和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

革心66/小説「新・人間革命」

2015年07月17日 07時05分00秒 | 新・人間革命


【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 7月17日(金)より転載】

【革心66】


 頴超は、周志英が香港の出身であると聞くと、広東語で話し始めた。周恩来と結婚したあと、広東省で活動した経験をもつ彼女は、広東語も堪能であったのだ。
 母国語でない北京語と日本語を駆使して通訳に奮闘してきた周志英にとって、広東語を使えることで、どれほど気持ちが軽くなったか。生き生きとした表情で通訳を続けた。
 頴超の語る広東語を日本語に訳す彼の言葉に、真剣に耳をそばたてていたのが、中日友好協会の孫平化秘書長や、中国側の通訳たちであった。皆、広東語がよくわからないために、周が訳す日本語を聞くまで、頴超が何を話しているのか理解できないのである。
 頴超は、山本伸一に言った。
 「山本先生は、一生懸命に若い人を育てようとされているんですね。それが、いちばん大事なことです。どんなに大変でも、今、苗を植えて、育てていかなければ、未来に果実は実りません。十年、二十年とたてば、青年は大成していきます。それなくして中日友好の大道は開けません。楽しみですね」                                  
 孫平化たちは、周志英の通訳ふりを、じっと見てきた。そして、しばしば、周に発音などのアドバイスをしてくれた。
 彼は日本で、日本語と北京語を猛勉強したとはいえ、中国の一流の通訳には、どちらの言葉もたどたどしく、心もとなく感じられていたのであろう。“山本先生は、どうして彼を通訳に使っているのだろう”と、疑問にも思っていたようだ。
 周志英も、実際に中国に来て、通訳としての力不足を思い知らされ、自信を失いかけていた。しかし、頴超の話に、伸一の深い思いを再確認し、勇気が涌くのを覚えた。
 また、孫平化も、永遠なる中日の平和友好を願い、若い通訳を育成しようという伸一の心を知り、強く共感したという。
 孫平化らは、以後、周志英に、公式の場で使う言葉や表現などを、懇切丁寧に教えてくれるようになった。未来に果実を実らせたいと、伸一と同じ心で臨んでくれたのである。

                         
      

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金魚草/今日の俳句 ≪第.1836号≫

2015年07月17日 04時05分25秒 | 今日の俳句






金魚草よその子すぐに育ちけり        成瀬櫻桃子


金魚草ねむり草眠らせてゐてやるせなし    三橋 鷹女


金魚草含羞草夜は文机にやすまする      石川 桂郎


水盤の水に泳がす金魚草           中嶋 秀子


金魚草私の家系継ぐのは誰          進藤美智子





※ 金魚草→金魚草の花。
 地中海沿岸原産のゴマノハクサ科多年草。
 花の形が尾びれを広げた金魚のように見え、また、花の筒部をつまんで押したり離したりすると金魚が口をパクパクするように見えるためこの菜がついた。
 花の色は、白・黄・紅・橙など多彩で、一般には初夏の花だが蒔く時期をずらすと春から秋まで花壇を華やかに彩る。                             

【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】
                     

※ キンギョソウは地中海沿岸(南ヨーロッパ・北アフリカ)に分布する植物です。本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、園芸では花後に枯れてしまう一年草として扱うのが一般的です。主に秋にタネをまいて春に花を楽しみます。鉢植えに適する草丈の低い矮性種から切り花用の高性種まで、多くの園芸品種があり、花色や姿もバラエティーに富んでいます。
花茎をまっすぐ上に向かって伸ばし、穂状にたくさんの花を咲かせます。主な開花期は春~初夏ですが、品種を選べば促成栽培で真冬に花を咲かせる事もできます。
営利栽培(生産者向きの栽培)では、促成栽培向き(温室栽培)と露地向きに大別されますが、一般的には切り花向き、花壇(鉢植え)向き、草丈や花の咲き方などによって分類します。草丈は矮性種で20cm~30cm、高性種の温室用では1mに達するものもあります。花色は白、黄、ピンク、オレンジ、紅、緋色、紫などがあります。花の咲き方は通常の一重咲きの他、八重咲き、ペンステモン(ベル)咲きがあります。ペンステモン咲きは花びらが大きく上下に開いて上向きに咲くので、普通の金魚草とは雰囲気が違います。
キンギョソウの仲間(アンティリヌム属)は北半球におよそを40種が知られますが、その中でも現在栽培されている大半はマユス(majus)種で、一般的にこの種を指してキンギョソウと呼びます。マユスとは「5月の」の意でおそらく開花時期にちなむのだと思います。

【「ヤサシイエンゲイ」より転載】
                     


                
     ※☆*わが友に贈る*☆※



  ありのまなでいい。
  悩みや苦難と戦い
  人間革命に挑みゆく
  ドラマを堂々と語ろう!
  その姿が皆の希望だ!

        2015年7月17日





             
     ※☆*寸 鉄*☆※


「池田大作全集」が完結。万年照らす人間主義の哲理。ペンの代闘争に感謝

        ◇

正義の「大阪大会」58年。仏法者は必ず勝つ!青年よ王者の如き確信で進め

        ◇

妙法を持った女性は宿命に泣く必要がないー恩師。信仰は幸福のための権利

        ◇

イラン核協議が合意。拡散防止へ歴史的一歩。絶対悪の兵器許さぬ思潮を

        ◇

米(アメリカ)探査機が冥王星に最接近。地球から48億キロ。宇宙見上げ親子で語ろう夏に


【聖教新聞:2015年(平成27年)7月17日(金)付】






                
     ※☆*北斗七星*☆※


国家主義を復活させないため、「(日本は)教育に政治的教化を持ち込まない政策を厳重に守り続けてきた」。1971年に来日したOECD(経済協力開発機構)の教育調査団に対し、当時の文部省幹部はこう力説している(深代惇郎訳『日本の教育政策』)



ただ、子どもたちに主権者としての自覚を持たせる教育は進まなかった。総務省の「常時啓発事業のあり方等研究会」は「新しい主権者像が求められている」として、最終報告書(11年12月)をまとめた



それを受けて、現在子ども議会や模擬投票、出前授業など、学校現場で活発な試みが広がっている。しかし、心配もある。埼玉大学の松本正生教授によれば、さいたま市の市立高校4校の生徒を対象にした意識調査(09年10月)では、「18歳選挙権について「必要ない」が多数を占めた



同教授は高校生の段階で、政治不信や政治的無力感が存在していることを憂慮し、「小中学校レベルの早い段階からの本質的な政治・選挙教育」の必要性を指摘している(月刊公明14年11月号)



米国やフランスなどでは、両親の政治的価値観が子どもに伝わり、成人に達してからの投票行動にも影響を与えることが知られている。親の世代が、高い資質を持った有権者になることが、次世代の有権者を育てることになるはずだ。           (山)                            








【公明新聞:2015年(平成27年)7月17日(金)付】
                     

                       








                

7月16日(木)のつぶやき

2015年07月17日 01時46分14秒 | 今日の俳句

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