その中で、ご理解いただくためにどうすればいいかということでヒュージョンをやりまして、それで地方の皆様に喜んでいただく。もともとヒュージョン料理というのは日本が一番得意な分野でございます。なぜかと申しますと、この認証制度において幅の広い日本食というエリアが広いところをきちんとご理解いただくには、認証制度を幅広く持ったほうがいいのではないかということです。(p7)

その一方、第三回会議の「提言 日本食レストラン推奨計画」では「推奨の基準」として食材や調理技術を含めた総合的判断を行うとされている。

(b)推奨の基準
以下の事項を総合的に判断して、推奨を行う。
  • コメ、調味料、日本酒などの主要な食材や飲料
  • 経営者や料理人の日本食に関する調理技術や衛生管理等についての知識
  • 店舗の雰囲気、接客、サービス、器、メニュー
  • 調理、味付け、盛りつけ
  • 日本食の調理方法、食材や食文化についての顧客への情報発信

記事は「『正しい日本食』を判断する統一の基準を設けない方針」と意地悪く書いているがまるで言いがかりだ。
松岡大臣を含めた有識者会議の考えかたは最初から変らず「日本食に必要な調理技術を満たした上で、現地の事情に合わせたある程度のアレンジを認める弾力的な基準を設ける」ということだ。



「政府が『お墨付き』を与える形もやめて、判断を民間組織に委ねる。国内外の反発を受け、当初の構想から大幅に後退した格好だ。」

マスコミとは思い込みでいい加減なことを書くものだと呆れる。むしろ有識者会議の提言は「当初の構想」そのままだ。一回目の有識者会議から第三者の認証団体に委託する方向で検討されている。

【岡島総合食料局長】
それから参考資料1 として、海外におけるレストラン認証制度について。
(略)
私どもが念頭に置いているのは、むしろ、タイなりイタリアなどでやっているものも参考にしながら何らかの制度をつくっていければなと考えているところでございます。
(略)
7 ページからがイタリアが行っているもので、これもイタリア政府機関による認定制度でございます。下のほうに、認定ラベルということで表示しています。
8 ページは認定審査の流れですが、タイと同じようにレストランからの申請に基づいて第三者の認証団体が承認するという形の流れになっております。(p4-6)

松岡大臣が出席した会議で農水省の岡島食料局長が
「タイとイタリアで行われている制度を参考にする」「両国では第三者の認証団体が承認」
と明言している。
「国内外の反発を受け、当初の構想から大幅に後退」という記事は明らかな間違い。



「現地の好みに適応した日本食もある」「政府の判断を押しつけるべきではない」などと反発が相次いでいた。」

反発があったのは事実として、すでにJETRO(独立行政法人日本貿易振興機構)がパリで行っている「日本食レストラン推奨制度」について現地で支持する意見が多いことも書かなければマスコミの標榜する公正公平な報道とは言えない。

【中井JETROパリセンター所長】
いただいたメールの中には、特にフランス人の消費者からたくさんのメールをいただきましたが、オーソドックスで伝統的日本食レストランが減少するのではないかという危惧を抱いている。特に、自分の子供たちのような若い人たちに、どこに行けばオーソドックスな日本食が食べられるかを知ってもらいたい。その後、子供が判断すればいいのだというメールをいただいています。それから、フランス人向けに日本専門誌を出しているところに出たものの評価を100 人に聞きましたが、100 人ともこういう制度は基本的に賛同する。その理由としては、半分ぐらいの方が、本物を提供するレストランを知ることができるからという意見をいただきました。もちろん、この方は比較的日本のことにお詳しい方なのでそういう思いが強いのかもしれませんが、そういう反響が来ております。
それから主要メディア(Figaro、LExpansion、LePoint)がぼちぼち取り上げております。皆さん、比較的客観的に事実を淡々と書かれて、こういうことが始まっているということを報じておられます。特にLExpansion などの記事は、表題に寿司とスシを引っ掛けて、スシは不安だ、心配だという意味ですが、「心配ないよ、本物の寿司が発見されたよ」ということで、いままで比較的フランス人の中で危険だということに対しての払拭感をなくして、こういうことがそれをなくすのに役立つのだという記事が出ています 。(p6-7)

フランス人向け日本専門誌の読者は「100人中100人が賛成」だという。ちょっと大げさかもしれないが、日本に興味を持つフランス人には圧倒的に支持されていると思って間違いなさそうだ。

フランスで進められている試みについて(ジェトロパリセンター)[PDF:24KB]
日本食レストラン推奨制度(ジェトロパリセンター)[PDF:23KB]


それにしても不思議なのは、「海外日本食レストラン認証(推奨)制度」について取り上げたマスコミの論調が判で押したように観念的な批判ばかりだったこと。左巻きの朝日や毎日、中日新聞が反対するのはまだ理解できるが、保守的なはずの読売や産経まで「左へ倣え」なのは解せない。
「従軍慰安婦」問題を見ればわかるように、海外で日本(日本文化)について誤解が定着してしまうとそれを正すのは大変難しい。アレンジとも呼べないようなデタラメな「日本食もどき」が日本のイメージになるのをこのまま見過ごすわけにはいかない。
記者が30分ほど時間を割いて「有識者会議」の議事録と資料を読めばこのような制度が必要とされる理由がわかるだろうに、たぶん誰もまともに取材していないのだろう。「松岡はけしからん奴だから叩いてやれ」という為にする批判記事を書いて一丁上がり。読者を馬鹿にするにも程がある。
フランスマスコミの「比較的客観的に事実を淡々と書」く姿勢を少しは見習ってほしいものだ。

