こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2015年9月8日 火曜日 キング・クリムゾンの来日

2015-09-08 22:42:21 | 音楽帳

キングクリムゾン来日決定を知ったのは、けっこう前だった。
とある夜中に知って、翌朝にはそれを兄や親にすぐ伝え、ずいぶん気にしていた。
それなのに、忙殺されるうちにチケット発売日を忘れてしまった。まあ取れるだろう、と思っていたのである。
それから日を置いて、買おうとしたら完売だった。

「情報」に疎い自分だが、近時、こんな一日・二日程度で完売するケースは少なく、おかしいと思っていた。
オーチャードホール収容人数が少ないのは分かっている。
活動期間が長く、熱狂的先輩たちが多いのも分かる。
だが、何かおかしく、まるでどこかで転売目的で買い占められたみたいな気がしてしまった。

その後、追加公演が決定した。今度こそは、と今思っている。
年の瀬12月は忙しいだろうが、後を考えてはならない。今の気持ちを大事に、最大限その気持ちを優先させるのが、今生きることだ。

ところでメンバーは一体どうなるんだろうか・・・今回掲載された写真にエイドリアン・ブリューが映っていない。こないだ兄と写真を見ながら、長い髪のはえあがったそれらしき人は居ないね、と言っていた。

ロバート・フリップ先生が居なければクリムゾンではないから当然居る。
ディシプリンから35年経っても何も変わっていないように見えるトニー・レヴィンも居る。
相変わらずスキンヘッド&ヒゲにスリムでカッコいい(向こうは変わらず、私の方が彼の姿に近付いてしまった)。

***

1981年再結成した「ディシプリン」で、リアルタイムの初体験したクリムゾン。
先輩たちは『こんなもんは』。。。そんな苦情の嵐の中聴く後ろめたさがしばらくあった。

CMで聴いた「21世紀の精神異常者」。それはその前後にあった。LPジャケットは知っていたが、音には距離があった。
(ジーンズのCMで、70年代の若者の映像との組み合わせだった気がする。あれはウッドストックかもしれない。)

幼少の頃、6つ上の兄の部屋にはカギがかかるようになっており、絶対に入れてもらえなかった。
そんな三ノ輪の家は今思えば不可思議な作りになっていて、最近兄と話して、その家はおじいちゃんが譲り買い受けた家で、元は置屋(おきや)だったことを知った。数十年目の真実。
おばあちゃんは、この場所は吉原土手と言われ、昔の男はここで一杯引っ掛けてから吉原に行ったんだよ、という話をよく聞かせてくれた。

兄が出かけた後、その部屋の斜めになった扉(竹で組まれており、かしいでいた)のスキマから盗み見て、真正面に厄払いお札のように立てかけられたファースト・アルバムLP「クリムゾンキングの宮殿」があった。
そのジャケット全面に、鼻と目を開いた男の絵。
「お兄ちゃんは、何かいけないものにハマっている」という意識。

そんな世代の兄からLPレコードを借りて聴かせてもらったのは、ディシプリン同時期だった。やっと自分がそれなりに話せるくらいまで追い付いてきた頃のこと。

***

追加公演があるから、何とかチケットを取って聴きに行きたいのだが、果たしてエイドリアン・ブリューは居るのだろうか?
フリップ先生はクリムゾンを維持するためには何でもする人だから。。。とはいえ、まさか「ディシプリン」以降のクリムゾンを支える軸だった彼を追いやるとは思えない。

兄と数年前、音楽の話しをしていた。
私が兄にテクノ/ニューウェイヴ以降の音を教え、兄が私にリアルタイム(=昔における当時)のプログレッシヴロックを教える、の図。
そんな兄が「他のミュージシャンと長く付き合えないフリップが、あんだけデヴィッド・シルヴィアンとさまざまな作品を作るなんて珍しい」と言う。私はとある音楽好きの方が書いていた話しをする。「実は、フリップはデヴィッド・シルヴィアンに心酔し、彼をヴォーカルに迎えて新生クリムゾンをしたかったらしい。フリップ本人は否定しているが、デヴィッドはその事実と”それは出来ない”と答えたと言っている。」話しをした。
なるほど。。。と2人で話が合致した。

***

エイドリアン・ブリュー独自の稀有なギターは、土屋昌巳さん並びに80年代のギタリストのスタイルに大きな影響を与えた。そのギターはもちろんだが、かなりこの人のヴォーカルも大好きなのである。
それだけに、日本公演でもエイドリアン・ブリューの姿を見たいと思っているのだ。

90年代以降のクリムゾンには詳しくはない。
むしろ兄が親にプレゼントした「スラック」(1995年)を、親が掛ける中で聴かせてもらったくらいである。その後、興味を今一度持ったのは、数年前の年末に出会った2000年作品「コンストラクション・オブ・ライト」。
その後「ブルーム」(1994年)も買った。ここにはブリューの好きなヴォーカル曲「ワン・タイム」が入っている。

もしチケットを取れたら、その日までに聴き込まねばと思っている。
実はもう心ははやっており、既にいろいろ選んでmp3プレイヤーに入れ込んでいる。

■キング・クリムゾン 「セラ・ハン・ジンジート」1981■
コメント
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