小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
コメント、TB大歓迎です!

フラガール

2006-10-01 | ハ行の映画
(2006/日本)【劇場公開】

久々、劇場で号泣・・・それも清々しい涙。
「山をハワイにすれば、みんな幸せになれる!!」
それを信じて、女性たちは踊る。
前に向かって進む心意気。
「踊っぺ!」
ラストのフラダンスシーンは圧巻!!!
思わず拍手しそうになりました^▽^
涙と笑いの感動のドラマです。

●ストーリー●
昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町。
男たちは代々炭鉱夫として、女性たちはそれを支えていた。
しかし、時代の流れから閉山が相次ぎ、危機を救うために、レジャー施設「常磐ハワイアンセンター」が建つことにことになり、ハワイアンダンサーを募集することになった。
この生活から抜け出したい早苗(徳永えり)、紀美子(蒼井優)らは応募する。
そこに、フラダンスを教えるために、東京のSKDで踊っていた平山まどか(松雪泰子)が先生として招かれる。
最初は田舎町と軽蔑し、意欲もなかった平山先生だったが、彼女らの熱心さに真剣になっていく。
しかし、世間は冷たく、いろんな困難が待ち受ける。
果たして彼女らのハワイは達成できるのか?・・・


驚いたのは、これは本当にあった出来事なんですね。
東北の炭鉱町を活性化するために、ハワイにするなんて
これは想像もつかないアイデア。
昔からの炭鉱町は、男性も女性もタフでなくては生きていけないところ。
でも時代の波には勝てず、会社は人員削減・・生活できない!
と、女性たちが出会ったのはフラダンス。


先生の激しくも優雅なフラダンスにときめく女性たち!
松雪泰子がひとりで舞う姿は、スローモーションが効果的で華麗♪
フラダンスは愛のダンスでもあって、仕草のひとつにひとつに意味があるのです。
「あなたを・・心から・・愛しています」
ロマンチックなダンスなんですねえ。


女性たちそれぞれ、辛い現実があるのです。
紀美子は母親と喧嘩して家を飛び出してしまい、早苗は北海道へ行くことになり、
先生も母親の借金を背負っている。
自分の人生、ここで変えなければ!!踊るしかない!!
いざとなると女性は強いデス。

まわりからバッシングを受け、この町から出ていくことになった先生を引き止めようと、
紀美子がフラダンスのしぐさで先生に語らうシーンはグッときた。

先生を演じた松雪泰子のクールだけど、熱血先生ぶりがはまってた。
男湯にどなりこんでいく姿は、男もビビる・・かっこいい~
忘れてはならないのは、南海キャンディーズの“しずちゃん”こと山崎静代。
ナチュラルな演技でほんとに泣かせてくれましたよ。
紀美子役の蒼井優のラストの単独のフラは見事です!

なんといっても一番は、全員のフラダンスですね。
情熱にあふれた踊りとかけ声、すてきな微笑みに涙が止まらなかった!!
彼女らの流した涙は、役をこえた女優さん自身の涙だったように思えた。

希望にあふれたフラダンス・・・
炭鉱町とダンスはイギリス映画の「リトル・ダンサー」とかぶります。
こちらも感動しましたけどね。

最初は、野暮ったくて田舎くさかった彼女らが、どんどん成長して最後はダイヤモンドのように輝いていました。
家族のため、そして自分のために・・・
女性たちの骨太なドラマを熱く観ることができました!


★★★★★(5段階☆は0.5)

「フラガール」公式サイト

ブログ王ランキング