仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
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位牌の文字のこと

2008-07-29 13:54:00 | 仏事のあれこれ

「位牌といえば表に戒名、裏に生前の名前を刻むもの」という認識がほとんどですが、

よくよく見ると、戒名や名前以外にも様々な文字が刻まれています。

 

表側の場合だと、それぞれの宗派に合わせて戒名の上に文字を

入れることがあります。

浄土宗なら梵字の「キリーク」

真言宗なら梵字の「ア」(画像はまたいずれ・・)

日蓮宗なら「妙法」など・・。

 

位牌を作りに来られるお客様の中には

戒名のみを写してこられる方もあります。

その時は「梵字はどうしますか?」等々お尋ねすることになります。

そうなると大抵の場合、「それって何ですか?」というお返事。

そこで各宗派のご本尊なり考え方なりを示すものであることを

お伝えします。

 

そして、さらに説明しにくいのが、戒名の下につける「位」という字。

いわゆる下字、というものですが、何とも説明しにくい。

地域やお寺様によってはつけない場合もままあります。

 

わかりません、というわけにもいきません。

「位」は霊の居場所を示すものだとか諸説あるようですが

とりあえず、「様」とか「さん」というくらいの「敬称」と考えていただいたら・・・と

いうのが一番納得していただけます。