誰の言葉だったか、
「葬儀は最大の衝動買い」などというものがありました。
身内の不幸という一種のパニック状態の中で、
やれ祭壇だ、香典返しだのと注文し、気がつけば数十万から数百万の支払い・・・
ところで、その葬儀の中心とも言うべき「祭壇」なのですが
ご当家が浄土真宗で、しかも自宅での葬儀の場合、
お仏壇を中心に荘厳をつくることがあります。
浄土真宗の場合、あくまでも阿弥陀様が中心なので
お仏壇があって、ご本尊さまが入っていれば、特別に「祭壇」は設けず、
お仏壇の周りを飾って「葬儀壇」とするのです。
一から祭壇を飾ってもらうよりは安くなるだろうし、
何より故人も家族も毎日手を合わせたお仏壇に見守られる、というのは
なかなか良い葬儀なのではないかと思います。
地方によって違いはあるでしょうが、
山口県東部(ただし浄土真宗)では
お仏壇を予約しておいて、「亡くなったので持ってきて下さい」ということも
しばしばです。
祭壇を組んで、片付けて、いずれは仏壇が必要になることを考えれば
賢い選択といえると思います。