゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

ガ-デンらいふ<ラベンダ-の挿し木>

2008-07-31 15:49:00 | ガ-デニング

暑い時期避け、9月に

100_0892 北海道の初夏を代表する花といえば、ラベン                             ダ-。草花と思われがちですが、実は樹木の仲                            間です。小低木に分類されていることは、あまり                           知られていません。ラベンダ-は間もなく夏期を                           終えます。自宅の庭で育てている方は、剪定を兼                          ねて、挿し木で増やす準備を始めてみませんか。挿し木に使う樹木は、              4-6㌢ほどの長さが必要。つまようじ程度の太さを目安に、枝を選                           んで切り取ります。挿す時期は、これからだと9月初旬。真夏の暑い                           時期は避けましょう。挿し床は火山れきやパ-ライトなど水はけのよ                           いものをポットや鉢に詰めてつくります。樹木は用土たっぷり水を与                            えてから挿します。挿し方は切り口から1・5㌢程度、用土に植えま                           す。土の表面に触れそうな、樹木の一番下に付いている葉は少しむ                           しり取って、風通しをよくしておきます。挿し終えたら、1週間ほど白い                          不織布などで覆って湿度を保ちます。その後は布を取り除きましょう。                          挿し木してから3週間ほどで発根するので、そのころに鉢上げします。                          地植えで育てていても、7-8年近くたつと株が老化してきます。花                           付きや新しい枝の伸びが悪くなるので、その前の作業をおすすめし                           ます。(花新聞ほっかいどう)

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米成人<25%が肥満>

2008-07-31 15:00:00 | 健康・病気

※改善まだまだ

米疾病対策センタ-(CDC)はこのほど、聞き取り調査による2007                          年の米国の肥満の大人(18歳以上)の比率が25・6%と4人に1人                           の水準に達したとの最新結果を明らかにした。05年(23・9%)比で                          は1・7ポイントの上昇で、一部では肥満比率の上昇に歯止めがかか                           りつつあるとのデ-タも出始めているが、画期的な改善はまだ望み                           薄のようだ。今回の調査は電話による聞き取り調査だが、調査対象                           者が35万人以上と世界最大規模であるのが特徴。その結果、肥満                           比率は依然、上昇を続けており、特に、アラバマ、ミシシッピ、テネ                            シ-各州で30%以上に達するなど、南部で肥満が顕著であることが                          あらためて示された。米国では、体重(キロ)を身長(メ-トル)の二乗                          で割った体格指数(BMI)30以上「肥満」と定義している。

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生かせバイオマス<鹿追の挑戦>(下)

2008-07-30 11:50:00 | ほっかいどう関連情報

追い風 地域振興へ膨らむ夢

100_0887 農業を基幹産業とする十勝管内鹿追町では、                            乳牛のふん尿を原料とするバイオガスプラントを                           核に、マチづくりへの夢が大きく広がっている。                            吉田弘志町長は「環境、エネルギ-、食糧という                           世界的な課題を前に、バイオガスを取り巻く情勢に追い風が吹いて                きた。ト-タルな形でプラントを地域振興に生かしたい」と力を込める。                          町はすでに、年間2800㌧と試算されるプラントの二酸化炭素(CO                           2)排出削減効果をもとに、CO2排出権の販売に向けて証券化に着                           手。自然に優しい有機肥料として、メタンガスを採取した後の消化液                           の活用で町内農作物のイメ-ジアップも狙う。さらに、順調な稼動状                           況を踏まえ、バイオガス利用の次のステップも見据える。その一つが、                         電力よりエネルギ-効率が高いガスの直接利用だ。町農業振興課の                          大井基寛課長は「北電への売電価格には、欧州などのようにクリ-                           ン電力に対する上積みがないだけに、直接利用のほうがメリットが大                          きい。まずは、ふん尿の運搬車や温室栽培、温水プ-ルなどの燃料                           として実用化を検討していく」と話す。吉田町長は「夢エネルギ-自給                           のマチ。インフラ整備など国のエネルギ-政策に依存する部分も多い                          が、各家庭の電力や熱源までバイオマスガスでまかなうことは技術                           的には可能だ。まずは、現在のプラントの安定稼動に全力をクリアし                           ていきたい」と語る。町内にはプラント処理能力の10倍以上の1万8                           千頭の乳牛が飼育されており、夢を実現するための「資源」には十分                          だ。帯築大大学院の梅津一孝教授は「北欧では圧縮したバイオガス                           を車両だけでなく列車にも利用している。プロパンガスのように移動し                          ても使える。『バイオガスビジネス構想』とも呼ばれる鹿追の取り組み                          は、国などの支援があれば十分実現できる」と期待する。ふん尿処理                          の労力軽減や消化液の効果を目の当たりにし、プラント利用組合員以                          外の農家から新たなプラント設置を求める声が強まっている。プラント                          増設には建設費など初期投資の手当てに課題があるが、町は現在の                          プラントのノウハウを生かす形で、今後は個人農家へのプラント設置の                         道を探っている。

