ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

龍尾たるより鶏頭たれ!

2004-12-02 23:57:53 | Weblog
      ◎ 本日のキャスト

     スサーナ・・・スペイン語の先生
     マッキニィ・・・韓米ハーフアメリカ人宣教師、入門クラス担当
     ランguストン・・・アメリカ人宣教師
     クリスチャンセン・・・カナダ人宣教師、本日入門クラス担当
     ノゲイラ・・・ブラジル人宣教師
     ジョンソン(女性)・・・アメリカ人宣教師
     ベッカ・・・アメリカ人、留学生、モルモン教信徒
ミツキ・・・高校生、信徒            他



今日は、車を使えず。
キムチは好きよ、っていうスサーナに、それを持って、彼女の木曜日クラス
のある駅そばの喫茶店で待ち合わせ。
普段ほとんど車で移動、電車に乗る事は少ないので、乗って見れば、急行で、
「アラッアラッアラ~~~」
って、降りなければいけなかった駅を素通りよ。各駅停車(普通)の電車に
乗らなければいけないのに、来た! ソレッ! 急行電車に乗ってしまって、
又、後戻り。
まあ、どうにかスサーナより早く着いたから、良かったけれど。

相変わらず、清楚で可愛いスサーナ。
「Muy bonita!」・・・とても可愛い(きれい)!
「Asi ? Gracias」・・・そう?嬉しいわ。

スサーナと別れて、又電車で「英会話」の教会がある駅まで。
なんだか、今一気分がのらないのよね。
他の生徒達の出足も今一よ。寒くなってきだしたからかしら?

ランguストンとちょっとオシャベリ。
今度の日曜日で、20才になる彼に
「お誕生日には何が欲しい?」
「チョコレート」
「エ~~ッ、チョコレート?だから、アメリカ人は太るのよ!」
「ハイ、そうですね」

「そうそう、コレは中国から来た言葉で、私の息子達へも言ったフレーズ」
ミツキ君も居たから、2人に向かって
「龍尾たるより鶏頭たれ!よ、すべからず男児たるものは」
どういう意味か教えて、けれどミツキ君は
「俺、そんな器じゃないからねえ」
「ダメ!マネージャーなんかにならないのよ!マネージャーあたりで満足な
んかしないのよ。わかった?」
「ン~~~」
ランguストンへ、私の苦心惨憺たる英語で、なんとか噛み砕いて、
「わかる?」
「ハイ、わかります。今そうしてます」
「マネージャーなんかになっちゃいけないのよ。男子はリーダーをめざす!」
「ハイ、今頑張っています」
「今だけじゃなく、アイダホに帰ってからもね」
ニヤって笑って、
「わかりました」。
多分、わかったって思うわ。
もちろん、全ての人にはその器ってものがあるけど、男児には
「少年よ、大志を抱け!」
ってね。
大法螺吹きくらいの大きさが欲しいじゃない?
教会の男の子(宣教師)達は、ホント息子みたいなものなのよ。
「チマチマした男になるな!」
って、我が子に言うように、つい言っちゃったわ。

いつもの授業が終って、ゲームのお時間。
留学生のベッカお嬢さん。彼女に話し掛けるときは「ベッカちゃん」。
「さん」付けには、すこうし、少女っぽさが残ってるから。
協力してるのよね、英会話教室の先生として。
「ハイ、もう帰るのよ、今日は。電車だからね。ありがとう!」
ヒョンな事でスペイン語が出ちゃったら、彼女も。
「アメリカの高校で習ったの?」「ハイ」
そこで、簡単なスペイン語会話。
ジョンソンお嬢さんも。あいかわらずの美人さん。
「ホント、あなたって不思議よねえ。今日は、少女のようよ」
「ありがとう!で、何?フ・サ・ギ?」
「NO,フ・シ・ギ!辞書で調べてね」
「OK!」

ヒアリングも、もちろんリスニングも、苦手だったけれど、どうにか
わずかだけど、聞き取れるようになってきたから嬉しい。
多分、こんなことを言ってる、ってね。
大体が、言いたいことはなんとか言える。もちろん一番簡単な表現だけど。
けれど、何がわからない、苦手って?聞き取りなのよ。相手が何を言ってるのか
わからないって、悔しいし、情けないでしょう。
それが、亀?かたつむり?くらいだけど、わかってきだしてきたから嬉しいのよ。

