ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

体は一つ

2004-12-20 21:35:11 | Weblog
3ヶ月の間に2度のくも膜下血腫(1度は破裂)の手術を受け、両手の
むくみ&麻痺による使用不能の状態から完全主婦復帰に至るまで、約2年
近くかかった。
激痛との闘いが「リハビリ」よ。家族には知られないように泣きながらや
ったわね。だって、人の手を借りて生きるなんて、考えるだけでも耐えら
れなかったし、誇りが許さなかったから、ひたすら
「こんなことでギブアップなんかしないんだから、わかってるんでしょうね!」
って、自分に言い聞かせの日々だったわ。それで今は何の後遺症もナシ!
目いっぱい自分を褒め称えたものよ、心の中で。
「あなたはエライ!やったね!」ってね。
そんなこんなで、 
およそ、古くからやって来た日本人の主婦達の仕事「衣替え」などは、知
らん顔で過ごしてきたけれど、それに、時々出かける海外に、前ほどの几
帳面な衣替えもせずに、早や数年。
色々な理由をくっつけて、サボる事サボる事。季節の変わり目に、仕方な
くお茶を濁す程度の体たらく。けじめがなくなる一方。だらしなくなって
いく自分に少々うんざり。

「あの、服はどうしたかなあ?」
時々、目をつぶって(これが肝要)ビニール袋へ放り込む、かなりの量の
服だから、なくなっても仕方ないんだけど。 ここ何年かは、そんなこと
をする気力もなかったからね。
極力服は買わない女だから、従妹に「それでも女?」と言わしめた私よ。
およそ、女性が関心を持つことには、希薄な関心しかないから。それでも、
もらいものの服や、なんとなく買っている服などがたまるから、そう、
エイヤッ!で処分しないと、着る事もない服で、衣装ケースはいっぱいになるのよ。

何回も言うけど、人と同じ、皆と一緒っていうのが、たまらなく嫌いな人間
としては、洋服にしても流行を追うなんてしないし、体型が変わらない限り、
何年でも着るのよ。
そうそう、この前、久しぶりにパーマ&カットをしてもらったんだけど、流
行に添うのは嫌いなのよって言ったのに、今風のスタイル。気にいらないっ
たらありゃあしないよ。サービスのつもりだったんでしょうけどね。余計!
事ほど左様な浮世だから、外に出るって嫌いなのよね。

今日は、押入れをゴソゴソ。衣装ケースの一つのふたを開ければ、冬物が
ごっそりよ。 これまた仕方なくアイロンを出して、かけまくりよ。
体は一つなんだから、それぞれの衣類は、最低数量しか持たないようにし
ているんだけど、なんと、ハーフ、ロング合わせて、すでに着用している
ものも含めてオーバーコートが12枚。
思わず、「どうするのよ!」って、自分に毒づいちゃったわ。
なんだか、あさましい人間のように思えちゃってね、自分自身が。
でも、「それでも女?」に「ええ、私も女だったわ」って言えるかもね。
ハハハ・・、その中の何枚かは、私には到底買えそうもない母の形見で、
ブカブカでなくなったのが、ちょっとくやしいんだけど。
まあ、時々は、母の愛に包まれるとしましょう。
他は? 余分なモノは持ちません。今回も、処分衣料が袋一杯になったわ。

1日経った、一塩のお大根のお水が上がって、半分は、カクテキキムチ。
もう半分は、ユズを散らし、タカの爪を入れた甘酢漬けに。純和風にね。
トンカツの衣のパン粉は、ビニール袋に入れて、麺棒でもっと細かく。それに
白ゴマを加えて、揚げ油は少なめに。

アラッ、今日は「主婦」みたいだったわね。

ア・ラ・カ・ル・ト

2004-12-20 01:15:53 | Weblog
ホラ、暮れよ! 掃除すんだか~~?って、せっつかされる曲がTVから
流れてるわ。何の曲かって?
暮れの曲よ。ベートーベン「交響曲第9番」・・・いわゆる「第9」
あれって、♪掃除は済んだか 暮れの大掃除~ ♪ って聞こえるのよ。
学校で習った時は ♪晴れたる青空 漂う雲よ~♪って、歌詞だったような
気がするけど、最近は、大掃除の歌 のように聞こえちゃうのは、手抜き
暮れの家事全般に、ちょっとうしろめたさがあるからかしら?