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生かせバイオガス<鹿追の挑戦>(中)

2008-07-29 11:30:00 | ほっかいどう関連情報

消化液 悪臭転じ循環農業の柱

100_0884 市街地周辺に酪農家が点在する十勝管内鹿追                           町では、かつて家畜のふん尿による悪臭が問題                           になっていた。特に夏の観光シ-ズンは、ちょう                           ど一番牧草の刈り取り後の堆肥すき込み作業と                           重なり、風向きによって観光客から苦情が寄せられることもあったと                いう。町環境保全センタ-のバイオガスプラント計画は、そもそもこの                          悪臭対策からスタ-トした。町とともに施設を運営するプラント利用組                          合は、特に対策が急がれる市街地周辺の酪農家11戸で組織され、                          ほぼ毎日、プラントへふん尿を運び込む。昨年夏からは、各組合員の                          牧草地には、堆肥の代わりにメタンガスを採取した後の消化液がま                           かれている。ふん尿に含まれる肥料の三要素(窒素、リン酸、カリウ                           ム)が損なわれず残り、アンモニアなど悪臭の原因物質がほぼ取り                           除かれた液肥だ。町によると観光客からの悪臭への苦情はなくなっ                           たという。プラントを利用する組合員も「苦情」というストレスから解放                           され、活力が生まれてきた。市街地に隣接して酪農業を営む桜井公                           彦さん(45)は「少しでもにおいが流れないようにと風向きを考えて堆                          肥をまいていたが、今は気にせず作業ができる。堆肥をつくる手間も                           省け、その分で飼育頭数を増やすこともできた」と喜ぶ。さらに、肥料                          高騰が続く中、各組合員に還元される消化液にも注目が集まる。町                           などの実地検証では、牧草の生育で堆肥以上の効果が認められ、化                          学肥料の投入が大幅に抑えられるからだ。消化液は組合員以外の                           畑作農家からも引き合いが急増しており、プラント利用組合長を兼務                           する町農業振興課の大井基寛課長は「消化液の利用による町内のク                          リ-ン農業推進を模索している。化学肥料の価格が高止まりするなら、                         販売することも検討していきたい」と話す。やっかいものの家畜ふん尿                          がエネルギ-を生み出し、さらに環境に優しい肥料として土に戻り、作                          物を育てる。プラントを軸に循環型農業が、ほぼ理想的に展開しつつ                           ある。プラントが立地する町環境保全センタ-には、連日、全国から多                          くの農業関係者が視察に訪れている。

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生かせバイオガス<鹿追の挑戦>(上)