自分のブログは見ない

2007年03月17日 | ネット・ブログ論
つまりこのブログのことですが。

もちろん全然見ないという訳じゃない。更新するときは見る。でも更新する気が起きないときはあまり見ない。だから自分のブログを見るのは三日から一週間に一度くらい。

PCの電源を入れブラウザを起動するとまずGoogle Newsで最新ニュースを確認。あとYahoo!ニュースとか。目ぼしいニュースを探すには「2ちゃんねる」ニュース速報+のチェックも欠かせない。
ニュース以外の巡回先スレッドももちろん読む。「運スレ」とか「市民運動観測所」とか軍事板とかその他たくさん。
次はRSSリーダーを起動して巡回先ブログをチェック。記事タイトルと概要で面白そうなのだけ選ぶけれど、それでも10本くらいは読むことになる。
もちろん「はてなブックマーク」も忘れてはいけない。注目エントリの閾値を3usersにしてあるのでずらっと並んだタイトルを見るのも楽じゃない。はてブの「お気に入り」に現在27人登録してあるのでこちらのチェックも大変だ。
健康な男性としては当然のことながら美しい・かわいい・あるいはエロい女性たちの画像も気になる。少なからぬ時間と手間を費やしてネットを渉猟し、ハードディスクからあふれんばかりの画像と映像を集めて、ろくに見やしない。まったく何やってるんだか。
最近のネットはストリーミング動画も充実している。GyaoやYahoo動画にはたまに掘り出し物がある。とりあえずGyaoの「シャーロック・ホームズの冒険」「名探偵ポアロ」を見ようと思っているがなかなか時間が取れない。
あとはWikipediaで調べ物をしたり(いつの間にかぜんぜん関係ない項目を読んでいることが多い)、Stage6やYoutubeで動画を探したり、気まぐれにネットサーフィン(死語?)を楽しんだり。
あれこれ目移りしているうちに時間はなくなり、自分のブログの存在を思い出すことさえ難しい。
ネットには自分のブログより面白い情報がたくさんありすぎる。

基本的にブログのコメント欄とトラックバックを解放しておきながら放置するのは良くない。
頂いたコメントやトラックバックを何日も見ないのは無責任というものだ。
それならなぜ毎日自分のブログを見て管理責任を果たさないのかといえば、これまで2年ほどブログをやってきて「自分のブログの読者は信頼できる」という実感があるからだ。「変なコメントはほとんど付かない」「コメント返しが遅れても気にしない寛容な方ばかり」という安心感というか甘えというか。
「こういうことを書くとヤバいかな、炎上するかも」とおそれながら書いた記事でも、意外なほど多くの読者が意図を読み取ってくださる。これには本当に感謝している。私自身のリテラシーは間違っても高くないが、「読者のリテラシーの高さ」はたいていのブログに負けないと自慢できる。

「自分のブログを見ない」のは私だけのことかと思ってたらそうでもないようだ。

CONCORDE: 自分のブログを自分は見ない

寄せられているトラックバックを見るかぎり「見ない」のは少数派らしい。なるほど。

そういえば、というか直接は関係ない話だが、多くの女性は(そして一部の男性も)毎日何十分も鏡を見て自分の姿に飽きることがないらしい。私は必要最低限、いやそれ以下しか見ない。たぶん一日に10秒ほど。だからときどき寝癖が付きっぱなしだったりヒゲを剃り残してたりする。実にみっともない。
「こんなことじゃダメだ」と思いながらやっぱり鏡が苦手なのは直らない。たぶん子供のころに読んだ星新一「鏡」と江戸川乱歩「鏡地獄」のせいだ。あと「鏡の国のアリス」も(ジャバウォッキー!)。
ときどき鏡を見て自分の姿を確認するのは必要だけど、鏡に魅入られるのは恐ろしい。

アメブロ芸能人・有名人ブログ全調査(ただし女性のみ)

2007年03月10日 | ネット・ブログ論
アメーバブログといえばタレント・有名人ブログ、タレント・有名人ブログと言えばアメーバブログ。

アメーバブログ タレント・有名人ブログ一覧

なぜこんなに多いのかというと、
  「お金を払ってるから」
  「サイバーエージェントの作戦」
  「芸能事務所つながり」
といった理由があるのだという。本当かどうか知りませんが。

以前「タレントや有名人のブログの大部分はファン以外が読んでも面白くない」と書いた。だが本当のところ「面白い有名人ブログ」と「つまらない有名人ブログ」の比率はどれくらいなのか私は知らない。ただ数十個のブログをランダムに見て「つまらないのばっかり」と思っただけだ。これではいかん。
そこで、アメブロのタレント・有名人ブログを全部読んでみて、実際のところ面白いブログがどれくらいあるのか調べてみることにした。
さすがに全部が全部だと大変すぎるので、今回は女性のみに絞る。なぜ女性かというと、むさ苦しい男よりきれいな女性が好きだからである。文句あるか。
  • 約400の女性タレント・有名人のブログすべてを調査
  • 最近の10エントリほどを流し読み
  • 評価ポイントは「文章力」「個性」「ユーモア」
  • 減点ポイントは「絵文字多用」「改行多すぎ」「目に痛い色文字」「更新されてない」
  • 「おもしろい」「もっと読みたい」あるいは「何となく心引かれる」ブログが合格
  • 合格基準は60点(オレ基準)

