和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

勝利島4/小説「新・人間革命」

2015年07月24日 06時16分05秒 | 新・人間革命
勝利島4/小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 7月24日(金)より転載】

【勝利島4】


 山本伸一は、各地を訪問した折に、家族のなかで、ただ一人、信心に励んでいるという婦人などと、懇談する機会がよくあった。
 そのなかには、「夫は、今は活動しておりませんが、かつては信心に励んでいた時期もありました」という人もいた。
 なぜ、活動から遠ざかってしまったのかを尋ねると、人間関係に起因しており、こんな答えが返ってきた。
 「男子部のころ、先輩が横柄だったことで、嫌気が差したと言っておりました」
 その先輩は、幹部になったことで自分が偉くなったように勘違いし、後輩を部下のように考えてしまったのかもしれない。
 「高慢や抑圧では、人心を従えることができぬ」(注)と、フランスの哲学者ポルテールは喝破している。
 学会の幹部は、仏子である会員の方々に仕え、皆が幸福へ、一生成仏へと進めるように、応援し、手助けしていく立場である。未来にわたって、これが、学会の役職の考え方でなければならない。苦労して広宣流布を担う立場であるからこそ、幹部として信心に励む功徳、福運は大きいのである。
 また、学会活動に参加しなくなってしまった娘のことで悩む母親は、こう語った。
 「本人が言うには、なぜ折伏をするのかなど、一つ一つの活動の意味がよくわかっていないのに、やるように言われるのがいやで、やめてしまったとのことです」
 学会活動することの意味が理解できずにいるのに、ただ、やれと言われたのでは、苦痛に感じもしよう。そこで大切になるのが、納得の対話である。
 「なぜ折伏を行ずる必要があるのか」「その実践を通して、自分は、どんな体験をつかんだのか」などを語っていくことである。
 そして、相手が納得したら、一緒に活動し、手取り足取り教える思いで、功徳の体験を積めるよう、応援していくことだ。信心に励み、功力を実践するなかで、真剣に活動に取り組もうとの思いが湧いてくるのである。


■ 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 ヴォルテール著『ルイ十四世の世紀(四)』丸山熊雄訳、岩波書店


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河童忌/今日の俳句 ≪第.1843号≫

2015年07月24日 06時14分20秒 | 今日の俳句
河童忌のさらばへしわが肋かな      八田 木枯


河童忌に食ひ残したる魚骨かな      内田百鬼園


跣足には熱き川原河童の忌        佐藤佐代子


語り部の遠野訛や河童の忌        加藤二三子


河童忌にはさみし栞草の色        西山 浅彦





※ 河童忌・我鬼忌・龍之介忌
 七月二十四日、小説家芥川龍之介(一八九二年~一九二七年)の忌日。東京本所の生まれ。漱石に認められて文壇に登場。
 独自の文学世界を築き、大正文壇の寵児となった。代表作は「羅生門」「鼻」「地獄変」など。俳句も嗜み、俳号は我鬼。昭和二年自殺。死後「澄江堂句集」が刊行された。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】






     ※☆*わが友に贈る*☆※



  断じて諦めない!

  不屈の一念と行動が

  栄光への扉を開く。

  諸天を揺り動かす

  強き祈りから出発を!


        2015年7月24日







             
     ※☆*寸 鉄*☆※


「会長(SGI)は善の力で世界を一つに結ぶ人」元大臣(ウズベキスタン)。平和創る師の対話に続け

        ◇

幹部が自己を磨けば人材は自ずと育つー恩師。研鑽と向上の息吹を周囲に

        ◇

自然に親しむ運動期間ー環境省。各地で緑に触れる行事(イベント)。共生の心育む夏

        ◇

個人経営の製造業8割が「後継者いない」。優れた技術力守る具体策が急務

        ◇

檀家減少等で全国の寺院消滅が加速と。信徒差別主義の日顕宗既に98%減




                
     ※☆*名字の言*☆※


東京五輪の開幕まで、きょうで「あと5年」となった。新国立競技場のほかにも、大会関係者にとっては難題、課題を乗り越えながらの年月となろう



5年後がどうなっているか、想像することは難しい。ただ、一日一日の決意と行動が、自分の未来をつくっていく。本年は東日本大震災から5年目。震災直後は、わずかな未来さえ見えない不安の闇だった。だが、東北の友にとって、心に師を抱き、同志と生きた日々の苦闘の足あとは今、福光の証しとなっている



長年、日記を書き続ける東北の婦人部員は、愛用の5年日記『道」(本社刊)を付ける際、夫と「去年のきょうはこんなことがありましたね」と語り合い、2人で広布の決意を新たにするという



夫も一念発起し、2011年から5年目日記を付け始めた。70日目に起きた大震災からの記録、孝行息子に先立たれた悲しみからの蘇生、友人に弘教を実らせた喜び……日記は、負けなかった彼の人生の証しそのものである



「読み返すたび、頑張るぞと決意します」と彼。日記は、過去を振り返るようで、実は未来へ進むためにあるのだろう。かつては本紙に掲載された川柳に「5年日記“いざ”と書きたり 1行目」とあった。さあ、きょうも一歩前進の生命の日記をつづろう  (代)


【聖教新聞:2015年(平成27年)7月24日(金)付】




 

7月23日(木)のつぶやき

2015年07月24日 01時46分12秒 | 今日の俳句