2008-07-28 16:02:00 | ほっかいどう関連情報

無尽蔵 ふん尿でクリ-ン発電

100_0883 「この地域にはエネルギ-資源が無尽蔵にあると                           いうことです」。十勝管内鹿追町環境保全センタ                           -の職員リ-ダ-の植松武泰さん(68)は、刻々                          と発電量を上積みするメ-タ-を頼もしげに見つ                           めた。同センタ-の中核は、メタンガスを燃料として発電するバイオガ                          スプラント。ガスの原料は周辺酪農家から出る乳牛のふん尿だ。ガス                          燃焼による1日の最大発電能力は、一般家庭460戸分に相当する                            4千㌔㍗時。家畜排せつ物を利用するプラントとしては全国最大級の                          規模を誇る。プラントは、道営事業として2006年に総工費約8億35                           00万円で建設。同年12月からの試験運転を経て町に移管され、昨                          年10月に本格稼動した。町とセンタ-周辺の酪農家11戸による組                           合方式で運営し、毎日約60㌧の乳牛のふん尿を受け入れ、密閉槽                           内でメタン発酵させて、順調にガスを取り出している。発電で施設す                           べての電力をまかない、余剰分を売電し、運営費の一部にあてる。                           町職員時代から事業計画にかかわった植松さんは「ふん尿が凍る冬                          場も大きなトラブルなく発電できた。今後、各組合員が牛の数を増や                           すことを見込んでいるため今の稼働率は70%。それでも昨年度は収                          支目標をクリアできた」と胸を張る。施設運営費2500万円のうち売電                          分は350万円で、計画を達成した。家畜ふん尿を取り出した跡の消化                         液は肥料として牧草地に散布するため、廃棄物は発生しない。ガス燃                          焼による二酸化炭素(CO2)からは、もともとは牧草など植物が大気中                         から取り込んだものなので、電力は大気中のCO2総量を変えない「カ-                         ボンニュ-トラル」などクリ-ンエネルギ-だ。北海道洞爺湖サミットで大                         きな議題となったCO2削減に、人口6千人に満たない鹿追町の貢献は                         小さくはない。北海道バイオマス研究会の副会長で、鹿追町のプラント                         建設にもかかわった帯畜産大大学院の梅津一孝教授は「CO2削減ば                          かりでなく、最近の原油や肥料の高騰などから、自然な形で資源循環                         ができるバイオガスプラントの利用価値は一層高まっている」と注目す                          る。

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においと味の不思議⑤

2008-07-26 12:06:00 | 健康・病気

味は何種類ある?                                                         基本は5種類「うま味」は独立

100_0891 北海道の代表的な料理であるラ-メンは、函館                              や札幌、旭川など各地で味が全く違います。この                             ような味の違いは、ラ-メンの中に含まれている                              味物質の種類と割合が異なっているためです。                             いったい味というものはいくつあるのかと問われる                            と、その答えは「何万種類もある」となります。                              ただし、味を感じさせる物質は甘味、うま味、苦味、塩味、そして酸味を                有する5種類だけです。これらの味は「5基本味」と呼ばれ、味らいの                            中の味細胞で受容されます。このうちうま味は長い間、独立した味で                            はなく、甘味や苦味など他の四つの基本味が混ざることで生ずると考                            えられていました。しかし、私の恩師である栗原堅三・青森大学長が                             実験で、うま味が独立した味であることを示しました。うま味を表す言                             葉が英語になかったため、日本語のままの「umami」が世界的に使                              われています。タンパク質を形作るアミノ酸の一つのグルタミン酸や、                            遺伝子を形作る核酸のイノシン酸やグアニル酸がうま味の味物質とし                            て機能します。昆布だしとかつお節のだしを合わせるとうま味が深まる                            ことは、古くから知られていました。これは、昆布だしに含まれるグル                             タミン酸と、かつお節に含まれるイノシン酸の相乗作用です。最近、ア                            メリカで見つけられたうま味受容体で、この相乗作用が再現され、うま                            味が増強されるメカニズムが科学的に明らかになりました。また、トウ                            ガラシの辛味は、味細胞ではなく、温度を感じる神経で受容されてい                            ます。(柏柳 誠=旭川医大医学部教授)

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生きるしくみ<アイスクリ-ム頭痛>

2008-07-25 15:00:00 | 健康・病気

頭皮の動脈 急激に拡張=當瀬規嗣解説

気温が上がってくると、冷たいものが欲しくなりますね。とくにアイス                           クリ-ムやアイスキャンディ-、カキ氷-。冷たくて甘いものは最高                            です。キンキンに冷えたのがいいですね、でも、このキンキンに冷え                           たアイスクリ-ムが苦手な人もいます。せっかく冷えたのに冷蔵庫か                           ら出して、少し溶けるのを待っています。なぜかというと、冷たくなり                           すき゛たアイスクリ-ムを口にほおばると、頭痛がでるからなのです。                          実は、これを「アイスクリ-ム頭痛」といいます。しかも、医学書に載                           っている、有名な反応なのです。この反応は、冷たいアイスクリ-ム                           に限らず、アイスキャンデ-でも、カキ氷でも、場合によってはよく冷                           えたビ-ルでも起ります。よく冷えたものが、とくに口の奥の粘膜を                           冷やすと、神経は口だけでなく、鼻やのどの奥も冷えたと認識します。                          そこで、のどの奥を温めるために、頭の奥の血管が広がって温かい                            血液を流し込みます。血管の拡張はノドの奥だけでなく、頭皮にある                           血管も同時に広がります。とくに頭皮の動脈が急激に拡張すると、人                            は強い痛みを感じます。そこで、こめかみや頭が痛くなるのです。この                          ように動脈か゛急激に拡張することによって起こる頭痛は他にもあって、                         一般に片頭痛と呼ばれています。つまり、アイスクリ-ム頭痛は、片                          頭痛と同じしくみで痛みがでます。でも原因は異なります。片頭痛に                           は治すための薬が必要ですが、アイスクリ-ム頭痛は我慢すれば治                          るからです。アイスクリ-ムで頭痛が起ったからといっても、心配あり                           ませんよ。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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ウンチクがんちく<土と作物のはなし(26)>