多いとは思っていたが、ダウンローダーでURLを抽出するまで400もあるなんて思ってもみなかった。
いくら読んでも読んでも読んでも終わらないので途中でくじけそうになったが、それでも続けられたのは女性タレントのみなさんの美しい顔写真あってのことである(つまりは助平心)。
以下が私の選んだ「アメブロの面白い女性タレント・有名人ブログ」のリストだ。
まずは私が名前と顔を知っていた人たちから。

杏のよりみちカフェ  http://ameblo.jp/anne-al/
  鈴木杏さん。「青い鳥」の誌織ちゃんが今年二十歳か。

東原亜希オフィシャルブログ 『ひがしはらですが?』 http://ameblo.jp/higashihara-aki/
  駄洒落好き。若槻千夏さんのお友達。改行多用を生かしてる。

星野真里 オフィシャルブログ 「ことばあそび」 http://ameblo.jp/hoshino-mari/
  自省的で落ち着いた文章。ちょっと不思議ちゃん風。

貫地谷しほり オフィシャルブログ『しほりのおしゃべり工房』 http://ameblo.jp/kanjiya/
  「風林火山」のミツやん。彼女ははたぶん2ちゃんねらー。

伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~ http://ameblo.jp/kimiko-date/
  ハンサム・ウーマンとは伊達さんのこと

来栖あつこ的blog ~モモの缶詰~ http://ameblo.jp/krsatk/
  ペンギンとケロロ軍曹が好き

別冊リツコング  http://ameblo.jp/kuniritsu/
  国井律子さんはバイクエッセイストにして旅人

松本まりかオフィシャルブログ http://ameblo.jp/matsumoto-marika/
  舞台に集中している様子がかわいい

肘井美佳ブログ『りんご☆ライフ』 http://ameblo.jp/mikaringojuice/
  美佳さんは楽しみ方の達人

宮地真緒のブログ「天狗な生活」 http://ameblo.jp/miyajimao/
  宮地さんもエヴァマニアだった

中田有紀のオフィシャルブログ 『AKI-BEYA』 http://ameblo.jp/nakada-aki/
  こんばんは、報道男です。中山ネオミさんのファンです。

上野なつひオフィシャルブログ「夏陽日和」 http://ameblo.jp/natsuhi0713/
  元気な和風美人のなつひさん

加藤夏希オフィシャルブログ ~Beauty Beauty~ http://ameblo.jp/natsukiblog/
  しょこたんに負けないオタククイーン

西原亜希 オフィシャルブログ 「Aki’s room」 http://ameblo.jp/nishihara-aki/
  スイカのCMでペンギンと共演してる人。健康的な文章。

奥山佳恵 てきとう 絵日記 http://ameblo.jp/okuyama-yoshie/
  ヘタウマ絵日記

小嶺麗奈 オフィシャルブログ 「Rena's World」 http://ameblo.jp/rena-de/
  「イグアナの娘」で演じた菅野美穂の敵役が印象的

酒井若菜オフィシャルブログ『新・酒井若菜診断室』 http://ameblo.jp/sakai-wakana/
  若菜さんは読書家

佐藤江梨子のブログ『SATOERI TIMES』 http://ameblo.jp/satoeritimes/
  「世界一美しい書評家」サトエリさん

末吉里花のオフィシャルブログ http://ameblo.jp/sueyoshi-rika/
  また「ふしぎ発見」で見たい

津島亜由子のオフィシャルブログ『あゆこのあゆみ』 http://ameblo.jp/tsushima-ayuko/
  「やじうまワイド」「サンデーモーニング」のキャスターさん

若槻千夏のブログ『マーボー豆腐は飲み物です』  http://ameblo.jp/wakatsuki/
  アメブロ有名人ランキングトップの若槻さん

山田麻衣子 オフィシャルブログ 『honomeki』  http://ameblo.jp/yamada-maiko/
  この人も「青い鳥」の詩織役だった



ここからは私がお名前を存じ上げなかった女性タレント・有名人のみなさん

相沢真紀 オフィシャルブログ ブログの巻 http://ameblo.jp/aizawa-m/
  「~の女、相沢真紀です。」お前は東映スパイダーマンか!(古っ)

木村朱美 オフィシャルブログ http://ameblo.jp/akemikimura/
  バトントワリング日本代表の人。美人。

石井あみ オフィシャルブログ AMMY通信 http://ameblo.jp/amiishii/
  26には見えない童顔。天然ボケ風。

栗原瞳オフィシャルブログ「Flourish」 http://ameblo.jp/flourish/
  情景描写が上手

rabbit  http://ameblo.jp/izumi-yukiko
  和泉由希子さんは麻雀プロ&レースクィーン。世の中にはいろんな仕事があるなあ。

mina専属モデル知華 オフィシャルブログ 『tomocalvados』 http://ameblo.jp/katamari2007tamasi/
  自虐ギャグに見所あり

菊池亜希子のオフィシャルブログ『ごゆるりと。』 http://ameblo.jp/kikuchi-akiko/
  フラッシュのブログタイトルが凝ってる。強い個性はないけどいい感じの文章。

木村綾子 オフィシャルブログ http://ameblo.jp/kimuraayako-official/
  大学院で国文学専攻博士課程のモデルさん。さすがに素晴らしい文章力。

小林陽子のオフィシャルブログ http://ameblo.jp/kobayashi-yoko/
  グルメとファッション中心のいかにも女性らしいブログ

工藤あさぎオフィシャルブログ~しおさい~ http://ameblo.jp/kudo-asagi/
  タイトルがいい。落ち着いた雰囲気。

舞子とゆかいな仲間たち☆ http://ameblo.jp/maisaka-yukiko/
  元タカラジェンヌのドッグセラピスト・舞坂ゆき子さん

茂呂真紀子オフィシャルブログ~モロマテラピー~ http://ameblo.jp/makiko-moro/
  最初のエントリで宣言「このブログは内容の濃いーものにしていきたいです。」その意気やよし!

