連綿と続く生命の神秘、種の継続性に畏敬性を感ずる!!
人間を形成している根本的な要因は、遺伝子の働きによることは理解できます。
その遺伝子情報は、全てが解析されました。ゲノム情報です。
解析結果、四つの塩基配列の組み合わせであることが発表されました。
それを読み解くと、97%は全く同じ情報を共有し肌質や色、声色、髪質その他
諸々の違いは3%の遺伝子の働きで構成されているとのことです。
生まれながらの、遺伝子異常は極々僅かで個々の差異は生活環境と出会いの
遭遇によることは明らかです。
人は興味を持つと、時間を忘れてそのことに没頭します。
そのような行為が、遺伝子を変質したり何らかの変更に寄与することは考えら
れません。遺伝子は坦々と本体が屍と化すまで代謝行為を行い、細胞の複製を
忌憚なく行う。
人体は37兆個の細胞が肉体並びに血液ゃ免疫細胞など浮遊して存在する。
受精した1個の細胞が、淡々と増殖し続けある一定の大きさで成人の細胞数に
達する。その後は成長に伴って個々の細胞が肥大する。身長が高い、肥満体質
も総数は変わらない。幼児期の肌質のきめ細かさは、どんどん粗くなる。
主要な血管や全身に網羅されている95%を占める毛細血管を通って、全身の
隅々に栄養素を運び使用したカスはリンパ管を通って排出される。
細胞は、ある一定期間で生まれ変わらないと硬直化し機能不全に陥ることは
明白です。
この遺伝子情報は臓器の形状に合わせて静止個所と増殖する細胞とによって部
位が構成される。この遺伝子に仮に何らかの意思が組み込まれていたら、体全
体で大混乱を来たし収拾できないでしょう。
大事なことは、細胞が間違いなくそのままの形状で複製されることです。
異常細胞が増殖するのは、ミスコピー原因説を唱える方がいます。が、何らか
の原因で四つの塩基配列が異常を来すかあるべき塩基の配列に欠損を来し、
細胞が不良化する。不良細胞を複製することにより異常部位が増殖する。
その様に考察する方が病気を特定する上で簡便なようです。
胃がんの発症は、ピロリ菌がその原因の99%であることは特定されました。
好むと好まざる母子感染、口腔感染などによる常在菌が免疫力の低下により
ある日突然力関係の均衡を破り細胞を不具合にする。
薬剤の使命が異常発症を阻止する方向へ移行している。不具合を是正するより
原因を特定し、原因菌を絶滅させる。あるいは善玉菌と悪玉菌の比率を改善し
免疫力を向上維持する。
加齢による生命力の低下を阻止し、自力での生活を継続する。そのことの多く
は解明されつつ有るようです。