セニョール・ダンは、泊りがけの忘年会&麻雀大会にお出かけよ。メンバーは
身内。高層ビルの部屋から、副都心の夜景を眺めながらのお楽しみ。
高所恐怖症の私は、苦手なのよねぇ。空中に浮いているような、お尻の座りが
悪い所は嫌い。 何が悲しくて空中に居なきゃならないって、思うのよ。
ウチの宇宙人いわく、
「太古の記憶がそうさせるんだよ。穴居時代の名残だな」
「でも、あれって地面、もしくは山肌を削ってねぐらにしたんでしょう?今でも
人が住んでるって言う、トルコのカッパドキアのようなアリの巣みたいな住居」
「まあね。でもやっぱり太古の名残ではあるな」
そうねえ、なんでも理屈って後付けですものね。有効面積が少ないから仕方ない
なんてね。でも、快適でいいわあ、って住むのよね。

でも、私は寝る場所は、地面に近くなければ絶対にイヤ!という女。
ベッドより畳に布団が好き。宇宙遊泳みたいな感じがいやなのよ。不安定じゃない?
何を何するのも、・・・アラッ何のお話をしようとしてたのかしら?
只今林立中のマンションには住めないってお話よ。けれど、すごいマンションの数。
もう、香港みたいになるわ。香港のビル郡はすごいわ。あそこのマンションの一角に
住むなんてことになったら、逃げるわね。姉は3年以上も住んでたけれどね。

セニョールが借りている菜園に、ハサミを持って行って来て、すご~く嬉しい収穫よ。
しかもそれは「ブロッコリー」。好きなのは私だけ。見事な出来栄えのそれ。
お大根も3本抜いて、ほうれん草もね。ついでに雑草と枯れたお野菜なんかも抜きま
くって、畑の手入れ。こういうのがなんとも言えずいい!何を今更なんだけど、農家の
嫁が良かったかなあ、なんてね。バッカじゃなかろか、そうその通りでありんす。

いつも、あるお家の前を通って帰るそのお家。私の元・英会話個人レッスン(1年間)
の先生だった方のお宅。日米ハーフの女性。
日曜日だったので、ピンポン! だって、彼女は高校の講師でいらっしゃるから、当然
お休みと思ってね。出ていらしたのは1人っ子のお嬢さん。取り立て、農薬は1滴もか
かってないから、安心して召し上がって、ってブロッコリーとお大根を。
ちょっとガッカリ、少しホッだったわ。なぜって、元・先生の彼女が出ていらしたら、
絶対に英語だったはずだからね。

帰って、2本のお大根は拍子木切り。軽くお塩をまぶして、カクテキキムチの下ごし
らえよ。ほうれん草はさっと茹でて、小分けにして冷凍庫へ。もちろんブロッコリーも
茹でて、こちらは冷蔵庫。幸せ~~な気分で、ケイコサンから回ってきている本を貪る
夜。いつのまにかTVから流れる音が、ガラッと変わってたわ。

画面は「地唄舞」になってて、やっぱり「第9」よりいいわねえ。
大体が、へそ曲がりの女だから、みんなが、というものにはソッポを向く性質(たち)よ。
すっごく恥ずかしいのよね。みんなと同じ方向を向くってことが。
だから絶対に「第9」の合唱団なんかには入らないわね。歌は大好きだけど。あんな恥
ずかしいことなんかできないわ。
伝統芸能の紹介をやってる。女文楽(人形浄瑠璃)、金毘羅歌舞伎なども。いやあ、見
事な舞いだったわよ、地唄舞は。