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こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2014年11月10日 月曜日 ピロリの秋

2014-11-10 23:07:31 | 音楽帳
2014年11月7日 金曜日 立冬・十五夜
10月1日からのインターFMの変わり様。
業を煮やし、小林克也さんの放送にする。
長丁場というのに、元気でほがらかにDJをし続ける克也さん。未だともる灯台。

9月頭、セミが鳴いていた。まだ夏は終わっていないのに、お花を見にいった日比谷花壇にはハロウィーンのディスプレイ。10月に入ると、来年のカレンダー・手帳、年賀状販売。この11月に入り、冬セールやクリスマス関連のディスプレイ、旅行や買い物をあおるメールとチラシの渦。

2014年11月10日 月曜日
土日ぐずった後の朝は、アクリルの水色空。

昨夜。
旅の最後は、駒込の喫茶店であったかいコーヒーを飲んだ。
腰痛は電気走り、歩幅狭くとろとろ速度。お店のいすに座るにも難儀。

駒込一帯は文化のかおりが漂うが、その分、夜の暗さが濃い場所。
いっぽう、駅前まで行けばぱちぱちと明滅する灯り。昔どおり色店・飲食店等盛り場のにおい。

ただ、昨夜はいずれとも交わらず(というかここ数年かかわりがないが)小雨に濡れた路面。
人出の少ない、それに少々つべたい気温。そんな夜。
そこで飲んだコーヒーのぬくさが心地良さとして残る。

シンディ・ローパー来日決定。そこに意外にも、マリアンヌ・フェイスフルまで。今日知る。
偶然、昨夜帰ってから、1987年作品「ストレンジ・ウェザー」を聴いた。
奇妙な天候、無意識下で選んだに過ぎない。
この偶然を、それ以上「なにか」としようとすると病的領域人に仕立てる”せけん”がある。”せけん”はどうでもよいが、今夜はもう疲れて頭が働かない。寒気がする。

北関東の郊外で午後働き、駅まで歩こうとすると、真っ暗闇の道。
ここで殺されても分かるまい。そんな道。
「文化?そんなもん、カネにならねえべぇ」とばかり、暗闇をいいことに「おめえクルマも無ええのか?」と、ビュンビュン自動車が走り去る。
なじめない。

駒込に限らず、私の生活圏内には、様々な隠れ家が点在配置された環境。
だから、闇に住まえる。
そう思えば、東京自体が自分の肉体の一部。
都内に戻るがらがらの電車で中井久夫先生の本を読みつつ、どうだろうかと思う。

マリアンヌ・フェイスフルの存在を知ったのは、1982年アイランドレーベルが過去の作品を、一律2,000円の廉価版で発売したことによる。
当時、LPレコードは2,500円、のちに2,800円へ。

グレイス・ジョーンズ、ロバート・パーマー、B-52’s、スライ&ロビー、バリー・レイノルズらと一緒に。
でも、心に初めて響いたのは「聖少女」という作品。そこからクロスオーバーイレブンで掛かった「タイムズスクエアの彷徨」「朝来たりても」。

この「聖少女」を年間LPトップ10に選ぶ音楽評論家がかなり居た。
私はその後、クルト・ワイルをめぐるカバー集や、仕事を始めた大阪で、アンジェロ・バダラメンティとの作品を聴くことになる。

暗くて聴いていられない、そんな嫌悪感を抱く人は多いだろう。
私は落ち着いていて、なじむのだが。

確かに、通して聴いているにはつらいかもしれない。
そんな人にもこの曲ならば、夜の子守歌としてもらえそう。
ハナ水とセキが止まらぬ。湯に浸かった。

■マリアンヌ・フェイスフル 「タイムズスクエアの彷徨」1983年■




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