2008-07-24 16:00:00 | うんちく・小ネタ

道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆                                         道産米、300年で収穫量7倍

100_0888 ここ数年、道内の米収穫量は60万㌧台で推移                              しています。昨年は新潟県の65万㌧に次ぐ全                              国2位の60・3万㌧でした。1人当たりの年間平                             均消費量が約60㌔㌘ですので、これは1000                              万人が1年間に食べる量に相当します。ところで、                            昔の収穫量はどの程度だったのでしょうか。貴重な手がかりが北斗                             市に残っています。1949年に建てられた「北海道水田発祥の地碑」                            です。碑文には「押上(文月村)のこの地に元禄5年農民作右衛門な                            る者南部の野田村から移って、人々の定着は米にあるとしてこの地                             を拓し、450坪(約15㌃)を開田し、道米10表(現在の2表程度)を                             収穫した」と記されており、これが道産米の基礎とされることが北斗                             市教育委員会の案内板にあります。なお、元禄5年とは1692年で                            す。この時の収量を10㌃当たりに換算すると約80㌔㌘です。その後                            の農家や関係機関の努力の結果、現在の道内収量は550㌔㌘前後。                           300年の間に7倍に増えたことになります。2003年にはこの水田                             発祥の地から寒さに強く、おいしい水稲がデビュ-しました。道南農業                           試験場(北斗市)で育成された「ふっくりんこ」です。新たな歴史をつ                              くる予感を感じさせます。

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「ハリポタ」完結編発売

2008-07-24 15:30:00 | 本と雑誌

累計2200万部 “最後の商戦”期待大きく

世界的ベストセラ-として知られる英国のファンタジ-小説「ハリ-・                           ポッタ-」シリ-ズ(J・K・ロ-リング著)の完結編となる第七巻が、                           初版180万部という大部数で発売さけるた。1999年に第一卷の                            日本語訳が出て以来、出版不況をものともせず、子供の読書や書店                          の販売戦略に影響を与え、累計部数は約2200万部に。そして                             “最後の商戦”。

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2008-07-23

同シリ-ズは、魔法使いの少年ハリ-が、学園生活を送りながら闇                           の勢力と闘う、友情と冒険の物語。65の言葉に翻訳され、世界で計                           3億7500万部が売れた。五作目までが国内公開された映画も通算                           6千万人を動員。相乗効果でさらに人気が広がった。

年代問わず

読者層が「3歳から90歳まで」(静山社)と幅広いのがハリポタの強                           み。特に子供たちの読書習慣に大きな変化をもたらした。都内の大学                          院に在籍する女性(23)が出合ったのは中学2年の時。それまでは                           「ちらほら本を読む程度」だったが、「魔法の世界が現実とリンクし、本                          当にあるかもしれないと思えるところに魅せられ」、5巻目以降は辞書                          片手に原書を読破するまでになったという。

書店を刺激

全国学校図書館協議会などが毎年実施する「学校読書調査」によると、                         1ヵ月の読書冊数の平均は小中学生ともに、第一巻の刊行前後から上                         昇。特に中学生は昨年、3・4冊で、57年と並ぶ最高に。協議会は「『朝                        の読書運動』の成果もあるが、ハリポタをきっかけに、今まで本に見向き                         もしなかった子が読書するようになったことが大きい」とする。ハリポタの                         独り勝ちは書店の意識も変化させた。永江朗・早稲田大客員教授(出版                        文化論)は「『活字離れ』という言葉で、不況を読む側のせいにしてきた                         出版業界にはいい刺激になつたのでは」と話している。

