ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

字の通りに・・・再見!

2010-03-20 11:20:33 | Weblog
1年間お世話になりました。中国語初級クラスの高老師。
忍耐強く、控え目で、真面目で、およそ中国人はって既成概念を見事
覆して下さった西安(長安)出身の女性。
ご実家は、ご両親と3人の使用人のいるお宅だそうで、裕福な、かつて
日本でもそうだった景色を感じます。そして西安というのも歴史を思い
起こさせる地域です。今でも、あの「兵馬傭」がある、幾たびも政権が
変わったその中心地西安(時に長安)が、先生の故郷です。

あたくしにとって、心に残る、いまでも大事にしている贈り物が2点
あります。
1つは、17才の時、自分の存在に苦しんでいた思春期のあたくしを
スッと心軽くしてくれた恩人、その人からの贈りもの
ゲーテ「ファウスト」初版本です。遠い姻戚にあたる女性です。

2つ目は、姑から贈られた「智恵子抄」詩集です。
時折読み返します。いつ読んでも涙が流れます、智恵子の感覚に。
この2つの贈り物は、とっても嬉しく、生涯持ち続けると思います。
期せずして2つとも本です。

消えてしまうものがプレゼントにいいと、あたくしは思います。
ケーキやお花などは無難なものでしょう。
残るものは、難しいですね。だって、気に入らないものはゴミです
から。
この1年の感謝、ささやかなホンの気持ち(寸志)って、お花を
差し上げようかしら?って思いましたが、あたくしが差し上げたのは、
谷川俊太郎の詩集でした。
「これはほんの気持ちです」って。かさばらない、けれど、表紙が
厚くしっかりしたそれは、邪魔にはならないサイズと思って。
でも、もしかしたら1ページもめくられないかも知れません。
それであっても仕方のない事です。
あくまでも、こちらの都合だけなのですから。

「詩集は買わないね~」
「よね?小説なんかと比べたら、かなりマニアックな分野だモノねぇ」
夜、ウチの宇宙人とグラスを傾けながら。
若き友人、コウイチクンのように、宮沢賢治大好きって人はその分野
にも詳しいかも知れませんが、購読者は圧倒的に小説読者と比べて
マイナーだと思います。
詩って、ガラスです。作者の紡ぎだす言葉は蒸留酒です。

もう一度同じ授業を受けるノリコサン。
東京の中国語学校の受講生になるタエコサン。
あたくしも通ってい中国人留学生援護会のそこで2クラスも受講している
アライサン。まだまだそこに通うよって。
いつの間にか来なくなった人達。

去年の4月スタート時から、およそ半数の6人で、別途クラスを設けて、
先生に続けて教えていただけることに、来月から決定。
本当にありがたい事です。
しかも、又あたくしは先生にお願いです。
「5週ある場合は、休館日を除いて、4回ってお願いできます?」
「いいですよ」
「あ~~嬉しい!」
で、みなさんへ報告です。

戸締りを確認して、お互いに「再見!」
先生に「次回からも宜しくお願いします、本当に再・・・・見!」
それぞれに散ります。
同じ駅で下車。2人の男の子のママ、シバサンと、「蒼穹の昴」の
話から、孫文の話になって、その造詣の深さに畏れ入ります。
知らない事を教えていただくって、これも大きな贈り物と思う
あたくしです。  謝謝 !