馬とモンゴル

乗馬によるモンゴル大自然の四季と牧民生活の折々を日記風に

解体新ショー

2018-10-05 14:30:39 | 首都散策・秋季

寒い一日

一昨日の夜に散歩中、明日は寒くなる夜と現地人に言われた
その日はポカポカ陽気で外気温度が20度近くまで上がっていた

何で現地人は情報を取っているのか知らないが
昨日は皆さん防寒着を着込んで歩いていた

  

私も何時もの散歩道を歩いて3地区へ向かったのですが
夕暮れの中、小雪がチラホラと舞う中を歩いているんです

保線区員も

  

高架橋から眼下で作業している保線区員の人達にも
タダならぬ気配を感じました

それは急がなくちゃという空気です
実はこの高架橋は北風がもろに吹き荒び寒いのである

デジカメ持つ手が悴んで久し振り耳が切れるほどの寒さを感じ
しばれました

この後3地区で地下3階地上4階・七階?のビルを建設している
工事現場に久し振り訪問

何故だかといえば散歩に出た時間が二時間ほど早かったので
心のゆとりと遊び心が出てしまった

なんの知らせか知りませんが羊が二頭いました

遭遇(解体新ショー)

  

我々、霊長類が植物連鎖の頂点に位置して
動物・魚類・鳥類・植物等の尊い命を頂き

生きている事を再び学びました

日本ではお目にかかれない命を頂く作法を
8月18日以来、生きていくという原点を

教えてもらった夕方の散歩でした

学べます

    

今回は私も作業に協力して全面的に写真を撮影させてもらった
前回は写真を写さないでという事で部分的にしか写せなかったが

今回は最初から最後まで2時間の解体を順序だてて撮影した
解体を何度見ても上手な人と下手な人では時間も捌きも違う

改めて作業と時間の違いを見せてもらいました

私が手伝ったのは8月に解体したベテラン
羊の皮剥ぎにはテクニックと力と要領がある

感心するのはテコの応用でプロは簡単に肉体と皮を簡単に剥がす
隣で一頭目の羊を処理していた若者二人は剥がすのに手こずり

毛皮の方にナイフで穴を開けたり肉と被膜に穴を開け血を流したり
命をいただく相手に失礼な作業をしていて

見かねたプロが最後はテキパキと作業してしまう

一部始終を

  

モンゴル人は五畜の命を昔からいただき生きている
命だけじゃなく厳寒期には乳を飲んでビタミンを補給したり

乳を発酵させた乳製品から酒まで造る
剥いだ毛皮は厳寒期の貴重なコートになり人の命を守る

骨は厳寒期の子供の遊び道具になり
大人は占いの道具にして日々を過ごす

順序だて

  

プロが処理すると毛皮剥がしまでに要する時間は10分程である
モンゴル人は命を頂く家畜の血の一滴も大地には落とさないと言われている

見ていると事実である

見事という他ないような解体を30分ほどで完了してしまう
全て部分に解体した肉や内臓は小分けした容器の中で

主婦や女性たちに受け継がれ水洗いした後、直ぐに鍋の中に入れられ
塩だけの料理にされ食卓へ上る

映像

      

如何ですか30分ほどの解体作業現場です
首都中心地の車庫内で解体作業をした現場です

真ん中の容器に入った血液は右端の内臓の中に入れられソウセイジが作られる
大腸・小腸だと思われるが中に水を入れて綺麗に洗浄され血液を入れ

水から沸騰させた鍋でソウセイジが出来上がる
血液と一緒に玉葱・薬草を微塵切りに塩を入れて腸の中に流しいれソウセイジを作る

これを草原で頂くと何とも言えない味で忘れられなくなる
私は食べられるが潔癖症の人は食べられないだろう

腹を空かし生きるか死ぬかという状態であれば美味と感じるはずだ

余談だが私は若い頃、テニスプレーヤーだったので大腸小腸を見て
昔の事を想いだした

テニスラケットに張るガットで最高の商品はこの腸で作られたガットである
当時、どうしても勝ちたい相手に大枚を叩き当時、2万5千円を出して張りました

当時、化繊のガットが800円とか2000円で張られた時代

感想は私はプロかと思うほど球さばきの上手さに驚愕した
ボールが思うところに落とせ微妙な処へサーブが打てる凄さ

でも試合終了後、予備コートで練習している時、ボールが側溝に落ち水を含んだ
その濡れたボールを打ち返した瞬間、ガットはものの見事、簡単に切れてしまった

一瞬の出来事に相手も私も愕然とした
2万5千円が一試合で消えてしまった瞬間である

小雪降る中

  

解体作業を手伝った私の両手は独特の臭いがして堪らない
寒いが両手をポケットに入れられないほど独特の臭い

会う知り合いに今しがた解体してきたと話し両手を臭わせる
現地人の美人達はいい匂いと喜ぶのである

食べたそうな顔して喜んでいる

これは日本でいう糠漬け・納豆・魚寿し(琵琶湖)の臭いと思えば理解できるか
私は沢庵も白菜漬けも糠漬けも好きだが、あの臭いは他人迷惑な臭いである

思い出した牧民が着ているディール・民族服の臭いが同じだという事に
ゲルの中の空気の臭いも同じである

これに抵抗感がなくなればモンゴル人に同化できる

ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村 

不便な暮らしブログランキング参加用リンク一覧
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村