flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

真向遺跡

2007-03-08 00:00:54 | いにしえの人びと

(新城市豊栄)
 本宮山東麓、臼子川に沿った縄文晩期から中、近世にわたる複合遺跡である真向(まっこう、まむかい)遺跡。
昭和25年、両頭石棒等が見つかったため試掘調査を行い、縄文時代の遺跡であることが確認されたことから、昭和33年市文化財に指定された。
その後昭和49年国道301号線改修工事の際と、平成となってからの圃場整備及び主要地方道豊川新城線築造の際に発掘調査が行われた。
今までに石鏃、石斧、石棒、石刀、石包丁、石針、石匙等と甕棺片や土偶片等土器片が出土している。
土器は縄文晩期後半に位置付けられる五貫森式や後期末の水神平式が主体であり、亀ヶ岡式土器片も若干含まれている。また弥生式土器、土師器、須恵器、灰釉、中世陶器、土師系土器等も出土した。
また、遺跡範囲内には室町時代の中島市兵衛、菅沼竹千代が居住した屋敷跡がある。

(関連記事・豊栄神田

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする