(2006/日本)【劇場公開】
監督:山田洋次
出演:木村拓哉/檀れい/笹野高史/桃井かおり/坂東三津五郎/緒形拳 /小林稔侍
冒頭の雰囲気から「蝉しぐれ」に似てるなあと思ったら、原作は藤沢周平だったのですね(原作:盲目剣谺返し)。
「武士の一分」とは、侍が命をかけて守らなければならない名誉や面目の意味。
一分を奪われた武士の物語。同時に美しい夫婦愛を描く時代劇。
主人公の下級武士を演じた木村拓哉の集中力を感じました。
いいか悪いかは別にして、武士を演じても、やっぱりキムタクでしたね~
●ストーリー●
三村新之丞(木村拓哉)は、近習組に勤める下級武士。
毒見役という役目に嫌気がさしながらも、美しい妻・加世(壇れい)と中間の徳平(笹野高史)と平和な毎日を送っていた。ある日、毒見の後、新之丞は激しい腹痛に襲われる。
あやうく一命はとりとめたが、高熱にうなされ、意識を取り戻した時は、視力を失っていた。
人の世話なしで生きられなくなった自分を恥じ、一度は命を絶とうとしたが、加世と徳平のために思い留まった。
ある日、加世が外で男と密会しているという噂を聞く。新之丞は徳平に尾行をさせ、加世が番頭・島田(坂東三津五郎)と密会していることを知る……。(goo映画)
とってもシンプルな作品です。
藩主の毒味役をつとめる下級武士の新之丞。
あまり好まない仕事をしているけど、妻の加世とつつましい暮らし。
しかし失明するという不幸な目に。
人に頼らなければ生きていけない自分が、情けなくなる。自暴自棄。
妻は夫をなんとかしたいという気持ちで助けようとするが、罠にはまってしまう。
そして、夫は復しゅうするのだ。
毒味役というのが、とても興味深い。とにかく武士は毎日が命がけですよ・・
主人公の夢は将来、子供たちに剣を教えること。
でも人生はうまくいかないもの。絶望するが、そばにいる妻も同じことなのです。
夫婦の愛が試される。
夫がご飯を食べるシーンが多いですが、
妻は夫の食べ方でその日の調子をうかがっている。
妻あっての夫なのです。
これ、愛妻物語ですよねえ。
妻の加世はできた人です。
その妻も夫のためにと思ってしたことが、夫を苦しめてしまう。
結局二人とも傷つきますがお互いに命をかけてるところが、武士とその妻の宿命でしょうか・・・
妻の一分でもある!
キムタクの影響なのか現代劇を観てるような感覚。
一番興味の木村拓哉の演技は、はじめはドラマと同じ軽め(フッと笑うところなど^^)でしたが、進行していくうちに深みを感じた。特に目の演技は力がある!
感情をむき出しにするところは、迫力がありますね。
華奢な体と思っていたけど、意外にがっちりしてます。
目が見えない役なので、妻役の壇れいの手を取るシーンが多々ありますが、キムタクの手がゴツゴツしてる~。これは発見だったなー(笑)
どうしてもキムタクに目がいってしまうけど、脇のベテラン俳優がとにかく盛り上げてくれました。
笹野高史はいい。夫婦にまじめに奉公する役ですが、場が和む。
夫婦の絆をつなぐ重要な役でもありますね。
妻役の壇れいは、はじめて見る女優さんですが、美しいし奥ゆかしいし、古き良き日本女性かも!
