牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

中国産稲わら

2008-12-10 22:14:43 | 飼料






昨秋解禁された中国産稲わらである。
日本の農水省は、解禁に際して、輸入先の生産地を特定し、加熱処理施設を設置させ、全てに加熱処理したものについて輸入解禁した。
中国側では、口蹄疫等に汚染地でない東北地に輸出地を限定し、加熱処理施設を設置させ、生産者を特定した。
農水省は以来、担当者を中国側に常駐させ、監視体制を整えた。
解禁され輸入された中国産稲わらには、3×10cm程度のシールが梱包毎に貼付されている。
それが写真上のシールである。
1行目には、処理施設の番号と生産者番号が記入され、2行目には、加熱処理年月日がスタンプされていて、最低限の内容が判るようになっている。
中国稲わらは、加熱処理のために、かなり変色しているが、嗜好性には問題がない。
ただ、加熱処理したため、一つひとつの梱包は、硬く締まり給与するのにくずしにくい。
くずすのに、三つ又(鍬)を使ったり、動力固定式のくずし器を使ったり、ホイルローダーのバケットでくずしている。
近く、中国稲わらや稲わらのロールベールなどをくずして給与できる機器を導入する予定である。