和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

常楽32〈小説「新・人間革命」〉

2016年02月08日 09時36分34秒 | 今日の俳句
【常楽32】

 山本伸一は、茨城県歌に引き続き、さらに県歌等の作詞に力を注いだ。連日、会合や懇談等が幾つも重なっているなかでの作業である。彼が次に着手したのは、広宣流布の「関東の雄」として大発展を遂げた、思い出深き埼玉に贈る歌であった。
 伸一は、埼玉を「二十一世紀の王者」と考えていた。広布の流れは、「大河の時代」から「大海の時代」へと入る。埼玉は、その時、創価の長江となって真っ先に大海原に注ぎ、新潮流をつくっていかねばならない。
 ゆえに、一人ひとりが、地涌の使命に立ち返り、師弟の源流を胸に、信心の清流を満々とたたえた勇者となり、同志のスクラムをもって社会を潤してほしかったのである。
 埼玉でも、学会を破壊しようとする僧たちの蠢動が激しかった。伸一は、“われらは創価の大道を誇らかに進もう!”と心で叫び、万感の思いを歌詞にしていった。
 埼玉県歌「広布の旗」の詞が完成し、曲がつけられ、「聖教新聞」埼玉版に掲載されたのは、十月二十七日のことであった。
  
 一、愛する埼玉 今ここに
   地より涌きたる わが友は
   勇み勇みて 手をつなぎ
   広布の旗に 集いけり
   
 二、清き埼玉 たくましく
   世界の友よ この地をば
   みつめ讃えよ ロワールと
   文化の香り 幸と咲く
   
 三、あの峰この河 埼玉は
   恐るるものなし 師子の子は
   友の心も 光りけり
   ああ埼玉の 楽土見む
    
 この三十二年後(二〇一〇年)の十月、三万六千人の若人が集った埼玉青年部総会を祝して、伸一は、この歌の最後に一節を加筆した。
 「ああ埼玉の 勝利見む」と。

【「聖教新聞」2016年(平成28年)2月8日(月)より転載】


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余寒/今日の俳句 ≪第2040号≫

2016年02月08日 07時02分19秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)2月8日(月)≫(旧暦1/1)
《旧正月・針供養》



 世を恋うて人を恐るる余寒かな
          村上鬼城

 鹿鳴いて余寒厳しうなりにけり
           ことり

 南都いまなむかんなむかん余寒なり
         阿波野青畝

 やじろべえびびびべべべと余寒かな
         三神あすか

 サイレンの散らばって行く余寒かな
          杉山加代



※ 余寒・残る寒さ
 春になってもなお残っている寒さのこと。冴返るほどきびしい感じであるが、冬なお去りきらぬ寒さをいう。春寒とほとんど同じだが、春に心のかたむいている春寒に対して、余寒は寒さに心のかたむいている語である。
→春寒・冴返る。

【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】



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       ※☆*わが友に贈る*※



 草の根の語らいで
 広布は拡大!
 座談会が飛躍台だ。
 「声仏事を為す」
 心の思いを響かせよ!

         2月8日


       ※☆*寸 鉄*☆※



常勝の電源地・兵庫で男子部幹部会。新時代の池田門下よ破竹の快進撃を
          ◇
沖縄の日。地域広布の模範の勝利島、万歳!平和と幸の大行進いや増して
          ◇
「賢者は友情を結ぶ達人」哲学者(セネカ)。誠実・快活に、語らい広げる婦人部こそ
          ◇
自分は陰にいて人を立てられる人が偉いー恩師。副役職の皆様の使命深く
          ◇
小中教員、労働時間長く睡眠・読書時間少ないと。教育大国へ環境改善急げ



【聖教新聞:2016年(平成28年)2月8日(月)付】



      ※☆*名字の言*※


今年、放送開始50周年を迎える「ウルトラマン」。光の国からやってきて地球を守る正義の味方は、瞬く間に子供たちの心をつかみ、その後の兄弟シリーズも人気を博した。「最も多く派生シリーズが誕生したテレビ番組」として、ギネス世界記録にも認定された

ウルトラマンの生みの親・円谷英二監督は若いころ、ミスをきっかけに、予算も設備も調わない“格下”の映像製作に回された。だが、そこで、少ない光量で撮影したネガを特殊現像で補正したり、粗末なセットを立派に見せるなど、数々の技術を編み出し、後の成功の基礎を築いた

“特撮はお金が掛かるのでは?”と問われた円谷監督はこう答えた。「冗談いっちゃ困るね」「大体トリックというのは貧乏の生んだ知恵なんだ」(昭和41年9月「キネマ旬報告」)

恵まれた環境がなければ、よい成果が出せないとは限らない。与えられた条件の中で、知恵を絞り、創意工夫を重ねる中で、誰にもまねできないほどの作品さえ生み出せる。苦難の中で、不屈の自己は磨かれるーーこれは人生の心理だ

ウルトラマンは、地球では3分しか戦えなかった。その厳しい条件を課されながら、怪獣を倒した。ここにも、名作となった理由があるのかもしれない。  (朋)


【聖教新聞:2016年(平成28年)2月8日(月)付】


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