和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

小説「新・人間革命」 常楽(29)

2016年02月04日 16時57分51秒 | 今日の俳句
【常楽29】


 峯子がグラウンドを回っていると、「高島から来ました!」と叫んだ老婦人がいた。
 高島は、琵琶湖の北西側に位置する地域であり、ここでも同志は、宗門の僧や檀徒らによる学会攻撃に苦しんできた。
 寺の御講などでも、学会をやめて寺に付かなければ、葬式にも行かぬというのだ。それに屈して、退転者も出ていた。
 山本伸一や峯子のもとへも、その様子と決意を記した手紙が数多く届いていた。
 峯子は、老婦人に微笑みを返し、彼女の手を、しっかりと握りながら語った。
 「高島の皆さんからは、お手紙もたくさんいただいております。皆さんが、どれほど辛く、悔しい思いをされてきたか、会長もよく存じております。どうか、何があっても頑張り抜いてください。必ず将来、何が正義かは明らかになります。私も、真剣に、お題目を送らせていただきます」
 名もなき母たちが、涙をこらえ、衣の権威の暴虐に耐えながら、名もなき城を必死に守り、幸の名城を築こうと戦っていたのだ。
 伸一は、そうした健気な母たちに、人生の応援歌を贈りたいとの思いで、「母の曲」を作詞したのである。
    
 山本伸一が、婦人たちによる「母の曲」の合唱を初めて聴いたのは、十月二十三日午後、東京・信濃町の創価文化会館内にある広宣会館で行われた、婦人部代表幹部会でのことであった。明るく、希望に満ち、はつらつとした「白ゆり合唱団」の歌声は、常楽我浄の春風を思わせた。
 彼は、この日、太陽の婦人部をリードする幹部の在り方について指針を示した。
 ――「豊かな人間性と強い確信で後輩をリードしゆく聡明な幹部に」「人生の逆境には勇気をもって立ち向かおう。それは、結局、自分の弱さに打ち勝つことから始まる」「愚痴の人生に成長はない」
 母という太陽がある限り、風雪の暗夜があろうと、希望の夜明けは必ず来る。


【「聖教新聞」2016年(平成28年)2月4日(木)より転載】


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立春/今日の俳句 ≪第2036号≫

2016年02月04日 06時46分00秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)2月4日(木)≫(旧暦12/26)
《東風解凍  :東風が吹き氷をとかし始める》立春



 立春の暮色となりし肌着たたむ
        小池文子

 輪転機回る立春の夜の星座
       仁村美津夫

 女身仏に春剥落のつづきをり
        細見綾子

 万燈のまたゝき合ひて春立てり
        沢木欣一

 春迎ふ紙になる木々しらじらと
         堀葦雄




※ 立春・春立つ・春来る・立春大吉
 陰暦では一年三百六十日を二十四気七十二候に分け、それを暦法上の重要な基準とし、季節を定めるのに重用した。立春はその二十四気の一つ。陽暦では二月四日ごろ。節分の翌日にあたる。暦の上ではこの日から春になる。その営みは自然・人事ともに地方により遅早があり、必ずしも暦と一致しないが、暦によって立春の感情が整えられることは確かで、寒気のなかにもかすかな春の兆しが感じられる。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】


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       ※☆*わが友に贈る*※



 聖教拡大に尽力する
 全ての皆様に感謝!
 「仏は文字に依って
 衆生を度し給うなり」
 幸福の哲理を社会へ!


         2月4日


       ※☆*寸 鉄*☆※



臆病な小善人千人よりも勇気の大善人一人ー牧口先生。青年よ師子と立て
          ◇
きょう立春。冬を越えて生命躍動の季節へ。わが地域に対話の花幾重にも
          ◇
「東洋哲学研究所の日」。設立構想55年。文明間・宗教間の架橋ー使命深く
          ◇
人間を高めるには互いに尊敬できる友を持つ事だー哲人(ニーチェ)。創価家族の世界
          ◇
特殊詐欺の被害額、3年連続で400億円超。手口の巧妙化進む。警戒怠らず




【聖教新聞:2016年(平成28年)2月4日(木)付】



      ※☆*北斗七星*※


「梅一輪一輪ほどの暖かさ」。松尾芭蕉の弟子・服部嵐雪の詠んだ句だ。梅が一輪ずつ咲くごとに、気候も日に日に暖かさを増す

きょうは暦の上では「立春」。とはいえ、まだ寒さが厳しい中、春の花々に先駆けて咲く梅の花は、「花の兄」「春告草」などと呼ばれている。古くから日本人に愛され、数多くの詩歌や随筆に登場する

清少納言は枕草子で、「あてなるもの(上品なもの)」として、「梅の花に雪の降りかかりたる」景色を挙げて絶賛した。降り積もる雪の中でも、いちずに凛として咲く生き様は多くの人の共感を呼ぶ。「雪に耐えて梅花麗し」とは、西郷隆盛が詠んだ漢詩の一節だ

寒風をついて今、東日本大震災から5年を前に、公明党宮城県本部が仮設住宅の入居者の声を受け止める5回目のアンケート(今回は災害公営住宅も対象)を実施している。これまでも、調査を通し風呂の追いだき機能追加や物置の設置など被災者に寄り添った対策を申し入れ、改善を進めてきた。村井嘉浩・宮城県知事からは「きめ細かい提案は、公明党ならではのもの」「本当に素晴らしい取り組みだ」との声が寄せられている

さまざまな課題に真正面から向き合い、住民の思いを一つ一つ結実させる。地域の未来を開くために公明議員はひたむきに動き、走り抜いていく。  (紀)



【公明新聞:2016年(平成28年)2月4日(木)付】


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