L'HEURE ZERO/TOWARDS ZERO(2007/フランス)【DVD】
監督: パスカル・トマ
出演:メルヴィル・プポー/キアラ・マストロヤンニ/ローラ・スメット/フランソワ・モレル/ダニエル・ダリュー/アレサンドラ・マルチネス
ふたりの妻は多すぎる
ミステリーの女王、アガサ・クリスティのベスト10の1本、「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し」「オリエント急行の殺人」と並ぶ傑作ミステリー「ゼロ時間へ」の映画化。
海辺の避暑地の別荘で起こる完璧な殺人事件。犯人はいったい誰?
story
テニスプレイヤーのギヨーム(メルヴィル・プポー)は、再婚した若く美しい妻(ローラ・スメット)とともにバカンスで叔母カミーラ(ダニエル・ダリュー)の別荘を訪れる。そこには彼の前妻(キアラ・マストロヤンニ)もやって来ることになっていた。この3人の微妙な関係に、カミーラも常々頭を悩ませていたのだが……。
アガサ・クリスティのミステリーは「オリエント急行の殺人」が一番印象に残ってます。高校時代に読んでまさかの展開にびっくりしたものでした。
今回のタイトル“ゼロ時間”とは殺人が行われる瞬間のこと。
殺人は結果であって、そこに至るまでの過程で話は進んでいくという。
原作の舞台イギリスをフランスに移し、探偵はバタイユ警部。
別荘で金持ちの老婦人が殺される。
容疑者にあげられるのは老婦人の甥のイケメンテニスプレーヤー、その妻、前妻、その他数人みな怪しげ・・・。
最初、事件とは関係ない話なので、アレッと思う。
金目的の犯行と思われたが、それは綿密に練られた用意周到な計画だった。
原作のレビューはかなりいいですが、映画は普通でしょうか。
クリスティミステリーならではのレトロでセレブな雰囲気、謎解きは楽しめます。
TVでみてたイギリス製作の「名探偵ポアロ」のほうがドキドキ感はあったなあ。
フランス映画ということで、ファッションや小物はみなセンスがいい。
女性はシャネル、ルイ・ヴィトン、エルメス、ラクロワ仕様。役柄の個性にぴたりとはまってます。
テニスプレーヤーを演じたメルヴィル・プポー(『ぼくを葬る』)のスーツ姿はかっちょいい。
さすがフランス人、着こなしがちがう。ため息
(もともとプポー目当てで観た映画だし・・にゃは)
イギリスものをフランスにおきかえたところが新鮮でもありました。
★★★☆(5段階☆は0.5)
「ゼロ時間の謎」公式サイト
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