松井涼子 オフィシャルブログ『ヒビノトビラ』 http://ameblo.jp/matsui-ryoko/
  特技:日舞に納得。しとやかな雰囲気の女優さん

望月理恵のオフィシャルブログ 『mochiee's garden』 http://ameblo.jp/mochizuki-rie/
  素敵な大人の女性。スッピン写真に好感。

中島静佳のオフィシャルブログ http://ameblo.jp/nakajima-shizuka/
  おいしそうなレシピがたくさん

中澤有美子のオフィシャルブログ 『Yumi-narie ゆみナリ』 http://ameblo.jp/nakazawa-yumiko/
  とても上品な文章

青池奈津子 オフィシャルブログ 「Encounter」 http://ameblo.jp/natsukoaoike/
  TOEIC920点ってすごい

平井礼子の「アフガニスタン便り」 http://ameblo.jp/pwjafghanistan/
  アフガンで活動するNPOの人。尊敬します

セブンティーン専属モデル 佐野光来 ブログ 「Look Around」 http://ameblo.jp/sanomiku/
  なんとなくいい感じ。まだ16歳なのか。

砂央里 オフィシャルブログ 『dicha』 http://ameblo.jp/saori-dicha/
  ちょっと詩的

SARINA The Violin Diva http://ameblo.jp/sarina-violin/
  5歳からヴァイオリンとピアノを学び、ボストンのバークレー音楽学院を首席で卒業。…カッコ良すぎる。

加古紗都子のジャーナリスト宣言 http://ameblo.jp/satoko-kako/
  まだ二十歳とは思えない立派さ。自分が二十歳のころは何も考えてなかったなあ(今もか)。

悠城早矢 オフィシャルブログ 「早矢まめ日記」 http://ameblo.jp/sayayuki/
  素朴な感じでかわいい。空手黒帯、絵もいい感じ。

三宅梢子のSHOWケース♪ http://ameblo.jp/shoko-miyake/
  卒業論文のテーマ「オンライン手書き文字データベースのオフラインデータへの変換」の理系フットサル女優

SHUUBI OFFICIAL BLOG ■しゅうびの地球より大きなささやき■ http://ameblo.jp/shuubi/
  福岡にはいい女が多い

菅井玲 オフィシャルブログ「3歩進んで2歩下がるん♪」 http://ameblo.jp/sugai-rei/
  趣味: 献血、パソコン。そこはかとなくオタクっぽい

高樹千佳子のオフィシャルブログ 『ちーたか』 http://ameblo.jp/takagi-chikako/
  洋楽と焼酎が好きなキャスターさん

石原朋香のCafe Mocha  http://ameblo.jp/tomoka-ishihara/
  もかさんは司馬遼太郎「街道をゆく」と「史記」と「三国志」が好き

TODAY'S MONOLOGUE☆ http://ameblo.jp/yuhmi912/
  バイク(フュージョン)乗りの優美さん

柚月美穂公式ブログ【yuzu気分】 http://ameblo.jp/yuzuki-miho/
  手紙を書くことと猫が好きな美穂さん


選択基準は私の好みと贔屓と偏見によるものであり客観性は一切ない。
「読む人が読めば面白いんだろうな」と思ったブログでも自分が楽しめなければ外し、「なにが面白いのか説明できないけど何となくいい感じ」のブログは残した。
結果として残ったブログの割合は52/420(約12%)。想像していたよりも多かった。
全体的な感想。
  • きれいな人ばかりで目の保養になった
  • 大手事務所(スターダスト・セントフォース)のタレントさんはプロ意識が高そう
  • 有名なタレントさんは個性があって頭のいい人が多いようだ
  • やはり同程度の容姿なら内面で売れるか売れないかが決まるらしい
  • たくさんブログを読んだけどやはり私は肘井美佳さん一押し

ああ疲れた。

誰が勝つのか都知事選

2007年03月06日 | 政治・外交
自分は都民じゃないので誰が都知事にふさわしいのかよく分からないけれど、一般論として言えば出馬を待望されていた人が立候補するのは結構なことである。

浅野氏が都知事選に出馬表明 NIKKEI NET:社会 ニュース
 4月8日投開票の東京都知事選(22日告示)で、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)は6日午後、東京都庁で記者会見し、正式に立候補を表明した。浅野氏を巡っては民主党が支援を決めている。

 都知事選には自民党が支援する現職の石原慎太郎知事(74)、共産党推薦の元足立区長、吉田万三氏(59)、建築家の黒川紀章氏(72)らが出馬を表明している。
以前のエントリで「石原嫌い」を明言した私だが、どうも浅野氏が勝ちそうな気がしない。
まず立候補までのいきさつがグダグダである。潔くない。
最初は出るつもりがないと断言したはずが、反石原「市民」たちの懇願によってぐらつき始め、ついに立候補表明。
…ということになってはいるが、「焦らしてマスコミの注目を集めた後で立候補する戦略」という見方もあり、なんだか田舎芝居を見せられたような白々しい気分になる。男一匹、自分でスパッと決断しろよ。それで1200万都民の命運を肩に担ぐ覚悟があるのか。
これが恋愛ドラマなら美女が口説かれて口説かれてようやく真実の愛を知る、というフォーマットも受けるが(「101回目のプロポーズ」とか)、経験豊富な政治家が浅野温子の真似をしても気色悪いだけだ。

