goo blog サービス終了のお知らせ 

 ゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

山・海・幸めぐり<芽室町のゴボウ>

2008-10-03 16:05:55 | ほっかいどう関連情報

大地の力をうまみに                                                         土との相性が大切

100_0941 100_0942

はるか遠くの防風林まで続く                              ゴボウ畑。カタカタ・・・。軽快                             な音を立てながら専用収穫                              機が土を掘り返すと、土中か                             ら次々とゴボウが現れた。収                             穫作業を見せていただいた                              のはビ-トや小麦などととも                            に、約3㌶でゴボウを育てて                             いる松久良行さん(43)=東                             坂の上=の畑。松久さん宅                              では毎朝7時から、家族4人で長さ65㌢以上のゴボウを収穫してい      る。今年は4月下旬に種をまき、9月上旬から収穫を始めた。収穫は      11月上旬まで続く。収穫機にはベルトコンベヤ-がついており、この     ベルトでゴボウを両側からはさんで堀り上げるしくみ。うまくはさまな                             いと土中でゴボウが折れてしまう。土質によってトラクタ-のスピ-ド                             を変えたり、コ-スから外れないようにしたり、細心の注意が必要だ。                            530㍍もの長さ。「朝から2往復で日が暮れます。後ろを向きながら                             運転するので腰や肩が痛みますね」。松久さんは汗をふきながら笑顔                            で語るが、かなりの重労働だ。松久さんは土づくりや減農薬・化学肥                             料に取り組む農業者を認定する道の「エコファ-マ-」を習得。牛ふん                            や野菜の残さをすき込むなど土づくりにも工夫を重ねている。1・5㌶の                            畑でゴボウを栽培する同町北伏古の畠山誠さん(45)も「土がゴボウ                             の肌に合うかが大事です」と話す。畠山さんによると、ゴボウ栽培では、                           障害物にぶつかって傷ついたり根が曲がらないよう、土中1㍍ぐらいま                            で土を柔らかくすることが重要。畠山さんは種まき前に、トレンチャ-と                            呼ぶ専用機械で広大な畑を丁寧に掘り起こしている。農水省の2006                            年度統計によると、芽室町のゴボウ作付け面積は132㌶で全道1位。                            JAめむろの生産者は65戸で、今年は2746㌧の収穫を見込む。風味                            が良く、柔らかい芽室産のゴボウは道内のほか関西、四国など全国各                            地に出荷され、高い評価を得ている。

     ◇ ◇ ◇

ゴボウは食物繊維が豊富なほか、腎臓の機能を高める作用がある                              イヌりンや滋養強壮効果があるアルギニンも含まれている。JAめむ                             ろ営農情報課の専任指導員・甲地悦子さんと課長補佐の横地利枝                             さんにゴボウ料理を紹介してもらった。「ゴボウス-プ」は牛乳で煮                              込んだゴボウをフ-ドプロセッサ-にかけ、味を調えたもの。じわりと                             ゴボウの甘みが広がる。皮むき器で薄くむいて揚げたゴボウチップス                            はビ-ルとの相性も抜群だ。かみしめるほどに味わいがあるゴボウ。                            実りの秋。生産者の心意気が根の咲まで詰まったゴボウを肴に、                              一献傾けるのも良さそうだ。

コメント

ウンチクがんちく<土と作物のはなし(32)>

2008-10-03 12:53:00 | うんちく・小ネタ

道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆                                           土壌pH高いと要素欠乏

100_0943 酸性土壌では微量要素やアルミニウムの過剰                              害が問題となるため、土壌改良が必要です。カ                              ルシウム(石灰)肥料などで土壌のpHを高めま                            す。pHの上昇に伴い土壌微生物の働きも良く                              なり、有機物の分解が進み、窒素などの養分が                             土壌中に速やかに放出されるようになります。土壌動物に対する影                  響もありそうです。米国の博物学者ピ-タ-・ファ-ブは著書「土は                             生きている」の中で、酸性土を敷き詰めたテニスコ-トの白い石灰の                             ライン跡にトンネルができたことを紹介しています。石灰で酸性が中                             和され、土壌環境が良くなったラインの下にミミズが集まり、それを                              追って移動したモグラの仕業だったそうです。石灰でラインを引いて                              いたころの英国での出来事です。土壌pHの高め過ぎは要注意です。                            7・0前後の中世域ではマンガン、鉄、亜鉛など、生育に必要な微量                             要素が溶け出してこなくなり、欠乏することもあるからです。作付けす                             る作物にもよりますが、改良目標値を6・0から6・5の微酸性域に設                             定すると良いでしょう。なお、酸性矯正に伴いジャガイモそうか病など、                           酸性域で発生の少ない一部の土壌病害が多発することもあるので                              要注意です。

コメント