桃井かおりらのまわりの人物は、笑わせてくれました。
キムタクが全面に出てしまって、作品の意図が薄れてしまった気がしないでもないかな。それだけ木村拓哉の存在は大きいということですが・・・
でも剣術のシーンは素晴らしかったし、端正な容貌に色気も感じた。
坂東三津五郎との対決は、風が舞っていて西部劇みたいだったなあ。
変にまじめにならない、なにかホッとさせてくれるというか、温かい作品ですね。
つがいの文鳥を飼っているところが微笑ましい。
なまりが印象的(がんす・・・)
劇場で時代劇を見たのは初めてでしたが、とてもよかったです。
★★★★(5段階☆は0.5)
「武士の一分」公式サイト
ブログ王ランキング
監督:山田洋次
出演:木村拓哉/檀れい/笹野高史/桃井かおり/坂東三津五郎/緒形拳 /小林稔侍
冒頭の雰囲気から「蝉しぐれ」に似てるなあと思ったら、原作は藤沢周平だったのですね(原作:盲目剣谺返し)。
「武士の一分」とは、侍が命をかけて守らなければならない名誉や面目の意味。
一分を奪われた武士の物語。同時に美しい夫婦愛を描く時代劇。
主人公の下級武士を演じた木村拓哉の集中力を感じました。
いいか悪いかは別にして、武士を演じても、やっぱりキムタクでしたね~
●ストーリー●
三村新之丞(木村拓哉)は、近習組に勤める下級武士。
毒見役という役目に嫌気がさしながらも、美しい妻・加世(壇れい)と中間の徳平(笹野高史)と平和な毎日を送っていた。ある日、毒見の後、新之丞は激しい腹痛に襲われる。
あやうく一命はとりとめたが、高熱にうなされ、意識を取り戻した時は、視力を失っていた。
人の世話なしで生きられなくなった自分を恥じ、一度は命を絶とうとしたが、加世と徳平のために思い留まった。
ある日、加世が外で男と密会しているという噂を聞く。新之丞は徳平に尾行をさせ、加世が番頭・島田(坂東三津五郎)と密会していることを知る……。(goo映画)
とってもシンプルな作品です。
藩主の毒味役をつとめる下級武士の新之丞。
あまり好まない仕事をしているけど、妻の加世とつつましい暮らし。
しかし失明するという不幸な目に。
人に頼らなければ生きていけない自分が、情けなくなる。自暴自棄。
妻は夫をなんとかしたいという気持ちで助けようとするが、罠にはまってしまう。
そして、夫は復しゅうするのだ。
毒味役というのが、とても興味深い。とにかく武士は毎日が命がけですよ・・
主人公の夢は将来、子供たちに剣を教えること。
でも人生はうまくいかないもの。絶望するが、そばにいる妻も同じことなのです。
夫婦の愛が試される。
夫がご飯を食べるシーンが多いですが、
妻は夫の食べ方でその日の調子をうかがっている。
妻あっての夫なのです。
これ、愛妻物語ですよねえ。
妻の加世はできた人です。
その妻も夫のためにと思ってしたことが、夫を苦しめてしまう。
結局二人とも傷つきますがお互いに命をかけてるところが、武士とその妻の宿命でしょうか・・・
妻の一分でもある!
キムタクの影響なのか現代劇を観てるような感覚。
一番興味の木村拓哉の演技は、はじめはドラマと同じ軽め(フッと笑うところなど^^)でしたが、進行していくうちに深みを感じた。特に目の演技は力がある!
感情をむき出しにするところは、迫力がありますね。
華奢な体と思っていたけど、意外にがっちりしてます。
目が見えない役なので、妻役の壇れいの手を取るシーンが多々ありますが、キムタクの手がゴツゴツしてる~。これは発見だったなー(笑)
どうしてもキムタクに目がいってしまうけど、脇のベテラン俳優がとにかく盛り上げてくれました。
笹野高史はいい。夫婦にまじめに奉公する役ですが、場が和む。
夫婦の絆をつなぐ重要な役でもありますね。
妻役の壇れいは、はじめて見る女優さんですが、美しいし奥ゆかしいし、古き良き日本女性かも!
桃井かおりらのまわりの人物は、笑わせてくれました。
キムタクが全面に出てしまって、作品の意図が薄れてしまった気がしないでもないかな。それだけ木村拓哉の存在は大きいということですが・・・
でも剣術のシーンは素晴らしかったし、端正な容貌に色気も感じた。
坂東三津五郎との対決は、風が舞っていて西部劇みたいだったなあ。
変にまじめにならない、なにかホッとさせてくれるというか、温かい作品ですね。
つがいの文鳥を飼っているところが微笑ましい。
なまりが印象的(がんす・・・)
劇場で時代劇を見たのは初めてでしたが、とてもよかったです。
★★★★(5段階☆は0.5)
「武士の一分」公式サイト
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もしや手タレを使わなかった・・・
う~む、働き者の妻だったということなのか、失敗なのかがわかりませんね(笑)
思ったより、いい映画でしょう?