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温暖化懐疑論の「品格」

2008-07-24 15:01:00 | 国際・政治

北海道新聞論説委員 堀野 収

リンゴが落ちるのを見て万有引力を着想したニュ-トンは、ずぬけた                           才能の持ち主だった。力学の法則と万有引力の法則を組み合わせ                           れば、地上の物体の運動も惑星の運動も統一して説明できると考え                          た。大著「プリンキピア」にそれが結実し、彼の物理学は不動の地位                           を得た。しかし晩年のニュ-トンは物理学ではなく、神学や錬金術に                           没頭した。科学者の集まりであるロンドン王立協会の総裁になってか                          らは権勢を振るい、それゆえ英国の科学は大陸に後れを取ったとい                              われる。

       ◇

現代科学の最大の問題の一つは地球温暖化だ。地球温暖化に関す                           る政府間パネル(IPCC)が昨年公表した第4次報告書は「20世紀後                          半の気温上昇は人為的である」として二酸化炭素(CO2)などの排出                          削減を訴えている。これに疑問を唱える学者らがいる。懐疑論者には、                          IPCC報告書は晩年のニュ-トン並みに頑迷固陋な存在と映るのだろ                         う。懐疑論の中身は多様だ。「温暖化は起きていない」「寒冷化の兆                           候がある」「CO2は温暖化の結果として増えた」「CO2より水蒸気の                          方が温暖化効果が大きい」などと続く。洞爺湖サミットが終わった今も                          書店に懐疑論やそれに類する本が並んでいる。「地球温暖化・・・そん                          な瑣末なことはどうでもいい」とする本も、「リサイクルは無駄」との主張                         もある。だがIPCC報告書を、晩年のニュ-トンと一緒にはできないだ                          ろう。報告書は世界130カ国の450人が執筆し、2500人の科学者                           が内容に目を通した。しかも人為的による温暖化説については、90%                         の確かさでしかないとして、論争に応じる余地を残している。地球温暖                          化は気候変動や生態系の変化など複雑な要素が折り重なって、現象                          として現れる。この複雑系を解くのは、ニュ-トン物理学で天体の運動                          を説明するほど簡単ではない。科学論争は大いにやるべきだ。それで                          も懐疑論には首をひねる向きが多い。現象の一部を切り取り、部分的                          な因果関係を頼りに全体を論じ、温暖化否定に結び付けるような論法が                        目立つからだろう。現実の問題と、どう向き合うのかも気になる。温暖化                          が事実なら、いま排出抑制をしなければ、将来深刻な状況に陥る可能                         性が大きくなる。懐疑論者が「地球は温暖化していない」と言うのなら、                         仮説としてではなく、温暖化が起きていない確かな根拠を示す必要が                          あると思う。

       ◇

懐疑論の幅は広く、「温暖化は文明を発展させる」というのもある。温暖                         化で真っ先に打撃を受けるのが貧困国だということをどう考えるか。社会                         の課題にどう優先順位をつけるかは、別の問題だ。学者と称する人が評                        論家的な言動に終始するのも品性を疑いたくなる。懐疑論が多少なりと                         も支持される背景には、怪しげな温暖化対策がまかり通る現実がある。                         そのまま燃やせば効率がいい廃プラスチックを、わざわざ液化して燃料                         にする。食べ物から燃料を作る-。安値で意義が疑わしい計画に税金や                        社会の労力が投じられているのは、たしかにおかしい。だからといって懐                         疑論が正しいことにならない。なにが確かで、どうすればいいか。当たり                          前だが一つ一つ吟味するしかない。

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せっかち男性 心臓病少ない?

2008-07-23 16:00:00 | 健康・病気

厚労省 疫学調査

「せっかち」「怒りっぽい」などの特性がある男性は、比較的のんびり                            した人より、心筋梗塞などの虚血性心疾患になりにくい可能性があ                           る-との疫学調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金                             昌一郎国立がんセンタ-予防研究部長)が18日、発表した。欧米                            の研究では逆に、せつかちな方が日常のストレスが大きく、心疾患                           のリスクが高いとされている。今回の調査でも女性は、欧米と同様の                          傾向がみられた。研究班の磯博康大阪大教授(公衆衛生学)は「日                           本では、せっかちな男性がストレスを意外にうまく発散している一方                           で、のんびり型の男性が内にストレスをため込む傾向があるのかも」                           と話している。調査は1990年以降、岩手など8県の40-69歳の                            男女約8万6千人を、平均で約11年半追跡。この間に約670人が                           心疾患を発症した。またアンケ-トでせっかちさや怒りっぽさ、競争                            心の強さなどを尋ねて結果を数値化。数値の高さで四つのグル-プ                                に分け、心疾患との関連を分析。すると、数値が最も低く「のんびり」                           傾向が強い男性は、数値が最も高い「せっかち」男性に比べ心疾患                           を発症するリスクが1・3゛倍高かった。欧米で逆の結果が出たのは、                          せっかち派がストレスを受けやすく、喫煙や大量飲酒など不健康な                            生活をしがちなためと考えられているが、こうした生活上の特徴は、                           男女とも欧米の結果と一致していた。

