「キョウコサン?ンもう、何十年ぶりよねえ、聞いた?」
「聞いたわよ、あんな事あるのねえ。母はあの時間に、あそこに
いるなんてことないのよ。不思議だったって、母も驚いてたわ」
「そうなのよ。お声をおかけして、お顔を拝見してたら、正直、
ウソでしょって、思っちゃった。だって、主人に、カミソノサンに
会ってくるからって、言って出かけたのだけど、何もそのための
情報はなかったのよ。あなたとお別れしたのは、私が母にあの会社を
首にされて以来よね。その後、TV局、出版社へお勤めだったのですって?
マスコミ畑を歩いてたのね。そして、結婚してカナリア諸島へだったの?」
「そうなのよ。まあ、出産で帰国したりしながらね」
「お母様からお聞きしたのだけど、絵を描いたりしてらっしゃるの?」
「そう趣味よ。たまたま来週から近くの喫茶店で展示よ、水彩画のね」
「行くわ。絵を見せてもらって。もう電話じゃ話しきれないほど、エベレス
ト位話が積み上がってるもの。今のあなたは、娘時代と同じくスマートで
髪の毛はソバージュ風なんですって?」
「そうよ。この辺じゃあ、ちょっとした私よ。センスのいい人って有名なん
だからあ!あなたは?」
「エ~ッ、昔のキョウコサンはそんなことを言う人じゃあなかった。
オーイ、あのキョウコチャンはどこ行ったの~~!
私?センスは悪くないって、ひそかに思ってはいるけど、ちょっと変わって
るって評価かなまわりじゃ、内外ともにね。でもその他大勢の評価は無視!
知ったこっちゃないよ」
「そう、自分の納得が最優先よねえ?あら、昔からハッキリしてたわよ」
「ウソよう!もっともっと控えめで大人しかったわよー」
「K出版社あたりからかな?」
お姉さまは、今も現役テキスタイルデザイナー、妹さんは染色・機織デザイナー。
3人のお母様は、今83才で、もう何もなさっていらっしゃらないけれど、
50年もの間、お洋服を製作(オートクチュール)。
そのクリエイティブ遺伝子は、3人のお嬢さんたちへしっかり引き継がれて。
命令される、変化がない、なんて耐えられない。そこに想像・創造がない空間
なんて、いられないって。そして、流行にどっぷり浸るなんて愚かじゃない。
発信者になっても受信者にはならない。個人の確立をちゃんと済ませた大人の女。
フフフ、同じ星の住人よ、私と。
病気の話、嫁姑の生臭い愚痴話、損得の話等、過去形なら聞けるけれど、その
辺りの話は出なさそうな予感がするわ。
暗ーい話,生臭い話はいらな~~~い!そんな人達を避けてよけて生きてるこの
頃だから。
私の知らないことを教えてくれる、経験したことのないお話を聞かせてくれる、
そんな人が好き~~~!
私のキョウコサンは、・・・何!私のキョウコだって? 冗談ポイよ!って、
言われそう。でも、いいのよ、心の中で探して探して、現実にやっと捕まえら
れた彼女なのですもの、当分の間、私のキョウコちゃんにするつもりよ。
苗字は当然変わってはいるけれど、心の中ではいつまでも”カミソノサン”。
いよいよ先生を囲む会のお知らせを開始。
電話かけまくり。でも、今更ながら中学校時代の旧友達を探すのは難航、
卒業アルバムがあっても、最早役立たず。紛失した人も多い。
連絡がとれない人達だらけ。
そんな中、
「いいのよ、そんなに沢山来なくても。だって、そんなに集まったら私が
先生を独占できないじゃない!」
って、のたまう我が友人。
まあ、この何年かの彼女の「会いたい」「会いたい」「会いたい」の希望に
添っての今回の私の行動だから、いいんだけどね。
「いいの、いいの。10人もいれば充分!」
「ハハハハハ、じゃ、そんなに気にしなくていい?」
「いいわよ。でも、ありがとうね。色々やってくれて」
「ううん、私じゃないわ、ジュンコサンがお膳立てしてくれたのよ、
テニスやコーラスの練習やコンサートの合間を縫って。
あなたから、抱えきれない感謝をいっぱいって、言っとくわね」
「サンキュー!」
この彼女は、新橋の小料理屋のママ。高校も一緒だった女性。昔から
”お姉さま”という雰囲気をお持ちの美人さん。
私は、美人がだ~~い好き。可愛い人も好き。センスのいい人が好き。
母によく言われた
「レイコチャンが一手に引き立て役をやってるのね」
ハイ、そうでした。そうです今なお。
ブチュ(ス)は私だけで沢山なのですもの。鏡をぶら下げて歩かなきゃ
ならないとしたら、1時間も生きていかれない、そんな風なのですから、
美容院の鏡は、私にとっては拷問の器具なのです。見たくな~い!