でも、好きな感じの話だから、監督に文句もつけたくなるの。(笑)
昔から仕える中間の作る飯は、不味くてはいけないと思うわ。
美味いけど、妻の手料理とは微妙に違うってしなきゃ、最後の判るシーンが、うそっぽくなる。
敵役の人間味も、描いて欲しかったな。
彼が、妻の願いを聞き入れて、上役に進言していたら、夫は復讐しなかったのだろうか?(苦笑)
兄弟も子供も居ないのに、早く隠居したい、ってのも変だし、殿さまの「お情け」も、前半の印象と違って、とってつけたような感じだし・・・。
好きなシーンも沢山あるから、細かいところが気になるんだよね、きっと。(笑)
これを機会にぜひぜひ山田監督の時代劇三部作をコンプリなさってくださいませ!(もし既にご覧になっていらっしゃるのならゴメンなさい)
藤沢周平ワールドはなんだか好きなんですよね~。
木村君もちょっと現代劇風の表情が見受けられて「ん?」って思う部分もありましたが、とてもハマっていてよかったと思います。
檀れいさん、笹野高史さんは特にイイとみなさんかいておられますね。キムタクも、TVドラマより、数段いいって。ハウルの時に、違和感がなかったし、元々器用な人だと思うので…。殺陣は見事だというのも、おっしゃってましたね。
時代劇の殺陣って、サマになる人は最近少ないんですよ。みんな足が長いから(笑)腰が重要ポイントだと思います。キムタクは、剣道有段者だったと思いますしね。
藤沢原作は、人気ありますねぇ~~。
ご訪問ありがとうございます!
ゴツゴツしてたのは、キムタクなのです^^)ゞ
感想が言葉足らずだったな。ごめんなさい!
キムタクの手、もっとほっそりしてると思ったんですよ。
意外でした。
結局キムタクばかり見ていたような気が・・・汗
でもほんわかする映画でした!
コメントありがとう~
よかったですよー。
私、映画の時代劇、ほとんど観たことないので結構新鮮だった。
満席で前から2番目で首が痛くて・・泣き
>美味いけど、妻の手料理とは微妙に違うってしなきゃ、最後の判るシーンが、うそっぽくなる。
なるほど・・・上手いけど、ちょっと違うという、繊細な感覚のことですね。
うん、坂東三津五郎の役をもう少し詳しく描いてほしかったよね。
私も細かいところが、腑に落ちないところがあったなあ。
流してみてたけどね(笑)
日本の情緒、たとえば蛍のシーンとか..いいね。
勇者さんがとても気に入ってる話だから、つい、いろいろ言いたくなるのはわかるよー。
藤沢周平の話はいいね。
またそちらに伺いますね
いつもコメントありがとう!
>山田監督の時代劇三部作をコンプリなさってくださいませ!
もうぜひチェックしますよー。
藤沢周平、蝉しぐれをTVドラマで見て、とても印象に残ったんですよ。
心に滲みてくるし、優しさがありますね。
キムタク、話が進むにつれて、役にはまり込んでましたよね。
なかなかよかったです!
宣伝が凄かったよね。
私もはじめは観る気はなかったのですが、
キムタクの演技が非常にいいということ、
時代劇を映画館では見たことないので興味もあったしね。
キムタクはよかったですよー^▽^
時折いつもの芝居が見られたけど、器用なのかな。
目が恐かったー。
殺陣シーンは、さまになってて、剣道をやってたせいか、腰がはいってたね。
藤沢作品はいい。これを機に読んでみようかな
この映画は、本当にシンプルなストーリーでしたよね
私も、事前情報が何もなければ、もっと楽しめたように思います
キムタクも悪くはなかったのですが、
普段のイメージが先行してしまって、
最初は違和感を感じずにはいられませんでした
アイマックさんの年末年始は、どう過ごされるのですか
私は実家のある名古屋へ帰省中です
マン喫で久しぶりにブログのチェックをしている状態なので、
私のブログの更新は年明けになりそうです…
アイマックさんも良いお年をお迎え下さいませ
そして、来年も、よろしくお願い致します
そうでしたねぇ、これ食事のシーンが多かったですが、キムタクが食べ終わった後の茶碗を拭いて、箱のような物の中へしまったのに驚きました!
洗わないで拭いてたんですかねぇ。
それと、最後はお茶漬けばっかりでしたよね。
昔の食事って「粗食」だったんですね。
高カロリーの食事が多いので感心しちゃいました!