こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

6月20日 火曜日   半野喜弘&原田郁子 「蒼い月」 

2006-06-20 21:08:52 | 音楽帳
なかなかロマンティックな気分になれない昨今である。

女性にフラれたことは、もうあまり意識には無いが、
世間は三流チームの日本サッカーに浮かれて大騒ぎ、
うるさくてたまらない。

梅雨の鬱陶しい陽気がそこに拍車を掛ける。

最近ひどくなってきた腰痛。

なぜかすぐ眠ってしまう、ダウン気味の昨今。

今日、仕事場で、インターネットで調べものを、静かにしていた。

大好きな宮澤賢治さんの「やまなし」の大好きなせりふの記事に会って、
それから、ずっと頭には大好きなこのせりふ。

「クラムボンは笑ったよ」

「クラムボンはかぷかぷ笑ったよ」

大学時代、宮澤賢治の研究授業を、MZ師もこのかたちんばも受けていた。
その教授は同姓同名の宮澤賢治先生というヒトだった。
そこで先生が朗読してくれる賢治の詩やファンタジーが好きだった。
そして、あるとき読んでくれたこの「やまなし」は印象的だった。

しばらくMZ師などとその詩を読むのが、いっときはやった。

何かあると、
「クラムボンは笑ったよ」
「かぷかぷ笑ったよ」って、
言葉を出すこと自体が気持ち良くて…いつまでも、口々に「カプカプ」言っていた・・・。

しかし、なぜ「やまなし」に行き着いたか?
といえば、クラムボンというバンドを調べていたのだ。

クラムボンというバンド、実は良く知らない。

これまた、なぜ行き着いたかというと、このバンドの原田郁子さんの歌う「蒼い月」という曲が好きだからだった。

***

この曲を初めて聴いたのは、2004年暮れのこと。
恵比寿ガーデンプレイス内のオールスタンディングのコンサート、
「スケッチ・ショー」のライブでの事だった。

第一部が、アオキタカマサくんのエレクトロニカ。
第二部が、半野喜弘さんのステージ、
第三部がスケッチ・ショーだった。

第二部の半野喜弘さんの中で、ゲストとしてピアノに現れたのが、クラムボンの原田郁子さんだった。

そして、ここで歌ったのが、「蒼い月」だった。
怪しい光と空間の中、けだるげに、あえぐように、つぶやくように、歌う原田さんの歌は、いっそう怪しく、そして美しくはかなかった。

この曲は、翌年の2005年の5月に発売された半野喜弘さんの「Angelus」というアルバム【写真】に収められている。
私は、このアルバム通して聴いたことは無いが、是非、この「蒼い月」は聞いて欲しい。
あの日あの夜あの場面で聴いた「蒼い月」の生の臨場感には劣るが、切なくて美しい良い曲なので・・。

今夜は、月など出てはいないのだが、この曲を聴いていると、童話を読みながら、夜空でも見上げたい気分になってしまった。
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1 コメント

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Unknown (causeapple)
2006-06-20 22:20:45
コメントありがとうございました。蒼い月、良いですよね!宮沢賢治的な雰囲気の漂うmumや竹村延和も好きです!・・・と、コメントというより自分の好き嫌いばかり言ってしまいました・・・。

2004年は、Lidoが発表された年ですね。その年に蒼い月は既に出来上がっていたのか・・・その夜、僕も共有したかったです。。。



それでは、お邪魔しました!
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