和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

革心65/小説「新・人間革命」

2015年07月16日 06時51分52秒 | 新・人間革命
革心65/小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 7月16日(水)より転載】

【革心65】

 食事の途中、廖承志会長の夫人・経普椿が、そっと夫に薬を渡した。穎超は、その様子を温かい目で見つめた。 
 「廖承志は、良い〝看護婦〟がついていて幸せですね」
 すると、経普椿が言った。
 「実は、いつも、ちゃんと薬を渡しているのに、帰って来たあとにポケットを見ると、そのまま入っていることが多いんです」
 「それでは、廖承志に、少し自主性を持つように、指導しないといけませんね」
 この言葉に、さすがの廖会長も、頬を赤らめた。姉にたしなめられた弟のように、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
 そのやりとりを見て、伸一は、穎超が、〝大姐(大姉さん)〟と多くの人たちから慕われ、敬愛されている理由がわかる気がした。
 こまやかな気遣いと深い配慮があり、素朴で、ユーモアにあふれ、人を包み込む温かさ、明るさがある。それは、人民の解放のために、新中国建設に身を投じ、社会の不正や差別、そして、何よりも自己自身と戦い続けるなかで、磨き鍛え抜かれた、人格の放つ輝きといえよう。
 その美しさは、着飾り、外見を取り繕うことによる、時とともに失せていく美しさではない。人生の年輪を重ねれば重ねるほど、ますます輝きを放つものだ。
 人間の真実の美しさとは、魂の美である。それは、われらのめざす人間革命の道と、軌を一にする。
 穎超は、今回、伸一の通訳として同行した、周志英にも気遣いの目を向けた。人民大会堂では、主に中国側の通訳によって語らいが行われたので、彼は、この時、初めて、穎超と伸一の本格的な通訳を担当した。彼女は、周志英の使う中国語(北京語)を聞くや、すぐに尋ねた。
 「あなたは、香港の出身ですね」
 「はい。そうです」
 微妙な発音の違いから、北京語の通訳に不慣れなことや、出身地まで洞察していたのだ。
 

                         
      

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含羞草(おじぎそう)/今日の俳句 ≪第.1835号≫

2015年07月16日 05時50分31秒 | 今日の俳句
  含羞草いつも触れゆく看護婦あり
       石田波郷


  大安やうつらうつらと含羞草
       小林 実


  触れてみて紛れなかりし含羞草
       松田志げお


  聞き流すことも世渡り含羞草
       野田ゆたか


  そのときにひとまづやすむおじぎさう
       和井浩洋子




※ 含羞草・眠草
 ブラジル原産のマメ科の多年草。日本では一年草。葉は合歓に似て夜に閉じる。手で触れてもしばらく閉じるのでこの名がある。夏から秋にかけて淡紅色の小さな花が球状に固まって咲く。



【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】
                     





                
     ※☆*わが友に贈る*☆※



  聖教の拡大は

  希望と幸福の拡大なり。

  新聞長はじめ本紙を

  支える皆様に感謝!

  新時代の言論戦を共に!


        2015年7月16日






     ※☆*寸 鉄*☆※


「立正安国論」提出に日。民衆の幸福の為に!日蓮大聖人の魂は創価に脈々

        ◇

全国のB長(ブロック)・白ゆり長が奮闘。広布最前線の偉大な開拓者。福運は無量と

        ◇

どんな小さな努力でも着手すれば無限の結果がー哲人(アラン)。さあ勝利への一歩

        ◇

話し上手は「聞き上手」。幹部(リーダー)は徹して友の話を聴け。心の機微知る名将に

        ◇

熱中症予防強化月間。高齢者と子供は特に注意。水分・塩分補給しっかり









     ※☆*わが友に贈る*☆※


新聞記者の経歴を持つ作家の三好徹さんは、駆け出し記者のころ、先輩に言われた。「オーバーなことをいうと思うかもしれんがね、きみたちはじっさいに記事を書くようになったら、歴史を書くつもりで書けよ」(文藝春秋編『無名時代の私』文春文庫)



火事や事故の記事を書いては、“これが歴史か?”と首をかしげたが、経験を積むほどのに、先輩の言葉の意味を実感したという。人間の営みの一つ一つは、活字になることで「歴史」になっていく



毎号の本紙に載る同志の信仰体験や社会的活躍、そして何よりも、池田名誉会長を中心に伸展する世界広布を報じる一つ一つの記事が、読者に希望と指針を送り、壮大な広布史を織り成してきた



学会の組織が、人の体で「骨格」にあたるとすれば、本紙は「血管」だろう。皆が元気であるためには、新鮮な血流を、常に体中に行き渡らせなくてはならない。本紙の使命は、「励まし」を隅々にまで送り続けることにある。それは「三代会長の心」にほかならない



通信員がこつこつと取材に歩き走り、日々、無冠の友(本紙配達員)が届けて下さる、尊い労苦あってこその半世紀。全ての人に感謝しつつ、日刊化50周年から次の10年、20年へ、民衆勝利の歴史をつづっていきたい。           (代)






【聖教新聞:2015年(平成27年)7月16日(木)付】
                     

                       








                

7月15日(水)のつぶやき

2015年07月16日 01時45分16秒 | 今日の俳句