flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

三方五湖

2007-03-05 00:00:48 | 水のほとり
(1998年2月28日)
 晴天での東海出発となった。
道中、このところの陽気で鈴鹿山脈や伊吹山は頂きに所々雪を残しているのみである。
賤ヶ岳を越え福井県へ。路肩には雪が残っている。
辺りではドライブインをよく見かけたが、殆ど廃業しているところばかりで、更には冬季は晴天の少ない地方だけに傷みに追い打ちをかけている。
本日の昼食「敦賀魚河岸やべ清」に到着。海産物がとろ箱(魚を入れる木箱)に盛り付けられてあり、その食材を焼いて食べる「とろ箱料理」を食し、体の内外が日本海となった。
 続いて若狭を西行、この頃から曇天、時折小雨となっていった。
やがて三方五湖へ。寛文二年(1662)の地震によって三方湖から久々子湖への流れが堰き止められ、付近の家や田畑が冠水し、このため投じの小浜藩主酒井忠直の命により、行方久兵衛らが三方五湖の運河「浦見川」の開削を行って現在の地形になったものである。
その三方五湖、久々子の水面と尾根から見下ろす日向湖、水月湖、そして梅丈岳からの常神半島と日本海、紗の掛かった景色は神秘的であった。
梅丈岳を下りる頃には雨も本格的となり、辺りはモノトーンの世界となったが、彼方此方では、白、黄、桃の色が鏤められていた。
    
コメント (4)
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