そして、浅野氏に立候補を説得したとされる「市民」たちの左翼臭が強すぎる。

浅野氏が市民集会出席、都知事選には言及せず : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 来月22日に告示される東京都知事選に、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)の擁立を目指す市民グループの集会が25日、東京都内で開かれた。

 浅野氏本人も出席し、「びっくりした。感激して今日は言葉がでない」と述べたが、都知事選については言及しなかった。

 浅野氏は民主党からも出馬の打診を受けたが、今月16日、「(宮城県知事の)3期12年で知事は卒業した。出馬の必然性を感じない」などと出馬を否定した。

 市民グループによる集会は、浅野氏に熱意を伝えて翻意を促そうと、五十嵐敬喜・法政大教授らの呼びかけで開かれたもので、今回で2回目。浅野氏が以前、「チョコレート1個なら心を動かされないが、トラックいっぱいなら」と発言したことから、参加者が持ち寄った約200個のチョコレートが渡された。

 浅野氏は集会後、報道陣に「前回は出席できず、礼を失したかなという思いもあって、今回は出席した。私の方から話せることは何もない」と述べた。
うへえ、チョコレートかよ。
「問題発言」した政治家に抗議の意味で馬鹿でかいチョコレートを送るのが左翼フェミニストの得意な戦法だが、応援する政治家にもチョコ攻撃するのか。なんとも嫌らしいやり方だ。甘ったるくてベタベタして気色悪い。私はチョコレートが大好きなので「チョコの政治利用」には断固抗議する。

PEACEBOAT 素直に発言を撤回する勇気のあるアナタが好き!石原都知事にバレンタインチョコをお届け。
ピースボートバレンタインキャンペーン2007 「女性は産む機械」発言の柳沢厚労省大臣に抗議のチョコレートを届けました
Irregular Expression: ピースボートにチョコレート業界戦々恐々

浅野氏に立候補を迫ったのがこちらの「市民団体」らしい。

浅野史郎さんのハートに火をつけよう!

その構成員名簿がこちら。

浅野史郎さんのハートに火をつけよう!:●呼びかけ人

うーん、これは…
マスコミでは無印の「市民団体」と呼ばれているけれど、私なら「左翼市民団体」と呼ぶ。
左翼なら左翼でもいいけど、本人たちとマスコミがこぞって「左翼隠し」しているような印象がかえって不信感を抱かせる。

そして昨日の浅野氏の発言。

日テレNEWS24 浅野氏「隣国の悪口を言うのは良くない」
 東京都知事選への出馬がほぼ確実な前宮城県知事・浅野史郎氏は5日朝、仙台市のイベントに出席後、韓国など近隣諸国との関係について「近くの国の悪口を言うのは良くない」と発言した。これの発言について、石原都知事は「実態について評価できないと言っているだけ」と切り返した。
 浅野氏は5日朝、「韓国観光公社」の観光名誉広報大使に任命され、「日韓の友情の一端を担えるのは大変、光栄なことだ」と述べた。その後、取材に応じた浅野氏は、石原都知事との違いについて「隣の…近くの国の悪口を言っちゃいけないと思いますよ。やっぱり、国と国との関係ですごく大事なのは、誇りとかそういうことなんで、そういうことを傷つけることを言うということは、一般論ですが、良くない。私も心したい」と述べ、石原都知事のこれまでの韓国や中国などに対する発言を批判した。その上で、浅野氏は勉強が終わり次第、出馬を表明するとしてあらためて出馬に意欲を見せた。

 一方、現職の石原都知事は5日、東京オリンピック招致委員会のNPO法人発足パーティーに出席した。浅野氏の発言を記者から伝え聞いた石原都知事は「近隣諸国のどこを差別しました?」と尋ねた。記者が中国を挙げると、「差別ですか?僕は実態について評価できないと言っているだけで、政治の形。やっぱり日本と相手国とのかかわりの中で、相手側の主張が全部正しいというようには、浅野くんだってそうは思わないんじゃないの?」と切り返した。
石原嫌いの私だが、この件については石原知事を支持せざるを得ない。中国や韓国に批判されるべき点はたくさんある(それを言うのが都知事の仕事なのか、という疑問もあるが)。浅野氏の真意がどこにあるのか知らないが「近くの国の悪口を言っちゃいけない」という言葉からはいい子ちゃんの中学生のような幼稚さしか感じられない。アンチ石原の「市民」は溜飲を下げただろうが、「これまで石原支持だったけど乗換えを検討してもいい」という保守的な人たちには「近隣諸国と仲良しごっこ」は逆効果だ。

左翼・右翼といったこととは別に、浅野氏が前・宮城県知事であることもそれほど有利に働かないだろう。
県知事時代の実績を評価する意見がある一方、失政を批判する声もある。差し引きするとそれほどプラスが残りそうにない。
そして、つまらないことのようだが心理的な問題もある。東京都民はプライドが高い。自分たちの街が日本一で首都であるのが当然だと信じて疑わない(私の偏見かも)。そのプライドの高い都民が宮城県の「お下がり」知事を戴くことを喜ぶかというと、とてもそうは思えない。
仮に浅野氏が「どうか私に都知事をやらせてください」という謙虚な姿勢であれば都民のプライドを傷つけることはないが、「市民団体」から懇願されて「仕方ないから出てやる」という形では「イナカモノが、何を偉そうに」と反感を呼ぶばかりだ。

