小部屋日記

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迷子の警察音楽隊

2008-06-20 | マ行の映画

BIKUR HATIZMORET(2007/イスラエル=フランス)【DVD】
監督:エラン・コリリン
出演:サッソン・ガーベイ/ロニ・エルカベッツ/サーレフ・バクリ/カリファ・ナトゥール/イマド・ジャバリン

カンヌの審査員も一目惚れした、平和と希望の物語

イスラエル・アカデミー賞で作品賞、監督賞を始め8部門受賞。カンヌ国際映画祭のある視点部門で“一目惚れ賞”受賞。第20回東京国際映画祭グランプリ受賞。
隣国同士でありながら、長い間敵対してきたイスラエルとエジプトの市民が、音楽を通じて交流を深める一夜の物語。
はじめてみるイスラエル映画です。

story
文化交流のため、イスラエルにやって来たエジプトのアレキサンドリア警察音楽隊のメンバー8人。しかし、空港には迎えもなく、団長(サッ?ン・ガーベイ)は自力で目的地を目指すが、なぜか別の街に到着してしまう。途方に暮れる彼らを、カフェの店主ディナ(ロニ・エルカベッ?c)がホームステイさせてくれることになり……。


音楽が主体の映画ではなくて、音楽によって心を通わせる人々のお話。
コメディにしては、大笑いするわけでもなく、静か~な映画。
イスラエルとエジプトと国同士だからこそ、説得力があるんだろうけど、あまり関係ないかな。
中東の歴史、政治的なものは無知なので、映画の流れとしてみました。


1990年代、イスラエルの田舎で迷子になったアレキサンドリアの音楽警察隊。
砂漠地帯にある田舎、バスもそんなに通らないし、困り果てる彼等。
一軒のカフェの女主人のはからいで、みな一夜泊めてもらうことになる。会話もはずまず、はじめはぎごちないけど音楽の話から次第にうち解ける。田舎だから人々も素朴なんですよねー。


国家、民族はちがっても、困っているときは助けてあげたいし、人間同士通じ合うものがあるのだ。
人となり、家族の話で相手がみえてくる。


音楽隊の団長は超堅物でジョーダンも通じない、苦笑の連続!
セクシーな女主人に誘われ、徐々に心を開いていく。
彼にも人生ドラマがあり、ちょいしんみり。
旅の途中、普通なら盛り上がる一夜はあっというまに終わる。
人の出会いと別れは国境は関係ないです。
アラブの歌はロマンチックな歌が多いんだなあ。

団長を演じたサッソン・ガーベイはイスラエルの大スターとか。
普段観ることのないイスラエルの映画は、ほのぼのとしたヨーロッパテイストかな。

★★★★(5段階☆は0.5)

「迷子の警察音楽隊」公式サイト

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