こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

音盤日誌:”God Only Knows”

2023-12-30 23:40:00 | 音楽帳

備忘録。

ボーっとしているわけじゃないが、いつのまにか1ヶ月半以上が経っていた。あっというまに11月は終わり・・・師走も暮れ、クリスマスも貫き過ぎ、すぐに翌年になる勢いで時は流れている。
なんやかんやせわしなく、一人で文章に向かう心の余裕がなかった。じぶんの中では葛藤して悩み苦しんでいるんだが、”それ”を相手にしているうちに、外では目まぐるしい閃光のような時が暴れ、時は早回ししたような速度で移ろった。

残る日は10日を切り、焦らないといけない頃合いなのに、年賀状を書く、という気にはなれない。賀状には、過ぎたる年のケガレをいさめ新しい年へ寄せる期待が込められているが、今の自分がそこに行くにはかなり無理矢理な気持ちの跳躍が必要で、それこそ薬や酒でもなければ行けない。

この人は毎年年末こんなこと言ってる、、何年も、何十年も。
そう言われても仕方ないかもしれない。
(←※結局はいずれ間際になってあたふたと最後は書くのだろうけれども。)

***

年の瀬になり、テレビでは一年を振り返る番組をやるようになった。その番組内には、必ずその年亡くなった方を振り返るコーナーがある。徹子の部屋とか、それ以外の番組でも、、つい画面を流れるのを見てしまった。改めて幸宏、教授と続いた訃報と寒い季節がフラッシュバック、再度呼吸が止まるような思いがした。

・・・とんぷく服用。

***

小林克也さんの「ベストヒットUSA」の録画がたまりに溜まっていて、先週土日に観ていた。(ハードディスクがパンパンだから・・) 。1月分が終わり、日曜は2月分を観た。
2月4日放送では、マンハッタン・トランスファー50周年記念アルバムから一曲。

克也さんは80年代当時「ベストヒットUSA」に彼らが出て、その場でアカペラで歌ってくれたシーンを振り返り、涙が出るほど感激したと言う。また、アメリカで見たクインシー・ジョーンズのライブの前座で、マンハッタン・トランスファーがオーケストラを従えて歌った時の凄さを語った。

彼らの50周年記念アルバム「50」収録の一曲は、「God Only Knows」。オーケストラに比べ4人の声のボリュームが小さくて、何回か繰り返し聴いた。美しいハーモニー、深遠なる響き。映像で見る4人は、良い歳の取り方をしていた。

この曲「God Only Knows」を自分が知ったのは、デヴィッド・ボウイのアルバム「トゥナイト」に収録されたカバー。アルバム自体は1984年リアルタイムの当時に手に入れたものの、ヘヴィーローテーションで聴いていたのは80年代後半だった。ボウイのヴァージョンもオーケストラ仕立てのバックだった。
そのときは「神のみぞ知る」というタイトルがボウイらしいなあ、と思い、てっきり古いスタンダードが原曲だと思い込んでいたが、今回それが間違いで(古いといえば古いが)元はビーチボーイズ(ブライアン・ウィルソン)の作品だったことを初めて知った。

歌詞も初めて読んだ。宗教とか哲学的意味合いを持っていると思ってたが、”キミがいなくなった世界など神のみぞ知る世界”というラヴ・ソングだった。
しかし、このマンハッタン・トランスファーのヴァージョンを聴くと、ラヴ・ソングといいながら、その裏側に宗教や哲学的意味合いを感じる。

“キミがいない世界”という箇所に、幸宏や教授がダダッと居なくなってしまってから続く 空虚な世界がつい重なってしまう。
この感覚はまるで”空気吸うだけ”だが、それでも生きて行かねばならない。
そう言ってみる。

■Manhattan Transfer with WDR Funkhaus Orchester 「God Only Knows」2022■

ずっと愛しているとは言えない
でも頭上に星が輝く限り
君は疑う余地なく
僕の愛を信じていいよ

君なしの僕は神のみぞ知る

もし君がいなくなったら
人生が続いても・・・

信じてほしい
世界なんて意味がなくなる
生きがいがなくなるよ

君なしの僕は神のみぞ知る


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (都わすれ)
2023-12-31 09:31:54
おはようございます。
「Twilight Zone」がディスコで
よく流れていたことを思い出しました。
当時、16歳でした~
返信する
Unknown (Unknown)
2024-01-01 02:38:43
幸宏さんが亡くなったのは、本当に堪えました。
返信する
Unknown (かたちんば→都わすれさんへ)
2024-01-01 22:08:58
コメントありがとうございます。
ディスコですかあ(笑)。。少しお姉さんですね。

マンハッタン・トランスファーはたしかに80年代人気で、よくお酒のCMやラジオで掛かっていましたよね。
「トワイライトゾーン」今でも好きです。
返信する
Unknown (かたちんば→un knownさんへ)
2024-01-01 22:18:50
一年経っても、どうも・・・。

幸宏さんには数十年もの長きにわたり夢を見させて頂いたけれども、その夢から突然現実に戻らされてしまい、、、もう戻らない現実を前にして、浦島太郎のような感じが続いています。
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