※「怒りっぽい」「がんばりや」「完全主義」等などの男女タイプの人は                          がん発症のリスクが高いとも言われています。何事にも感謝し、生活                           をエンジョイできる人、社会的責任感とほどほと゛にがうまくミックスし                           ているそんな常識人が良いようです。

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異議あり「地球温暖化」続

2008-07-23 15:00:00 | 国際・政治

最大6・4度?IPCC第4次報告                                                上昇予測、実は下方修正(精度も悪化)                                           北海道洞爺湖サミットでも論議の前提となっている気候変動に関                             する政府間パネル(IPCC)の「地球温暖化」予測が書き換えられて                           いた。薬師院仁志・帝塚山学院大教授は「実質的な下方修正」と指                           摘する。                                                               

研究者が指摘                                                     IPCC第4次報告(2007年)は、2100年までの昇温予測を「1・1-                           6・4度」とし、日本ではこの「最大6・4度」なる数字が騒がれた。だが、                         これは第3次報告(01年)の「1・4-5・8度」という予測を上方修正し                          たと言うより、上にも下にも拡大し、あいまいにしたにすぎない。要する                         に、予測精度自体が下方修正されたのだ。のみならず、第4次報告で                         は、昇温の予測値もまた、実質的に下方修正されている。IPCCは、                             対策の程度に応じた複数のシナリオを作成し、各シナリオごとに昇温                          予測の最大値と最小値を算出する。さらに、各シナリオに「ベストの推                         計」を設け、極端な値を除いた最も現実的な予測値を明示している。                           第4次報告では、持続発展型社会の場合の予測幅は1・1-2・9度で、                        そのベスト推計値は1・8度、化石エネルギ-重視型社会の場合の予測                         値は2・4-6・4度でそのベスト推計値は4・0度となる。つまり、「1・1                         -6・4度」という両極端の中で、IPCCが゛ベストとする予測は「1・8-                         4・0度」なのである。だが、第3次報告では、同様のベスト予測が「2・0                        -4・5度」であった。すなわち、昇温予測は明らかに下方修正されたこ                         とになる。結局、人為的温暖化を唱えるIPCCでさえ、その昇温予測の                         精度を下方修正したのである。なお、海面上昇に関しては、予測の制度                         を上げた一方で、その最大値は88㌢(第3次)から59㌢(第4次)へと                          大幅に下方修正されている。

やんしいん・ひとし 1961年大阪生まれ。専攻は社会学。著書に「地                          球温暖化論への挑戦」(八千代出版)など。

地球温暖化論への挑戦 地球温暖化論への挑戦
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2002-02

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異議あり「地球温暖化」

2008-07-19 17:30:00 | 国際・政治

衛星デ-タ、見えぬ兆候                                                    

100_0875 地球寒冷化が現実のものになりつつある。過去                            30年、米航空宇宙局(NASA)が気象衛星NO                            AA(ノア)で精密に測ってきた大気温度のデ-                            タは、「地球温暖化論」に全く合わない。特に最                           近一年半は、明確な「慣例化」の兆候を見せている。(橘井潤)

