数珠玉・ずずだま・とうむぎ
数珠玉を政子産湯の井にこぼす 栗田やすし
数珠玉を一輪挿しに鴫立庵 下里美恵子
数珠玉を押し分けて乗る潮来舟 都合ナルミ
数珠玉や川風通る糸干場 関根近子
数珠玉や湧き水の鳴る寺の径 漆田一枝
おかつぱの掌に光りたる数珠の玉 菊池佳子
数珠玉を直に活け仏在すごとく 山口青邨
数珠玉や野川ここより北へ急く 石田波郷
日照雨して数珠玉は実のうらわかし 石田いづみ
数珠玉や鶏がかほ出す札所寺 関戸靖子
数珠玉は刈り残されぬ土堤の腹 石塚友二
数珠玉や歩いて行けば日暮あり 森 澄雄
サイトから一部資料・写真お借りしています
確かに植物の句はみんな同じような詠みになって
結局は類想句に入ってしまいますね
私は自信がないので取り合わせの句にして
ごまかしています
放置の畑に。藍色が鮮やかです。植物の季語は
動きやすいものですが、これは荒れ地に一点の色の
主張が頼りです。植物にはたまに挑戦しますが
ここで鍛えられています。感謝。