学者がいたり、フルマラソンに楽しみを見出すファイナンス役員、そんな
男達がいる同期。
「残念だなあ、ぶつかってるよ」・・・マラソン男。
「ある女性のご指名よ、お仕事が入ってなかったら、お家の近くでしょう?
会場は」・・・学者へ
今回の会場は、公民館なのです。こういうのを決めるって、頭がいいって思っ
たのよ、そういう発想を。
ホテルの○○の間なんてね、高いのにあまりおいしくないお料理の立食なんて、
やるものじゃない。若い、これからって人たちはそういうのもいいけれど、
人生の辛酸の何がしかを味わってきた年代に入ったら、もう、実(じつ)を
取りましょうって。
そうなのよねえ、見栄を張って、カッコつけてなんてやめましょうよ、よ。
会場費を払えば、そこに何人来てもかまわない。
持ち込み、店屋物注文、No problem。足を崩して談笑。これに勝るものはなし!
結局は、飲み食いよりオシャベリなのですもの。
でも、最初はビックリするのよ、公民館よって言うと。
「いいでしょう?村の寄り合いみたいで。会費?ポケットマネーでオーケーよ。
何かって、すぐ1万円位徴収されるでしょう。そんなバカなお金は遣わせません。
2千円もあったらいいんじゃない?でも、2次会はまだ決まってないからその
つもりでどうぞ」
ってな具合よ。
新宿のホテルなんかどう?だったのだけど、こういう風に納まったのは言うこと
なしの、彼女の頭の中身の働き。私やキョウコサンは遠くなったけど、そんなこ
とは吹き飛んでしまった今回の会場選び、恩師お二人にお会いできる嬉しさに
感謝だけなのよ。
こんな機会は滅多にないでしょうから、もう、その会場近くにある(と思う)
ビジネスホテルを取って泊り込みのつもりよ。
そこで話したりない面々とオシャベリの続きをしようってね。
だって、あなた。ナイアガラ瀑布と女のオシャベリは止めようがないって言われ
るのですもの。楽しみ~~~~~!
「聞いたわよ、あんな事あるのねえ。母はあの時間に、あそこに
いるなんてことないのよ。不思議だったって、母も驚いてたわ」
「そうなのよ。お声をおかけして、お顔を拝見してたら、正直、
ウソでしょって、思っちゃった。だって、主人に、カミソノサンに
会ってくるからって、言って出かけたのだけど、何もそのための
情報はなかったのよ。あなたとお別れしたのは、私が母にあの会社を
首にされて以来よね。その後、TV局、出版社へお勤めだったのですって?
マスコミ畑を歩いてたのね。そして、結婚してカナリア諸島へだったの?」
「そうなのよ。まあ、出産で帰国したりしながらね」
「お母様からお聞きしたのだけど、絵を描いたりしてらっしゃるの?」
「そう趣味よ。たまたま来週から近くの喫茶店で展示よ、水彩画のね」
「行くわ。絵を見せてもらって。もう電話じゃ話しきれないほど、エベレス
ト位話が積み上がってるもの。今のあなたは、娘時代と同じくスマートで
髪の毛はソバージュ風なんですって?」
「そうよ。この辺じゃあ、ちょっとした私よ。センスのいい人って有名なん
だからあ!あなたは?」
「エ~ッ、昔のキョウコサンはそんなことを言う人じゃあなかった。
オーイ、あのキョウコチャンはどこ行ったの~~!
私?センスは悪くないって、ひそかに思ってはいるけど、ちょっと変わって
るって評価かなまわりじゃ、内外ともにね。でもその他大勢の評価は無視!
知ったこっちゃないよ」
「そう、自分の納得が最優先よねえ?あら、昔からハッキリしてたわよ」
「ウソよう!もっともっと控えめで大人しかったわよー」
「K出版社あたりからかな?」
お姉さまは、今も現役テキスタイルデザイナー、妹さんは染色・機織デザイナー。
3人のお母様は、今83才で、もう何もなさっていらっしゃらないけれど、
50年もの間、お洋服を製作(オートクチュール)。
そのクリエイティブ遺伝子は、3人のお嬢さんたちへしっかり引き継がれて。
命令される、変化がない、なんて耐えられない。そこに想像・創造がない空間
なんて、いられないって。そして、流行にどっぷり浸るなんて愚かじゃない。
発信者になっても受信者にはならない。個人の確立をちゃんと済ませた大人の女。
フフフ、同じ星の住人よ、私と。
病気の話、嫁姑の生臭い愚痴話、損得の話等、過去形なら聞けるけれど、その
辺りの話は出なさそうな予感がするわ。
暗ーい話,生臭い話はいらな~~~い!そんな人達を避けてよけて生きてるこの
頃だから。
私の知らないことを教えてくれる、経験したことのないお話を聞かせてくれる、
そんな人が好き~~~!
