和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

薫 風(三十七)小説「新・人間革命」

2012年03月12日 13時15分57秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」平成24年3月12日(月)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


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薫風37(3/12)
 佐賀文化会館での懇談会で中森富夫は、山本伸一に、佐賀県の広宣流布の伸展状況について、種々、報告した。

 その時、寺津克彦と出井静也が呼びに行った、創価大学の現役学生と卒業生がやって来た。合わせて七人が、顔をそろえた。

 「よく来たね。待っていたんだよ。さあ、こっちへいらっしゃい」

 伸一は、満面に笑みを浮かべた。 「みんなのことは、よく知っているよ」

 そして、三年生の尾崎一利に声をかけた。

 「元気そうでよかった。一年生の時より、大きくなったね」

 尾崎は、伸一と、直接、言葉を交わすのは初めてである。

 “なぜ、先生は自分のことをご存知なのか”

 尾崎は、不思議でならなかった。

 しかし、伸一の方は、ずっと、彼のことを気にかけていたのだ。 ――尾崎が創価大学に入った年の入学式で、創立者の伸一は、式場の中央体育館の壇上から、新入生一人ひとりに視線を注いだ。皆のことを、心に焼き付けておきたかったのである。彼の視線が、前方左の、銀縁のメガネをかけた男子学生で止まった。痩せて弱々しい印象の学生であった。

 “環境の変化から体調を崩しているのか。四年間、元気に頑張れるだろうか……” 伸一は、この学生のことが心にかかり、雄々しく成長していけるように、祈り念じてきたのだ。それが、尾崎であった。
 尾崎は、入学式で伸一が、自分を、じっと見つめていたことを思い起こした。驚きに身がすくむ気がした。

 “山本先生は、創大生一人ひとりを、本当に大事に思ってくださっているんだ!”

 七人のメンバーのなかに、伸一と会った緊張のためか、硬い表情をしている現役創大生がいた。彼を見ると、伸一は笑みを向けた。

 「怒ったような顔をしないで、楽しそうな顔をしようよ。最も信頼し合える、創立者と学生、師匠と弟子の語らいじゃないか」


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鈴懸の花/No.857・2012年(平成24年)3月12日(月)

2012年03月12日 06時38分24秒 | 今日の俳句
鈴懸の花/No.857・2012年(平成24年)3月12日(月)


■ サンデーホリデーの日,半ドンの日
 1876(明治9)年3月12日、官公庁で土曜半休・日曜休日制が実施された。
それまでは、1868(明治元)年9月の太政官布告により、31日を除く1と6のつく日を休日としていた。しかし、欧米との交易等で不便があったため、欧米と同じ仕組みに改めることとした。
 1871(明治4)年から皇居で毎日正午に大砲(午砲・ドン)を撃っており、土曜日はドンとともに仕事が終わることから、丸の内に勤める人たちの間で「半ドン」と呼ばれるようになった。
 ドンは全国の都市で行われるようになり、それとともに「半ドン」という言葉も全国に広まった。
 また、オランダ語で日曜日を意味するzondag(ゾンターク)が訛って「ドンタク」となり、土曜日は半分が休日であることから「半ドンタク」略して「半ドン」となったとする説もある。
■ モスの日。
 1972(昭和47)年3月12日、東武東上線成増駅前に初めてモスバーガーの実験店がオープンした。
■ 菜の花忌
昭和前期の詩人・伊東静雄の1953(昭和28)年の忌日。
季節の花に因み菜の花忌と呼ばれる。


   ☆☆※☆☆※
    今朝の一句
   ☆☆※☆☆※


 篠鹿の花咲く下に珈琲店(カツフエ)かな
     芥川龍之介

 プラタナスの花咲き河岸に書肆ならぶ
     加倉井秋を

 すずかけの花咲く母校師も老いて
     河野 南畦


■ 鈴懸の花→プラタナスの花・釦の木。
 原産は主として西アジア、東南ヨーロッパで、日本には明治時代に輸入された。大きな楓状に裂けた葉が、青々と涼しげに茂るので、もっぱら街路樹、公園樹として用いられ馴染みが深い。生育もよく高さは二〇メートルほどに達し帯緑色の幹に特色くがある。花は四月中旬ごろより葉腋からつく。
 雌花は淡緑色、雄花は黄色の細い花なのであまり目につかない。花が終わると三センチほどの褐色をした球状果を結ぶ。この実が山伏の首にかける篠懸(すずかけ)に似ているのでこの名がある。
【「現代俳句歳時記・春/角川春樹」より転載】


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   今週のことば
   わが友に贈る/寸鉄


【「聖教新聞」平成24年3月12日(月)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


   ☆☆※☆☆※
   わが友に贈る
   ☆☆※☆☆※



 地域こそ

 広布の舞台。
 爽やかな挨拶
 誠実な振る舞いで

 信頼を広げよ!


    ☆3月12日☆


   ☆☆※☆☆※
   今週のことば
   ☆☆※☆☆※


 「3・16」の魂光る

 広布の誓いの座談会!

 新たな勝利へ出発だ。

 異体同心の絆も深く

 福光広げる友好対話を!


    ☆3月12日☆



   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


各国で震災の追善勤行会。立正安国の祈り深く。不壊の楽土建設へ心一つに



「日本に勇気っけられた」国連総長。東北復興は世界の希望。不死鳥の如く



3・16記念座談会が開幕。青年の活躍で一段と充実励ましの力を地域へ更に



岐阜が師弟の原点40周年月間を拡大で荘厳。新たな発展へ意気高く出発!



勝つことが幸福。最後に勝てば全部勝利だー恩師。不屈こそ創価の誉れの魂


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