7月19日

2009-07-19 01:11:52 | Weblog

      ( 朝顔 )

 

朝顔や濁り初めたる市の空          杉田久女

 

朝顔むらさき海に裏側みせて棲む      桂 信子

 

朝顔のまだ咲きつゞく濃紫           桐野 慎吾

 

身を裂いて咲く朝顔のありにけり       能村登四郎

 

傘干しに出て朝顔の種子も採る        岡本眸

 

朝顔の紺のかなたの月日かな                 石田波郷

 

 

  

☆ 今日は土用の入り土用の丑の日(今月は19日,31日)です。

 

荒涼と荒川鰻裂いて貰ふ          細見綾子

 

この夏の土用の18日間、土用1日目を土用太郎、2日目を土用次郎

3日目を土用三郎などと称されて俳句にも詠まれていますが、元々は

農耕との結びつきから出た言葉のようです。

土用の丑の日には鰻を食べて英気を養う風習がありますが、これは

風聞によれば平賀源内が友人の魚屋のために本来鰻の旬の冬から

魚の売れない夏に「滋養の薬」と紹介して応援したのがはじまりとか?

 

枯れ花を捨てぬ土用太郎の夜         阿部みどり女

 

土用次郎国分つ山かがやけり          大野林火

 

土用三郎裏道を風抜けて                           石川美佐子

 

 






 


 

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