和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

常楽46〈小説「新・人間革命」〉

2016年02月25日 05時28分08秒 | 今日の俳句
【常楽46】法悟空 内田健一郎 画 (5734)

 組織といっても、人と人のつながりであり、互いに尊敬と信頼の絆で結ばれてこそ、その結合の力は強まっていく。
 しかし、大ブロック長(後の地区部長)や支部長など、ライン組織の正役職者の場合、出席すべき会合をはじめ、組織運営のためになすべき事柄も多く、個人指導に十分な時間が取れないことも事実である。
 それだけに、長年、組織の責任をもって活動し、信心の体験も、人生経験も豊富な年配者たちが、各組織のリーダーをバックアップし、個人指導に力を注いでいくならば、どれほど多くの人びとが信心に奮い立ち、広布の人材に育っていくことか。
 いわば、そうした先輩たちの存在は、一人ひとりの会員にとっては“信心の命綱”であり、学会にとっては、広宣流布を支えてくださる大切な根っこといってよい。
 ゆえに、山本伸一は、かつて指導部を、「広布の赤十字」と表現したのだ。
 すべての学会員が、喜々として信心に励み、幸せになっていくためには、皆に漏れなく励ましの手を差し伸べていくネットワークが必要になる。この主軸となる存在こそが、先輩たちである。
 さらに、その激励によって、社会貢献の使命に目覚めた学会員が核となり、地域の隅々にまで、真心と友情のネットワークを張り巡らしていくならば、それは、人びとの心を守る、社会の新たなセーフティーネット(安全網)となろう。
 いわば、指導部の同志が、日々行う個人指導の歩みは、人間の孤立化、分断という現代社会のかかえる問題を解決する、一つの大きな力となっていくにちがいない。
 伸一は、そのメンバーの尊き活躍の様子と心意気を、「ああはるかなる あの地にも 我はとびゆき 抱きたり わたしは歩みて 共に泣く」と表現したのである。
 同苦と励まし――そこに、人間性の輝きがある。その時、友の胸中に勇気の泉が湧く。そして、人間と人間とが結ばれていく。


【「聖教新聞」2016年(平成28年)2月25日(木)より転載】


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水温む/今日の俳句 ≪第2057号≫

2016年02月25日 05時26分22秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)2月25日(木)≫(旧暦1/18)


 水温む赤子に話しかけられて
       岸田稚魚

 水温むとも動くものなかるべし
       加藤楸邨

 水温む血になるものを多く摂り
       伊藤白潮

 母へ孝なす如水温みけり
      柴崎左田男

 先を行く人のつまづき水温む
       山尾玉藻



※ 気温が上昇し、日差しが暖かくなると、池沼の水がぬるんでくる。水仕事の主婦には、水道の水が暖かく感じられ、水にすむ小動物は動きが活発になり、子どもたちには水に親しむ季節が近づくのである。


【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】


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       ※☆*わが友に贈る*※

 御聖訓「仏の如く

 互に敬うべし」。

 全員が宝の人材だ。

 共に褒め讃え合い

 歓喜あふれる前進を!

       2016年2月25日






       ※☆*寸 鉄*☆※


 会長の著作は思索する人の心の瑞々しい糧となる―総長。平和世紀の太陽

      ◇

 最も高き思想から学べ―恩師。御書に無限の智慧あり。戦いの中で拝読を

      ◇

 「さいわいは心よりいでて我をかざる」。広布の為の祈りがわが身を荘厳

      ◇

 災害時に活躍するロボットの開発を強化と。人命救う最先端技術を世界へ

      ◇

 自転車の危険行為が昨年8千件。信号無視、携帯等の「ながら運転」は厳禁


【聖教新聞:2016年(平成28年)2月25日(木)付】



      ※☆*名字の言*※


「アクティブ・ラーニング」という言葉をご存じだろうか。文部科学省の用語集によれば「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称」である



教育の世界では定着した言葉だが、訳すと「能動的学習」。「受け身」ではなく「主体的」に学ぶ教育環境をつくることである。創価教育の父・牧口初代会長が半世紀以上前に警鐘を鳴らした「知識を詰め込むだけの教育」から、「知識を活用して新しい価値を生み出す教育」へ――まさに教育の「質的転換」が図られようとしている



冒頭の言葉を知っているか、都内の小学生に聞くと、「学び合いのことでしょ!」と返ってきた。「友達に教えたり、友達から学ぶことで新しい発見がある」と言う。文豪ゲーテは「人は教えることによって学ぶ」(大野俊一訳、表記を改めた)と言ったが、他者に教えることで自分の理解も深まるものである



自発能動で取り組んでこそ成長が加速するのは、学会活動も同じだろう。仏法対話の中で信仰への確信が強まり、御書を講義する中で教学が磨かれ、人を励ます挑戦の中で、自分もまた励まされる



学会は、幸福人生の主体者をつくる、人間教育の「校舎なき総合大学」である。(側)



【聖教新聞:2016年(平成28年)2月25日(木)付】


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