「位牌といえば表に戒名、裏に生前の名前を刻むもの」という認識がほとんどですが、
よくよく見ると、戒名や名前以外にも様々な文字が刻まれています。
表側の場合だと、それぞれの宗派に合わせて戒名の上に文字を
入れることがあります。
浄土宗なら梵字の「キリーク」
真言宗なら梵字の「ア」(画像はまたいずれ・・)
日蓮宗なら「妙法」など・・。
位牌を作りに来られるお客様の中には
戒名のみを写してこられる方もあります。
その時は「梵字はどうしますか?」等々お尋ねすることになります。
そうなると大抵の場合、「それって何ですか?」というお返事。
そこで各宗派のご本尊なり考え方なりを示すものであることを
お伝えします。
そして、さらに説明しにくいのが、戒名の下につける「位」という字。
いわゆる下字、というものですが、何とも説明しにくい。
地域やお寺様によってはつけない場合もままあります。
わかりません、というわけにもいきません。
「位」は霊の居場所を示すものだとか諸説あるようですが
とりあえず、「様」とか「さん」というくらいの「敬称」と考えていただいたら・・・と
いうのが一番納得していただけます。