私のキョウコサンは、・・・何!私のキョウコだって? 冗談ポイよ!って、
言われそう。でも、いいのよ、心の中で探して探して、現実にやっと捕まえら
れた彼女なのですもの、当分の間、私のキョウコちゃんにするつもりよ。
苗字は当然変わってはいるけれど、心の中ではいつまでも”カミソノサン”。
いよいよ先生を囲む会のお知らせを開始。
電話かけまくり。でも、今更ながら中学校時代の旧友達を探すのは難航、
卒業アルバムがあっても、最早役立たず。紛失した人も多い。
連絡がとれない人達だらけ。
そんな中、
「いいのよ、そんなに沢山来なくても。だって、そんなに集まったら私が
先生を独占できないじゃない!」
って、のたまう我が友人。
まあ、この何年かの彼女の「会いたい」「会いたい」「会いたい」の希望に
添っての今回の私の行動だから、いいんだけどね。
「いいの、いいの。10人もいれば充分!」
「ハハハハハ、じゃ、そんなに気にしなくていい?」
「いいわよ。でも、ありがとうね。色々やってくれて」
「ううん、私じゃないわ、ジュンコサンがお膳立てしてくれたのよ、
テニスやコーラスの練習やコンサートの合間を縫って。
あなたから、抱えきれない感謝をいっぱいって、言っとくわね」
「サンキュー!」
この彼女は、新橋の小料理屋のママ。高校も一緒だった女性。昔から
”お姉さま”という雰囲気をお持ちの美人さん。
私は、美人がだ~~い好き。可愛い人も好き。センスのいい人が好き。
母によく言われた
「レイコチャンが一手に引き立て役をやってるのね」
ハイ、そうでした。そうです今なお。
ブチュ(ス)は私だけで沢山なのですもの。鏡をぶら下げて歩かなきゃ
ならないとしたら、1時間も生きていかれない、そんな風なのですから、
美容院の鏡は、私にとっては拷問の器具なのです。見たくな~い!
学者がいたり、フルマラソンに楽しみを見出すファイナンス役員、そんな
男達がいる同期。
「残念だなあ、ぶつかってるよ」・・・マラソン男。
「ある女性のご指名よ、お仕事が入ってなかったら、お家の近くでしょう?
会場は」・・・学者へ
今回の会場は、公民館なのです。こういうのを決めるって、頭がいいって思っ
たのよ、そういう発想を。
ホテルの○○の間なんてね、高いのにあまりおいしくないお料理の立食なんて、
やるものじゃない。若い、これからって人たちはそういうのもいいけれど、
人生の辛酸の何がしかを味わってきた年代に入ったら、もう、実(じつ)を
取りましょうって。
そうなのよねえ、見栄を張って、カッコつけてなんてやめましょうよ、よ。
会場費を払えば、そこに何人来てもかまわない。
持ち込み、店屋物注文、No problem。足を崩して談笑。これに勝るものはなし!
結局は、飲み食いよりオシャベリなのですもの。
でも、最初はビックリするのよ、公民館よって言うと。
「いいでしょう?村の寄り合いみたいで。会費?ポケットマネーでオーケーよ。
何かって、すぐ1万円位徴収されるでしょう。そんなバカなお金は遣わせません。
2千円もあったらいいんじゃない?でも、2次会はまだ決まってないからその
つもりでどうぞ」
ってな具合よ。
新宿のホテルなんかどう?だったのだけど、こういう風に納まったのは言うこと
なしの、彼女の頭の中身の働き。私やキョウコサンは遠くなったけど、そんなこ
とは吹き飛んでしまった今回の会場選び、恩師お二人にお会いできる嬉しさに
感謝だけなのよ。
こんな機会は滅多にないでしょうから、もう、その会場近くにある(と思う)
ビジネスホテルを取って泊り込みのつもりよ。
そこで話したりない面々とオシャベリの続きをしようってね。
だって、あなた。ナイアガラ瀑布と女のオシャベリは止めようがないって言われ
るのですもの。楽しみ~~~~~!