葉室麟の小説「銀漢の賦」を読んで心に響いた
くだりがあったのでメモして保存していた。
銀漢とは天の川のことである。
天の河が美しい夏になると、思い出す。
主人公は友人の母が花に鋏を入れているのを見て
「花というものは自然に咲いておって、きれいな
ものだと思いますが、やはり切らねばならぬもの
ですか」と聞いた。
友人の母は「人は皆、生まれたままで美しい心を
持っているとお思いですか」
「人も花も同じです。生まれ持ったものは尊いで
しょうか、それを美しくするためにはおのずと切ら
なければならないものがあります。花は鋏を入れま
すが、人は勉学や武術で鍛錬して自分の心を美しく
するのです」
「花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と
心映えではないでしょうか」と言うのだった。
くだりがあったのでメモして保存していた。
銀漢とは天の川のことである。
天の河が美しい夏になると、思い出す。
主人公は友人の母が花に鋏を入れているのを見て
「花というものは自然に咲いておって、きれいな
ものだと思いますが、やはり切らねばならぬもの
ですか」と聞いた。
友人の母は「人は皆、生まれたままで美しい心を
持っているとお思いですか」
「人も花も同じです。生まれ持ったものは尊いで
しょうか、それを美しくするためにはおのずと切ら
なければならないものがあります。花は鋏を入れま
すが、人は勉学や武術で鍛錬して自分の心を美しく
するのです」
「花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と
心映えではないでしょうか」と言うのだった。
葉室麟さんの小説には含蓄のある言葉が多く出てきます。
「花の美しさと、人の美しさ・・・」
男、いや人としての覚悟と心映えの大切さを痛感しています。
それを美しくするためにはおのずと切ら
なければならないものがあります。花は鋏を入れま
すが、人は勉学や武術で鍛錬して自分の心を美しく
するのです」
「花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と
心映えではないでしょうか」と言うのだった。
覚悟と心映え・・かみしめてかみしめて、味わっております。