ここまでは浅野氏が勝てそうにない理由ばかりを書いてきたけれど、それなら石原氏が前回のように圧倒的大差で三選を果たすかというと難しそうだ。交際費問題や親族重用、威張り癖や過激な発言にうんざりしている都民は多い。
だが浅野氏という候補者・支援者たちの戦法が「前回の選挙で石原氏に投票した」多くの有権者を引きつけるかといえばとてもそうは思えない。「反石原」「左翼・市民派」のフォーマットから離れようとしてちっとも離れていない。これじゃダメだ。

石原氏と浅野氏のどちらが勝つか知らないが、どちらにしても投票率は上がりそうにない。そして黒川氏と吉田氏が意外な健闘をするんじゃないかと思う。それはつまり「積極的に支持したい候補者がいない」ということだ。

あかりんとみかりん

2007年03月03日 | 日々思うことなど
きょうはうれしいひな祭り。明かりをつけましょボンボリに。

…と浮かれてはみたものの、私には姉妹がおらず小さいころから女の子と仲良くするのが苦手(婉曲表現)だったので、お雛様を観賞したり白酒や菱餅のご相伴にあずかった記憶がほとんどない。淋しい。
せっかくなので(何が)お雛様のように可愛くて楽しい女性たち二人のブログをご紹介する。


まずは小明さん。

小明(あかり)さんはグラビアアイドル兼サブカル系ライター。愛称「あかりん」または「あかるん」。
雑誌連載多数。古い日本映画と前川清と見世物小屋とおかゆと犬をこよなく愛するイマドキギャル(死語)。悩みは実家に出現する霊と縮小する胸と抜け毛。一月に4回目の19歳の誕生日(…?)を迎えた。

彼女は現在のところ芸能事務所に所属していない独立系アイドルなので、テレビやグラビアに出る機会がほとんどない。はっきり言って知名度も高くない。それなのに女性タレント人気投票ランキングで新垣里沙(モーニング娘。) ・綾瀬はるか・上野樹里に次いで4位に食い込むという謎の人気を得ているのはひとえに才能と個性の賜物だ。もっともこのランキング、5位が桜田淳子ということでもわかるようにやけにマニアックである。
小明さんはオタクアイドルにして新ブログ女王・しょこたんこと中川翔子さんの親友でもある。

パティシエドレス-しょこたん☆ぶろぐ
小明こあき大好き!!人生でこんなに変な話できる友達できるなんて思わなかったお、小明の文章の世界は深くて濃い素晴らしいお。

翔子と初めて会ったときのことを小明が長文日記で書いてくれたとき無茶苦茶おもしろかった!!また読みたい!(・ω・)

中野ブロードウェイにあるタコシェというサブカル本屋さんに一緒にいくのがすごくすきな時間。

早く一緒に香港いけたらいいすなぁ!!小明とは歳とっても全く変わらずいい関係でいれるきがする(^ω^)
〓しょうこ〓
私が小明さんの存在を知ったのも彼女がしょこたん☆ぶろぐをブログジャックしたのがきっかけだった。そのときは正直言って「何だこの変な女は」と思ったけれど、次第にその魅力に惹かれていき「小明の秘話」の過去ログを全部読むほど嵌ってしまった。それどころか以前所属していた事務所の公式日記をweb.archive.orgで発掘して読みふける始末。

「あかりの日記」ウェブアーカイブ(エンコードを日本語シフトJISに)
  diary2003.01-04
  diary2003.05-08
  diary2003.09-12
  diary2004.01-05
  diary2004.06-08 *7月12日にしょこたんとの初対面記事
  diary2004.09-12
  diary2005.01-11

初めて小明さんの文章をまとめて読んだときの感想は「何だこれは。これが二十歳そこそこの女性の文章なのか。あまりにも面白い、面白すぎる」だった。サブカル色や自虐ギャグの濃さが決して万人向きではないけれど、波長の合う読者には異常なまでに面白い。高度にネタ化した身辺雑記だけじゃなくてホラー短編まで書いてしまう才能に感心するばかり。
大学を卒業した小明さんがこれからどういう道を目指すのか分からないけれど、私はいつの日か彼女が「グラビアアイドル兼作家」として三島賞か日本ホラー小説大賞を獲得するのを期待している。




もう一人、こちらは世界ウルルン滞在記に出たこともある肘井美佳さんのブログ。

肘井美佳(ひじいみか)さんはスターダストプロモーションに所属する女優・タレント。愛称は「みかりん」。テレビや映画、舞台にCMと幅広く活躍している。
彼女の文章はとても読みやすい。素直なユーモアとリズム感にあふれてる。九州(福岡)出身らしいはつらつとした明るさと芸能人の華やかさ。小明さんを陰とすれば肘井さんは陽だ。
プロフィールに「趣味・落語を聴く」と書かれているのは伊達ではなく、米朝師匠を追っかけて京都に行ってしまうほど。さらにはエヴァンゲリオンにも造詣が深い。オタクっぽくないのにマニアックな知識があるのは良いことだ。

私は健康な男性として人並みに(人並み以上に?)若くてきれいな女性が好きなので、いろいろなアイドルや女優さんたちのブログに興味を持つ。だが、残念ながら2~30箇所読んだ感想として面白いブログは数少ない。たいていは仕事と食事とファッションと友達との交流を並べた日記ブログだ。普通すぎてファン以外が読んで楽しめるものではない。
最近では若槻千夏さんがブログを始めて人気を集めているが、さすがにバラエティー番組の売れっ子だけあってエンターテイナーである。マネージャーの「ハンサム」君もいい味出してる。