過去30年最近1年半は寒冷化

ノアによる観測は1978年12月にスタ-ト。4百-5百㌔上空を毎日                          三周しながら、地球をなめるように計測している。大気については、酸                          素分子が出すマイクロ波の振動数を測り、誤差0・01度の高い精度で                          温度に換算する。デ-タは常に更新・公開中。都市化などに乱される                          地表の温度計とは違って、大気温度をそのまま映し出すデ-タだ。                            図はその中で「地球全体・対流圏中層(高度約4千㍍)」の大気の温                             度の変化を月ごとに見たグラフ。79-98年の月ごとの平均値を算定                         し、それと比べた「ずれ」を示した。横軸の赤線より上は平均より温度                          が高かったこと、下は低かったことをそれぞれ示す。グラフを見る限り、                          30年間に温度が高い時期も低い時期もあったが、「温暖化」が進んで                          いる兆候は全く読み取れない。                                                 渡辺正・東大生産技術研究所教授は「温度が高かった時期の大半が                          エルニ-ニョ現象を反映している。特に大規模な『ス-パ-エルニ-                           ニョ』(97年春-98年春)の影響が大きかったことがうかがえる」と言                         う。また、「メキシコ・エルチチョン(82年)、フィリッピン・ピナッボ(91年)                        の両火山の噴火でも、火山灰で日照が遮られ、以降数年間の温度が                          低かった」とも指摘する。一方、最近の一年半に注目すると、0・5-                           0・6度も単調に下がり続け、「温暖化」どころか急速な寒冷化が読み                          取れる。渡辺教授は「地球の気温を大きく左右する太陽活動が弱まっ                          ているため」と推測。気温低下がまだ一度にも満たないため、急を要す                         る話ではないが、「地球寒冷化」は今後も進む可能性があるという。「二                         酸化炭素(CO)による地球温暖化」が定説のように語られている北海                         道洞爺湖サミット。宇宙からの正確な観測デ-タからは、全く異なる地                         球の姿が浮き彫りになる。

エルニ-ニョ現象、ラニ-ニャ現象 太平洋赤道域の中央部から南米                          のペル-沿岸にかけての広い海域で、海面水温が平年に比べて高くな                        り、半年から一年半ほどその状態が続くエルニ-ニョ現象。数年に一度                          発生する。反対に、同じ海域で海面が平年より低い状態が続くのがラニ                         -ニャ現象。それぞれ世界各地の気温や降水量に大きな影響があると                         される。

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こどものほん「福田洋子・こども冨貴堂店長=旭川市」

2008-07-19 13:00:00 | 本と雑誌

「幼児向き」

にゃんきっちゃん にゃんきっちゃん
価格:¥ 945(税込)
発売日:2008-05-07

つくりの美しい絵本です。背は赤。そこに小さくこの絵本の主人公                            にゃんきっちゃんの写真がはめ込まれています。そして、見返しは                            きれいなビンク。にゃんきっちゃんの鼻の色。かわいい肉球の色。                             リボンのような耳の色。お月さまのようなレモン色の瞳はミステリア                            スな野生の光を宿しています。世界中の野生生物を撮り続けてきた                           岩合さんを魅了してやまない、小さい白い猫。春、桜の花の中にい                            るにゃんきっちゃん。秋、トンボの羽音に耳を澄ませているにゃんき                            っちゃん。雪の中をさんぽにでかけるにゃんきっちゃん。どの姿からも、                          生きていることの喜びが伝わってきます。

かにこちゃん (はじめてであうえほんシリーズ) かにこちゃん (はじめてであうえほんシリーズ)
価格:¥ 840(税込)
発売日:2008-04

かにこちゃんはシオマネキというカニです。片方のツメが大きくて、                             そのツメを振ると海の水か寄せてくると言われています。この絵本は、                          40年ぶりの復刊なのですが、おはなしも絵もできたてのように新鮮                           で、少しも古びていません。赤いかにこちゃんの横歩きがユ-モラス。                          えりこさんの気持ち良い温かい言葉の響き。海の奏でる歌がきこえて                          くるようです。ほりうちさんは21年前になくなられたのですが、日本の                          子どもたちのためにたくさんの作品を残してくれました。半年ほど前、                          東京で見た「ふらいぱんじいさん」の原画。迷いのない美しい線と色                            彩の純粋さに胸打たれました。

「低・中学年向き」

ほんとのおおきさ動物園 ほんとのおおきさ動物園
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-03

「この絵本、うちの文庫で大人気です」と教えてくれたのはみどり文庫                          の美智子さん。「何となく本に集中できない子でも、この絵本は大喜び                          なの」とうれしそうに読んでくれました。ほんとにびっくりしました。そして                         楽しい!だってシマウマからナマケモノまで21種の動物たちが全身で                         はないけれど、実物大で載っているのですもの。写真も印刷もくっきり、                         きれい。よくみるととてもチャ-ミングな動物たちに、私もワクワクドキドキ                         してしまいました。旭山動物園のレッサ-パンダを先日見てきましたが、                         この絵本のおかげでつくづくお口の中まで見てしまいましたよ。

