和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

薫 風(五十四)小説「新・人間革命」

2012年03月31日 09時59分25秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)3月31日(土)より転載】
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薫風54(3/31)

 徳永明は、二十六日、佐賀文化会館の開館記念勤行会終了後に行われる、記念植樹の役員に就いた。彼は、文化会館の庭にある楠の前で、植樹用のシャベルを手に立っていた。 そこに山本伸一が姿を現した。

 「どうもご苦労様! さあ、植樹をしよう」

 徳永は、“先生と奥様のおかげで、私たちは、人生の試練を乗り越えることができました!”と語りかけたい気持ちを必死で抑えながら、伸一にシャベルを差し出した。

 文化会館の玄関の前には、勤行会に参加した、徳永の妻の竹代と、小学校一年の長女、五歳の長男が立ち、楠の方を見ていた。

 伸一がシャベルを持って、木に土をかけようとした時、徳永の長男が、ちょこちょこと、伸一に歩み寄って行った。そして、下から覗き込むようにして言った。

 「せんせー、何ばしよっとね?」

 徳永は、慌てて長男を抱き寄せた。全身から冷や汗が噴き出るのを感じた。

 植樹を終えた伸一は、長男にニッコリと笑いかけた。徳永は、「すみません、すみません」と繰り返しながら、長男を玄関の前にいる妻のところに連れていった。

 伸一も、玄関に向かった。期せずして徳永一家が、彼を迎えるかたちになってしまった。伸一を案内していた県長の中森富夫が、「師子の像を寄贈してくださった徳永さんです」と徳永一家を紹介した。

 「知っています。奥さんも元気になってよかった。勝ったね。あなたたちは勝ったんだよ」

 徳永は、伸一に、子どもの非礼のお詫びと、自分たち夫婦への激励の御礼を言おうと思ったが、胸に熱いものが込み上げ、声にならなかった。妻の竹代も、「ありがとうございました」とだけ言うのが精いっぱいで、言葉は、涙に変わってしまった。

 伸一は、子どもたちの手を握り、微笑みながら夫妻に語った。

 「苦労が、全部、生きてくるのが信心なんです。苦しみ抜いた分だけ、幸せになれる。信心ある限り、希望の火は消えません」



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病魔に打ち勝つ信心を 【御書とともに】(73)

2012年03月31日 05時25分10秒 | 今日の俳句
 病魔に打ち勝つ信心を 【御書とともに】(73)



  御書とともに【73】

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【「聖教新聞」平成24年3月31日(土)より転載
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  名誉会長が指針を贈る  

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 病魔に打ち勝つ信心を


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 すでに仏になるべしと見へ候へば・天魔・外道が病をつけてをど(威)さんと心み候か、命はかぎりある事なり・すこしも・をどろく事なかれ、
 又鬼神め(奴)らめ此の人をなやますは剣(つるぎ)をさか(逆)さまに・のむか又大火をいだくか、三世十方の仏の大怨敵となるか
(法華証明抄、1587頁)


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【通解】
 (南条時光が)もはや成仏しそうになったので、天魔・外道が病気にさせて脅そうと試みているのであろうか。人の命には限りがあることであり、少しも驚いてはならない。
 また、鬼神どもよ。この人(時光)を悩ますとは、剣(つるぎ)を逆さまにのむのか。自ら、大火を抱くのか。三世十方の仏の大怨敵となるのか。 


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【同志への指針】

 日蓮大聖人は、門下に襲いかかる病魔を烈々と叱り飛ばしてくださっている。
 御本仏がついてくださっているのだ。
 師も同志も祈っている。断じて病気に負けてはならない。一切は成仏するための試練である。
 強盛に祈ろう。題目の師子吼には病魔も逃げ去る。
 広布のために生き抜いてみせるとの一念で、仏の大生命を涌現させるのだ。


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木の芽和/No.876・2012年(平成24年)3月31日(土)

2012年03月31日 04時59分52秒 | 今日の俳句
木の芽和/No.876・2012年(平成24年)3月31日(土)


3月31日(きょうの記念日)。
■ オーケストラの日。
 日本オーケストラ連盟が2007(平成19)年1月に制定し、その年から実施。
 「み(3)み(3)に一番」「み(3)み(3)にいい(1)ひ」(耳に良い日)の語呂合せと、春休み期間中であり親子揃ってイベントに参加しやすいことから。

■ 教育基本法・学校教育法公布記念日。
 1947(昭和22)年のこの日、「教育基本法」と「学校教育法」が公布された。
翌日から施行され、学校教育の6・3・3・4制が発足した。

■ エッフェル塔落成記念日。
 1889(明治22)年のこの日、エッフェル塔の落成式が行われた。
 パリのシャン・ド・マルスの広場に立つ鉄塔で、高さは約320m。パリ万博に合わせて建設され、フランス人技師エッフェルが設計した。


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    今朝の一句

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 汐みつる明りを窓や木の芽あへ
      長谷川春草

 塗椀の重くて母の木の芽和へ
      桂 信子

 木の芽食うべ六腑も青き出羽の旅
      堀口 星眠



■ 木の芽和→山椒和。
 山椒の芽を摘んで擂鉢ですって砂糖と味噌、酒や煮出し汁で味付けをしたものに、筍や烏賊などを入れて交ぜもの、季節感がある食べ物である。
【「現代俳句歳時記・春/角川春樹」より転載】 


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   わが友に贈る/寸鉄


【「聖教新聞」平成24年3月31日(土)より転載
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   わが友に贈る

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 昨日の自分より

 今日の自分を

 一歩でも高めていく。

 この地道な挑戦の中に

 人生の勝利は光る!


    ☆3月31日☆


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    【寸 鉄】

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会長(SGI)は釈尊の思想を民衆の中に蘇らせたー博士(インド)。法華経の魂は学会に脈動



新生東北の木、同青年部の木を植樹。世界が仰ぐ大樹と育て!復興と共に



教育本部の日。子どもに希望の未来を!創価三代の師弟に連なる使命尊し



「外に味方をつくれ」恩師。地道な振る舞いこそ信頼の基。挨拶一つも真心で



4月は「新聞閲読月間」活字文化の興隆へ、本紙も勇気と信念の紙面誓う



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