現金なもので、そうなると、気持ちが萎えてきてね、
「あとは、読書に時間を遣おうかな」ってね。原書も何冊か私を待ってるし。
そう、谷川俊太郎訳の「スヌーピー」も、結構遣えるフレーズが多いから、それも
いただいちゃって。 あとは、観光地をウロウロしてたら、実践できるしね。
図々しい? そのくらいできなきゃ、意味ないわ。
「私?フフ、ネイティブに英語を習ってますのよ」止まりで、スカンタレの1人に。
ウ~~ン、やっぱり宗教臭さが鼻についてきてるのかも知れないわ。「説教」なん
かないし、こっちから言い出さない限り、GODの話もないんだけどね。
真面目で、陽気なアメリカ人他の若者がいるだけなんだけど。

心の中で、ちょっとひっかかってるのかも知れない。
「無料」という好意に甘えている自分が、いやなのかもってね。
「いいのよ、そんな事、気にしなくて。だってそれでもいいって、やってるのだから」
って、声が聞こえてきそうだけど、そういうのが嫌いな私だから。
好意に甘えきるって、心が痛むのよ。そうして腐っていくような気がするのよ、
自分自身が。せめて、フィフティフィフティでありたいってね。
その好意(戦略かもしれないけれど、私は好意って解釈してるわ)に対して、
教会の本来の目的、信者獲得の、その存在にはなれない自分のあり方を。

向こうは、GODを。私はGOD抜きを。
これって、天と地ほどの開きですものねえ。
それで、ミツキ君へ、
「去年は、いつまで授業があったの?」
「ン~~~、クリスマスまでだったかなあ」
まあ、あと3回位かもしれないわね、年内は。
ノブコサンも、始められた事だし、年内はいつものように、甘えようかしら?

    ☆ 本日の言葉・・・「龍尾たるより鶏頭たれ」
              「少年よ、大志を抱け」(再)

色気と色香は違うのよ

2004-12-02 14:23:51 | Weblog
      ◎ 本日の電話相手

    ソノコ・・・もう1人の大人の女

30才過ぎて、キャーキャー言う女は、ちょっと苦手よ私は。
「エ~ッ、知りませ~ん。何ですか~?」なんて言う女もね。
オツム大丈夫? 若いって、恥ずかしい事なのよ、ってね。
ケイコサンと話すって、しみじみ大人の女と話す心地よさを
感じるのよ。私が投げたボールをちゃんと投げ返してくれるし、
文化に造詣が深く、色々教えてもらえる、巾も奥行きもある人よ。
ボールが行ったきり、の人とは話したくないもの。

ケイコサンと言うのよね。30才になって、やっと何でも知っている事を
表に出せるようになったあれって、すっごい開放感だったわよねえって。

それに、私は母から言われたのよ。
「20代までの、無知や失敗は許されるけれど、30才を1つでも過ぎたら
30面下げて、って評価になるから、気をつけなさい。死ぬほど本を読みなさい」
ってね。まあ、読書は言われなくても、小学生の頃から、家にあった文学全集なんて、
ルビがあろうとなかろうと、片っ端からだったから、挙句
「レイコチャン(母は、面と向かって、呼び捨てはしなかった)、もしかしたら
あなたは、私より年上?」
「どこに、親より年上って子どもがいるの~?」
「だって、古い事を言うからよ。もしかしたら、この子は私より年上かも知れないって」
大笑いの親子会話をしたりしてね。
ケイコサンも、大人の読み物を片っ端からだったって。
「異邦人」「変身」がお互いに小学生から中学生頃だったわね、ですもの。

