生産地によって、子牛に装着する鼻環の種類が異なる。
そのために、鼻環を見ただけで、産地がわかる。
最大生産地の子牛の鼻環は従来型で、あることに意外性もあるが、安価なのであろう。
緑色のプラスチック製鼻環なら○○市場の雌牛とか、紺色ならどこそこの雌牛という具合に、性別まで色分けしている市場もある。
個々の生産地を管轄する単位農協によって、長年同じ種類の鼻環を使用している傾向がある。
今回導入した曽於産は、写真上のように従来型で、鼻環の基部が木製である。
トウラクなどのロープを取りはずと前述したが、この従来型だけは、写真上のように導入後、新たにロープを装着している。
それは、基部の木製の部分が、下方にぶら下がるため、何かと房内の取っ手に引っかかり易く、鼻環で鼻鏡を切断してしまうおそれがある。
それと、鼻環を装着してそれほど経過していないために、餌などを摂取するときやウォーターカップで飲水中に、鼻環が邪魔になったり、痛がったりするため、写真のようにロープで固定している。
ロープを二つ折りにした中心部を鼻環の基部に括り、両方に伸びたロープを左右の耳の後ろから項で結わえる方法が一般的だが、その場合ロープが耳の前に来たり、頭部から外れて鼻環に垂れ下がると言うことが、多々あるために、写真上のように括ると滅多に外れない。
楕円状のプラスチック製の鼻環も同様なことはあるが、環の直径が若干小さいためと形状がシャープなために、従来型よりはましのようである。この楕円状のを写真上のようにロープを付ければ、環が小さいため、鼻孔の上側左右を次第に傷つけやすい。