仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

お数珠のストラップ

2006-02-16 16:25:46 | 商品のこと

今や何でもアリ、の携帯ストラップ。
でもこの「お数珠型ストラップ」は
小さなヒット商品です。

似たようなものも見かけるけれど、
なんと言ってもこのストラップは「」が
ポイントです。
この房は本物のお数珠にも使うもの。
しかも、従来の梵天房と違って
玉に組んであるのでほつれにくいのです。

価格のお手ごろさ(¥1,000)もあって
ちょっとしたプレゼントに、一人で二つ、三つと
買っていかれる方もあります。


トラブルメーカー

2006-02-14 17:23:35 | 本音

注文を受けてから、お客様にお渡しするまで
どきどき、はらはら気が抜けないのがお位牌
戒名に間違いがないように確認するのは当然としても
年齢が違ってた、とか
俗名」とか「行年」などの語を入れるのか?とか
旧字か、当用漢字か?等々
注意しても、注意しても年に何度かはありゃりゃ~~???
ってなことが起こります。

中には明らかに誤字、どう考えてもクセ字、
などというのもあるのに、
お寺様が書かれたとおりに、彫ってください」と
おっしゃるお客様も。
代々残るものだけに気を使います。
ホント、お位牌は仏壇屋泣かせです。

でも、中にはお寺様がパソコンでお位牌のレイアウトを
きちんと印刷して檀家さんに渡して下さっている
場合もあります。
こういうハイテク和尚さんはとっても有難いです。

仏壇屋の本音で言わせていただくと、
お位牌をお作りになる時は
*(先代のお位牌がある場合は)先代のお位牌
 =形、大きさの目安になります
*葬儀の時の白木のお位牌
 (またはお寺様からの上記のような印刷物)
の2点を仏壇店にお持ちいただくと、
手間も疑問も少なくスムーズに作ることができます。

ちなみに浄土真宗(この辺りは本願寺派が多い)では
位牌でなく過去帳です。
散々迷って、やっと位牌も決まり、
さあ、戒名を!!!と思ったら「釋○○」。
「あの~~、浄土真宗ではお位牌ではないのですが・・・」
と、話が振り出しに戻るのでした。


トリノ五輪:原田選手まさかの失格

2006-02-13 16:12:50 | よろづ考察

私の周りでは盛り上がりもぼちぼち・・・・という感じの
トリノオリンピック
今朝のニュースも「ジャンプの原田選手、まさかの失格!!」
なんていう、ちょっと残念なもの。

でもそこで気になったのは、ジャンプ競技のルールの細かさではなく
朝の情報番組で
「わずか200gのために失格!!
 原田選手に何があったのか?!」
という大げさなナレーション。

この、「何があったのか?」って、ワイドショーとか
「わかりやすさ(?)」を売りにしたニュースとかで
よく聞くフレーズです。
でも、この言葉を聞くたびに軽い違和感を感じます。
「何があったのか?」では結果というか、表面上の出来事しか
見えてこないような気がします。

何がなかったのか?」に目を向けることも必要なのでは?
物事を一面からだけ見ていたのでは
見えないこともあると思います。

幼児を虐待する親には、何がなかったのか?
悲惨な事故には、何がなかったのか?
荒れる若者には、何がなかったのか?etc.

原田選手の場合には乱暴に言うと「体重がなかった」(?!)
ということになりましょうか?
私はそれほど熱心なスポーツファンではないので
詳しい分析は他の方におまかせします。
(原田選手のファンの皆様、失礼)

ところで、非行に走る青少年の家に
仏壇があったか?なかったか?」すごく気になるのですが
統計なんてないでしょうね・・・・。


 


原色キワモノ図鑑?

