海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.723 凹

2015-09-10 | 版画


「凹」

紙版は形が思うようになりますから、
何も四角でなくていいのです。
なにしろハサミでちょっと切ればいいだけですから。
そんなわけでいろいろな形で遊んでいます。

(ハガキ1/2の紙、紙版ドライポイント)

No.720 ふくろう

2015-09-07 | 版画


「ふくろう」

やっと納得のいく作です。
厚紙版のドライポイント、
出来上がりはやはり、刻の良し悪しで決まります。
線が生きていなければダメですね。
それにくわえてドライポイントの場合、インクのつめぐあいと拭き取り方によっても随分違った感じになります。
プレスについては、マシンの導入によって解決しましたが、
これもだんだんと慣れてきました。
このマシンというのは、実はパスタマシン。
小さいものならプレスできるのです。
もっとも、取り扱い説明書には、麺を作る以外には使用しないように書いてありますが…。

(ハガキ大の紙、厚紙版ドライポイント)

No.719 ミミズク

2015-09-06 | 版画


「ミミズク」
このミミズクも厚紙版。
身近にあるもので版を作る実験を繰り返しています。
どんな厚紙が、刻しやすくインクの入りがよく拭き取りやすいか、ということです。だんだんとわかってきました。
これはファイルの表紙ですが、ちょっと刻しにくく、直線的になってしまいます。

(ハガキ1/2の紙、紙版ドライポイント)

No.715 ある人 その2

2015-09-01 | 版画


「ある人」
No713のある人と同じ版ですが、刷りが違います。
比較してみるとすぐにわかりますが、
細かな線までくっきりと出ています。

凹版においては、プレスが重要な工程です。
手製プレス具では限界を感じました。
そもそも木製の軸棒二本を紐で止めて、その隙間を利用してプレスするといった、原始的な力業でしたから、均一な圧力はかからないでしょう。
でも、まがりなりにプレスできたのでうれしかったのですが、やはり、満足はいかないし、疲れる割りにうまくもいかず枚数も刷れないというありさまです。

そこで、思いきってマシンの導入をしました。

なんと楽なことか!
しかも、同じ版なのにまったく違う仕上がりになりました。

(ハガキ1/2、ドライポイント)

No.714 三日月の夜

2015-09-01 | 版画


「三日月の夜」
凹版の二作目。


ドライポイントですが、
銅板や専用のプレートを使っているわけではありません。
そこらにある厚紙、これはファイルの表紙。
段ボールベースの厚紙よりきれいに線が出ます。

(ハガキ1/2、ドライポイント)