「小さい骨壷ありますか?」とお客様。
東京の方で葬儀を済まされたものの、
骨壷が大きすぎてお墓におさまらないとか・・・。
以前にもそんな話を聞いたことがあります。
「東京で葬儀をすると、お骨を全部入れるから
とにかく骨壷が大きいの・・・」と。
ちなみに中国地方西部の当社の場合は
よく出る大きさは直径12cm~15cmくらい。
私自身も骨上げに立ち会ったことがあるけれど、
主だった部分だけを骨壷に納めたように記憶しています。
関東とこちらとのこの違いはなんなんだろう???と
思っていたら、
「葬祭の日本史」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061497243/249-0540822-1808332
なる本で謎が解けました.
関東では火葬場と墓地が離れているため、
遺骨はすべて拾って帰り、各自の墓地に埋め、
関西では火葬場に墓地が隣接していたため
遺骨は一部を拾い、残りは隣接した墓地にうめていたらしい。
当時の法的には関東式の方が正しかったようだけれど
・・・・
関東と関西の骨壷の大きさのちがいはどうも
この辺りから来ているようです。
ちなみに、お墓を移転して、古いお骨が収まりきらない場合、
この辺りでは墓地の土のどこかに埋めたりもするようです。
余談ですが青磁とか、有田焼、模様入、なんかの
豪華な骨壷もあります。(当社ではお取り寄せですが)
そういえば趣味で陶芸を習い始めた知人は
「究極の目標は自分の骨壷を焼くこと」なんて
言ってましたっけ・・・。