2006-02-12 17:25:12 | 本音

いつの間にやら店の中に現われ、
いつの間にやら商品の一つに加わり・・・・
そのくせどうにも売りにくい・・・・・・
という、「あんたっちゃぶる」な商品があります。

これもその一つ。
何だかわかりますか?
「携帯電話置き台」ですって。豪華、紫檀製
置くだけ。充電?できません。

たくさんのお客様が「これ何?」って尋ねられます。
説明を聞いたとたん、
期待はずれとあきれの混ざったような何とも複雑な
表情をなさいます。
ま、お気持ちはわからないでもないですが。



 


たかか骨壷、されど骨壷

2006-02-11 16:24:05 | 仏事のあれこれ

「小さい骨壷ありますか?」とお客様。
東京の方で葬儀を済まされたものの、
骨壷が大きすぎてお墓におさまらないとか・・・。
以前にもそんな話を聞いたことがあります。

「東京で葬儀をすると、お骨を全部入れるから
 とにかく骨壷が大きいの・・・」と。
ちなみに中国地方西部の当社の場合は
よく出る大きさは直径12cm~15cmくらい。
私自身も骨上げに立ち会ったことがあるけれど、
主だった部分だけを骨壷に納めたように記憶しています。

関東とこちらとのこの違いはなんなんだろう???と
思っていたら、
「葬祭の日本史」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061497243/249-0540822-1808332
なる本で謎が解けました.

関東では火葬場と墓地が離れているため、
遺骨はすべて拾って帰り、各自の墓地に埋め、
関西では火葬場に墓地が隣接していたため
遺骨は一部を拾い、残りは隣接した墓地にうめていたらしい。

当時の法的には関東式の方が正しかったようだけれど
・・・・
関東と関西の骨壷の大きさのちがいはどうも
この辺りから来ているようです。

ちなみに、お墓を移転して、古いお骨が収まりきらない場合、
この辺りでは墓地の土のどこかに埋めたりもするようです。

余談ですが青磁とか、有田焼、模様入、なんかの
豪華な骨壷もあります。(当社ではお取り寄せですが)

そういえば趣味で陶芸を習い始めた知人は
「究極の目標は自分の骨壷を焼くこと」なんて
言ってましたっけ・・・。


数珠のお客様の第一声

2006-02-10 12:35:58 | 仏事のあれこれ

只今、当店は売り出し中。
目玉の一つは「高級念珠(=数珠)3割引」

お陰さまで、たくさんのお客様がご来店くださいますが、
数珠をお求めのお客様の第一声はたいてい、
「宗派によって、決まりとかあるんですか?」
答えは「Yes」。
形に違いがあります。    
こちらのページを参考に。http://www7.ocn.ne.jp/~kobayasi/tisiki/a1.html

また、葬儀とかに行く場合、
相手の宗派に合わせたお数珠を持って行かなければならない、と
思っていらっしゃる方も多いのですが、
ご自分のお宅の宗派のものでOKです。

心配なら各宗派に使える略式の形のものを一つ
用意しておかれるとよいようです.       

今はお数珠の素材もさまざま。
せっかくですから、気に入った素材で
長く愛用できるものを選んでいただきたいですね。

ほら、葬儀の時って、みんな黒一色の服装だし、
手持ち無沙汰だし・・お数珠の良し悪しって、
結構目につくんですよ。

余談ですが、お数珠を「家族で兼用したい」と
おっしゃるお客様・・・・。
お数珠には「ジェンダーフリー」はありません。
せめて、男女別々にご用意ください・・。


葬儀・ソウギ・そうぎ、の話

2006-02-09 17:20:43 | 仏事のあれこれ

今週はめったやたらと葬儀が多いです。
ちなみにわが社は葬祭業務はやっておりません。
墓石もやっておりません。純然たる仏壇専門店。(あっと、神具もあります)
つまり、打ち続く葬儀はふつーに、知人、関係者の葬儀です。

それなのに、今週(2月5日~10日)の間に、
既に4件の葬儀!!

通夜・葬儀、通夜・葬儀、通夜、通夜、葬儀、葬儀
という感じです。
礼服も休む間なし、クリーニングの暇さえなし。
何もここまで・・・・・。

ところで、例年のことながら節分の頃に
亡くなる人が多いように感じるのですが、詳しい統計ってあるのかな?