そうして、もう1人、大人の女が登場よ。
ソノコサン。ブティックオーナー。ご子息が歌舞伎俳優。
元、国際線フライト乗務員。 なぜか、(私から見て)彼女の周りは華やか。
その彼女から、時々お電話。今日もまた、思い出したようにお電話があって。
「なんで、オバサンて、あんななのかしら?」
「色香がないでしょう?」
「ええ、そうなのよ。男達が未熟だからよね?パリに行っていた娘が、
同じ中年女性でもどうして、こう日本人と違うの?って、言うのよ」
「そう、若ぶるか、それも通用しないと見るや、オバハ~ンですものね。
そう、男達が未熟。でも、そんな男達を作った母親に大いに問題ありって、
私は思ってるわよ」
「そう、その母親だけど、お母様が亡くなったのよ」
「オ~~、例の方?」
「ええ。膝の具合が悪くて、手術の予約が、今月ってね。それが、5日前に
お風呂場で急死。あっけなくあの世へ、だったのよ」
「あなた、行ったの?」
「ええ、是非出席して欲しいって、連絡があって」
お子達のおばあ様だけど、彼女にとっては元姑のお話よ。

彼女の元夫も含めて、3人のご子息もちだったけれど、その3人ともが、
「お母様以上の女性はいない!」
って、公言してはばからなかった存在の母親。
唯一彼女と結婚した次男も、理想の女性を求めてか、どうかは定かじゃない
けれど、まあまあまあまあ、女が途切れた時期なしで、とうとう夫の座
から逃げ出しちゃったのよ。 写真でしか存知上げないけれど、正にguapo,
cool(かっこいい)な男性。女が放っとかないタイプ。
彼女も、結婚期間中も「恋愛」してた、って言うほどのね。

なにせ、息子達に、よその女に目を向かせなかった母親。すご~~~いでしょう!?
「夫と一緒の土の中はイヤ!散骨を」。
「ホ~、最後は潔いじゃない」
「違うのよ。3人の息子達へ、それぞれ骨壷を。残りを散骨なのよ」
「オ~~、ソノコサン。もう鳥肌が立ってきちゃったわよ。何なの、その母親は!」
「ねえ、すご~いでしょう?わたしもゾ~~ッとしちゃったのよ。ところで、いつ
までも骨壷って置いといていいものなの?それぞれ、持っていて!って遺言らしい
んだけど」
「知らな~い。49日に納骨でしょう、それまでは置いたって話は聞いた事がある
けれど、詳しくは知らないわ。 ホント、事実は小説より奇なり って言うけど、
まさに、そのお母様は、小説以上の生き方、ついでに死に方をした女性よね」
「ええ、本当に」
「けれど、あなたの周りの人達って、華やかでドラマティックねえ」
「そお?」
「ええ、私のまわりは平凡な人達ばっかりよ。きっとあなたがそういう華やかな
オーラを出してるのかも知れないわねぇ」
「フフフ、そうかしらねえ?」

彼女も、私が認める大人の女性。
身だしなみは、女性をちゃんと意識して。お美しいわよ。
ご本人は、とってもご謙遜なさるけれど、実践英語、その上NOVAで、もう1度
英会話のお勉強をクリアされて。何より日本語が美しいのよ。ゆっくりお話。
そうそう、ケイコサンもソノコサンも、観念論者ではないのよ。これって本当に貴重よ。
そして、このお二人に共通してるものに、色香が感じられる事。色気とは又、ちょっと
ニュアンスが違う、色香よ。30才過ぎたら、にじみ出てこなきゃね。
それを自然に出せる、もちろん意識しないから色気じゃなく色香なんだと、私は思うけ
れど、数少ない女性達よ。私の大事な友人達。

くちばしが黄色い?お尻が青い?ま~だまだ大人じゃあない、修行が足らない!よ。
男を惹きつけられなくて、なんで女を張れる?よね。お二人さん!

「ソノコサン、いつかゆっくり海外旅行しない?通訳は、もちろんあなたよ」
いつも、行きましょうになるんだけど、お1人で、ブティックをやっていらっしゃるって、
自由になりそうでならないものなのよね。
なんでも、ラクはないわよね、で又、次回に持ち越し海外旅行話は。
12月「高麗屋」の出し物は、
歌舞伎十八番「勧進帳」と「花雪恋手鑑・・・はなふぶきこいのてかがみ」
彼女のご子息も、当然出演よ。
平日にでも観劇に、国立劇場へ行こうかしら。華のある「松本染二郎」を観に。

   ☆ 本日の言葉・・・「事実は小説より奇なり」
   ☆ 本日の歌舞伎演目・・・「勧進帳」「花雪恋手鑑」