仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

後悔しないお盆提灯選びのために

2006-05-20 17:14:57 | 仏事のあれこれ

お盆提灯は初盆を迎えるお宅に親戚・知人などがおくる
という場合が多いようです。

毎年多くのお客様と接していて、気づいたお盆提灯選びの
ポイントをいくつか・・・。
ただし地方によっていろいろなしきたりがあるので
これが絶対、というわけではありません。

その1.とにかく一対が基本です。
     時々、「場所がないから1個でいい」とおっしゃる方もありますが
     下に置くタイプ(大内行灯など)は一対(2個)置くのが基本。
     1個だと間延びした感じになりかねません。


     お仏壇が壁際にある、というばあいは空間のあるほうに
     2個並べて置く、という方法もあります。

その2.とりあえずは置くタイプをおすすめします
     狭くなるから・・という理由で「吊るタイプ」を希望される方もありますが
     お仏壇の前がガランとしてもの足りない感じになります。
     初めての一対は置くタイプをお勧めします。

     仏間が6畳程度なら11号くらいのサイズ、
     8畳ていどなら12号くらいが適当でしょう。
     地方によってはどーーーんと大きなものを飾るところもあるので
     一概には言えませんが。


     大内行灯が大げさなら小ぶりで華やかなものなどいろいろなタイプがあります。
     一対置いてみて、なんだかさみしいな・・・と思ったら
    吊るすタイプ(壷型・御殿丸・住吉など)を吊ってみるとよいでしょう。

その3.白紋天にこだわらなくても・・・
     かつては初盆には白紋天(真っ白の火袋に家紋を入れたもの)の提灯を
     おくる、とされていたようですが、現在は柄入りを選ばれる方がほぼ9割です。
    「いいものを少しだけ、毎年お盆に飾る」という方が増えているようです。

    柄も気に入ったものを長く愛用したい、と思われるようです。
    家紋入れに適した柄の提灯も多くあります。

その4.どんな材質を選びますか???
    盆提灯の材質はプラスチックから欅・紫檀・黒檀・黒塗等々さまざまな材質があります。
    それぞれに長所、短所はありますが、できれば差し上げるお宅の
    仏間の雰囲気にあうものがいいでしょう。
    最近は当家の方がお求めになる場合も多いのですが、
    その方が気に入った提灯を選びやすくてよいでしょう。

    材質でいえば、お仏壇の前に飾るのであれば、お仏壇の材質と
    合わせると、統一感があって立派に見えます。

    欅等の明るい色なら圧迫感がなく涼しげです。

    火袋は絹と和紙との二重張が主流です。
    絹の透明感と艶は格を感じさせます。

まだまだあるのですが、このへんで

 

 



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