肘井美佳さんの場合は女優としての知名度はそれほど高くないけれど(失礼)、文章の面白さは充分に芸能人ブログ中の上位に入る。新ブログ女王・しょこたんのようなギザウレシステラタノシスとは違うし、小明さんほどの濃さはないけれど、元祖ブログ女王・眞鍋かをりさんに決して引けを取らない。
それなのに、Googleで検索するとそれぞれのヒット数が
  「眞鍋かをり ブログ」=約 1,770,000 件
  「中川翔子 ブログ」 =約 1,510,000 件
  「若槻千夏 ブログ」 =約 1,310,000 件
  「小明 ブログ」    =約  152,000 件
に対して「肘井美佳 ブログ」は約 56,600 件でしかない。
参考として「玄倉川 ブログ」だと約 56,400 件。当ブログと検索ヒット数が同程度ということは、つまりネットでは大して知られてないということになる。なんとも惜しい。いや、逆に考えると大いに応援のし甲斐がある。
いきなり「目指せブログ女王!」というのは難しいとしても、ブログ王女くらいの実力は充分あるのだから。
先物買いの好きな人は、今のうちから肘井さんの読者になっておけば一年後「前から彼女のブログは面白いと思ってた」と自慢できるかもしれない。

精神病を恐れて精神病者を憎まず

2007年03月01日 | 日々思うことなど
被害者と遺族が重い処罰を望むのは当然であり、そのこと自体をとやかく言うつもりはないが、報道の論調は被害者の感情に密着しすぎているように思う。法律家と精神科医の解説を付けてほしかった。

車暴走させ5人死傷の男、「心神喪失」で無罪判決 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大阪府茨木市で2004年11月、車を暴走させて男女5人をはね、2人を殺害したとして、殺人と同未遂の罪に問われた元新聞配達員の男(25)の判決公判が28日、大阪地裁であった。西田真基裁判長は「被告は当時、心神喪失状態で罪にならない」として、無罪(求刑・無期懲役)を言い渡した。

 男は、自殺の道連れに通行人を殺害しようと、同月18日早朝、同市内の路上で自転車に乗っていた会社員村田忠治郎さん(当時61歳)と同米林和夫さん(同56歳)を乗用車ではねて殺害し、男女3人に重傷を負わせたとして起訴された。

 男は公判で「自殺の道連れではなく、悪魔に命令されてやった」と供述し、精神鑑定では「責任能力がまったく失われていた」とされた。これに対し、検察側は「心神耗弱状態だったが、心神喪失までには至っていない」としていた。

 判決で、西田裁判長は「犯行後、家族に『悪魔に5人殺してお前も死ねと言われた』と涙ながらに訴えるなどしていた。当時、統合失調症が急激に重症化し、著しい幻聴、妄想状態で、物事の善悪の判断や行動を制御する能力が失われていた」と結論づけた。

 無罪判決が確定すれば、重大犯罪を起こした精神障害者らを社会復帰させることを目指す「心神喪失者医療観察法」に基づき、検察官の申し立てで国が指定する医療機関で入院、通院治療を受けるかどうかを決める審判が開かれる。

 ◆「想像しなかった」遺族怒りあらわ

 判決後、大阪市北区の大阪司法記者クラブで、遺族らが記者会見。死亡した村田さんの兄、恒治郎さん(67)は「想像もしていなかった判決。これでは遺族や被害者の悲しみや苦しみは癒えない。こんな判決で社会の安全は守れるのか」と怒りをあらわにし、村田さんの妻、芳子さん(58)は「求刑以上の判決を願っていたのに無罪とは。必ず控訴してほしい」と涙ながらに訴えた。

 犠牲になった米林さんの妻、美紀子さん(56)も「悔しい。加害者が守られ、被害者がのけ者になるような法律はおかしい」と声を震わせた。重傷を負った女性2人も「病気なら、人を殺しても許されるのか」と話した。

 清水治・大阪地検次席検事の話「判決内容を精査のうえ、上級庁とも協議して適切に対応したい」


Yahoo!ニュース - フジテレビ系 - 大阪・茨木市で通行人を次々とはね5人を殺傷した男に無罪判決 遺族らは怒りの会見
大阪・茨木市で2004年、通行人を次々と車ではねて5人を死傷させたとされる男に、無罪判決が言い渡された。大阪地裁は「被告は、心の中の悪魔の命令で犯行に及んだ」と判断した。
事件で弟を亡くした村田 恒治郎さんは「想像もしなかった結果で、大変、驚いております」と話した。
負傷者の妻は「責任能力がなければ何してもいいんですか、そんなのおかしいやんか、こんな...」と、納得のいかない判決に怒りの涙を見せた。
2004年11月早朝、大阪・茨木市で走行中の車が人を次々とはね、2人が死亡し、3人が重傷を負った。
目撃者は「『ドーン』という音で、(車は)もうノンストップでいきはったみたいで」と話した。
運転していた25歳の無職の男は、事件の最後に車を民家に突っ込ませ、全裸の状態で取り押さえられた。
男は殺人などの罪に問われたが、裁判で「悪魔に命令された」と供述した。
対する検察側は「通行人を自殺の道連れにしようとした」として無期懲役を求刑し、判決の日を迎えた。
判決で裁判長は「被告が幻聴や妄想に支配され、心神喪失だった」と認定し、無罪を言い渡した。
裁判長は「犯行は、被告の精神世界にいる悪魔の命令によるもので、心神喪失者の罪は問えない」と述べた。
負傷者は「悪魔であれば、何をしてもいいんですか。許せません!」と語り、遺族は「これが法律なら、亡くなった被害者は、どこでどう報われていったらいいのか。本当に悔しい...」と涙ながらに語った。
検察側は「判決内容を精査のうえ、適切に対応したい」とコメントしている。