五月は花笠! (3年1組ものがたり 2) 五月は花笠! (3年1組ものがたり 2)
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2008-05

悠は連休中1人ぼっちで寂しかったことを、正直にジュン先生との交                           換日記に書くことができません。ジュン先生は運動会で踊る花笠音                            頭を子どもたちの前で踊り、悠に「・・・カッコつけてかたまってないで、                          むりして気どってないで、ほんとの気持ちをはじけさせて!」と伝えま                           す。こどもたちにとって、この世界でたった一人でもいいから、自分の                           ほんとうの気持ちを安心して伝えられる人がいたら、どんなに生きる                           ことの困難を乗り越えられる励みになることでしょう。作者の後藤さん                          が本当に出会ったジュン先生がモデルの新シリ-ズ。次号も楽しみ!

「高学年以上」

ヨハネスブルクへの旅 ヨハネスブルクへの旅
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2008-04

ナレディはアパルトヘイト(人種隔離政策)下の南アフリカ、黒人慰留                           地に住む13歳の少女。病気になった幼い妹のために350㌔離れた                            大都会ヨハネスブルクで働く母親を迎えに、弟と共に旅へ出ます。旅                           の途上でナレディはオレンジ畑で働く少年、トラックの運転手、亡命し                          た兄を持つグレ-スに出会い、アパルトヘイトの矛盾に気づき、目覚め                          ていきます。作者ナイドゥ-さんにあてた11歳の少女の手紙が鮮烈                           です。「わたしたち子どもだって、この世界でおこっている本当のことを                          学びたい・・・。知性的な強い人間になってこの世界を平和するために」

流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36) (偕成社ワンダーランド 36) 流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36) (偕成社ワンダーランド 36)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-04-15

守り人シリ-ズの主人公バルサ13歳のときの物語。タンダやトロガイ                          ら重要人物が、次々と登場します。思春期のバルサの心の揺れや怒り、                        痛みが切ないほどに伝わってきます。タンダはやはり少年の時から感                          受性が豊かで、薬草師になる自分を予感しています。村の暮らしや四                          季折々の風習などが丁寧に書かれ、細部までリアリティを感じるのは、                         作者が文化人類学というバックボ-ンを持っているからでしょうか。この                         シリ-ズは1作目しか読んでいなかったので、全巻友だちの文庫から                          借りてきて、読んで読んで・・・。ウ-ン、オモシロイ。闘いのシ-ンはち                         ょっと苦手ですが。

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生きるしくみ「ノド越しの涼しさ」

2008-07-18 17:00:00 | 健康・病気

飲み込む瞬間渇き解消=當瀬則嗣解説

暑さが続くと、冷たい飲み物や冷たい食べ物が欲しくなりますね。                            暑いときに冷たいものを口にするのは、冷たいものが体を冷やすか                            らと思っている方も多いようです。でも、実はそうではありません。                             体温は脳で一定に調節されているので、冷たいものを口にして体                             温がすぐに下がるわけではありません。それに、冷たいものを口に                            入れても、のどを通過して胃に入るころには体温でかなり温められ、                           体温と同じになってしまいます。つまり、体温を下げるのではなく、                            食べ物や飲み物の冷たさを感じることが大事なのです。でも、口の                            中に水や氷を含んでそのままにしていても、涼しさを感じる場面は                            少ないのではないでしょうか。実は、人は、冷たいものを飲み込む                            その一瞬に、涼しさを感じています。つまり「ノド越しの冷たさ」が、                            大事なわけです。それには理由があります。人が暑さを感じるとき                            には、すでに体温調節のために発汗が起っていて、軽い水分不足                            になっています。そこで、水分不足のサインである「口渇感」を感じ                            ます。これは、体全体のことなのですが、「のどの渇き」と表現され                             るように、人はノドに感覚か゛あるように感じています。そこで、口渇                            感を癒すのには、冷たいものがノドを通過する刺激が一番効果的な                           のです。例えば、ノド越しのよい、冷たいおそばなどのめん類をよく                            食べます。ビ-ルもそうです。冷たいと炭酸の効果でのどを刺激し                                ますので渇きに最適です。ただし、アルコ-ルは排尿を促進して体                           から水分を失わせるので、ビ-ルでは脱水状態が改善しません。                             ですから、真夏のビアガ-デンでは、ビ-ルのほかに、水分補給を                             心がけてください。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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