ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

植えた・聞いた・話した

2006-03-02 20:33:14 | Weblog
さあて、どこに埋めようかしら?
曇り空の下、おもむろにダンボール箱からグラジオラスの球根を出して、
6色120球。
朝のお散歩で、近所のお花好きの知人2人に会って、
「グラジオラスの球根いらない?あげるわよ。なんせ120球だから」
「エ~~ッ120球!?・・・でもいらない。お花は欲しい!」
って、異口同音によ。
「ダメ、球根から育てなきゃ」
なんてね、お花好きの女が3人。
1人の女性、お札の材料『三椏・みつまた』を大鉢で2種育てていらして、
黄色が満開。じっくり鑑賞させていただいたわ。
香りでも有名なお花らしいけれど、その三椏で有名なお寺へ行ったことが
あるのに、その香りは記憶になくて、しっかり嗅がせていただきました。
かなり強い芳香。私には柑橘系の香りに感じられた、爽やかなそれ。
もう一鉢はまだ固い蕾で、お楽しみはもう少し先。
「挿し木できる?」
「わかんない、挿してみる?」
「簡単にできるようなら、皮をはいで、煮込んで、繊維をばらして紙漉き。
なんかしたりって」
「持ってく?」
「ううん、それこそあなたがやって、根っこが出たら頂くわ」
考えることは誰も同じよ。
花談義にしばし時間が取られ、それぞれが、コタクンとママはお散歩へ。
三椏の彼女は、おうちの中へ。私はマリリンと我が家へ。

今日は植えるわよ!で、各色の袋を手にして、しばし思案。何しろ小さな
お庭なのでねぇ。・・・・・・ハイ、決めました。
バラの名花『ブルームーン』の周りに紫10球、これは地植え。続いて、
同じ紫の『マダムビオーレ』のぐるりにも紫10球、こっちは大鉢。
やってると、段々調子が出てきて、赤・白・黄色・ピンクそして、グリーン。
これらは、同色のバラの周りに埋め込んだわ。グリーンだけは、オリーブの
木の周りにね。
そして、この前買ってきていた苗を植えたのだけど、ルピナスは移植を嫌う
ので、それだけもう1回待機。きちんと決めてから植えることに。
そして、去年の秋に植えた花ユリ、カサブランカ等。それもウン十球なのに、
すかしユリをグラジオラスと一緒に30球購入。けれど、それも明日以降に
して、今日の作業はおしまい。・・・・・ああ、幸せ~~~。

NHK第2放送をかけっぱなしにしてて、家の中に入ればその放送に耳を傾ける。
けっこう面白いのよ。高校生対象らしい世界史・保健なんかの講義や、各国語
の会話やニュースだったり。間にラジオ体操や、子供向けお話があったり。
やかましいコマーシャルもなく、基本的にNHKの女性達の声は低めなので、聞
いてても邪魔にならないのよ。最早、テレビの民放は見ないから。年寄りと言
われようと、どうしようと、あのテンションが高い女の子達の声は騒音なのよ、
私には。欲しいものもない女だから、コマーシャルもうるさいだけ。何しろ
静寂に耐えられなくなったかのような現代人たちだから、勘弁して~~~で
避ける逃げるの私。

中学・高校と同じだった旧友から電話。
どうしても、中学校時代のある恩師に会いたい、できれば最初に英語に挑戦する
私達へ、美しい英語の発音を厳しく優しく教えてくださった先生にも、というこ
れまた同じコースを歩いた旧友の願いを聞いてあげるべく、ひょんなことで私と
その電話の彼女で計画実施に向けて。
実務はその彼女にお骨折りいただいて。なぜかそういうことになる巡り合わせ。
その彼女はテニスと混声合唱団でご活躍。ほとんど予定が入っているらしいお忙
しい方。やっぱり母がいつも言っていた「用事は忙しい人に頼みなさい」は正しい。
ママさんコーラスからはじめて、今やソロでも歌われることもあるそうで。
学生時代にはそんなに親しい間ではなかったけれど、その彼女の挑戦・精進のお
話は、新しい関係を構築できそうな、嬉しい発見。
そして、そのお電話の中身で一番嬉しかったことは、あの、あの、あの英語の先生
もお見えになられるって。キャッホー!
今や、とんと見かけることもなくなった女性。そう、女性なのよ。
白いブラウスに、紺のスーツ姿。  少し遠いところにいらっしゃるマドンナのよ
うな、憧れなんて感情を引き出されるような、押さえ気味の感情、ゆっくりとした
語り口。忍耐強い意思。口から漏れる発音は、今思うと、ネイティブのような、
流れるような英語。・・・どれほどその先生が、私に英語の魅力を教えて下さったか。
ポキポキコキコキの日本語から、流れるような英語に。その先生のお口から流れ出す
英語の美しかったこと。うっとりして聞きほれて、1歩でも先生に近づけたら、と、
13才の女の子は、その女性に巡り合えた事の嬉しさに、恍惚とした時間を過ごした
ものでした。文部省が認めたヘンテコな内容の英文でしたが、実際は。
"Are you a boy?" " No I am a girl." なんてね。ブラインドの人同士の会話み
たいなね。でも、でも、良かったのです。その先生の授業が嬉しくて嬉しくて、必死
にお勉強したものでした。こんなものです、人って。人が人を動かすってね。
数え切れない生徒を送り出して、その中の一人でしかない私ですから、4月のその日
に、しばしタイムスリップしてあの時代を楽しもうと思っているのです。

身の回りに、才能あふれる人がいるって、とっても幸せなことねって。
触発されて、自分でもできるような気がしたり、なんてね。ドイツ語の譜面を、
初見で歌われる方がいらっしゃるそうな。凄いわねえ!そしてね、そういう人
のそばにいると、自分も歌えたりするのよ、だから、そういう人と出会えるなん
て幸せよねぇって。ええ、だけど、その方だけじゃない旧友の才能と努力。
感動があるって、何にも代えられない、いきのいい感覚をお持ちという事。
そして、そこには必ず面白がる自分がいなきゃダメなのよねって。

年取ったからわかった事って、かなりあるでしょう?だから、生きてて良かった
って、しみじみ思う時があるわねって。これって、お互いに、いい生き方をして
るって事じゃない?て自画自賛。フフフ・・このくらいの自慢・自信が持てなきゃ、
いい女、いい大人って言えないって思うもの。
若く若く、可愛くなんて、シッシッ、あっちへ行って!お子様とはお話できない
のよ、いつも言ってることだけど、若さ=未熟ですもの。だから、あなた、恥ず
かしいことなのよ。成熟していない証明をするなんてね。
背筋がピーンと伸びて、心持顎を引いて、セクシャルで、なんのお話でも参加で
きる、それが生きてきましたって事でしょう?ああ、そんな女が1人いたわ。
誰?それはケイコサン。い~い女です。成熟した大人の女性です。
                             Adios!