揚げ足取りのようになるのは本意ではないけれど、被害者側のコメントについていくつか思ったことを書く。

「こんな判決で社会の安全は守られるのか」
被告が事件を起こしたとき「悪魔に命令され逆らえなかった(弁護側主張)」あるいは「自殺する・死刑になることを望んでいた(検察側主張)」。どちらにしても異常心理に衝き動かされている。刑事罰を恐れる合理的判断はそこに存在しない。
なので、重い刑罰が同種の事件を抑止することは期待できない。

「求刑以上の判決を願っていたのに」
求刑以上に重い判決は滅多に出ない(たまにあるけれど)。むしろ「検察官の求刑が軽すぎる」と怒ったほうがいいのでは。

「悔しい。加害者が守られ、被害者がのけ者になるような法律はおかしい」
「これが法律なら、亡くなった被害者は、どこでどう報われていったらいいのか。本当に悔しい...」

この実感はわかる。何の理由もなく傷つけられ命を奪われた被害者と遺族が無罪の判決に怒るのは自然なことだ。
だが「法律の運用」ではなく法律自体への不満は裁判所よりも国会に向けるのが筋だ。裁判所は国会が決めた法律に基づいて判決を出しているのだから。
私自身は被害者と遺族には大いに同情するけれど「心神喪失者の不法行為」を重く罰するような法改正には賛成できない。

「責任能力がなければ何してもいいんですか、そんなのおかしいやんか、こんな...」
責任能力が無ければ「何をしてもいい」わけではない。誰であれ違法行為や不道徳なことはしてはいけない。
とはいえ、責任能力がない人間が不法行為をしてしまったとき処罰しないのが近代刑法の原則である。

精神障害で心神喪失の状態にある人が悪いことをしても処罰されないのは、なぜですか?
刑法39条1項は、「心神喪失者の行為は、罰しない」と定めています。なぜこのような定めがあるのか、を考えることになります。
刑法39条は、刑法の一大原理である「責任主義」の現れの一つだと考えられています。
責任主義とは、人を処罰するためには、その人が処罰されてもやむをえない何らかの事情(責任)が必要だとする考え方で、近代刑法の大原則の一つです。つまり、厳しい刑罰を科すためには、人が悪い結果を生じさせたということだけでなく、その人自身に刑罰が科されるだけの理由が必要だということなのです。そして、人が自らの意思で(悪いことだと分かっていて止めようと思えば止めれたはずなのに)犯罪を行ったこと、がこの事情に当たります。
自らの意思で犯罪を行ったといえない場合には、処罰することはできないのです。
このような考えのもと、刑法39条が定められています。
「心神喪失者」とは、精神障害のため、善悪が分からなくなっていたり、自分の行動をコントロールできない状態にある人をいいます。これは重い精神障害に完全に支配された状態です。このような人は、精神障害を経験したことのない者から見れば、自己の意思によって行動しているように見えるかもしれませんが、実際には、自分の行いが良いことであるか悪いことであるか分からなかったり、自分の行動を自分の意思ではコントロールできないという状態です。つまり、自分自身で悪いことだと分かりながら行動しているわけではない、ということです。したがって、責任主義の大原則から、その人を処罰するだけの理由はないということになるのです。
同じような考えで、中等度くらいの精神障害のため、善悪を理解したり、行動をコントロールすることが著しくできない状態であった場合、その人は「心神耗弱者」として刑を軽くするべき、とされているのです(刑法39条2項)。

もちろん「処罰されない」ことと「やってよい」ことは同じではない。
田舎に行くと道の傍らにときどき野菜の無人店舗があるが、誰も見ていない=捕まる心配のない情況であっても商品の持ち逃げが許されるわけではない。もし誰かがそういうことをやって「誰も見ていないから持って行っていいと思った」などと言えばそれこそ人格障害を疑われる。

「心神喪失状態」であってもそれが本人の意図によるものであれば通常より重い処罰が下される場合がある。酒酔い運転で事故を起こして心身喪失を主張しても通りはしない。むしろ悪質性が認められて罪が重くなるだろう。
だが大阪の事件では被告にアルコールや薬物への依存の事実はなかったようだ。弁護側の主張するように統合失調症であったのなら、悪化すれば現実認識を失い善悪も道理もわからなくなる恐ろしい精神病である。極端な言い方をすれば事件の本当の原因(犯人)は「統合失調症」であり、被告もまた病気の被害者の一人なのだ。
本人にはどうしようもない病気によって起きてしまった不幸は、犯罪ではなく事故と見なすほうが適切だ。
健康な人が自動車を運転中に急に脳溢血を起こして意識を失い、横断歩道に突っ込んで人をはねてしまったとする。この場合「殺人」「傷害」の罪を問うことはできない。「危険運転」の適用も無理だろう。肉体はそこにあっても精神は機能していなかったし、そうなってしまったのは本人の責任ではないのだから。

ここまでの文章では大阪地裁の精神鑑定結果をもとに「被告は心神喪失状態だったので責任能力を問えない」ことを前提としたけれど、地検が行った鑑定では責任能力が認められたという。そのあたりの真実がどこにあるのか私には分からない。
おそらく検察は控訴するだろうし、棄却されなければ高裁で被告人の責任能力についてもう一度争われるはずだ。