花野
花野は、秋の草花の萩、桔梗、薄、釣舟草、吾亦紅などが咲き誇る野原のことをいいます。
哀れをさそう趣が秋風に吹かれている花々にはあります。
撫子の花野浄土となりにけり 沢木欣一
夜汽車いま音をころして花野過ぐ 細見綾子
カルストの起伏花野となりゐたり 栗田やすし
一人佇つ夕日まみれの花野かな 武藤光晴
歩きつつ草喰む馬や大花野 山口登代子
牛飼ひの少年駆くる花野かな 豊田紀久子
ふもとの灯消えよ花野の日の出前 水原秋櫻子
その花野葛の茂みにはじまりて 能村登四郎
別れ路のいづれ選ばむ夕花野 林 翔
明星と逢ふまで事もなき花野 福永耕二
母と娘に生まれあはせし花野かな 正木ゆう子
アイヌ悲話花野湖水の藻となるや 金子兜太
サイトから一部資料・写真お借りしています
残暑とともに巨大台風が日本列島に襲いかかっています。年々異常気象に悩まされるようになりました。
こころさんは、お元気でいらっしゃいますか。
さて、以前にもコメントさせていただいたやも知れず、そうでしたらご容赦くださいませ。
「花野」という季語に接すると、遠藤若狭男の
>母のため柩の中を花野とす
という句を思い出さずにはいられません。母を思う気持ちが切々と詠まれていて、心に強く残る一句、そして悲しみの淵にある句とはいえ、好きな句となりました。
そちらの雨の具合は如何ですか
台風本体が九州にあるというのに東京は音して降って
います 近くの白子川、石神井川の警戒は出ていますが
最近は治水設備もしっかりできていてまだ安心していられます
さて。お知らせの一句
切ない句ですね
まだ雨が続きそうです お気をつけてお過ごしください