「節分」「土用」「年末」・・・季節の「節目」とか「境目」に
亡くなる人が増えるような気がする・・・。
黄昏時のことを「逢う魔がとき」なんて言うこともあるし。
「境目」には「」が住むのかねぇ。

「魔」が住むのか、「魔」があると信じてきたのか、
信じさせたい何らかの恣意が働いたのか????
興味をそそられるところです。

ところで、「人生最後の通過儀礼」=「葬儀」にも
それこそ様々なしきたりがあるようです.
これについてはまたいずれ。

「こんなしきたりあります」っていうのがあれ
情報をお待ちしています。




蒔絵シール

2006-02-06 17:44:38 | 商品のこと

この商品は「蒔絵シール」。
お気に入り商品だもんで、低価格商品なのに
つい、熱くなってお奨めしてしまいます。

ある年代以上のヒトには懐かしい、「こすって貼る」タイプの
シールです。

「なぜこんなものが仏壇屋に??」って
思われるかもしれないけれど、ま、金仏壇の「蒔絵つながり」ってことで。
これ、なかなかどうして、よく出来てるんですわ。
金の色合いとか盛り上がり具合がよい。
思いっきりJapanな絵柄もよい。

ケータイとかにはるととってもgood。        
お椀とかお盆でもいいけど、やっぱりケータイがイチオシですね。
同僚もいっぱい貼ってます。
これだけを目的にお店に来てくださる若いお客様も。
地味に、流行ってます。



 


平謝り

2006-02-04 17:48:31 | 本音

この辺りには珍しい、雪がちらつく寒さにも関わらず、
「お客様カウンター」(そんなものあるの?)は
さくさくと数字をのばして行きます。

そして、また一人。今度は掛軸のお客様。
「一年中かけられるもの」「あまり派手でないもの」という
ご希望だったので彩色山水の作家ものをおすすめしました。
「仏壇屋」とはいえ当店の掛軸は仏事用に限らず
結構充実しています。

あれこれお見せして、最終候補は2点。
典型的な山水の構図を踏まえた緻密なタッチのものと
筆使いはやや粗めだけれど、ちょっと個性的で水墨画の
雰囲気もあるもの。


結局、水墨画風のほうをお求めいただきました.
せっかくなら「どこかで見たかも」っていうものより
「ちょっと面白い」と思えるほうが愛着が湧くのではないかと・・。

お見送りも済んで、ほっと一息。
ところが、先ほどのお客様から電話。
「さっきの掛け軸、¥96,000だったけど、
 間違ってない??」
「えっ!?はっ!?!?!?!?!!!!」
あちゃーーー!!!やっちゃったーーー!!!
3割引なのに、しっかり2割引の計算してた!
「も、申し訳ございませんっっっ!!!!
 ¥84,000でした。差額、お返しします!!!」
「でしょ~。今から行くから。」

ふ~~。やれやれ。
本来なら差額はお届けしなければならなかったところ。
心の広いお客様に救われました。
ああ、穴があったら入りたい。
でも、穴にこもってちゃ仕事にならぬ・・。

かくして販売員はどんどん
面の皮が厚くなっていくのでありました。
それにしても、落ち着いて仕事せねば。


売り出しスタート!!

2006-02-04 17:12:57 | 本音

すったもんだしましたが・・・とにかく
売り出しスタート!!です。
お仏壇はもちろんのこと、今回の目玉は
高級念珠(=天然素材)・高級腕輪念珠(=ブレスレット)の割引と
床軸の割引セール


ありがたいことに開店前から「チラシを見たので」と腕輪念珠のお客様。
こういうのって、店の者にとってはすごーくありがたいです。
チラシの反応って、審判の結果を待つみたいでドキドキなんですよね。

ところが、お客様のイメージどおりの腕輪がない。

腕輪修理キットの中の予備の玉をかき集めて
ご希望に近いものを作りました.
せっかく「買う気満々」で来ていただいたんですもの、
がっかりさせては申し訳ありませんからね。

喜んでいただいてこちらも一安心。

幸先の良いスタート、のはずだったんですが。
この後に続く・・・.