☕コーヒーブレイク

時が過ぎていく。
ときには、その日の風まかせ。
ほっとひと息しませんか。

花の美しさは形にあるが、人の美しさは・・・

2016-07-16 09:24:07 | 日記
葉室麟の小説「銀漢の賦」を読んで心に響いた
くだりがあったのでメモして保存していた。

銀漢とは天の川のことである。
天の河が美しい夏になると、思い出す。


主人公は友人の母が花に鋏を入れているのを見て
「花というものは自然に咲いておって、きれいな
ものだと思いますが、やはり切らねばならぬもの
ですか」と聞いた。

友人の母は「人は皆、生まれたままで美しい心を
持っているとお思いですか」

「人も花も同じです。生まれ持ったものは尊いで
しょうか、それを美しくするためにはおのずと切ら
なければならないものがあります。花は鋏を入れま
すが、人は勉学や武術で鍛錬して自分の心を美しく
するのです」
「花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と
心映えではないでしょうか」と言うのだった。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いつも味わい深き言葉を (chidori)
2016-07-17 23:03:31
なるほどですね。
それを美しくするためにはおのずと切ら
なければならないものがあります。花は鋏を入れま
すが、人は勉学や武術で鍛錬して自分の心を美しく
するのです」
「花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と
心映えではないでしょうか」と言うのだった。
 覚悟と心映え・・かみしめてかみしめて、味わっております。
返信する
教えられます (ヒロ)
2016-07-18 08:41:07
chidori 様
葉室麟さんの小説には含蓄のある言葉が多く出てきます。
「花の美しさと、人の美しさ・・・」
男、いや人としての覚悟と心映えの大切さを痛感しています。
返信する

コメントを投稿