ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

フランス料理

2006-03-23 10:01:22 | Weblog
こってりとしたフランス料理。
今は輸出禁止になってしまったらしいフォアグラ、鳥インフルエンザの余波で。
それもあったようなこってり内容。
 フランス料理を食べたのかって? いいえ、『ダ・ヴィンチ・コード』の話。
しっかり胃の腑に残って、消化するのにちょっと時間を要するみたいな、濃い
中身だったのよ。とってもスリリングで、グングン読み進んだのだけど、ええ、
3日で上・中・下巻3冊。久々に読み応えのあった本に出遭って、友人が強く
薦めてたのがようくわかった。
G・ハンコック『神々の指紋』を読んだときも感じた、同じ人間でも背負ってい
る背景の違いから出ている差をいやっと言うほど知らされたわね。そして、
1神教の強烈さ。
まぁ、常識程度にしか知らないキリスト教ではあるけれど、あのマグダラのマリア
が、娼婦などではなく、名家のお姫様で、キリストの出も当時の名家だったって、
そして、2人は夫婦、その子もいた、連綿と続く家系。ビックリ。

ええ、お話よ、小説なんだけど、芸術作品、建造物、組織など等は、事実に基づく
って。協力がバチカンを始め、色々となんだけど、いいの?こういう風に書いちゃ
って、なんて思ったくらいドキドキの内容だったのよ。
かなり物議をかもして、今なおらしいけれど。
ウ~ン、1神教は強烈過ぎる、重い。
けれども、引き込まれたことと言ったら、すごいに尽きる内容。
男女の交合が、神に近づく手段だったなんて、インドにもある交合の壁レリーフ。
そして、この日本でも『立川流』なんて、怪しげな宗教があったなんてことをチラ
ッと思い出したり。
男性の射精時と女性のオーガズムが一致したら、それは神の域に達することになる
のかもしれない。英語圏で言う”Heven comes"決して「行く」ではない。
そうなのね、やっぱりその瞬間は神がおわす天国が降りてくるということなのねぇ、
なんて、妙に1人納得して、でも、その時代のそれは、現代人が考えるそれとは違う
いつも神を意識する交合だったらしいわ。そして、女性は命を生み出す尊い存在で、
今のように、心に深手を負った女達がヒステリックに叫ぶ「男と同じ権利を」なんて
なかったらしいわ。全てはカソリックが始めた巧妙な仕掛け。フ~~ンよ。

12歳の文学賞なんて賞まで設けられたらしいけれど、人生経験もわずか、学問の
何たるかも知らない子どもが書く文章なんて、読む気もしない。昨今の文学賞は、
羽より軽い。エンターテイメントって、読者、視聴者におもねることじゃあないって、
思うんだけど、昨今のテレビ・雑誌の下品なこと・幼稚なこと、自国民を馬鹿にして
るって思うわね。
それで、翻訳本に手が出る。
13目の出版社でやっと出版にこぎつけたって、女性作家の本。これはアメリカ。
そしてその作家は、処女作品からすでに10年は軽く過ぎている。翻訳家の腕が
かなり物を言うものだけど、近頃は未読の作者との出会いが楽しみ。

『87分署』エド・マクべイン。出だしがよくて、それを読みたいばかりに買って
いたんじゃない?ってシリーズ。『警察(さつ)嫌い』が1冊目だったと思うけど、
久しぶりにめくってみれば、その字の小さい事に驚いたのよ。
愚息その①のお友達へ貸して。
その作者も今は亡き人となって、寂しいわね。

でも、さあ、ダン・ブラウンの手になる作品を読みまくるわ。
F・フォーサイスに通じる面白さ。フォーサイスも事実をベースに書く人。
湾岸戦争を舞台にしたお話もたまらなかった(面白かった)。

この本を片手に、旅行してる人が大勢ですって。これはミサコサンから。
サラーッと見てまわる美術館より、最後の晩餐に女性が描かれてるなんて、今まで
思いもよらなかった事実が書かれたこの本は、案内書に一役買ってるのかもしれな
いって思うわね。興味が倍増するでしょう。
ダビデの星の意味するところ、なんて。
この本を読んで、『ソロモンとシバの女王』の映画を思い出しました。
あの、ユル・ブリンナーと、ジーナ・ロロブリジーダの主演。
そういえば、イチローのあの物腰は、ユル・ブリンナーを彷彿とさせるんだけど。
観客を意識している彼の美意識。プロとしての意識をね。
好き嫌いはともかく、自分を持っている人は美しいと思います。それには努力という
裏づけがあるはずですから。

さあ、緑茶でもすすりましょうか、フランス料理のあとは。
そうそう、お話はルーブルから始まります。謎解きのお話で進みます。